(画像提供: ISFDB)

原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
presented by bilyzkid
SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 1.20 (株)美利崎人 (ビリザキト)
NOVELYst AutogeNerating dimensional space
試用版 ゲストルーム
◆◇◆更新ニュース◇◆◇
一. 試用版 ゲストルーム をリリースしました。
二. サイト 内 検索 をリリースしました。
三. 郵便番号検索 をリリースしました。
四. 世界の国旗 をリリースしました。
五. 和暦⇔西暦・早見表 で、令和を新年号としました。
六. 広告ページを としました。
  ( ページ:ネットゲーム・健康広告あり
    ページ、その他:広告なし)
  ◇◆Alt-P (印刷ページ)Enterで、広告なしに移れます◇◆
  左  中央:初出年月・初放映日・初出雑誌・他  右
七. 宝くじMission に、ビンゴ5(N8)を追加しました。
京 都 大原 星 銀河 夢 心 人形 宇宙船 月 夜 花 光 月 夜 花 光 、 ◇ 令 和 SFミステリー
「トゥーフ!」 キャビア マーストラリア ビックマック 記憶
ホラー シリウス コロシウム ナスティ アボミっぽい 「ギャーッ!」 ねずみ アリス
[、 ◇ or検索] ヒット 107 件です。
いつもふたりで /SY/TwoForTheRoad/
FSFMAY67.jpg
「お元気?」と、デービット。 「ハロー」と、ジョアンナ。サングラスをしていた。 「彼女は、疲れて、頭痛、以外は、元気です。どうも」と、マーク。 「マーク、どうかしたの?」と、ミシェル。そして、ニックに。「絶対、 おかしい!」 「マーク」と、ニック。「ミシェルに島を買ったよ。ここが終わった ら、巣作りを頼む!クックックー」 「そりゃ、ラッキーだ、ニック!」と、伯爵。 「ああ、ラッキーだ!ハハハ」 「マーク」と、モーリス。「これじゃ、なにも、聞こえん!」 「アンリ」と、マーク。工事中の主任に、手で合図した。  主任は、トラクターに指示して、休憩に入らせた。  ミシェルは、かけていた音楽のボリュームを上げた。  デービットが笑うと、ジョアンナも、笑顔を浮かべた。    ◇    空を舞う、黄のグライダーに、デービットと、スカーフを巻いた、ジ ョアンナ。 166 165 「朝のお茶にも、戻らな
白の悪夢 /FB3/NightmareInWhite/
TheDudeMagazine.jpg
 2    たしかに、彼女は、今ドアを暗闇の中ですばやくあけ、すぐに閉めた。 ドアのかすかなカチッという音だけ聞こえた。つぎにやわらかいサラ サラした音、ナイトガウンかネグリジェが落ちる音がした。そして、ソ ファの彼の毛布の中に入ってきた。 「ハニー」と、彼。 「しっ!」と、彼女。  しかし、これ以上の言葉が必要だろうか?  エピローグ    長いようで短い時が流れ、ドアがふたたびあいた。  ぎらぎら輝く光が射し込んで、白のホラーに、凍ったように立ったま ま叫び声を上げようとしている、妻のシルエットを浮かび上がらせた。        (終わり) 6 5
ブラックジョーク /FB4/Joke/
DetectiveTalesOctober1948.jpg
 ブラックジョーク  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ                     2 1  1                (つづく) 4 3
殺人アシスタント /FB3/Hobbyist/
PlayboyMay1961.jpg
6 5  3    店主は、すぐには、紙幣を受け取らなかった。 「一筆いっぴついただきいたいことがあります」と店主。「奥さんと私の安全 のために。あなたがしようとしていたことの告白です。あなたの殺人計 画を書いてもらって、それを私の友人に送るまで、少し待っていてくだ さい。友人はそれを保管して、もしもあなたが妻や私を殺した場合は、 証拠として提出します。それを投函してしまえば、ここへ戻っても安全 ですから、あなたに解毒げどく剤を出せます。今、紙とペンを持ってきます」  エピローグ   「あと、もうひとつ」店主は、なにかを思いついた。「これはどうして も、というのではないですが、検知されない毒薬のうわさを広めてくれ ませんか?このうわさが、あなたの敵からあなたの命を救うことになる かもしれませんよ!」      (終わり) 8 7
3つの願い /XF/JeSouhaite/
FSFMAY2001.jpg
わたしのことが、好きじゃないんだわ」 「いやぁ、そういうんじゃなく」と、モルダー。「とまどっているんだ と、思うよ。ぼくも、そうなんだから、実際」 「無理に願うことないのよ。この話はなかったことに、しようかしら?」 「ううん」モルダーは、腕を組んだ。 「まさかね?」と、女性。「ひとつめはなんにする?」 64 63 「もし━━━もし、きみが、ぼくの立場だったら、なにを願う?」 「わたしは、あなたじゃないわ」 「そりゃ、そうだけど、聞きたいんだ」 「そうね。願い事なんて、しない人生かしら」と、女性。「ただ、一瞬、 一瞬を、大切に生きて、ないものねだりをするんじゃなくて、あるもの に、感謝するの。すわって、カフェオレを飲みながら、静かな時間を過 ごして━━━でも、わたしは、あなたじゃない。参考には、ならないわ」 「きみは、さっき、人間は、みんな、バカげた願い事をするって、そう 言ったよ
青の悪夢 /FB3/NightmareInBlue/
TheDudeMagazine.jpg
なんども見ていた。  一瞬、ジョージは、もうすこしで水に飛び込みそうになった。しかし、 自分に言い聞かせた。トミーを助けようとして自分が溺おぼれてしまっては、 なんの助けにもならない。すぐにウィルマを呼びに行った方が助かるチ ャンスがあるだろう。  ジョージはロッジへ走った。 「ウィルマ!」と、ジョージ。100ヤード手前から、力の限りを尽く して叫んだ。  台所のドアに着くまでに、ウィルマはパジャマのままドアから飛び出 してきた。湖に向かってジョージについて走ったあと、すでに息切れし ていたジョージを追い抜き、湖の端はしに着いたときには、50ヤード先に 行っていた。ウィルマは、水に飛び込むと、トミーの頭が水面に一瞬見 えた場所まで力強く泳いだ。 8 7  エピローグ    ウィルマは、数回のストロークで泳いで、トミーをかかえると、ター ンしようとして、足を下にけった。そのとき、突
ケンタウロス /FB1/HorseRace/
NTMRSGZNS1961.jpg
ガーンロバーツは、コンピュータに命令して、自動航行システムの行 き先を変更すると、中断された睡眠をつづけるために、寝台へ戻ってい った。    ◇    1週間後、ガーンロバーツは、任務を完了しノヴァ太陽系から10 光年離れると、銀河連邦の所長特別補佐に超光速通信を送った。数分後、 ダウネンブランドの顔が、スクリーンに映った。 「Kー1356です。ノヴァ調査の結果です」と、ガーンロバーツ。 「馬族の人口統計を調べますと、彼らの数は、200万ちょっとでした。 一方、彼らの小惑星の所有数は、400万前後でした。このことから、 あきらかに、人族が正しく、馬族は、協定違反をしていると思われます。  それにしても、なぜ、馬族の数の、2倍もの小惑星の所有権を主張し たのでしょう?  彼らには、たしかに、3対目の足があって、手として使用されていま した。見かけは、馬というよりは、ギリシャ神話のケンタウロスのよう な半人半馬で、地球人の氏名と同様、人の名前と馬の名前のふたつがあ って、どういう意味かはわかりませんが、人格も別だということです」   8 7      (終わり)
ティラノサウルス /FB1/Runaround/
ASF_0142.jpg
 ティラノサウルス  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ      長い日々のあいだ、彼は、空腹の森をぬけ、低い木や砂の、空腹の平 原を横切り、のっそりとさまよった。大きな水に流れこんでいる、静寂 の流れのわきに沿って、さらに、さまよった。いつも、空腹だった。  ずっと、長いあいだ、空腹だった。  たまに、食べられそうなものがいたが、いつも小さかった。ひづめの あるやつだったり、足指が3つだったりした。みんな、とても小さかっ た。そんなやつらの1匹では、彼のものすごい食欲のほんの1片しか満 たしてくれなかった。 2 1  それに、小さいやつらは、とてもすばしっこく走った。やつらを見つ けて、大きな口からよだれをたらしながら地面をゆらして突進してゆく と、やつらは、木々のあいだを毛皮のいなづまのように、さっと、どこ かへ行ってしまっ
失われた母星 /ST/StarTrek2009/
FSFAUG1952.jpg
無理です」  チェコフは、パネルで、ひとり計算していた。 「船長、カーク船長!」と、チェコフ。 「なんだ、チェコフ、どうした?」と、カーク。 「バルカン星から、コースを計算すると、ネロの船は、もうすぐ、土星 を通過するんです。気づかれずに、近づかないと、ネロに攻撃されます けど、もし、ミスタースコットが、ワープ4を出せるようにできて、タ イタンとか土星の衛星のうしろで、ワープを離脱すれば、土星の輪で 磁場が乱れる関係で、ネロのセンサーには、船が映りません。そこから なら、ドリルが動いてない限り、転送で乗り込めます」 「ああ、いいかも!」と、スコット。タオルで、耳をふいていた。 「ちょっと、待て、きみ、いくつだ?」と、マッコイ。 「17です!」 「お、聞いたか?17だよ」 「ドクター」と、スポック。ドアから、現われた。「ミスターチェコフ は、正しい。この私が、証明しよう。そうして、船を隠せれば、私がネ ロの船に乗り込み、ブラックホール発生装置を盗む。さらに、可能なら、 パイク船長を、連れ帰る」 「それを、許可するわけには、いかない」と、カーク。 174 173 「ロミュランとバルカン
暗闇の間奏曲 /FB4/Interlude/
GALJAN1951.jpg
 暗闇の間奏曲  原作:フレドリックブラウンマックレイノルズ  アランフィールド    プロローグ                     2 1  1      ◇          (つづく) 4 3
パターン /FB2/Pattern/
MLO347.jpg
明るいブルーで、巨人の人間そっくりな頭と肩は、1マイル上空で、 ほとんどくっきり見えていた。しかし、今、だんだんもやがかかってき た。ミスメーシーは妹が上空を見ているので、いっしょに上を見た。 2匹の巨体が見えた。1匹が、タンクのようなものを手に、ゆっくりと 地上に向けて、霧のような雲を出現させていた。    エピローグ    ミスメーシーは、また、鼻で笑った。 「雲を作ってるわ。彼らのおもしろいところね。雲なんて、ぜんぜん、 人の害にはならないわ。みんなは、なんで、そんなに心配するのかしら ?」  ミスメーシーは、庭仕事に戻った。 「今まいているのは、アマンダ、液体肥料なの?」と、妹。 「いいえ」と、ミスメーシー。 「殺虫剤よ」      (終わり) 6 5
まだ終わりじゃない /FB3/NotYet/
CPTNFTRWIN1941.jpg
細かい作業もできそうだ。つぎに、 重要な知能テストをやろう!」  カーは、2組のヘッドセットを出してきて、1組をラルに渡した。ラ ルは、1つを自分の頭にセットして、もう1つを標本の1匹の頭につけ た。カーも、同様に、自分と標本のもう1匹の頭につけた。  しばらくして、カーとラルはがっかりして互いを見た。 「7つのテストで、最低レベルを下回る」と、カー。「これでは、訓練 しても、鉱山の単純労働にも使えない。もっともシンプルな命令も理解 できないだろう。標本は、サンダー博物館に持ち帰ろう」 「惑星は破壊しますか?」 「いや」と、カー。「おそらく100万年後には、それまでわれわれの 種族が続いていたとして、ここの生物も奴隷にできるくらいに進化して いるかもしれない。よし、つぎの太陽系に移動だ!」 10 9  エピローグ    ミルウォーキースター新聞の編集室は、ローカルページの校正に
ジバゴ /SY/Zhivago/
FSFJUL66.jpg youtube39_16.bmp
 トーニャは、雪のない森や、ホームの花壇の花を見ていた。 「すてきなところ!すてきだわ!」ユーリと抱き合った。 「だれか!いるか?」と、叔父。  そのとき、駅員が、走って出てきた。叔父の姿を見ると、立ち止まっ た。 「アレキサンダーのだんなさま!」と、初老の駅員。 「ああわしだよ。ペーチャ」  ペーチャは、帽子をぬいで、頭を下げた。 「顔を上げて!」と、叔父。「そういう時代じゃない。うん?屋敷には、 どうやって行く?」 「昔のとおり、お送りします!」  駅員は、御者になって、家族を、1頭馬車で送った。母馬のうしろに、 子馬が追ついて来た。高台に来ると、馬車を止めた。広い川のむこうに煙 が立ち上っていた。 「見てごらん」と、ユーリ。サーシャに。 「あれは、なんだ?山火事か?」と、叔父。 「火事じゃありません」と、ペーチャ。「ユリアティンですよ━━━最 168 167 初は、赤衛軍。次は
屋根の上の少女 /TZ/IfSheDies/
FSFSEP86.jpg
「あの子がいないと、眠れない」 「トビー?捜しておくよ」少女は、ベッドに入った。「眠るまで、いっ しょにいてあげよう」 「ありがとう」ポールは、ベッドの脇のイスに座った。「わたしは、サ ラ。あなたは?」 「ポール」 「毛布をかけて!」  ポールは、サラに毛布をかけてあげた。 「おやすみサラ!」 「おやすみなさい」  ポールが、キャシーのベッドの方を見てから、目を戻すと、サラの姿 は消えていた。    ◇    ポールは、病院のとなりの施設に行ったが、移転の張り紙があった。  修道院の玄関。 18 17 「シスターたちは、忙しいんです」と、シスタービクトリア。 「ベッドを売った、シスターに会わせてくれ!」と、ポール。「大切な 話がある」 「朝の礼拝中です」 「緊急なんだ。ベッドのことを知りたい。サラという少女のもの?それ とも、トビーの?彼は、サラの兄弟?」  シスタービクトリアは、名前
緑の世界 /FB/SomethingGreen/
Space_on_my_hands.jpg green_F1000770.jpg ASF_0209.jpg
ずっと夏の惑星。 「ここへ来たのは、2242年」と、マクガリー。きっぱりと。「どの くらい数え間違いがあったかな、中尉?自分の計算では、30才のはず だけど、いくつになるのかな?」 「今は」と、アーチャー。「2272年です、マクガリー。あなたは ここに、30年います。あなたは、55才です。しかし、それほど、気 にすることはありません。医学は、進歩しています。まだ、そうとう長 く生きられますよ」 「55才か」と、マクガリー。しずかに。「30年になるのか━━━」  中尉は、マクガリーを、哀れむように見た。 「もしもがまんできるなら、悪いニュースの残りも、聞いておきますか? いくつかあります。私は、心理学者ではないですが、悪いニュースは、 28 27 今、全部聞いておく方が、いいと思いますよ。帰ってから、ひとつづつ 聞かされるよりは。どうですか、聞いておきますか、マクガリー?」  今、
報復戦隊 /FB3/Fleet/
SPRSCISJUL1950.jpg
われわれの住む宇宙の次元の数を知らな い。しかし報復戦隊の経験から、彼らの運命を推論することは可能だ。  ある方向に宇宙をCcマイル直進するとCcマイル横断したことにな る。両者は同じことを意味する。10年宇宙を直進すると、戦隊は10 年時間を逆向きに進むことになって、距離にすると186、334の 186、334乗となる。  戦隊は直進し、宇宙を横断して、10年かけて出発点に戻った。  報復戦隊は、最初に視界に入った惑星を破壊した。  そしてつぎの惑星に向かった。そのとき、将軍は真実に気づいた。そ して、目の前の地球と火星の連合戦隊への攻撃命令を取り消した。  驚くべきことに、報復戦隊の司令官はバーロ将軍で、侵略者を撃退し た地球と火星の連合戦隊の司令官もバーロ将軍であった。戦闘員の多く も、のちの報復戦隊の戦闘員であった」 8 7  エピローグ   「もしもバーロ将軍が、旅
タイムマシン第1号 /FB/FirstTimeMachine/
bantamA1812.jpg
グレンジャーは、止まった。 「タイムパラドックスのことは」と、スメドリー。 「オレも聞いて知っている。そして、興味があった。オレは、自分の祖 父を殺したかったからだ。オレは、祖父をひどく憎んでいた。祖父は、 冷酷な人間で、祖母やオレの両親の人生を地獄へと追いやったのだ!」  スメドリーはタイムマシンのボタンを押した。  一瞬、あたりがかすんで、スメドリーは、荒地に立っていた。スメド リーは、すぐに、自分がいる場所を計算した。ここが、グレンジャー博 士の家が、建てられる場所なら、祖父の農場は、南へたった1マイルの 場所だった。彼は、歩き始めた。途中、りっぱな棍棒こんぼうになる木の棒を見 つけた。  農場の近くで、赤毛の若者が、犬を鞭むちで打ぶっていた。 「やめろ!」と、スメドリーは、どなりながら走って若者に近づいた。 「オメェにゃ関係ねぇ!」と、若者は、鞭むちをふるい続けた。  スメドリーは、棍棒こんぼうをふりおろした。    ◇   6 5
イェフディの法則 /FB2/TheYehudiPrinciple/
ASF_0162.jpg
