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原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
NOVELYst AutogeNerating dimensional space
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一. ゲストがひとりで使える専用サイト をリリースしました。
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  (複数作る場合は、同一IDにしてください)
  9タイトル、ゲスト制限あり(nov:15KB、画像:120KBまで)
  1タイトルあれば、15KB制限でも、novを分けて、開始
  ページを%pag 20とずらすことで、いくらでも書けます。
  URLを、ID_10桁番号の形で作成後、ゲストルームへ入り
  ます。そのURLは、メモ帳かお気に入り登録にのみ記し、
  他から一切リンクを張らないでください。(1か所でも
  リンクを張ると、検索ロボットに無数に侵入されて、
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 (以下、略)
京 都 大原 星 銀河 夢 心 人形 宇宙船 月 夜 花 光 月 夜 花 光 、 ◇ 令 和 SFミステリー
「トゥーフ!」 キャビア マーストラリア ビックマック 記憶
ホラー シリウス コロシウム ナスティ アボミっぽい 「ギャーッ!」 ねずみ アリス
[、 ◇ or検索] ヒット 117 件です。
すい星はさりゆくとも やがて きたらむ /FB2/Reconciliation/
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  2 1  1   「キライよ」と、女。声が低くなった。「アンタのすべてがキライよ」 「キサマの方こそ。キサマの贅沢のために、さんざんしぼり取られたあ げく、こっちには、もうキサマのエゴのために、バカなものを買わさ れるカネさえ残ってないんだ」 「それは、ウソよ。アンタだって、それがウソだってわかってるはずよ。 アンタが、むかしのようにわたしに接してくれてたら、アンタだって、 おカネの問題じゃないってわかるはずよ。もんだいは、あの女よ」  男は、1万回も同じことを聞かされた男がするように、ため息をつい た。 「キサマだってわかってるだろ?」と、男。「彼女は、なんの関係もな いって。ほんのすこしもね。キサマが、オレのやることにいちいち指図さしず したんだ。ほんのささいなことにも。オレはあやまる気はないね。また、 同じことをするまでさ。  キサマだって、チャンスがあれば、同じこ
失われた文明3永遠の生命 /FB3/Discovery3/
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 失われた文明3永遠の生命  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    20世紀に発見されたが失われた大きな発見の3番目は、永遠の生命 の秘密だった。  これは、はっきりしないが、モスクワのイバノビッチスメタコフスキ ーという化学者が1978年に発見した。スメタコフスキーは、どのよ うにして発見し、どのようにしてそれを試す前に有効なことを知ったの かについての記録を残さなかった。2つの理由から、彼がそれを身が凍こお るほど怖おそれていたからだ。     2 1  1    スメタコフスキーは、それを世界に発表することを怖おそれていた。自分 の政府にさえ、一度報告すれば、秘密はすぐに鉄のカーテンを漏れて、 世界に混乱をもたらすだろう。USSRはうまく処理できるだろうが、 ほかの野蛮で不道徳な国では、永遠の生命の薬は、たちまち人口爆
ティラノサウルス /FB1/Runaround/
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苦もなく、そいつらを殺した。もっとも大きなやつらは、 小さな頭で、口も小さく、地上の木々の葉や草を食べていた。  2    そう、あのころには、地上には、巨大なやつらが、いくらでもいた。 なん頭かは、じゅうぶんな食料になった。地面に寝そべって、なん日も、 なん日も、たらふく食って、眠ったりできた。眠っているあいだに、長 いくちばしに歯のある、皮のつばさをもったうるさいやつらに、せっか くのご馳走を横取りされていなければ、また食べることができた。  そいつらに、横取りされていたとしても、どうということはなかった。 大きなストライドで、ふたたび、前進して、空腹なら、食べるために、 もしも、空腹でなければ、純粋な楽しみのために、戦ったり、殺せばよ 8 7 かった。どこへ行っても、なにかいた。彼は、そいつらぜんぶを殺した。 つののあるやつ、よろいのあるやつ、モンスターのようなやつ。彼の側 面
