ミッキーふたたび
            原作:フレドリックブラウン
            アランフィールド
             
             
             
 壁の暗がりに、動くのは、ミッキー。彼は、ふたたび、ただの、小さ
な、灰色のねずみで、板の穴から、ちょこちょこ、はい出てきた。ミッ
キーは、おなかがすいていた。穴の近くにある、教授のアイスボックス
の下には、チーズがあった。
 太った、小さなネズミのミッキーは、ミニーと同じくらい太っていた。
ミニーは、教授の寛大さのせいで、スマートとはいいがたい体型だった。
「いつも、ミッキー」と、オッペルバーガー教授。「アイスボックスの
下には、チーズがあるんだよ。いつもね」



 

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 たしかに、いつもあった。普通のチーズとは、限らなかった。ロキュ
フォートやベアケース、ハンドチーズやカマンベール、時には、ネズミ
が住みついているかような、ネズミにとっては、すばらしい楽園の味が
する、輸入物のスイス産チーズであったりした。
 
 
 
                            (つづく)













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