 オレは、ベッドに座る姿勢に戻った。そこで、なにをしようとしてい 30 29 たのか思い出せなかった。「チャーリー」とオレ。「すばらしいね」 「なにが、すばらしいって?」 「すべてさ。生きること。木の上の鳥。プレッツェル。1秒かからない ストーリー。これからは、週に1秒だけ仕事すればいいんだ。学校もな し。本もなし。教師ににらまれることもなし。チャーリー、すばらしい ね!」  チャーリーは、目が覚めたように見えた。 「ハンク」と、チャーリー。「きみが見たものは、可能性のほんの始ま りだけさ。ほとんど無限の可能性がある。どんな職種でも、ほとんどど んなものにも」 「ただし」と、オレ。「リリーセントクレアとエスターウィリアムズを 除いて」 「1つのことに、こだわるね」 「2つのことさ」と、オレ。「オレは、どちらでもいいんだよ、チャー リー。きみさえよければ━━━」 「ああ」と、チャー
ユスタックウィバーの短い生涯3 /FB3/Weaver3/
ElleryQueenJune1961.jpg
実際には賭けずに、結果だけメモした。最終レースはジャマしな いことにした。  ユスタックウィバーは、スタンドを降りて裏の方へ行き、誰にも見ら れない隔離されたような場所へ行った。タイムマシンのダイアルを2時 間前にセットしてボタンを押した。  なにも起こらなかった。もう1回やったが同じだった。背後で声。 「マシンは、動かないよ!不活性フィールドでおおってある!」  ユスタックウィバーは、振り返った。ふたりの背の高いスレンダーな 若者が立っていた。ひとりはブロンドで、もうひとりは黒髪だった。ふ たりとも、銃に手を置いてるように、片方の手をポケットに入れていた。 6 5  エピローグ   「われわれは、タイムパトロール」と、ブロンド。「25世紀から来た。 タイムマシンの不法使用で、きみを罰ばっしなければならない」 「し、しかし」と、ウィバー。あわててどもった。「レース結果を知っ た
致命的なミス /FB3/FatalError/
ElleryQueensMysteryMagazineJune1955.jpg
ウォルターバクスターは、家に帰って、すぐに服をぬ ぎ、ベッドに入った。警察は明日あ すまで犯罪に気づかないだろう。しかし すぐに来たとしても準備はできていた。現金とバールは始末してあった。 数百ドルを捨てることは痛かったが、それがもっとも安全だった。5万 ドル相続することを考えたらなんでもなかった。 4 3  2    ドアをノックする音がした。もう?ウォルターバクスターは、自分を 落ち着かせて、玄関に行ってドアをあけた。保安官と助手が入ってきた。 「ウォルターバクスターか?」と、保安官。「逮捕状が出ている。服を 着て、いっしょに来なさい!」 「逮捕状?」と、ウォルター。「なんの?」 「不法侵入と窃盗せっとう。きみの叔父お じさんが、寝室のドアのところで一部始終 を見ていた。きみが行くまで静かにしていて、それからダウンタウンに 来て通報した」  エピローグ    ウォルターバク
オールウェイズ /SY/Always/
FSFJul1953.jpg youtube39_16.bmp
 オールウェイズ  原作:デイビットベームチャンドラースプレイグ  ジェリーベルソン    プロローグ          ◇   2 1  1            (つづく) 4 3
暗闇の家 /FB1/TheHouse/
fantastic_196008.jpg march-harpers-1895.jpg 1893.03.harpers.s.jpg
 暗闇の家  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ      彼は、家のポーチまで来ると、中に入るのを、すこしためらった。背 後の道や、道端みちばたにはえた緑の木々や、黄の平原、遠い丘、それに、明る い陽射しも、これが、最後の、見おさめだった。それから、ドアをあけ、 中へ入った。背後で、ドアが閉まった。  うしろを振り返ると、あるのは、ただの壁で、ドアノブも鍵穴も、ド アのへりさえなかった。へりがあったとしても、うまくまわりの壁に溶 け込んで、輪郭さえ見つけられなかった。   2 1  1    目の前にあるのは、くもの巣のように広がる広間だった。床には、ほ こりが厚くつもり、その先には、細く曲がりくねった通路が、2匹の小 さな、へびか、あるいは、2匹の大きな、いも虫のように、続いていた。 暗く見えにくい通路で、右の方の最初のドアに近
ミットキーふたたび /FB1/MitkeyRidesAgain/
PLANETNOV1950.jpg
今から教えるよ。すぐに作れないこともあるから、30分ごとに、 改造法を、なんども繰り返すからね」 「まず、方法を全部、聞いたら、電気を節約するために、回路を、シャ ットオフしなさい!再出発のために、電気をバッテリーに、残しておく 必要があるんだよ。だから、送信はしなくていいよ。わしに返答せん ように!」 64 63 「目的地の設定と計算は、あとにする。まず、チューブに残っている燃 料を、チェックしなさい!燃料は、多めに入れておいたから、十分だと 思うよ。重力の小さい月を出発する方が、地球を出発するより、ずっと、 ずっと、燃料が少なくてすむからね。それから━━━」  教授は、話し終わっても、なんどもなんども、説明を繰り返した。教 授は、自分の手元にないので、どのようにしたらいいか分からないもの も、いくつかあったが、ミットキーは、なんとか答えを見つけられた。  ロケットの調整や、照
緑の悪夢 /FB3/NightmareInGreen/
TheDudeMagazine.jpg
ローラと結婚すれば、ウィリアムは、ふた たび男になれるだろう。ローラが彼と結婚するだろうことは、確かだと 感じた。ローラは、ウィリアムの唯一の希望だった。今度ばかりは、デ イジーがなんと言おうと、ウィリアムが勝利するのだ。  3    ウィリアムは、シャワーを浴びてすぐに服を着た。デイジーとの対 決シーンを恐れながらも、勇気が続くうちに、早く終わらせるために、 急いだ。下へ降りると、朝食のテーブルにデイジーがひとりでいた。 「おはよう、あなた」と、デイジー。「ローラは、朝食をすませて、散 歩に行ってるわ。わたしが頼んだの。あなたとだけ話したくて」 「そりゃよかった」と、ウィリアム。デイジーの向かいに座り、考えた。 「オレが言おうとしていることが、分かっているみたいだな。デイジー が離婚を切り出してくれることで、物事がスムーズに運びそうだ」 6 5  エピローグ   「ウィリアム、
恐怖のウイルス /ST/DS9_1_2_1/
FSFFeb1962.jpg
「いいか、へたなまねをするなよ、クワーク、万が一、物がなくなりで もしたら、即おまえの仕業だということにするからな。よくわかったか ?」 「わかったよ」 「ダーボ」クワークは、ひとりダーボゲームに戻った。  ドクターベシアは、医療室で、コンピュータに命令した。 「コンピュータサンプルスリーセブンデルタを分析し、ウイルスへの 抑制効果を報告せよ」と、ドクターベシア。 54 53 「分析中、分析完了。サンプルスリーセブンデルタ、効果なし。ウイル スのたんぱく質症に効果なし。ヌクレオチド連鎖にも全く効果なし」と、 コンピュータ。 「コンピュータ、夜を繰り返せ」と、ドクターベシア。 「理解できません。もう一度、どうぞ」 「朝がやってくるまで、何度も夜を繰り返すんだ」 「理解できません。もう一度、どうぞ」  キラ少佐は、コンピュータでベイジョーデータベースに問い合わせた。 「コンピュータ、
SFミステリー (小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン) ライトノベル風 /
FSFDEC69.jpg 32613163032_3e5ea3fd38_b.jpg FSFNOV69.jpg FSFOCT72.jpg FSFJUN77.jpg FSFAUG78.jpg FSFAUG1952.jpg FSFFEB1952.jpg FSFDec1950.jpg FSFJUN70.jpg FSFMAY67.jpg FSFJAN66.jpg FSFJUL66.jpg FSFMAY65.jpg FSFAug1962.jpg FSFMAR1964.jpg FSFSEP86.jpg FSFMAY97.jpg FSFMAY2001.jpg FSFSEP88.jpg FSFOCT85.jpg FSFMAR86.jpg FSFJul1953.jpg BDTMRTRNSF1975.jpg FSFJUN72.jpg Bantam0302.jpg LCSDVNTRSN0000.jpg AliceWonder.jpg AliceLooking.jpg FSF_0374.jpg
(画像提供: ISFDB) 原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト! presented by bilyzkid SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン NOVELYAN 1.20 (株)美利崎人 (ビリザキト) NOVELYst AutogeNerating dimensional space 試用版 ゲストルーム ◆◇◆更新ニュース◇◆◇ 一. 試用版 ゲストルーム をリリースしました。 二. サイト 内 検索 をリリースしました。 三. 郵便番号検索 をリリースしました。 四. 世界の国旗 をリリースしました。 五. 和暦⇔西暦・早見表 で、令和を新年号としました。 六. 広告ページを としました。  ( ページ:ネットゲーム・健康広告あり   ページ、その他:広告なし)  ◇◆Alt-P (印刷ページ)Enterで、広告なしに移れます◇◆  左  中央:初出年月
ネコどろぼう /FB3/CatBurglar/
NTMRSGZNS1961.jpg
 ネコどろぼう  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    ミッドランドシティ警察の署長は、2匹のダックスフンドを飼ってい た。名前は、リトルノートとロングリメンバーだった。しかしこのこと は、ネコどろぼうとは全く関係ない。このストーリーは、いわゆる署長 が、一見すると不可解な一連のどろぼうに━━━ひとりの男の犯罪に興 味をもったその関心事から始まる。  どろぼうは数週間で、19の家に侵入した。見たところ犯罪は計画的 だった。侵入した家にはかならずネコがいた共通点があったからだ。  どろぼうはネコだけを盗んだ。   2 1  1    たまには、現金が見えるとこにあったり、宝石があったが、どろぼう は目もくれなかった。家主が帰ると、窓やドアがこじあけられ、ネコが いないことを発見するが、ほかに盗まれたものはなく、室を荒らされて もい
天使が死ぬ時 /TS/TheHabit/
FSFMAY65.jpg
「ええ、なんども」 「病名は?」 「パラサリタノ、アストロサイト━━━つまり、やさしく言えば、脳腫 瘍なのでしょ?」 「それで、どんな処置を?」 「まぁ、ここまで進行してしまったら、いったい、なにができるでしょ う。医学書どおりの経過をたどっていますわ」 「シスター!」 「誰でも、いつかは死にます。その時期を、前もって知っているのは、 いいことですわ。わたくしの場合、3月みつきと言われてから、だいぶたって います。残念なことに、時間のないこと。するべきことは、それこそ、 山ほどあるのですが━━━さ、タールトンへ行きましょう。あなたには、 テーラー神父から、上着を借りてきます」 「しかし、非常線が━━━」 「先生、主が守ってくださいますよ!トランクに入ってゆくのです」    ◇ 50 49    シスターベロニカは、車庫で、車のトランクをあけた。 「さ、先生!」  リチャードは、トラン
ハンスカーベルのリング /FB3/HansCarvel/
NTMRSGZNS1961.jpg
妻が浮気をしていることを知った。ハンスカーベルは、心が動 揺して苦しみ、夜眠るたびに悪夢に悩まされた。    2    その悪夢のひとつに、ある夜、デビルが現われた。ハンスカーベルは、 悩みを打ちあけて申し出た。 「なにか妻の貞操ていそうを保証してくれるものがあったらここにあるお金で 譲ゆずってほしいのだが!」 「もちろん、いいとも!」と、デビル。「魔法のリングをあげよう。目 覚めたら、リングがあるよ。そのリングをはめている限り、きみの奥さ んがきみに隠れて浮気をすることは不可能だ」 4 3  デビルは、消えた。  ハンスカーベルは、目覚めた。  そしてリングをはめていることに気づいた。  悪魔が約束したことはホントだった。  エピローグ    若い妻も目覚め、体をもぞもぞさせて言った。 「ハンス、ステキなリングをしてるじゃない。ダーリン、だれに?」 「夢のなかのデビルさ━━━
ナッシングシリウス /FB2/NothingSirius/
CPTNFTRSPR1944.jpg
オレたちは、宇宙船をも っと近くに移動させればよい。ナッシングシリウスには、あと数日滞在 できた。オレは、サムに、ローカルな動物相そうを、最初に見たあと、オレ たちが、どうやって惑星を命名したかを、詳しく話してから、腰を上げ た。  オレは、ジョニーにやさしく声をかけ、映画女優から解放して外へ 44 43 連れ出した。これは、やさしくはなかった。ジョニーの目には、ぼんや りした、至福の表情があって、オレが話しかけても、敬礼するのを忘れ た。オレのことを、船長と呼ぶのも忘れた。実際、彼は、なにもしゃべ らなかった。  ほかの誰も、通りを歩きながら、なにもしゃべらなかった。  オレの心に引っかかるなにかがあって、それが、なにか、まったく分 からなかった。なにかが違っていて、まったく形をなさなかった。  ママも、心配していた。ついに、切り出した。 「パパ、映画会社がここを秘密にしておき
殺人レッスン /FB4/Lesson/
TenDetectiveAcesMay1945.jpg
軽くあしら えるタイプではなかった。トニーは、魚雷だった。トニーは、クールで 張りつめたかんじで、動作はすばやく華麗だったが、あまりに速いので ぎこちなく見えた。トニーとはいっしょにいても、だれも心からはくつ ろげなかった。トニーを背後からたたこうとしたら、トニーは爆発した だろう。魚雷がトニーバリアにちょうどふさわしい呼び名だった。  トニーとスヌーカービリヤードを2回やれば、トニーが、高級イタリ 22 21 アン赤ワインのキャンティに目がないことに気づくだろう。  デュークは、トニーにいろいろ学びたかったので、室にはいつもキャ ンティを置いてあった。デュークは、野心のある若者ならかならず知っ ておきたいことを、トニーから学んだ。こんなふうに。 「だれかをやるには、45口径オートマティックに限る。32口径では だめだ。32口径だと、肩とか足に当たったら、撃ってないのと同じだ。
空想せよ /FB1/Imagine/
FSFMay1955.jpg
 空想せよ  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド        空想せよ。  さまざまな幽霊。神々。悪魔たち。  空想せよ。  いろいろな地獄や天国。空中に浮遊する都市や、海中に沈んだ都市。  ユニコーンやケンタウロス。魔女や魔法使い。精霊のジンやバンシー。  天使やハルピュイア。魔力や魔法。4大元素、守護神、悪霊。  空想するのは、かんたんだ。  何千年のあいだ、人類は、これらすべてを、空想してきた。   2 1  空想せよ。  宇宙船や未来を。  空想するのは、かんたんだ。  未来は、現実にやってくるし、宇宙船も登場する。  それでは、空想するのは、むずかしいものは、あるだろうか?  もちろん、ある。  空想せよ。  ひとつぶの物質を。  そのなかに、あなたがいて、目覚め、考え、  それゆえ、自分が存在することがわかり、  自分が入っている、ひとつ
ファーストコンタクト /FB3/Contact/
GALJUN1960.jpg
6 5  今夜は、水爆の閃光分析として、地球がファーストコンタクトする夜 だった。つぎのコンタクトは、有人ロケットによるもので地球年で2 年後、火星年では、だいたい4年後だった。火星人は、テレパスチーム から地球人の宇宙計画をある程度知ることができた。ただこの距離では、 テレパスは一方的のみで、火星の方から計画を急ぐようには伝えられな かった。もしも伝えられたら、地球の科学者は、火星の大気や地表成分 について事実が分かって、今回の閃光分析を必要としなかっただろう。  今夜、ダルロー村長と、助手であり友人のキーは、座ってその時を待 った。ふたりは、未来のためにメントール酒で乾杯してから、建物の屋 上に行った。そして、ロケットが着陸する北を見た。  薄い大気の向こうに星が輝いていた。    エピローグ    地球の月の第1観測所。  ログエベレットは、天体望遠鏡を見ながら歓声を上げ
帰ってきたカーン /ST/StarTrek2013/
FSFFEB1952.jpg
と、マッコイ。診察台で。「カーンの血小 172 171 板を、こいつの壊えし死した組織に、注射している。カーンの細胞は、すご い再生能力を持っている。理由を、知りたい」 「カーン、どうする?いっしょに来るか?」と、カーク。    ◇    ヴェンジェラスの通路。 「あんた、なにをするって?」と、スコット。ドアがあいて、小走りで、 無線に。    ◇    エンタープライズの通路。 「そっちへゆく」と、カーク。カーンと保安部員とともに、歩いていた。 「ミスターカトウが、船の姿勢を、微調整している」 「こっちへ?」と、スコット。「でも、どうやって?」 「アクセスポート101A」と、カーン。「7番ハンガーのドアを、オ ーバーライドして、エアロックをあけろ!」    ◇ 174 173    ヴェンジェラスの通路
ロープ魔術 /FB3/RopeTrick/
9855615_adam1952-03.jpg
最 後には垂直になった。  エルシーダネルは、これを見て、いいアイデアを思いついた。  エルシーは、ジョージとホテルに戻ってディナーのあと、ジョージが いつものように9時にベッドに入るまで待った。  それから、ホテルの室を出ると、タクシーと通訳を見つけて、バザー ルへ戻りさきほどの行者のところへ行った。エルシーは、通訳を通じ て、フラジォレットを買った。そして、ロープ魔術のシンプルな音律の 吹き方をお金をだして教えてもらった。 4 3  2    エルシーは、ホテルの室に戻った。ジョージは、いつものようにいび きをかいていた。エルシーは、ベッドの脇に立って、とてもソフトにフ ラジォレットで、習ったばかりのシンプルな音律を吹きはじめた。  なんども、なんども。  シンプルな音律にのって、眠っているジョージのシーツが徐々にあが りはじめた。じゅうぶんな高さになると、フラジォレットを