さぁ愉快にやろう /FB6/ComeAndGoMad/
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診断書のもうひとりの名前は、ランドルフ用に空あけてある。あんたが、 アービングと話して、あんたがほんとうにおかしいと、彼が考えたら、 彼のサインがもらえるので、オレはランドルフに診断書の1番目になっ てほしいと、言うことができる。そのときは、もちろん、ランドルフは 賛成してくれる」 「あんたは、まだ、オレにどういう種類の非正常性を疑っているのか、 言ってないが?」  チャーリーは頭を振ってから、言った。「そう、いずれにせよ、明日 は、ふたりとも、ブレード社に仕事に行かない。マージはなにも知らな いので、オレはいつも通りに家を出るがあんたとはダウンタウンで落 ち合う。たとえば、11時15分、クリスティーナのロビー。そして、 あんたが、アービングに、あんたは収監のしゅうかん必要があると判断させられる と思ったら、オレたちは、ランドルフに、そう伝え、明日、計画の詳細、 全てを教えてもらう」 「オレの気が変わったら?」 「そのときは、オレは予約をすべてキャンセルする。それだけのこと。 これで、すべて説明した?チェスの続きをやろう!まだ、7時20分だ」  彼は、頭を振った。「むしろ、話がしたい!あんたが言い忘れたこと が、1つある。明日以降、あんたは、どのくらいの頻度ひんどで、戦況報告に 来てくれるのかい、チャーリー?」 56 55
小さな子羊よ /FB/TheLittleLamb/
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体によくないことを知っていたが、あの 色を、近くで観察しておきたかった。すべてが、その色を中心に展開す る、中心の色になるはずだった。  ハリーは、マティーニを作ってくれた。味は、うまかった。オリーブ をまわしてみたが、欲しかった色ではなかった。茶が、あまりに強かっ た。しかし、まだ、あの色は、憶おぼえていた。今夜、帰ったら、仕事した かった。もしも、ラムを見つけられたら、彼女がいてくれたら、仕事が できる。その色で、曲面を描けるだろうし、あしたほかの色を混ぜた り、翳かげらしたりできるだろう。 18 17  ただ、彼女と行き違いになっただけだったり、あるいは、彼女がすで に帰宅していたり、帰る途中であれば、だが、その可能性は、小さい気 がした。何十人もの知り合いがいたし、彼女がいる可能性のあるすべて の場所を、あたってみることはできなかった。なかでも、もっとも、い そうな場所があった。マイ
お手伝いさんはジーナデービス1 /FD/FD3_2_6/
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「ああ、いや」と、スティーブン。「結構です」 「なんで、ただでいいよ!」と、マックス。 「いえいえ」と、スティーブン。それから、ふたりに。「娘たちは、上 6 5 で、ママの相手をしてやってくれないか」 「オーケー」とマロニー。それから、マックスに。「じゃあね」 「またな、ドールフェース!」と、マックス。  ふたりは、ドールフェースと呼ばれて、喜んで、階段を昇って行った。 「スティーブンキートン」と、スティーブン。マックスは握手した。 「こっちは、息子のアレックス」アレックスとも握手した。 「マックスシュナイダー。いい家だな」 「どうぞ、どうぞ」と、スティーブン。3人はテーブルに着つくと、訊きい た。「あなたが、そうじや洗濯を?」 「そうそう」と、マックス。「あと、なにとか」 「料理は?」と、スティーブン。 「生き物なら、なんでも、刺身にできる」 「じゃ、子どもはどうです?」 「大好き、人
ファブクリップ /FB5/FabClip/
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もう酔ったりすべきでないと自覚し ているように、オレには思えた。今朝のことは、見苦しかった。しかし、 178 177 おふくろはそれをみごとにもみ消した。葬式では、だれとでも話して、 だれにも気づかれなかった。アムさえ、そんなことがあったとは気づか なかったろう。オレとガーディと薬局のクラッセン以外、だれにもバレ なかった。  おふくろの目は赤く、顔は、はれぼったかったがみんなからは、泣 いたあとだからだと思われていただろう。  おふくろは、おやじを本当に愛していた、とオレは思う。  ガーディは、オレにはグチャグチャとしか思えない音楽のライブショ ーを見に行きたがった。そこには有名なスウィングオーケストラも出る ので、オレは反対しなかった。  オレが正しかった。ショーはつまらなかった。しかし、ブラスセクシ ョンだけは、すばらしかった。ずば抜けていた。ふたりのトロンボーン がはっきり聞き取れた。ソロパート担当は、ティーガーデンのようによ かった、と思う。すぐにでなく、しばらくしてから、からだに染み込ん でくるような音色だった。  もしもあんなふうに演奏できたら、100万ドル払ってもいいと、オ レは考えた。100万ドル持っていればの話だが。  最後の曲は、ジャンプナンバーで、ガーディは、足を