終わり良ければ /FB1/HappyEnding/
FU_1957_09_L.jpg
 ヌラタは、聞いていたが、頭をふった。 「彼の言葉は」と、ヌラタ。「たしかに、地球の言葉だが、なにを言っ 38 37 ているのかまったく、わからない。彼の心が、病んでいるようだ」 「そうかもしれぬな」と、老人のアルワ。「たぶん、彼のからだが回復 すれば、彼の言葉は、美しい言葉になるじゃろう。地球人の言葉で、神 とその善について、われらに語ってくれた、われらの神父の言葉のよう にな」  3    ふたたび、みんなは、彼を看病した。やがて、彼の傷は、かなりよく なった。目をあけ、となりに座っている、ヌラタのハンサムな青い肌の 顔を見ることができる日が来た。 「いい日だね」と、ヌラタ。「ミスター地球人、気分はどうだい?」  返事は、なかった。地球人のふかくくぼんだ目は、自分がずっと寝て いたマットを見てから、ヌラタを見つめた。ヌラタは、彼の目は、まだ、 完全には回復していないことが
アリスのアンダラン /LC/AliceUnderGround/
LCSDVNTRSN0000.jpg
「それじゃ、あなたは、何?」と、ハト。「あなたは、何かを発明しよ 86 85 うとしてるようにみえる」 「わたしは、小さい女の子よ!」とアリス。今までいろいろなものに 変身したことを思うと、少し疑わしかった。 「ありそうな話だ」と、ハト。「なんどもヘビを見てきたが、こんなに 首の長いヘビは、見たことがなかった。いや、やはり、あなたは、ヘビ だ!よく分かっている!そのうち、卵なんて食べたことないって言い出 すんだろ?」 「たしかに、卵は食べたわ」と、アリス。正直に答えた。「でも、あな たの卵はいらない。生なまは嫌いなの!」 「なら、近くに来ないでくれ!」と、ハト。巣へ戻っていった。  アリスは、木々のあいだをくぐって進んだ。なんどか止まって、から まった首をほどく必要があった。首が両手のところまで来ると、キノコ のかけらが、右手のが短くなって、左手のが長くなることを思いだした。 キ
ドール /XF/Chinga/
FSFMAY97.jpg
人形の目がひらいた。 「ゲームの時間よ!」と、人形。    ◇    夕暮れのヨットハーバー。船長の老人の両目には、引っかき傷が残っ ていた。スカリーは、ジャックといっしょに、船長と話していた。 「わけが、知りたいって?」と、船長。「リッチーがなぜ死んだかに は、いろんな説がある。オレには、分からん」 「でも、同じ船に乗っていたんでしょ?」と、スカリー。「あなたは、 54 53 どう、思うの?」 「知っていることは、警部に、もう、話した」 「もう一度、聞きたいわ」 「世間は、女房のせいと」 「あなたは、どう、思うの?」 「やっこさんは、ほれてた。女房に、家を建ててやるって、はりきって たよ。娘が生まれたときは、朝から晩まで、ニヤニヤしどうしだった。 そして、去年、その子の誕生日に、やっこさんは、うしろ髪をひかれる 思いで漁にでた」    ◇    夜の海で、木でできたかごのしかけを、
アリスのビックリラン /LC/AliceWonder/
AliceWonder.jpg
と、アリス。「女王は、なんと言うか、非常に」そのと き、女王がうしろから聞き耳を立てて、近づいてくるのに気づいた。そ れで、続けた。「勝とうとするあまり、早く試合を終わらせようとはし ない!」  女王は、笑いながら、通りすぎた。 「だれと話していたのかね?」と、王。アリスの近くに来てチェシェ ネコの顔を不思議そうに見た。 156 155 「友人のチェシェさんです」と、アリス。「紹介しても?」 「気がすすまないが」と、王。「手にキスするくらいは」 「いえ、いいです」と、チェシェネコ。 「なんと、なまいきな!」と、王。「そんなふうに、わしを見るでない !」王は、アリスのうしろに隠れた。 「ネコは、王さまを見るかもしれません!」と、アリス。「なにかの本 で見ましたが、なんの本だったか忘れました」 「それなら、処刑じゃ!」と、王。断固として。王は、先に行っていた 女王を呼んだ。「お願いがある
囚人のピアノ /TZ/TheConvictsPiano/
FSFSEP88.jpg
笑いながら、仲間と出て行っ た。  リックは、ひとりになると、気を取り直して、ピアノの前に座った。 「よし。レディービーグット、いや。シェイキンザブルースアウェイ、 いや。サムワントゥウォッチオーバーミー、1928年か。文化も生活 も、オレ好みの時代だ」  ピアノを弾こうとすると、エディが入ってきた。 「さっきの連中なら、気にするな」と、エディ。「どうした?」  リックは、エディをピアノの前まで、引っ張ってきた。 「試したいことがある。ミッキーシャナシーに復讐したいか?」 「復讐?」 「ああ」 22 21 「そりゃしたいさ」 「ピアノに手を置け!」  リックは、マッチを見せた。 「これを、見てくれ!」 「シャムロック?シャナシーのクラブだ━━━どこで?」 「きのう、オレは、そのクラブにいたんだ。このピアノで、曲を正しく 弾けば、オレたちは、1928年に戻ることができる」 「1928年
パペットショー /FB2/PuppetShow/
PlayboyNov1962.jpg
「我々の観察者も、すべて、引き上げます。あなた方は、自分たちの運 命をたどるだけです━━━つぎの世紀までに、惑星を、居住できないも のにしてしまうか、あるいは、自分たちで、社会科学を見つけて、連邦 のメンバー候補になって、ふたたび、参加のオファーを受けるかもしれ ません。我々は、時々チェックして、あなた方が自滅の道を進まない ことが明らかになったら、ふたたび、あなた方を訪問するでしょう」 「なぜ、そんなに、急ぐのか?」と、大佐。「長くとどまって、大統領 を訪問しようと、なぜ、しないのか?」 「その答えは、後回しにします」と、ガース。「理由は、重要ではない ということと、複雑なため、説明する時間を、ムダにしたくないからで 28 27 す」 「きみらの決定が好意的だとして」と、大佐。「わしらは、こちらの決 定を伝えるために、どうやって、きみらに接触するのか?」 「我々は、あなた方の
レッドダイアモンド /RD/RedDiamond/
FSF_0374.jpg
なぜジェームズのことを聞く?」 「ウソをついた。オレは私立探偵だ。やつを追っている。いろいろ話し てくれ!」  アンダースは歯を見せて笑った。「ほんとうか?そいつはいい!なん でも手助けする。やつを引っ捕とらえて来てくれ!」声が急に元気になっ た。 「やつはどこだ?」 「オレが知ってるのは」 「なにを知ってる?」 「ジェームズランダールは売人ジェームズとして知られている。扱うあつか のは、コカイン、マリファナ、クアールード、ヘロイン。なんでも手に 入れる。見かけはただのビーチボーイ、やつの目を見るまでは。その目 には、ねずみの狡賢さずるがしこが宿やどっている」  レッドは、いろいろなねずみの目を思い浮かべて、うなづいた。 「おもにコカインを扱う。ふつうはかなり質のいいものを。50パーセ ントとか、時には、75パーセントの純度のものを。混ぜ物はなし。そ のおかげで、それまでは掃除そうじさえさせてもらえなかった場所へ出入りで きるようになった。ヤクがなくてもだ。ハリウッドスターやロック歌手 とかに。元ポルノ俳優としては悪くない」 「そんなことまで?」 484 483 「今はもうやってない
グレーの悪夢 /FB3/NightmareInGray/
TheDudeMagazine.jpg
ス ーザンかと思ったが、応対に出てきた娘は、スーザンに似ていただけだ った。スーザンが言っていた、1才年上の姉のドロシーだろう。  彼は、おじぎをして、自己紹介した。 「マクガリーですが、スーザンさんは、おられますか?」  ドロシーは、一瞬、奇妙なふうに彼を見たが、すぐに言った。 「どうぞお入りになって、居間でお待ちください━━━スーザンは、 すぐ呼んできます」  2    マクガリーは、通された居間で待った。すこしのあいだでも、スーザ ンが不在なのは、おかしな気がした。  そのとき、声が聞こえてきた。応対したドロシーの声で、居間の外の 廊下で、話していた。抑えきれない好奇心から、マクガリーは立ち上が り、廊下に通じるドアまで行くと聞き耳をたてた。ドロシーは、電話で 話していた。 「ハリー」と、ドロシー。「早く家へ戻ってきて!先生もいっしょに! そうなの、おじいさまなの━━━いいえ、今度は心臓発作じゃなくて、 6 5
八甲田 歩のスペースドライバー日誌 /RM/SpaceDriver/
s-l1600_1.jpg tower.jpg sabrina.jpg isogo.jpg omohu.jpg kugahara.jpg iikura.jpg gyoen.jpg siodome.jpg kabuki.jpg ginza.jpg sibaura.jpg koutuu.jpg
28 27 「27です」 「ところで、運転手さん、うちは磯子なんだけど、1万でいってくれる なら、今払うよ」 1万円札を預かって芝公園から高速に入って、湾岸で横浜抜けて磯子 まで行くと、1万8千円を越えていた。 「そこそこ、そこのバーの前で停めて!」 「さぁ、まだまだ飲むぞぉ!」 30 29  久が原一丁目 「この前、ぞっとする話ってのをテレビでやっててさ」深夜乗ってきた ふたりの若い男性。 「タクシーの運ちゃんが仕事終えて営業所に戻ろうと」 「深夜の誰もいない住宅地で信号待ちしていると」 「髪の長い女性が、いつの間にか、うしろに乗っていて」 「駅までっていうので、近くの駅まで行くと」  ◇ ◇ ◇ 「もっと、ずっと、遠くの駅よ!この道、まっすぐ行って!」と、髪の 長い女性。
聖なる神殿の謎 /ST/DS9_1_1_1/
fantasyandscifi_1953_01_schomburg1.jpg
88 87 「人は、時間の流れのある一点に存在している。いったん、その一点を 過ぎてしまうと、それが過去となる。未来は、逆にいずれはやって来 るが、まだ目に見えていない点だ」 「未来は、まだ目に見えてない?」 「つまり、人間は、一過性いっかせいの存在だ。私を調べて、本質を見極めれば、 なにも恐れる必要はないと、わかるはずだ」    ◇    ステーションは、亜空間フィールドで覆おおわれた。 「フィールドは、部分的に定着。現在の不定率は、12パーセント」と、 コンピュータ。 「部分定着だと」と、オブライエンは言った。 「現状の質量で、軌道を離脱できるか?」 「現状では、お勧めできません」と、コンピュータ。 「意見を聞いているんじゃないんだ。部分的なフィールドの定着でも、 移動に十分な推力が得られるか、教えろよ」 「可能です」 「どうも、ありがとう!」 「移動モードに切り替える。飛行姿
人形の家で /TZ/Miniature/
FSFAug1962.jpg
彼女が元気そうなので、心からホッとして、人形に頬 ずりした。目には、涙を浮かべていた。精神科医は、人形をふたたび、 箱に入れた。    ◇    同じ精神科医の室。チャーリーの母に、マイラとバディがいた。 「チャーリーは?」と、母。 「まもなく来ます」と精神科医。 「あの子は、普通ですか?」 「その言葉は、適切ではありませんね、パークス夫人」 「どうして?」 「無意味だからです。普通は、大多数であることを示す言葉にすぎず、 大多数が正しいとは、限りません。たとえば、もしも国民の99・9% が、靴下をはいて寝るとします。すると、靴下をはいて寝るのが普通で、 52 51 はかないと、普通でなくなる」 「オレは、はいて寝る!」と、バディ。 「チャーリーを、他人の行動と一致するかで、判断しないでいただきた い。他人と同じであることを、強要しないように!」 「病気ではないと?」と、マイラ。 「
そよぐ幻影 /OT/SoyoguGenei/
FSFNOV1954.jpg
 そよぐ幻影げんえい  大手おおて拓次たくじ あなたは ひかりのなかに さうらうとしてよろめく花はな、 あなたは はてしなくくもりゆく こゑのなかの ひとつの魚うを、 こころを したたらし、 ことばを おぼろに けはひして、 あをく かろがろと ゆめをかさねる。 あなたは みづのうへにうかび ながれつつ ゆふぐれの とほいしづけさをよぶ。 あなたは すがたのない うみのともしび、 あなたは たえまなく うまれでる 生涯しょうがいの花はなしべ、 あなたは みえ、 あなたは かくれ、 あなたは よろよろとして わたしの心のこころなかに 咲さきにほふ。 みづいろの あをいまぼろしの あゆみくるとき わたしは そこともなく ただよひ、 ふかぶかとして ゆめにおぼれる。 ふりしきるさざめきのやうに わたしのこころは ながれ ながれて、 ほのぼのと 死しのくちびるのうへに たはむれる。 あなたは みちもなくゆきかふ むらむらとしたかげ、 かげは にほやかに もつれ、 かげは やさしく ふきみだれる。  (昭和八年六月二十九日) 2 1
ヴァンパイア /FB/Blood/
FSFFeb1955.jpg
タイムマシンで、さらなる未 来へ逃れるしかなかった。 「止めてくれて、うれしいわ」と、ドリーナ。溜息ためいきをついた。 「オレに感謝しないでいいよ」と、ヴェロン。「ここが、終点だ。燃料 切れなのさ。ここでは、おそらく、燃料のウランはすべて、鉛になって いて見つからないよ。ここで生きてゆくしかない。あるいは━━━」  ふたりは、偵察のために外へ出てみた。 「見て」と、ドリーナ。ふたりのもとに近づくなにかを指さしていた。 「新しい生物だわ!犬は、滅ほろんだのよ。なにものかが支配して、ヴァン パイアは、忘れ去られたわ!」 4 3  こちらにやってくる生物は、テレパシーが使えた。 「私たちは、あなた方の考えを聞くことができます」と、ふたりの脳内 の声。 「ヴァンパイアのことを知っているか、考えていますね。それがなんな のかわかりませんが、われわれは、知りませんね」  ドリーナは、歓喜の
アンドロメダⅡの来訪者 /FB/AllGoodBems/
TWONSAPR1949.jpg
修理を始めな」と、ガラガラヘビ。「例のトリックで、 30分で、きみらは1ヵ月、作業できるよ」 28 27  ドーベルマンはうなずいた。立ち上がって、ドアノブをしっぽで上 げて、鼻でドアを開けた。リスとニワトリ、ウシがつづいた。 「また、会おうや、ベービー」と、ウシ。 「すぐに、もどるッス」と、リス。 「コッコー」と、ニワトリ。  3    2時間近くたってから、その時、監視ガードについていたドーベルマンが、 顔を上げた。 「あいつらが、行ってしまったよ」と、ドーベルマン。 「なんだって?」と、エルモスコット。 「新しい宇宙船は、ちょうど今、離陸したよ。木星の近くからワープし て、アンドロメダへ向かったよ」 「あいつらって?おまえは、いっしょに行かないのかい?」 「ぼく?もちろん、行かないよ。ぼくは、あんたの犬のレックスだよ。 30 29
ノヴァリアン試用版 /novelyan/guestroom/
FSFDEC89.jpg fantastic_196008.jpg ASF_0170.jpg NTMRSGZNS1961.jpg 1893.03.harpers.s.jpg march-harpers-1895.jpg
(画像提供: ISFDB) SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン NOVELYAN 1.20 (株)美利崎人 (ビリザキト) NOVELYst AutogeNerating dimensional space ゲストルーム 原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト! サンプルあり( 1 2 3 ) presented by bilyzkid ◆◇◆◇◆◇ or and (全角のみです) 京 都 大原 星 銀河 夢 心 人形 宇宙船 月 夜 花 光 月 夜 花 光 、 ◇ 令 和 SFミステリー ノヴァリアン NOVELYAN 1.20 試用版 ご使用方法 小説コマンドの説明 画像コマンドの説明 詩的コマンドの説明 FAQ バージョン履歴 タイトル novファイル(15KBま
アンラッキー /FB1/Unfortunately/
FSFOct1958.jpg
リーダー 4 3 がおじぎをして、紙と鉛筆を手渡した。  急に、彼は、自分がほしいものにやっと気づいた。紙に急いで書いて、 返した。それは、彼らの手から手へ、まわされた。  すると、いきなり彼は、捕とらえられ、腕は切り落とされた。はりつ け柱に縛られ、まわりには、小枝やたきぎが積み上げられた。彼らのひ とりが、火をつけた。  ラルフNCー5は、大声で抗議したが、アルクトゥルス星人によって、 却下された。抗議が、聞こえなかったからではなく、聴覚器官そのもの がなかったからだった。彼は、苦痛のために叫んだ。そして、すぐに、 叫ぶのをやめた。  宇宙マニュアルの記述は、まったく正しかった。アルクトゥルス星人 は、地球言語の読み書きが、かなり、流暢りゅうちょうだった。しかし、書かれたこ とが、あいまいだと、かならずしも、好意的に解釈してくれるとは限ら なかった。宇宙マニュアルの記述は、この点について、じゅうぶんでは、 なかったかもしれない。  ラルフNCー5は、「あつあつのステーキ」と書いたのだが、あつあ つのステーキがほしいのか、あつあつのステーキにされたいのかが、あ いまいだった
オーマイガー /FB2/Jaycee/
FSFJun1955.jpg
と、ラルストン夫人。「ヘンリーの心配は、ジ ョンのことらしいの。でも、理由がわからないって。だって、ジョンは、 あんなにいい子なんですもの、と言っていたわ」  そのとき、いきなり、ドクターグラハムが、ノックもなしに室に入っ てきた。顔は、まっ白で、目は、大きく見開かれ同僚を見つめて、言 った。 「ぼくが正しかった」 「正しいって、なにが?」 6 5 「ジョンのことだよ。だれにも言ってなかったんだが━━━。昨夜のパ ーティーで、お酒を切らしたとき、ジョンがなにをしたと思う?」  ドクターラルストンは、まゆをひそめた。 「水をワインに変えたのかい?」 「ジンに変えたんだ。みんな、マティーニを飲んでいたんでね。さっき も、ジョンは、サーフボードなしで、サーフィンに行くというので、た ずねると、想像力さえあれば、そんなものは、必要ないというんだ」 「なんて、ことだ」と、ドクターラルスト
眠れるステーション エムポックノール /ST/DS9_5_6_4/
FSFAPR65.jpg
一度始めたこと は、早く、やり終えてしまいたいので。なんです、チーフ?」 「別人みたいだぞ」 「そうですか?」 「仕立て屋の顔じゃない」 「仕立て屋じゃありません。少なくとも、今はね」  ボクタは、居住区の通路で、パルス発生装置を調整していた。 「昔、ガラックにスーツを頼んで、できてきたら袖丈そでたけが長かった。僕 は怒おこって、ガラックにもう一度直させた」 「で、何が言いたいんだ?」と、アマロ。 「あんな、こわい男だと知っていたら、怒鳴り込まなかったよ。ガラッ クは、ふたり目も殺すかな?」 「いいや、ふたり目は、おれが殺してやりたい」 「気持ちわかるよ」 44 43 「ストルゾフは親友だった。アカデミーの同期さ。スパーリングのパー トナーだったんだ。初めて対戦した時、女だから手加減してやろうと思 ったもんさ。ふん、でも、ノックダウンされて、そんな考えは、どっか に吹っ飛んだよ。格
おばばのバースデイ /FB3/GrannysBirthday/
alfred_hitchcocks_mystery_196004.jpg
このことでかなり不利になる」 「あ~、そうかもしれない」と、スミス。あいまいに。「それよりだれ か、医者か警察か、あるいは両方、電話したほうがよくないか?」 「ちょっと待って、スミス」と、スミスの友人、ビルハルペリン。「先 に、われわれで、この物事をはっきりさせておくべきだ。あれは正当 防衛だったよね、違うかい?」 「私は、たぶん、そのようにも━━━」 「待ちな、みんな」と、おばば。鋭くさえぎった。「正当防衛だったと しても、ヘンリーには困るんだ。それに、この男、スミスが、ここ以外 の場所や法廷でも、信用できると思うかい?」 「でも、おばば」と、ビルハルペリン。「われわれで、この━━━」 8 7 「意味ないよ、ウィリアム!」と、おばば。「わしは、なにがあったか 見てたよ。わしらのみんなも、見てたよ。あのふたり、クロスとスミス は、殴り合ったんだよ。そして、相手を殺した。クロス
気まぐれ /FB1/Experiment/
MLO4329.jpg
また、私の手の上に現われます。3時に、です。注意して、見てい てください」  物体は、教授の手から、消えた。 4 3  それは、再びタイムマシンの台の上に現われた。 「見ましたか?私が、それを、台の上におく、ちょうど5分前に、そこ に現われました!」  もうひとりの同僚の教授は、現われた物体を、疑わしそうな表情で見 た。 「あなたが、台におく、5分前にすでに、物体は、出現しているわけだ から、もしも、あなたが、気まぐれで、物体を、3時に台の上におかな かったら、なにが、起こるかな?ある種のパラドックスが、含まれてい るんじゃないかな?」 「興味深い、考えです」と、ジョンソン教授。「その可能性は、考えて いませんでした。やってみる価値はあるでしょう。いいですね、私が、 おかないと━━━」  パラドックスは、まったく、なかった。立方体の物体は、そのままだ った。  しかし、それ以外の
赤の悪夢 /FB1/NightmareInRed/
TheDudeMagazine.jpg
 赤の悪夢  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド        彼は、なにによって起こされたのか、わからないまま、目が覚めた。 最初のゆれのあと、1分で、2回目のゆれが来た。ベッドが少しゆれ、 タンスの上の小物が、ガタガタと、音をたてた。3回目のゆれを、横に なったまま、待っていたが、来なかった。その時までは、来なかった。  ほとんど目が覚めてしまっていて、もう、眠ることができなかった。 時計の夜光盤を見ると、まだ、真夜中の3時であった。ベッドから出て、 パジャマのまま、窓のところまで歩いた。暗い空に、点滅する光が見え た。夜の音が聞こえた。どこかで、ベル。   2 1  しかし、なぜ、この時間にベルなんか?災害を知らせるベルなのか? ここの軽いゆれが、どこか近くで、大きな地震につながったのだろうか? あるいは、これから、ほんとうの地震が来る、とい
小さな子羊よ /FB/TheLittleLamb/
32613163032_3e5ea3fd38_b.jpg
なにも浮かんでこなかった。なにも、意味 をなさなかった。なにも、感じず、まったく、感覚がなかった。まるで、  テーブルのうえで  エーテル麻酔にかけられている 患者のように。 「エリオットのやつなんか」と、考えた。「ものごとを、あまりに、深 く見すぎている。人が、手でさわれても、けっしてつかみとれないも のの、荒野を、むだに、さまよっているだけだ。  枯れたジェラニウムの花を ゆさぶる  正気でないもの のように」  小さな子羊よ  彼女の黒い髪、顔の白に、黒い瞳。 36 35  彼女の体の、スレンダーで美しい白。  彼女の声の、やわらかさ。オレの髪をさわる、彼女の手の感触。  そして、ハンスワグナーの髪の、あざわらっているかのような、月の 黄。  ドアをノックした。強くもなく、弱くもなく、普通に、ノックした。  ハンスが顔を出すまで、長かったのではないか?  やつが、驚いたのかど
ヴァヴェリ /FB/TheWaveries/
ASF_0170.jpg
そうするよ」 「いい考えだ。オレも、昔は、バイクがとくいだった。じゃまな車が1 台もいないところで、走れるわけだ。それに、言ってしまうけど━━━」 「なに?」 「コルネットを、また、やろうと思うんだ。昔、こどものころに、吹い ていたんだ。また、出してこようと思う。あとたぶん、どこか田舎に 引っ越して、書いたり━━━ところで、印刷は、どうなったかな?」 「本の印刷は、電気の発明の、はるか昔からおこなわれているよ、ジョ ージ。印刷業界を再編するのに、多少、時間がかかるだろうが、本は、 大丈夫だよ。このことには、おおいに感謝したいね」  ジョージベイリーは、ニコリとしてから、立ち上がった。窓ぎわまで 行くと、外は、暗くなりかけていた。雨はやんで、空は澄すんでいた。 72 71  路面電車は、電気を消して、駅とは離れた場所で、停止していた。一 台の自動車が止まった。ゆっくり動き出して、ま
ファイナルアンサー /FB2/Answer/
MLO347.jpg
960 億の惑星から情報が押し寄せてきた。数マイルにおよぶパネルが点滅し、 やがて、静まった。  デュワーイブは、1歩下がり、深く息をした。 「最初の質問をする栄誉は、あなたのものです、デュワーレイン」 「では」と、デュワーレイン。「今まで、どのサイバネティックマシン でも単独では、答えられなかった質問です」  彼は、マシンの正面に立った。 「神は、存在するか?」  力強い声が、なんのためらいも、なんのリレーの点滅もなしに、こた えた。 「そう、今や、神は存在する」  突然、デュワーイブの顔におそれの表情がうかび、スイッチにとびつ いた。 4 3    エピローグ    一筋の雷が、雲ひとつない空から落ちてきて、デュワーイブを撃ち倒 し、ヒューズを溶かして、スイッチを閉じた。        (終わり) 6 5
オレとフラップジャックとマルスd星人 /FB4/Flapjack/
ASF_0265.jpg
 オレとフラップジャックとマルスd星人  原作:フレドリックブラウンマックレイノルズ  アランフィールド    プロローグ                     2 1  1      ◇          (つづく) 4 3
失われた文明1透明人間 /FB3/Discovery1/
GentFeb1961.jpg
50人あまりの 美女たちが、フロに入ったり全身に香油や香水をていねいに塗って、美 を保つために昼間の時間を使うのを眺めながら、楽しい午後を過ごした。  ひとり、コーカサスの女性がとりわけ気になった。 「だれもが考えることだろうが」と、プレーターは考えた。「夜までい たとしてもあすの午後まで透明でいられるので、まったく安全だ。そ れなら、明るいうちに、彼女の寝室を確認しておいて、電気が消えたら、 室にすべりこもう。彼女はサルタンが来たと思って、喜んで迎えてくれ るはずだ」 6 5  3    プレーターは、彼女の入った室を覚えておいた。武装した宦官かんがんが、カ ーテンドアにそれぞれ1名づついて、寝室を守っていた。彼は、女性が 完全に眠ったと思われるまで待ってから、宦官かんがんがホールの方を向いて、 カーテンドアの動きに気づかない瞬間をねらってすべりこんだ。ホール も薄暗かったが
バーニングマン /TZ/TheBurningMan/
FSFOCT85.jpg
はずれたんじゃないのか?」と、ダニー。猛スピードで 遠ざかる車に。  ローリーは、ダニーを、降ろして、ホッとした顔をした。 「頭にも来るわよ、あんな人!」  アンドレが、後ろをふり返って見ると、ダニーが悪態をついていた。 「太陽にやられちゃう!」とダニー。「チクショウ!」ダニーは、上 着をぬいで、地面にたたきつけていた。  2   「おばさん、別人みたいだったね!」と、アンドレ。 「わたしも、驚いた」と、ローリー。 「さっきの話、ほんとう?」 「まさか」 「全部、嘘だったの?」 「ほら吹きは、あの人よ!」 「そうかな?」 「嘘も方便なの。ああいう人には、特にね」 12 11 「そうか━━━もう一度。言ってみて!」 「嘘も方便よ」 「違うよ、聖書や拳銃の話だよ!」 「聖書もあるし、ハンドルの下には、フル装填の拳銃。座席の下には、 十字架。グローブボックスには、かなづちも━━━」  ロー
すい星はさりゆくとも やがて きたらむ /FB2/Reconciliation/
MLO347.jpg
アンタには大事 だっていうの?」 4 3  エピローグ    目もくらむ閃光と焼けるような熱気。  ふたりにはわかった。見えなくなった目で、互いの腕をとりあい、 残された数秒のあいだ、互いを絶望的に固く抱きしめた。最後の瞬間が、 今、重要なことのすべてだった。 「あいしてるよ」 「ジョン、ジョン、わたしの━━━」  衝撃がやってきた。  静かな夜は、昼と化し、巨大な赤の花がさらに、巨大化して、空をお おいつつあった。  直径30マイルのすい星の衝突は、水爆の1千億倍のエネルギーで地ち 殻かくを溶かし、マグマの津波つなみは、高さ100マイルで30分後に地球の反 対側までくると、互いにぶつかりあって、波打った。 「チャップン、チャップン」 「チャップン」      (終わり) 6 5
ナスティ /FB3/Nasty/
PlayboyApr1959.jpg
分か るよ」  悪魔は、消えた。 6 5  2    ウォルタービュレガードは、着ているものを急いでぬいで美しい銀 の水泳トランクスを2つともはいた。すぐに、すばらしさを感じた。活 力が、体内を流れた。好きものキャリアを始めたばかりの頃の、若者に 戻ったように感じた。  急いで、ローブを着て、スリッパをはいた。 (彼が、金持ちであったことを述べただろうか?住まいは、アトランテ ィックシティの高級ホテルの最上階のペントハウスだということも?ど ちらも、そうだったのだ)  彼は、プライベートエレベータで下へ降り、ホテルの中庭にある豪華 なプールへ出た。そこは、いつものように、ゴージャスなビキニ美女た ちに囲まれ、彼女たちは、日光浴をしているふりをしながら、ビュレガ ードのような、金持ちの男たちからの申し出を待っている場所だった。  ビュレガードは、選ぶのに時間をかけた。しかし、それ
ユスタックウィバーの短い生涯2 /FB3/Weaver2/
ElleryQueenJune1961.jpg
 ユスタックウィバーの短い生涯2  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    ユスタックウィバーは、タイムマシンを発明したとき、とてもいい気 分だった。発明を秘密にしておく限り、世界を意のままにできるだろう。 予想もしない大金持ちになれるだろう。  必要なことは、未来にちょっと行って、値上がりする株や勝ち馬を見 てくるだけだ。あとは、今に戻って、その株や馬券を買えばいい。  株式投資するには資金が必要だったので、まずは、競馬だった。手持 ちは2ドルしかなく、やっている近くの競馬場までの飛行機代にもなら なかった。   2 1  1    ユスタックウィバーは、倉庫係として働いていたスーパーマーケット の金庫にねらいをつけた。金庫には、少なくとも千ドルはあり、タイム ロックだった。タイムロックは、タイムマシンにとってはあひるのスー プ
ふくろぅ3兄弟 /FB3/Owl/
NTMRSGZNS1961.jpg
6 5  3    末っ子は、木のうろに帰った。 「今、ワイルドキャットとハンターと赤ぎつねを殺したよ!」と末っ 子。兄たちに、誇らしげに。 「夢でも見たんだよ!」と、長男。 「たしかに夢だな!」と、次男。 「じゃ、夜になったら見せてあげるよ!」と、末っ子。    ◇    ワイルドキャットとハンターは、気絶しただけだった。ワイルドキャ ットはしばらくして起き上がると、逃げていった。ハンターは、目覚め ると、銃が偶然しとめた赤ぎつねを見つけて、家に持ち帰った。    ◇    夜がきて、3兄弟は、木の外へ出た。  末っ子は、ワイルドキャットとハンターと赤ぎつねを捜し回ったが見 つからなかった。 8 7  エピローグ   「ホォォォォォ!」と、末っ子。「兄ちゃんたちが正しいね。ぼくは夢 を見てた
エコーバック /FB3/Rebound/
GALAPR1960.jpg
ハーレム を含むすべてを所有することもできるだろう。軍隊を組織して、彼の最 低の望みが、他の人々の最大の法になるよう強制することもできるだろ う。命令が電話で伝えられたなら、ラジオやテレビを通じて服従させら れるだろう。必要なものは、世界中のすべての人にあるいは、ほとん どの人に伝えられる、世界ネットワークの構築費用を払うこと、あるい は、単に要求することだ。彼の側につく人々が大多数なら、残りの人々 も、そのうち従うだろう。  しかし、これは、大きな取引になる。今までなされた最大の取引だ。 計画に時間をかけて、ミスの可能性を無くさなければならない。数日間 は、計画のため人々から離れてひとりで、郊外で過ごさなければならな い。 8 7  4    スネルは、チャーター機で、ハドソン西の比較的、旅行者の少ない地 方へ行って、ホテルから━━━そこでは、お客はみんな出てゆくように 言った
幻の指揮官 /ST/VGR_6_1_4/
FSFFEB1960.jpg
艦長室を退席した。    ◇    医療室。  ドクターは、ハイボスプレーを何本か点検していると、たっぷりそそ がれた、シャンパングラスが現われた。 「まさか、そんな」と、ドクター。 「おれも、握手してもらえるかい?」と、ニーリックス。風船で飾られ た食堂で手をさし出してきた。「やったなぁ!」 「ドクター、あなたに、はなしがあるんです!」と、異星人のオペレー タ。  ドクターが、ふりむくと、肥満型異星人が、立っていた。 「これも、空想の産物か!」と、ドクター。 「ちがう、わたしの映像を、あなたのプログラムに送りこんでいるんだ。 わたしは、実在してる!」 「ドクターよりブリッジ」ドクターは、通信バッジに触れてから言った。 「また、白昼夢はくちゅうむだ。機能停止してくれ!」 66 65 「ヴォイジャーは、じき、攻撃されるんだ!」 「そうだろうとも!そして、無敵のドクターが船を救うんだろ?
ねずみ /FB1/Mouse/
TWONSJUN1949.jpg
どう膨らませてみても、人々の興味をつなぎとめておく ことは、できなかった。  大きなできごとが起こったのは、6日目だった。合衆国大統領が、暗 殺されたのだ。人々は、宇宙船のことを忘れた。  2日後にはイギリスの首相が、外国人によって、暗殺された。その 2日後には、モスクワの政治局員が、単独で、銃を乱射して、高官を殺 害した。  つぎの日には、ニューヨークシティの窓の多くが、吹き飛んだ。ペン シルベニア州が、壊滅したからだ。数百マイル以内の誰も、そんな爆発 があるとは、聞かされてなかった。人口密集地帯でなかったから、それ ほどの死者は出なかった。わずかに、数千人だった。  株式市場で、事件が起きたのも、午後だった。所長が、自ら首を切っ て、自殺したのだ。暴落が、始まった。つぎの日の、サクセス湖での暴 動は、誰の注意も引かなかった。正体不明の潜水艦が、ニューオリンズ 港に現われて、停泊していた貨物船すべてを、沈めたからだ。 30 29
“スペーステロリスト”ターナロス /ST/DS9_1_1_2/
ASF_0129.jpg
 ◇    キラ少佐は、オドーの保安室へ入った。 「忙しい?」と、キラ少佐。 「何の、ご用でしょう?」と、オドー。 52 51 「そのぉ議会にターナたちを連れてゆく際の、警備体制は大丈夫?」 「ご心配なく、ちゃんとやっていますとも」 「そう?」 「ベイジョー人には、私どもには、とうていマネのできない、能力がひ とつあります」 「それは?」 「うわべを作る、虚勢をはる能力です。本心を隠すことは、私には、非 常に難しい」 「私が、いつも、あなたに意見を求めるのは、そのせいよ。率直な意見 が聞ける。私の過去を知ってる?」 「かなり詳しく知っていますよ」 「誇りに思えないようなことも、してきたわ。ハルという基地を襲った ことは、今も、夢に見てうなされる。でも、少なくとも、当時は、信念 を持って行動していたわ」 「それでは、今は、迷いがあるということですか?」 「私もあなたも、連邦の人間じゃな
失われた文明2不死 /FB3/Discovery2/
GentFeb1961.jpg
 失われた文明2不死  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    失われた大きな発見の2番目は、不死の秘密だった。  不死の秘密は、1952年、合衆国海軍無線技師のポールヒッケンド ルフ中尉が発見した。その装置は小さな箱に入った電子基盤で、ポケッ トに入れて手軽に持ち運べた。箱のスイッチをオンにすると、装置を持 っている人のまわりがフォースフィールドで覆おおわれ、その力の強さは、 ヒッケンドルフのたくみな数学で計算しても、ほとんど無限であった。       2 1  1    フォースフィールドは、いかなる熱や放射線も完全にシャットアウト した。  ヒッケンドルフ中尉の計算によると、人間は━━━男だろうが女だろ うが、子どもでも犬でも━━━このフォースフィールドの中にいれば、 至近距離で水爆が爆発しても守られ、かすり傷さえ負わなかっ
悪魔のジョーカー /TZ/DealersChoice/
FSFMAR86.jpg
オレ?」と、ピート。トランプに手をのばし、切り始 めた。「オレが、ゲームの種類を選ぶ?」  ニックは、うなづいた。 「ローボール!」そう言って、ピートは、トランプの束を置いた。 「ローボールって?」と、ジミー。トニーに、訊きいた。 「普通は」と、トニー。「強いカードが勝つだろ?ローボールは弱い 方が勝つ。あべこべなんだ。ワンペアがツーペアに勝つ。なにもそろわ ないと、最強だ。バラバラなカードを多く集め、同じのは避ける」 「6とか!ニックが、また、6を3枚そろえたら━━━」 「ここから、退散してもらおう!」 「どうだい、ニック?」 「あきらめるんだな、悪魔!」  トニーとジミーは、笑い合った。 「ミスター悪魔だろ?」と、ニック。 26 25  ふたりは、笑いをやめた。 「こいつは」と、ジミー。ピートをさして。「男の中の男だ。自慢の友 達だ」  ピートは、1枚をニックに、1枚を自分に、
チャンスふたたび /FB3/SecondChance/
NTMRSGZNS1961.jpg
スコアも時として元のスコアと大きく違うこともあった。  この試合も、2イニングまでは、スコアは元の試合とまったく同じに 進んだ。しかし、3回に入って大きく違ってきた。この回は、ドジャー ズが6人の打者を送り込むビッグイニングだった。今度も、ウィンが、 1アウトしか取れず満塁にされたがうまく切り抜けて、ドジャーズを 無失点に抑えた。  観客は、ブーイングを始めた。ジェイは、ホワイトソックスファンで、 1回裏まではイーブンオッズでも賭けたくないと言っていたが、オレに 賭けをもちかけてきた。  6イニング目に━━━しかし、試合は記録にあるのに、なぜスコア通 りにならないのだろう?ホワイトソックスが1点差で勝利し、ワールド シリーズは、3勝3敗となった。ホワイトソックスは、チャンピオンシ ップを賭けて試合するチャンスをあすに残した。 6 5  3    ジェイ━━━正式な名前は、Jの
ボディスナッチャー /SY/BodySnatcher/
FSFJAN66.jpg
前に白衣を預けた、クリーニング店に入った。 「いや、もう、いい」と、ミスターテン。満面の笑みを浮かべていた。 98 97 「妻はよくなった」うしろから、ミセステンも、こちらを見ていた。    ◇    公衆衛生局のリサのオフィス。 「ご主人が、ここへと?」と、リサ。 「いえ、直ったので、知らせに」と、キャサリン。晴れ晴れとした顔だ った。 「待って!」 「また、お会いしましょう」キャサリンは、ドアをあけて、出て行った。  リサを迎えにきた、マシューも、キャサリンを見ていた。    ◇    夜。マシューの家。電気は、消して、室内は、暗かった。  マシューは、暖炉のマキを燃やした。 「何も入らない」と、ジャック。ラジオをいじっていた。「24時間の 放送局が、ニュースもやらん。受信状態は、いいはずなのに」 「工事トラックが止まっているわ」と、ナンシー。「なぜかしら?」  ギブナーは、リサが
死の手紙 /FB3/DeadLetter/
ElleryQueensMysteryMagazineJuly1955.jpg
 救急隊員は、ラバティが死んでることを確認し、男は警部補に質問さ れた。 「きみの名前は?」と、警部補。 「バブコック、ヘンリーバブコックです。ミスターラバティに、手紙を 手渡すよう頼まれてました。この手紙です」  警部補は、手紙を受け取り、一瞬ためらったがすぐにあけた。 「なぜただの黒い紙なのかね?」と、警部補。 「分かりません、警部補」と、バブコック。「私のボスのコングレスマ ンクインから、すいぶん前に手紙を渡されました。そして、もしもコン グレスマンクインになにか普通でないことが起こったら、すぐに手紙を ラバティに手渡すように言われました。それで、ラジオの知らせを聞い て━━━」 「ああ、知ってる。クインは昨夜遅くに殺された。きみはクインの下で、 どんな仕事をしていたのかね?」 6 5  エピローグ   「それは、極秘ですが、今となっては、極秘でもないでしょうね。私は、
存在のわな /FB4/Trap/
amazing_stories_195008.jpg
 存在のわな  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ                     2 1  1                (つづく) 4 3
世界の終わり /FB/TheEnd/
TheDudeMagazine.jpg
この機械は、過去から未来へ流れる時間の流れを逆にしたのだが、 場の内側にいる存在にとっては、すでに来てしまった未来は、過去に、 これから起ころうとする過去は、未来と捉とらえるしかない━━━それは、 あたかも」  納得のいかない生徒たちは、さらに、ざわつき始めた。 「ジョアンナ君、君の顔が今、鏡のように左右反対になってしまって も、誰も気がつかないのと同じだよ。  あるいは、地球の歴史において━━━なんどか起こっているように、 地球のN極とS極が瞬時に入れ替わっても、渡り鳥たちにとっては、な んの支障もないのと━━━」  ジョアンナは、納得がいかないまま頬ほほに手をおくと、今朝け さ、右頬みぎほほに新 4 3 しくできたばかりのニキビがすっかり消えてしまっているのに気づいて 喜んだ。  しかし、その喜びは、長く続かなかった。右頬みぎほほのニキビは、そっくり そのまま、左頬ひだりほ
アボミっぽい /FB3/Abominable/
TheDudeMagazine.jpg
「説明させてくれ」と、声。「われわれは、きみが、アボミっぽいスノ ーマンと呼ぶものだが、人間なんだ。ただし、変異させられてる。数世 紀前は、シェルパのような一族だった。われわれは、偶然、ある薬を発 見した。それは、肉体的に、われわれを変化させるものだった。背がの び毛深くなり、肉体を、極寒の高地へ適応させた。われわれは、山へ 移り、短期間の登山隊の期間を除いて、ふつうの人間では、生きていけ ない国へ移住した。言ってる意味が、分かるかい?」 「あ~、もちろん!」と、シャウンシー卿。なにか、戻れるかもしれな い、というかすかな希望が生まれた。もしも殺そうとしているなら、な 8 7 ぜ、この生きものは、彼に説明なんかする? 「もう少し、説明させてくれ!」と、声。「われわれは、少数で、数が 減りつつある。それで、しばしば、わたしがきみを捕とらえたように、登 山者を捕つかまえている。彼
ハーフベア /FB3/Bear/
TheDudeMagazine.jpg
 ハーフベア  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    もしも病院の待合室で、行ったり来たりしながらタバコに━━━たい ていは間違えてフィルターの先に火をつけて、なにかを待っている父親 を見たら、その仕草からどんなに心配か分かるだろう。  しかしそれが心配だと思うなら、今、出産室の外のローカでうろうろ している、ジョナサンクインビーをひと目見てほしい。クインビーは、 タバコのフィルターの先に火をつけて、そのまま吸っても違いが分かり もしないのだ。  ジョナサンクインビーは、たしかに心配ごとを抱えていた。   2 1  1    始まりは、最後に動物園を訪れた夜だった。「最後に」は2つの意味 でそうだった。1つは、クインビーが1マイル以内には近づかないとい うことであり、もう1つは、妻も近づかないということだった。彼女は 落ちて、そ
暗黒の地球帝国 /ST/ENT_4_5_2/
FSFJUN77.jpg FSFAUG78.jpg
トゥポルに、あごで合図を送ると、トゥポルは、セン サーで調べ始めた。 「そこは、あったかいんだ。やつの種族は、高温を好む」 「やつの種族とは?」 「ゴーンだ。やつは、ゴーン人だよ!」異星人は、泣きだした。    6    ディファイアントのブリッジ。  リード少佐はスクリーンの通路図を見ながら、黄緑のガウンのアー チャーに、報告した。 「一時は、彼を、ここに追い詰めたんですが、アクセスチューブを通っ て、逃げられました。追い詰めたクルーは、行方不明です」 「時間を、かけ過ぎだ」と、平行宇宙のアーチャー。  振り返ると、平行宇宙のアーチャーが、惑星連邦の制服を着て、船長 席の肘掛けに座っていた。 110 109 「私は、船の緊急時、けっして、保安部に任せたりしなかった。自分で、 解決したぞ!」  それを、聞いて、アーチャーは、リード少佐に、言った。 「テラライト人を送った方が、まだ、まし
天使は淋しい道を行く /TS/LonelyRoad/
FSFMAR1964.jpg
倒れたまま、身をかわすと、チャッ クに足をかけて倒した。そして、立ち上がると、チャックのあごと腹に パンチを食らわせた。チャックは、突進して、リチャードを倒したが、 立ち上がったリチャードに、再び、パンチを浴びせられて、ひっくりか えされた。 「いいか!」と、リチャード。「テーブルの上に、オレの取り分、36 ドルあったはずだ。時計と、燃料ポンプ、それに余った1ドルを、よ こすんだ!」  チャックは、立ち上がると、店に戻っていって、時計を返した。そし て、テーブルの下においてあった、拳銃を構えた。 「まだ、負けちゃいねぇ!よそもんのくせに、なまいきするな、ってん でえ!」  そして、カウンターにあった電話をまわし始めた。 「保安官に言ったら、キサマ、ぶち込まれるぞ!平和を乱したってな!」 「電話を置きなさいよ!」と、店に出てきた女性。 「ジャネット、このイカサマ野朗、勝手なマネしやがって━━━」 「台所で、すっかり、聞いたわ!」と、ジャネット。「あきらめるのね、 あんたになら、誰だって勝てるわよ!イカサマ、やらなくたってね!」 「ジャネット、言っとくがな」 86 85 「あんた、あ
星雲を越えて /ST/StarTrek2016/
FSFDec1950.jpg
   ◇    墜落した円盤部。  異星人の女性船長を先頭に、カークとチェコフが来た。  夜の暗闇に、あちこちに燃えている火が残っていた。 「船長」と、チェコフ。「まだ、パワーが残ってますよ」 「よし、ブリッジから、クルーを捜そう!」と、カーク。  暗い谷を敵兵が2人、緑に輝く銃をかざしながら、通っていった。 88 87  3人は、円盤部の割れ目から入って、暗いブリッジに来た。 「スクリーンは、無傷です、船長」と、チェコフ。「こっちに、パワー をまわしてみます」 「手早く、やれ!」と、カーク。「ここで動きがあれば、やつらに気づ かれる」  キーっという機械音がした。いくつかの画面が点灯した。 「あー」と、チェコフ。 「どうだ、見つかるか?」 「はい、船長。スキャナーを調整して、クルーの信号をさがせば」  カークは、黙って見ている、異星人の女性船長のところにきた。 「いっしょに来い!
フィッシュストーリー /FB3/FishStory/
NTMRSGZNS1961.jpg
ふたりは、泳いで、トリートーンがいるところに着いた。 「おまえたちは、結婚で結ばれたいのか?」と、トリートーン。 「そのとおりです」と、ロバートとロレーヌ。声を合わせて、強く。 「ならば」と、トリートーン。「ここにわしは、おまえたちを人魚の夫 と人魚の妻と宣言する」  すると、ロバートは足で水中を蹴らなくてもよいことに気づいた。 強くしなやかな尾でひとかきすれば、やすやすと水面に浮かんでいられ た。  トリートーンは、耳をつんざく音で巻貝のトランペットを吹くと、泳 ぎ去った。 8 7  エピローグ    ロバートは、妻のところへ泳いでいって、腕をまわしてキスをした。 しかし、なにかが変わっていた。キスはすばらしかったが、どこか淡白 な気がした。海岸でキスしたときのような腰のあたりがぞくぞくするよ うなスリルを感じなかった。そう、ロバートは今、腰がなくなっている ことに気づいた。
夢、遥かなる地にて /ST/DS9_6_4_1/
GALMAY1952.jpg
と、ダーリー ン。 「待った!夢なんかにしちゃ、話が台無しだ」と、ハーバート。 「おまえは黙っていろ!」と、パブスト。 「もっと、胸を打つと思うね」と、ジュリアス。 「続編はどうするんだ?全部、夢にはできないぞ」と、ハーバート。 「まず、最初のを出版しましょうよ。あとはそれから考えればいい」 と、ケイシー。 「どう思うベニー?」と、ジュリアス。 「歩道に、チョークで、書くよりはいい」    ◇    ベニーラッセルは、昼下がり、通りで縄跳びの少女たちの遊びに飛び 入り参加して上機嫌だった。 62 61 「な、な、な、入れてくれる?」  そこへ、ジミーが通りかかった。周りを警戒して小走りだった。 「ジミー、やったぞ、私たちは宇宙に飛び立つんだ!」と、ベニー。 「そんなの、どうでもいいよ」 「おい、昼飯ひるめし、おごるよ、詳しく教えてやる」 「あとでな、仕事で忙しいんだ」 「どんな仕事だ?
ある日どこかで /SY/SomewhereInTime/
BDTMRTRNSF1975.jpg youtube39_16.bmp
 ある日どこかで  原作:リチャードマシスン  リチャードマシスン    プロローグ        ◇     2 1        1              (つづく) 4 3
ナイトゥアンディ /SY/KAndDy/
FSFJUN70.jpg
ブルックリン、ニューヨーク市。  橋のたもとにある古いレンガ作りの工場に、ロイとジューンは入った。 「ここが隠れ家?」と、ジューン。歩きながら、周まわりを見た。 「サイモン!」と、ロイ。歩きながら、銃を構えた。  奥のドアがあいて、光とロックミュージックが漏れていた。 「そばにいろ!」とロイ。ジューンに。「おい、サイモン!遊んでる 場合じゃない!」  奥の室は、白のロッカールームで、音楽がつけっぱなしで、ロッカー はマジックで落書きされていた。 「これは、なに?」と、ジューン。 「サイモンが書き残したんだ」銃をジューンに渡した。「ぼくが遅れた から、ひとりで逃げた」  ロッカーの奥に、つけっぱなしのラジオに給湯器になべ、テレビに、 簡易ベッドがあった。落書きを見てゆくと、ロイの文字に矢印があった。  ジューンは、ロッカールームには入らず、銃で撃つ練習をしていた。 86 85 「バー
サアルバの国 /FB1/DeathOnTheMountain/
NTMRSGZNS1961.jpg
羊の世話をするものよ」と、年下の女性。 10 9  年上の女性は、来た道を、とぼとぼと、谷まで戻って行った。暗闇が 訪れ年下の女性は、ろうそくに火をつけた。暗闇がこわい気がした。  彼は、彼女を観察したが、彼女には、彼が見えなかった。彼女の髪は、 彼が見たところ、夜のような黒で、目は大きく、きらきらしていた。し かし、足首は、太かった。  彼女は、着ているものをぬいで、寝床に横になった。眠りながら、彼 女は、何気なく手ではらいのけると、毛布が床に落ちた。キャンドルは、 まだ、テーブルの上で燃えていた。  キャンドルの炎の光が、彼女の胸のあいだの、白いくぼみにある、小 さな黒の十字架を照らした。炎は、上下に、揺れた。  彼は、消灯時刻のベルを聞いて、山頂へ行く時間であることに気づい た。3日目の夜だったからだ。  山から、嵐が降りてきた。風は、小屋のまわりで叫ぶように、吹き荒 れた
武器 /FB2/TheWeapon/
ASF_0245.jpg
「ニーマンドさん、あなたは、 時間をムダにしてますよ。私は、すべての議論を承知してますし、あな た方が言ってることは、何千回も聞かされました。たぶん、あなた方が 言うことに、真実があるのでしょう。しかし、私には、まったく関心の ないことです。私は、科学者です。私は、武器、究極の武器に関する 研究をしてます。しかし、個人的には、それは、科学の進歩の副産物に すぎません。研究を推し進めることが、唯一、関心のある事なのです」 「しかし、グラハム博士、人類は、究極の武器をもつ、準備ができてる んですか?」  グラハムは、眉まゆをひそめた。 「ニーマンドさん、私は、私の観点を、お話ししたのです」  ニーマンドは、イスから、ゆっくり立ち上がった。 「いいでしょう。議論したくないのなら、これ以上、お話しすることは ありません」  彼は、組んだ手を、ほどいた。 「もうすぐ、おいとましますが、グラハム博士、もしよければ、先ほど 10 9
感想 /CO/Comment/
SGGYDG1963.jpg
 感想    その1、「バットマン」について、「キャットウーマン」より。 「・・・・・・      ・・・・・・」  その2「キャットウーマン」について、「バットマン」より。 「・・・・・・      ・・・・・・」       2 1    ◇            (終わり) 4 3
聖フランチェスコ /SY/SunMoon/
FSFJUN72.jpg youtube39_16.bmp
 聖フランチェスコ  原作:ジョヴァンニディピエトロディベルナルドーネ  フランコゼフィレッリ、  リナウェルトミューラー、  スーゾチェッキダミーコケネスロス    プロローグ                   2 1    ◇    1              (つづく) 4 3
つくられた記憶 /ST/DS9_4_5_3/
GALMAR1952.jpg
おれのシンセールは?」 「ちょっとお待ちを」 「クワーク!」と、オブライエン。 「ねぇ、チーフ、今忙しいんすから、わぁああ」  オブライエンは、クワークに強引に注文を通させた。 「おまえと遊んでいる暇はないんだ、さっさと、おれにシンセールを持 って来い!でないとおまえの体の骨を一本残らずへし折ってやる!」 「チーフ、たいへんな目にあったのは知ってますけど、うあぁ、シンセ ール、ひとつ、すぐにご用意します、いぇい!」    ◇    オブライエンは、クワークの店の二階席のテーブルについた。 「マイルズ」と、イーチャー。 「イーチャー!ここでなにをしてる?」と、オブライエン。 「私はいつだって、君のそばにいるよ」 「おまえなんか、想像の産物なんだ」 「ああ、確かにその通りだ、だが、君にとっては、私は実体だろ?」 「行ってくれ」 「それはできない、君は、私を、必要としている」 38 37
アリスのルッグラン /LC/AliceLooking/
AliceLooking.jpg
疑わしそうに、アリスを見た。「紙の上の 148 147 計算を見たい!」  アリスは、笑いを浮かべながらメモ帳を取り出して検算式を書いた。  ハンプティダンプティは、注意深く、アリスの書いた検算式を調べた。 「正しいように見える!」 「紙を逆に見てるわ!」と、アリス。 「たしかに!」と、ハンプティダンプティ。  アリスは、見やすいように、メモ帳をひっくり返した。 「どこかおかしいように見える。正しいようにも見える。よく調べて見 る時間はないが、きみがアンバースデイプレゼントを受けとれる日は、 364日あるようだ」 「ええ」と、アリス。 「そして、バースデイプレゼントを受けれる日は、1日だけ!これは、 きみの栄光だ!」 「栄光って?」と、アリス。  ハンプティダンプティは、見下すように笑った。「ぼくが言うまで、 きみは受け取れないということ。つまり、ナイスオッケーさ!」 「栄光はナイスオ
ギーゼンスタック家 /FB1/TheGeezenstacks/
s-l1600.jpg
算数は、Aで、国語は、Bで」  2日後、サムは、学校の担任に電話した。電話の内容を、もちろん、 だれにも聞かれないように、公衆電話から。 「ブラッドリー先生、お聞きしたいことがあるんです。個別のことです が、重要な理由があってお聞きします。おたくの学校では、生徒の成績 を、通知表をもらう前に正確に知ることは可能でしょうか?」 「いいえ、ありえません。担任の先生さえ、平均点を出すまでわかりま せん。成績表が作成されて、生徒に配られる日の朝まで、計算さえされ てません。そうです、きのうの朝です。生徒の遊び時間に、作成されま した」  3   「サム」と、リチャード。「近頃、気分がすぐれないようですけど、仕 事の心配かなにかですか?なにかあれば、相談に乗りますし、会社にも 交渉できますから、なにもひとりで、思い悩むことはないですよ」 「いや、違うんだ、ディック。つまり、そうじゃなくて、なにもないし、 心配ごとでもないし、正確には、それは」  サムは、リチャードからの追求をかわすために、1つか2つの心配ご とをでっちあげて、おくべきだったかもしれない。  サムは、ギーゼンスタック家のできごとを、すごく気にしていた。気 24 23
フェルマーの予想 /RM/Fermat/
fsfaug51.gif
nが3以上だと、フェルマ ー解が存在しないという、非存在定理です」 「非存在ってなんですか?」とノーグ。 「先生にも、正直なところ、よくわからないわね、今日の演習でやるの は、むしろ、存在を見つけるプログラムを動かしてみるだけです。非存 在は、そこで見つからなければ、存在しないのかもしれないということ かしら?」 「次の図は、なんですか?」と、ジェイク。 8 7 「この図は、テキストによると、y<1、x<1として、zもz=1と すると、0と1の間の2次元の図に書けて」 「あ、ちょうど、ピタゴラスの二乗は、円の右上にあたるってことかな」 と、ジェイク。 「そのようね。n=3とすると、少し膨らんで、n=∞の極限では、四 角の右上になるらしいわ」 「たしかに、x=3/5、y=4/5とおくと、xの二乗とyの二乗を 足すと、25/25になって、z=1になってますね」と、ノーグ。 「さ
ユスタックウィバーの短い生涯1 /FB3/Weaver1/
ElleryQueenJune1961.jpg
 ユスタックウィバーの短い生涯1  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    ユスタックウィバーは、タイムマシンを発明したとき、とてもいい気 分だった。発明を秘密にしておく限り、世界を意のままにできるだろう。 予想もしない大金持ちになれるだろう。  必要なことは、未来にちょっと行って、値上がりする株や勝ち馬を見 てくるだけだ。あとは、今に戻って、その株や馬券を買えばいい。  株式投資するには資金が必要だったので、まずは、競馬だった。競馬 なら、2ドルから始めて、すぐに数千ドルにできるだろう。     2 1  1    しかし、顔見知りのノミ屋がすぐに破産してしまい、ほかにノミ屋を 知らなかったので、競馬場に行く必要があった。今やっている競馬は、 南カルフォルニアとフロリダだけで、どちらも同じ距離、飛行機代は、 だいたい100ドルだ
失われた文明3永遠の生命 /FB3/Discovery3/
GentFeb1961.jpg
 失われた文明3永遠の生命  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    20世紀に発見されたが失われた大きな発見の3番目は、永遠の生命 の秘密だった。  これは、はっきりしないが、モスクワのイバノビッチスメタコフスキ ーという化学者が1978年に発見した。スメタコフスキーは、どのよ うにして発見し、どのようにしてそれを試す前に有効なことを知ったの かについての記録を残さなかった。2つの理由から、彼がそれを身が凍こお るほど怖おそれていたからだ。     2 1  1    スメタコフスキーは、それを世界に発表することを怖おそれていた。自分 の政府にさえ、一度報告すれば、秘密はすぐに鉄のカーテンを漏れて、 世界に混乱をもたらすだろう。USSRはうまく処理できるだろうが、 ほかの野蛮で不道徳な国では、永遠の生命の薬は、たちまち人口爆発を
歩兵 /FB1/Sentry/
MLO4329.jpg
 歩兵  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド        彼は、ぬれて、泥だらけで、ひどくおなかがすいて、寒かった。しか も、故郷の星から、5万光年も離れた星にいた。  奇妙な青い太陽が、かがやいていた。重力も、彼の星の2倍もあって、 動くのも、困難だった。  1万年のあいだ、戦況は、変わらなかった。空軍のパイロットたちは、 流線型の宇宙船に、ファンシーな武器が使えて、上機嫌だった。チップ が地上にバラまかれると、歩兵めがけて、地面をはってきて、足という 足は、すべて、血で染められた。   2 1  このひどい惑星に、上陸するとは、彼は、まったく、聞かされていな かった。惑星の地表は、エイリアンたちも、そこにいるがゆえに、神聖 なる戦場だった。そのエイリアンたちは、この銀河に存在する、われわ れ以外の、唯一の知的生命体であった。冷酷で、みにくく、
探検隊 /FB3/Expedition/
FSFFeb1957.jpg
長官は、2 5人の男と5人の女の構成比を支持していたように思えた。確率法則で は、くじの結果は、5対1の男女比になるはずだった」 「しかし確率法則は、試行を無限におこなった場合の話で、1回の試 行ではどうなるかは分からない。くじの結果は、29人の女が勝ち、男 で勝った者は、ただひとりであった」 「くじに勝ったもの以外の全員が大声で抗議したが、長官は耳をかさず、 くじは正当に行われていて、結果はいっさい変更されなかった。男のエ ゴを満たす唯一の譲歩は、マクソンを船長にしたことであった。宇宙船 は出発し、火星への旅は成功した」    2   「第2次火星探検隊が到着したとき、植民地の人口は2倍になっていた。 ちょうど2倍で、女性の全員が子どもを生んで、ひと組は双子だったの で、ちょうど30人の子どもがいた」 「アンブローズ君、手を上げているのは見えますが、話を終えさせてく ださい。ここまでの話にビックリするようなことはありませんし、一部 の人たちが考えるような不道徳なこともありません。時間さえあれば、 ひとりの男が29人の子どもを作ることは可能です」 6 5  エピローグ   「マク
あごひげ彩か /FB3/Beard/
NTMRSGZNS1961.jpg
 マリアンヌは、振り返って夫を見た。「なぜか分からないけど、なに かの機械かしら」 4 3 「そのとおり、マリアンヌ、無線機さ」とビリー。「ただし、ずっと パワフルで高性能、恒星間通信もこなせる。それでいつも、ベヌースb 星と通信していたのさ。そう、オレは、そこから来た」 「でも分からないわ」 「分かる必要はないよ、ダーリン。話してあげるけど、オレは、ベヌー スb星のスパイなのさ。いわば、調査員。地球を侵略するかどうか調査 している。  オレのあごひげはブルーだと言ったら、あるいは、クローセットに前 の妻の死体を見つけてたら、どうした?  マリアンヌ、きみはカラー音痴なのを知っている。父親はマリアンヌ に、オレのあごひげは赤だって言ったろ?」 「そうよ、違うの?」 「ほんとうはね。父親はオレが外出するときに携帯染料で赤く染めた色 を見たのさ。しかし家にいるときは、自然なグリーン
地球人は出ていけ /FB1/KeepOut/
amazing_stories_195403.jpg
生まれました。実験を志願した人たちのなかから、慎重 に選ばれた両親から、生まれたのです。誕生時から、きみたちは、注意 深く制御され、徐々に変化する条件のもとで、大きくなりました。  生まれたときから、呼吸する空気は、少しづつ薄くされ、酸素量も少 しづつ下げられました。きみたちの肺組織は容量をとても大きくする ことによって、少ない酸素量に対抗し、それで、きみたちの胸は、先生 や世話人たちと比べて、ずっと大きいのです。きみたちがじゅうぶん大 人になって、火星大気のような空気を呼吸できるようになれば、この違 いは、もっと、見た目にも明らかになるでしょう。  きみたちの体は、毛皮でおおわれて、寒さに対抗できるようになりつ つあります。きみたちは、普通の人間ならすぐに死んでしまうような条 10 9 件下でも、快適に過ごせます。きみたちが4才のころから、看護婦や先 生たちには、きみたちにと
ミットキーあらわる /FB1/TheStarMouse/
PLANETSPRING1942.jpg
この巨大なロケットよりも、さらにずっと、大 きいですから。たぶん、人を乗せるロケットを作れずに、実験的な動物 を乗せたのでしょう。ここの、ウーラスのような」 「わしも、そう思うよ、ベムジ。そいつの思考をよく調べれば、地球の 調査1回分くらいにはなりそうだ。ドアを、こじあけるとしよう」 「しかし、地球の生物は、重くて濃い空気を、必要とするので、ここで は生きられません」 「もちろん、フォースフィールドは、維持する。内部の空気を、保つた めに。ロケット内部には、あきらかに、空気の発生装置がある。そうで なければ、その生物は、宇宙旅行に耐えられなかっただろう」  クラロフは、制御装置を操作して、フォースフィールドを、見えない ポッドの形にし、ロケットの外部推進ドアから、個室に通じる、内部ド アの鍵をあけた。巨大なドアから、モンスターのような灰色の頭が出て きたとき、プロックス人の誰もが、息をのんだ。太いヒゲは、どれも、 プロックス人の身長ほどもあった。  ミットキーは、飛び降りて、前に踏み出したとき、目に見えないなに かに、黒い鼻を強くぶつけた。ちゅうちゅう鳴いてから、ロケットまで ジャンプして戻った。 42 41
カトゥーニスト /FB4/Cartoonist/
PLANETMAY1951.jpg
 カトゥーニスト  原作:フレドリックブラウンマックレイノルズ  アランフィールド    プロローグ                     2 1  1      ◇          (つづく) 4 3
SFミステリー ライトノベル風 /CO/cmt/
SGGYDG1963.jpg FSFFEB68.jpg
Top 感想・ 感想の表示 (画像提供: ISFDB) 感想ありがとうございます。 以下の項目に、ご記入ください。 (全項目ご記入ください。 感想の表示に掲載される場合は、全角のみとなりますので、 できるだけ、全角のみでお願いします。 メールの送信は、 をクリックしてください。) 作品名: ニックネーム: 感想: (画像提供: ISFDB) SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン NOVELYAN 1.20 (株)美利崎人 (ビリザキト) NOVELYst AutogeNerating dimensional space 試用版 ゲストルーム 原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト! presented by bilyzkid ◆◇◆◇◆◇ 1.自分のオリジナル作品を、非公開URLにて、掲載可能です。  表示は、縦書きで、ルビ可能です。PC上から、印刷可能です。 2.出版
黄の悪夢 /FB2/NightmareInYellow/
TheDudeMagazine.jpg
自 殺することを選ぶだろう、つまり、失敗すれば死ぬのだから、自分の死 んだあとに、生きてる妻を残すのだったら、むしろ、死んだ妻を残した ところで、失うものはなにもない、ということに思いいたったからだっ た。  妻が、きのう、1日前にくれた誕生日プレゼントが、あまりにピッタ リだったのにはおもわず笑ってしまった。それは、新しいスーツケー スだった。妻は、さらに、誕生日を祝うために、7時にダウンタウンで 食事したいので、誘ってほしいと言った。食事のあとで、どうなるかは、 妻には、想像もできなかっただろう。  彼の計画では、妻をかかえて、8時46分に家に戻る。正確な時刻に、 独身に戻ることは、彼の几帳面な気質を満足させた。妻を殺しておくこ 6 5 とには、ほかのメリットもあった。もしも、妻が生きたままだったら、 次の朝、起きたときに彼がいなければ、なにか心配して、警察を呼ぶか もしれ
ファブクリップ /FB5/FabClip/
Bantam0302.jpg
スナップブリムのハッ トを買った。アムは靴も買いたいと言ったが、磨けばいいからと言って やめてもらった。今はいているのは、比較的新しいし、磨みがけば、新品に 見える。オレたちは、絹のように見える、レイヨンのシャツに、すばら しいネクタイも買った。  ホテルに戻って着替えるとオレは、バスルームの鏡で、全身を映し てみた。 216 215  アムは言った。「ニヤけているような歯は、絶対見せるな!かわいい 坊やに見える」  オレは、顔をシャキッとさせた。「ハットはどう?」 「どこで買った?」 「ヘルツヘルドの店」 「本当か?よく思い出せ!オレといっしょにズラかった、ジェネバ湖で 手に入れたんだろ?あれは、かなりやばかった。ブレインがもう大丈夫 と知らせて来るまでは、一週間、身を隠していた。ホテルの受付の女を 覚えているか?」 「小柄のブルネット?」  アムはうなづいた。「また、よりを戻したら
葬送曲 /FB3/Recessional/
TheDudeMagazine.jpg
2    もちろんこれは、私にだけしかも囁かささやれたものだった。司教は心の安 らぎをのぞんでいたのであって、彼の言ったことは彼の意思ではなかっ たのだ。  忠誠心がなければわれわれはなにものでもない。チボルト司教はと んでもない間違いを犯していた。ホワイトはかならず勝つ。勝利は、わ れわれを救う唯一のものだ。勝利なしに、この戦いの地で散っていった 仲間たちにやすらぎはない。チボルト司教の言うとおりなら、やすらぎ はどこにもない。  3    あなたは大きな間違いを犯している。神はいるし、偉大な神は、あな たを許すだろう。なぜなら、あなたに悪気わるぎはなかったからだ。チボルト 司教よ、疑いもなく、そう、疑いは誤りであって、悪ではなかった。  忠誠心がなければ、なにも。  そのとき、なにかが起こった。  ルークが、彼は戦いのはじめから女王の脇を固めていた城将だが、敵 のブラック王を急襲して追い詰めた。悪の王に逃げ道はなかった。  われわれは勝った!勝ったのだ! 6 5  エピローグ   「チェックメイト!」と、空の声。静かに。  われわれは勝ったのだ!このひどい戦いの地は、ムダでは
オブライエンの孤独 /ST/DS9_2_4_2/
FSFOCT72.jpg
と、デュブリケータ。入れたてのコーヒーカップが現 われた。 「少し、飲みすぎだぞ、オブライエン」シスコのものまねで。 「でも、仕方ありませんよ!」  また、ソファーのコンピュータの前に座った。 「よし、コンピュータ!」 「ピュルピュル」と、コンピュータ。 「ステーション日誌を、日付順に再生してくれ!宇宙暦47550以 降のものから、頼む!」 「どの仕官が記録したものか、特定してください」 「指令は、全員のだ」 「音声?それとも、文書で?」 「音声で!」  ステーション日誌の再生が、始まった。 「ステーション日誌、宇宙暦47552・9」と、シスコの声。 「ガプタ将軍が、じきじきにカーデシアの動きを、視察に訪れた」  オブライエンは、ソファーに座ったまま、聞いていた。 50 49    ◇    オブライエンの室。  ステーション日誌の再生が、続いた。 「非武装地帯のいくつかで━━━」と、

SFミステリー

☆原作:フレドリックブラウンより☆
緑の世界   小さな子羊よ   ヴァヴェリ
ギーゼンスタック家   ティラノサウルス
暗闇の家   サアルバの国
ファブクリップ
☆アリスのナンチャラン☆
アンダラン   ビックリラン   ルッグラン
☆サイモンが覚えていたのは「イェ~!」という心の叫び☆
レッドダイアモンド
☆DS9 番外編より☆
フェルマーの予想
☆スペースドライバー☆
☆ENTより☆
暗黒の地球帝国
☆JJ_Abramsより☆
失われた母星   帰ってきたカーン   星雲を越えて
☆VGRより☆
幻の指揮官
☆DS9より☆
夢、遥かなる地にて
なつかしの日曜洋画劇場より
いつもふたりで
なつかしの海外ドラマより
ミステリーゾーン
人形の家で
☆大手拓次全集より☆
そよぐ幻影

※(縦書き表示は、Microsoft Windowsのみです)※
※(ALT+M Enter:メインページ)※
※(ALT+P Enter:印刷ページ:Microsoft Windows、向け )※
※(ALT+C Enter:表示ページ:その他すべて、向け )※
※(ALT+N Enter:次ページ)※

SFミステリー (ライトノベル風)
縦書きブログ

☆原作:フレドリックブラウンより☆

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 1)☆

赤の悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

アンラッキー


昭和33年10月
(画像提供: ISFDB)

「ファンタジー&
サイエンスフィクション」

気まぐれ


昭和29年2月
(画像提供: ISFDB)

「ギャラクシー
サイエンスフィクション」

歩兵


昭和29年2月
(画像提供: ISFDB)

「ギャラクシー
サイエンスフィクション」

地球人は出ていけ


昭和29年3月
(画像提供: ISFDB)

「アメージング ストーリー」

空想せよ


昭和30年5月
(画像提供: ISFDB)

「ファンタジー&
サイエンスフィクション」

ギーゼンスタック家


昭和18年9月
(画像提供: ISFDB)

「ウィアード テール」

ティラノサウルス


昭和17年9月
(画像提供: ISFDB)

「アスタウンディング
サイエンスフィクション」

暗闇の家

(参考ページ)


昭和35年8月
(画像提供: ISFDB)

「ファンタスティック
サイエンスフィクション」

ケンタウロス


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

サアルバの国


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

終わり良ければ


昭和32年9月
(画像提供: Luminist)

「ファンタスティック ユニヴァース」

ミットキーあらわる


昭和17年2月
(画像提供: ISFDB)

「プラネット ストーリー」

ねずみ


昭和24年6月
(画像提供: ISFDB)

「スリリング ワンダー ストーリー」

ミットキーふたたび


昭和25年11月
(画像提供: ISFDB)

「プラネット ストーリー」

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 2)☆

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 3)☆

ナスティ


昭和34年4月
(画像提供: ISFDB)

「プレイボーイ」

アボミっぽい


昭和35年3月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

エコーバック


昭和35年4月
(画像提供: isfdb)

「ギャラクシー マガジン」

グレーの悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

緑の悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

白の悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

青の悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

おばばのバースデイ


昭和35年6月
(画像提供: ISFDB)

「ヒッチコック
ミステリー マガジン」

ネコどろぼう


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

チャンスふたたび


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

失われた文明1
透明人間


昭和36年2月
(画像提供: oldmags)

「ジェント」

失われた文明2
不死


昭和36年2月
(画像提供: oldmags)

「ジェント」

失われた文明3
永遠の生命


昭和36年2月
(画像提供: oldmags)

「ジェント」

死の手紙


昭和30年7月
(画像提供: abebooks)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

葬送曲


昭和35年3月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

殺人アシスタント


昭和36年5月
(画像提供: ISFDB)

「プレイボーイ」

ハンスカーベルのリング


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

報復戦隊


昭和25年7月
(画像提供: ISFDB)

「スーパーサイエンスストーリー」

ロープ魔術


昭和34年5月
(画像提供: vintagemags)

「アダム」

致命的なミス


昭和30年6月
(画像提供: WordPress)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

ユスタックウィバーの
短い生涯1


昭和36年6月
(画像提供: ISFDB)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

ユスタックウィバーの
短い生涯2


昭和36年6月
(画像提供: ISFDB)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

ユスタックウィバーの
短い生涯3


昭和36年6月
(画像提供: ISFDB)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

探検隊


昭和32年2月
(画像提供: ISFDB)

「ファンタジー&
サイエンスフィクション」

あごひげ彩か


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

ファーストコンタクト


昭和35年6月
(画像提供: ISFDB)

「ギャラクシー
サイエンスフィクション」

ハーフベア


昭和35年3月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

まだ終わりじゃない


昭和16年冬
(画像提供: ISFDB)

「キャプテン フューチャー」

フィッシュストーリー


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

ふくろぅ3兄弟


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」


☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 4)☆

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 5)☆

☆アリスのナンチャラン☆

☆サイモンが覚えていたのは「イェ~!」という心の叫び☆

☆スタートレック ディープスペースナイン 番外編より☆

☆宇宙方位も知らない八甲田歩がスペースドライバーを始めちゃいました。
どうなることやら?☆

☆スタートレック エンタープライズより☆

暗黒の地球帝国


第4_5_2話
平成16年4月15日
(画像提供: ISFDB)

マイクサスマン
マニーコト


☆スタートレック JJ_Abramsより☆

星雲を越えて


第3話
平成28年10月21日
(画像提供: ISFDB)

サイモンペッグ
ダウユング


☆スタートレック ボイジャーより☆

幻の指揮官


第6_1_4話
平成11年10月13日
(画像提供: ISFDB)

ジョーメノスキー 他


☆スタートレック ディープスペースナインより☆

聖なる神殿の謎


第1_1_1話
平成5年1月2日
(画像提供: ISFDB)

リックバーマン 他

“スペーステロリスト”
 ターナロス


第1_1_2話
平成5年1月9日
(画像提供: ISFDB)

キャサリンパワーズ

恐怖のウイルス


第1_2_1話
平成5年1月23日
(画像提供: ISFDB)

マイケルマクグリービー 他

オブライエンの孤独


第2_4_2話
平成6年3月15日
(画像提供: ISFDB)

ポールロバートコイル

つくられた記憶


第4_5_3話
平成8年4月13日
(画像提供: ISFDB)

ロバートヒューイットウォルフ 他

眠れるステーション
 エムポックノール


第5_6_4話
平成9年5月17日
(画像提供: ISFDB)

ハンスべイムラー 他

夢、遥かなる地にて


第6_4_1話
平成10年2月7日
(画像提供: ISFDB)

アイラスティーブンベア 他


☆なつかしの日曜洋画劇場より☆

☆なつかしの日曜洋画劇場より(つづき 1:未完)☆

☆なつかしの海外ドラマより☆

ミステリーゾーン
人形の家で


昭和38年2月
(画像提供: ISFDB)

ウォルターグローマン
チャールスバーモント

ミステリーゾーン
屋根の上の少女


昭和60年10月
(画像提供: ISFDB)

デービットバネットカレン
ジョンハンコック

ミステリーゾーン
悪魔のジョーカー


昭和60年11月
(画像提供: ISFDB)

ドナルドトッド
ウェスクラーベン

ミステリーゾーン
バーニングマン


昭和60年11月
(画像提供: ISFDB)

原作:レイブラッドベリ
J.D.フェイセルソン

ミステリーゾーン
囚人のピアノ


昭和61年11月
(画像提供: ISFDB)

パトリスメシーナ
ジェームスクロッカー

Xファイル
ドール


平成10年1月
(画像提供: ISFDB)

原作:スティーブンキング
クリスカーター

Xファイル
3つの願い


平成12年5月
(画像提供: ISFDB)

ビンスギリガン

逃亡者
天使は淋しい道を行く


昭和39年2月
(画像提供: ISFDB)

AL.C.ワード
ウォルターグラウマン

逃亡者
天使が死ぬ時


昭和43年1月
(画像提供: ISFDB)

ジョンメレディスルーカス


☆大手拓次全集より☆

そよぐ幻影


昭和八年六月二十九日
(画像提供: ISFDB)

大手拓次



(画像提供: ISFDB)

和暦⇔西暦・早見表
和暦
⇔西暦
明治16年
⇔1883年
明治17年
⇔1884年
明治18年
⇔1885年
明治19年
⇔1886年
明治20年
⇔1887年
明治21年
⇔1888年
明治22年
⇔1889年
明治23年
⇔1890年
明治24年
⇔1891年
明治25年
⇔1892年
明治26年
⇔1893年
明治27年
⇔1894年
明治28年
⇔1895年
明治29年
⇔1896年
明治30年
⇔1897年
明治31年
⇔1898年
明治32年
⇔1899年
明治33年
⇔1900年
明治34年
⇔1901年
明治35年
⇔1902年
明治36年
⇔1903年
明治37年
⇔1904年
明治38年
⇔1905年
明治39年
⇔1906年
明治40年
⇔1907年
明治41年
⇔1908年
明治42年
⇔1909年
明治43年
⇔1910年
明治44年
⇔1911年
明治45年
⇔1912年
大正 元年
⇔1912年
大正 2年
⇔1913年
大正 3年
⇔1914年
大正 4年
⇔1915年
大正 5年
⇔1916年
大正 6年
⇔1917年
大正 7年
⇔1918年
大正 8年
⇔1919年
和暦
⇔西暦
大正 9年
⇔1920年
大正10年
⇔1921年
大正11年
⇔1922年
大正12年
⇔1923年
大正13年
⇔1924年
大正14年
⇔1925年
大正15年
⇔1926年
昭和 元年
⇔1926年
昭和 2年
⇔1927年
昭和 3年
⇔1928年
昭和 4年
⇔1929年
昭和 5年
⇔1930年
昭和 6年
⇔1931年
昭和 7年
⇔1932年
昭和 8年
⇔1933年
昭和 9年
⇔1934年
昭和10年
⇔1935年
昭和11年
⇔1936年
昭和12年
⇔1937年
昭和13年
⇔1938年
昭和14年
⇔1939年
昭和15年
⇔1940年
昭和16年
⇔1941年
昭和17年
⇔1942年
昭和18年
⇔1943年
昭和19年
⇔1944年
昭和20年
⇔1945年
昭和21年
⇔1946年
昭和22年
⇔1947年
昭和23年
⇔1948年
昭和24年
⇔1949年
昭和25年
⇔1950年
昭和26年
⇔1951年
昭和27年
⇔1952年
昭和28年
⇔1953年
昭和29年
⇔1954年
昭和30年
⇔1955年
昭和31年
⇔1956年
和暦
⇔西暦
昭和32年
⇔1957年
昭和33年
⇔1958年
昭和34年
⇔1959年
昭和35年
⇔1960年
昭和36年
⇔1961年
昭和37年
⇔1962年
昭和38年
⇔1963年
昭和39年
⇔1964年
昭和40年
⇔1965年
昭和41年
⇔1966年
昭和42年
⇔1967年
昭和43年
⇔1968年
昭和44年
⇔1969年
昭和45年
⇔1970年
昭和46年
⇔1971年
昭和47年
⇔1972年
昭和48年
⇔1973年
昭和49年
⇔1974年
昭和50年
⇔1975年
昭和51年
⇔1976年
昭和52年
⇔1977年
昭和53年
⇔1978年
昭和54年
⇔1979年
昭和55年
⇔1980年
昭和56年
⇔1981年
昭和57年
⇔1982年
昭和58年
⇔1983年
昭和59年
⇔1984年
昭和60年
⇔1985年
昭和61年
⇔1986年
昭和62年
⇔1987年
昭和63年
⇔1988年
昭和64年
⇔1989年
平成 元年
⇔1989年
平成 2年
⇔1990年
平成 3年
⇔1991年
平成 4年
⇔1992年
平成 5年
⇔1993年
和暦
⇔西暦
平成 6年
⇔1994年
平成 7年
⇔1995年
平成 8年
⇔1996年
平成 9年
⇔1997年
平成10年
⇔1998年
平成11年
⇔1999年
平成12年
⇔2000年
平成13年
⇔2001年
平成14年
⇔2002年
平成15年
⇔2003年
平成16年
⇔2004年
平成17年
⇔2005年
平成18年
⇔2006年
平成19年
⇔2007年
平成20年
⇔2008年
平成21年
⇔2009年
平成22年
⇔2010年
平成23年
⇔2011年
平成24年
⇔2012年
平成25年
⇔2013年
平成26年
⇔2014年
平成27年
⇔2015年
平成28年
⇔2016年
平成29年
⇔2017年
平成30年
⇔2018年
平成31年
⇔2019年
令和 元年
⇔2019年
令和 2年
⇔2020年
令和 3年
⇔2021年
令和 4年
⇔2022年
令和 5年
⇔2023年
令和 6年
⇔2024年
令和 7年
⇔2025年
令和 8年
⇔2026年
令和 9年
⇔2027年
令和10年
⇔2028年
令和11年
⇔2029年
令和12年
⇔2030年
和暦
⇔西暦
令和13年
⇔2031年
令和14年
⇔2032年
令和15年
⇔2033年
令和16年
⇔2034年
令和17年
⇔2035年
令和18年
⇔2036年
令和19年
⇔2037年
令和20年
⇔2038年
令和21年
⇔2039年
令和22年
⇔2040年
令和23年
⇔2041年
令和24年
⇔2042年
令和25年
⇔2043年
令和26年
⇔2044年
令和27年
⇔2045年
令和28年
⇔2046年
令和29年
⇔2047年
令和30年
⇔2048年
令和31年
⇔2049年
令和32年
⇔2050年
令和33年
⇔2051年
令和34年
⇔2052年
令和35年
⇔2053年
令和36年
⇔2054年
令和37年
⇔2055年
令和38年
⇔2056年
令和39年
⇔2057年
令和40年
⇔2058年
令和41年
⇔2059年
令和42年
⇔2060年
令和43年
⇔2061年
令和44年
⇔2062年
令和45年
⇔2063年
令和46年
⇔2064年
令和47年
⇔2065年
令和48年
⇔2066年
令和49年
⇔2067年
令和50年
⇔2068年

        宝くじMission   実行 ⇒ - 全表示
  使い方:         クリア ⇒
  一.all_historyを実行 ⇒ 統計から、今の抽せん数字パターンを算出。
  二.番目などを変更後、all_historyを実行 ⇒ 抽せん数字予想を算出。
  三.つまり、パターンを変更しないと、今の抽せん数字をそのまま予想。
  四.番目とアケは、統計 ⇒ frequencyで、0相対。頻度の高い順。
  五.日差を、-1にすると、1日前のパターンを算出。(-999まで可能)
  六.右上「全表示」選択なら、全表示。デフォルトは、統計等一部表示。
  七.パターンは上書きされない。パターン算出には、クリア ⇒ が必要。
  八.ヒット方法は、
      ①好みで選ぶ (いつも同じ予想数字になりがち!ヒットせず!)
      ②ランダムに選ぶ (無味乾燥で味気ない!ヒットせず!)
      ③統計 ⇒ から選ぶ (ランダム + 好み ⇒ なに気なくヒット!)
      ④パターン書いて実行 ⇒ させて予想数字になることを確認!

抽せん数字パターン ⇒
N2: 番目 (0~99)
N3: 番目 (0~999)
N4: 番目 (0~9999)
N5: 番目 (0~30) アケ アケ
N6: 番目 (0~42) アケ アケ
N7: 番目 (0~36) アケ アケ
N8: 番目 (0~4) 番目

抽せん数字予想 ⇒
N2:
N3:
N4:
N5:
N6:
N7:
N8:
統計 ⇒ N2 N3 N4 N5 N6 N7 N8             クリア ⇒ & 実行 ⇒
                              ⇒ 抽せん確率
ミニ    ⇒                    ⇒ 1/100
ナンバー3 ⇒                 ⇒ 1/1000
ナンバー4 ⇒               ⇒ 1/10000
ミニロト  ⇒   ⇒ 1/169911
ロト6   ⇒
                           ⇒ 1/6096454
ロト7   ⇒
                          ⇒ 1/10295472
ビンゴ5  ⇒
                            ⇒ 1/390625
Good Luck!
kind number frequency trials/pattern
N2 23 1 100
N3 123 1 1000
N4 4567 1 10000
N5 01 1 10000
N5 11 1
N5 12 1
N5 13 1
N5 31 1
N6 01 1 10000
N6 21 1
N6 22 1
N6 23 1
N6 24 1
N6 43 1
N7 01 1 10000
N7 31 1
N7 32 1
N7 33 1
N7 34 1
N7 35 1
N7 37 1
N8 01 1 10000
N8 06 1
N8 11 1
N8 16 1
N8 21 1
N8 26 1
N8 31 1
N8 40 1

        世界の国旗        

>>      

国旗の上にマウスカーソルを置くと 国名が表示されます。 クリックすると、拡大されます。















郵便番号検索

  

  左枠に、郵便番号を入れると、郵便番号→住所を検索します。
  郵便番号は、2桁~7桁の半角数字で指定します。
  3桁目の区切りとして、半角ハイフンを入れても検索します。
  (全角数字も可)。
               例: 384-1305

  複数指定しても、検索対象は、最初のものだけです。
  検索結果は、2桁のみ指定した場合、都道府県のみ、
  3桁以上指定した場合、都道府県・市区町村・町名が表示されます。

  ※郵便番号検索は、同一の郵便番号に多数の住所がある場合でも、
  すべて表示されます。
               例: 6028064
  

  左枠に、住所を入れると、住所→郵便番号を検索します。
  住所は、すべて全角です。
  空白 (半角/全角スペース) で区切って、都道府県・市区町村・町名を指定
  できます。
  検索結果は、都道府県のみ指定した場合は、2桁の郵便番号のみ、
  都道府県・市区町村・町名まで指定した場合、7桁まで表示されます。
  都道府県 (全角1文字以上) が最初に指定されないと、検索しません。
  住所を都道府県から正確に書く場合は、区切りなしでも検索します。
  都道府県の1字、町名の1字でも、検索します。
  ウロ覚えや、全国津々浦々、京都近辺、正確な町名検索にも使えます。
  (全国町名のヨミカタも表示。)

               例: 県 軽井沢

               例: 府 通

               例: 京 都 大原

  郵便番号データは、Excel郵便番号簿(2012/2/29版)に依ります。
  労作に、感謝します。

バグ表   (Microsoft Windows上での動作)
 
 
縦書き表示・印刷
 
ルビ
 
 
 
 
 
 
アクセスキー
(例:ALT-M) 
 
 
 
 
 
改行処理
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
禁則処理
 
 
ページ表示
 
 
 
 
 
 
 
 
(追記:Chrome
の異常事例の
ページは、
ChromeのUpdate
によって、
別のページに
移動して
現在不明)
 
 
ルビ付漢字表示
 
 
 
 
(追記:Chrome
の異常事例の
ページは、
ChromeのUpdate
によって、
別のページに
移動して
現在不明)
 
 
 
カーソル表示
 
 
 
 
IE (Microsoft)
 
正常
異常
(漢字から非常に離れている)

回避方法:なし
(chrome/edge/
firefoxを使うか
がまんする)
ALT-Mに加えて、Enterが必要だが、動作する。
(同一ページに複数個のALT-Mがあっても、Enterで選択できる)
正常
(禁則処理も含め、正確に表示される)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(、。」は、それぞれ、行末に配置)
正常
(ページ表示が、
乱れることは、
一切ない)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(ルビ付漢字表示
が、乱れること
は、一切ない)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(そのページを
クリックしても、
入力欄以外に、
カーソルが現れる
ことは、一切ない)
Chrome (Google)
Edge (Microsoft)
正常
正常
(ルビの位置に正確に表示される)
 
 
 
 
ALT-Mのみで動作する。
複数個のALT-Mには、対応していない。(同一ページ内最終ALT-Mのみ動作する)
異常
(4文字以上の
ルビがあり、禁則
処理と重なると、1
文字早く改行され
る)(長いページ
で、再描画されな
いケースで)

回避方法:
①ルビを1行に
3文字以下にする。
②禁則処理と重な
らないように、
文章を変更する。
③漢字ごとにルビ
を分けて、2文字
づつとする。等
正常
(、。」は、それぞれ、行末に配置)
異常
(ごくたまに、
事例のように、
54/50/58/104
の次ページで、
右ページが
左ページの位置
に、重なって、
表示され、右ペー
ジは空白になる)

事例:
ページ表示後、
再表示してから、
54
/50 /58 /104
の次ページ
回避方法:
(ctrl-R 再表示、
で正しい表示
に戻る)
異常
(ごくたまに、
事例のように、
ルビ付漢字だけ
空白になって、
左ページに移動)

事例:
ページ 表示後、
再表示で、
霊れいの部分だけ
空白になって、
左ページに移動
回避方法:
(タブの複製、
で正しい表示
に戻る)
異常
(そのページを
クリックして
フォーカスする
と、
カーソルが現れる)

Firefox
 
正常
正常
(ルビの位置に正確に表示される)
 
 
 
 
 
 
 
動作しない。  
 
 
 
正常
(禁則処理も含め、正確に表示される)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(、。」は、それぞれ、行末に配置)
正常
(ページ表示が、
乱れることは、
一切ない)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(ルビ付漢字表示
が、乱れること
は、一切ない)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(そのページを
クリックしても、
入力欄以外に、
カーソルが現れる
ことは、一切ない)


(画像提供: ISFDB)
作家を目指す方へお知らせ
presented by bilyzkid
6.分野は、ライトノベル風フィクション (SF、ミステリー、
  ホラー、アニメの原作、および、シナリオ)です。
  純文学以外で作家を目指す方は、ぜひ、挑戦してみてください。
  
  ライトノベル風フィクションというのは、 読みやすいということ、
  キャラクターや場面がイメージしやすく、おもに、
  会話でストーリーが進んで、映像が見えやすいということ、
  現実の経済や政治から遠くかけ離れた、読むだけで、夢の世界へ
  旅立てる、ワクワクするはなしということです。