ナッシングシリウス /FB2/NothingSirius/
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 オレには、もちろん、エレンが言いたかったことが分かった。しかし、 そのことは考えないことにしていて、代わりに、言うのは、マーズシテ 22 21 ィポリテクの悪口だとか、どうしようもないとかだった。マーズシティ ポリテクは、その目的や卒業生の扱いは悪くはないが、12年後のこと まで、考えてなかった。卒業生の一部は、しなやかで、融通の利く人間 になるだろうが。  しかしジョニーは、10年以上たつのに、しなやかになってなかっ た。宇宙船のパイロットの仕事は、最初の仕事として、いいきっかけに なっただろう。数年間、オレたちといっしょに仕事してるが、より熟練 して腕を磨いて、一回りは大きくなった。彼は、大きな宇宙船の下級仕 官でいたよりは、ずっと早く、成長した。  唯一の問題は、彼が、美男子すぎる点で、自分で、そのことに気づい ていなかった。彼は、マーズシティポリテクで教わらなかったことは、 まったく知らなかった。教わったことは、数学と宇宙船の操縦と敬礼の 仕方だった。敬礼をしない方法は、教わらなかった。 「エレン」と、オレ。「考えない方が━━━」 「そうね、パパ」 「いや、なんでもない、忘れてくれ」  オレは、結局、そのことはなにも話さず、エレンは、オレに、歯を見 せて笑ったので、オレも笑
白日夢 /FB7/Daymare/
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このレンズの奇妙な形で、放射から目を守れる んだい?」と、彼。 「てっぺんにある、この部分は、小さなモーターになっていて、それが、 レンズの上の特別仕様のワイパーを動かすんだ。旧式の窓をふくワイパ ーと同じ。だから、レンズが、ワイパーアームの弧に合わせて、こんな 形になっているんだ」 「なるほど」と、カクア。「ワイパーは、吸収性があって、ガラスを守 るためにある種の液体を保持するということ?」 「そう、ただし、ガラスでなくて水晶を守るため。そのスピードは、0 ・1秒くらいで。このワイパーは忍者みたいで、あまりに速すぎてゴー グルを付けてる本人でさえ見ることができない。ワイパーの腕は、弧の 半分くらいあって着けてる人は、一度にレンズの一部からしか見れな い。しかし、彼は、ぼんやりとは見ることができる。これが、ラジウム 鉱山の採掘を千パーセント改善した」 「すばらしい、ペリー!」と、カクア。「強力なライトを付けることで、 ぼんやりも解消できる。商品化しようとした?」 「したけど、一部、問題が発生した。摩擦で熱が発生して、レンズが膨 張して、1分でグニャグニャになった、など。オレは、結局、ディーム のカミソリよりは劣るできということが分かった。そんなもの、だれが 56 55 喜ぶ?なにかその
ドーム /FB7/TheDome/
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お世辞ひとつ言ってくれなかった」  彼女は、立ち上がるとオレを見た。「わたしは、こんな突然の、ロマ ンティックでないプロポーズはイヤ!なぜ、もう一度別の時にしないの? 一方で、わたしを愛してると言ってくれたことは、助けになるわ」 「愛してるとも、マイラ。許してくれ!少なくとも、オレと結婚するこ とが明らかにイヤではない?断ってはいない?」  彼女は、頭をゆっくり振った。目は、彼を見つめ、とてもきれいだっ た。 「それなら、マイラ遅くなったことと急になったことを、説明させて くれ!まず、オレは必死に仕事をして時間に追われていた。なんの仕事 だったか、知ってる?」 「防衛に関するなにか、だと思う。なにかの装置。わたしが間違ってな ければ、政府のバックアップなしに、自分自身の資金でやっていた」 「その通り!」と、ブラドン。「学会は、オレの理論を信じなかった。 12 11 ほかの物理学者のほとんども
ジバゴ /SY/Zhivago/
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医者の立場としては」 「それなら、別に、言わなくてもいいの」 94 93  2    大通りを行進する歩兵軍隊。沿道には、多くの市民が歓声を上げてい た。その群集のなかに、若き日の黒い普段着姿の、イエブグラフジバゴ 将軍がいた。 「ブルジョアに言わせれば」と、ジバゴ将軍。少女に、両親の物語を語 っていた。「それは連合国とドイツの戦争だが、ボリシェビキに言わ せれば、上流階級同士の戦争となる。どちらが勝とうと、世の中が変わ りやしない」  うながされて、何人もの若者が、志願兵の列に加わった。黒い普段着 姿のジバゴ将軍もその列に加わった。 「私は、党の指令により、偽名を使って軍隊に志願した。ヨーロッパじ ゅうが勝利を求めて叫び、同じ神に、それぞれの勝利を祈っていた。党 から命じられた私の任務は、戦いを、敗北に導くこと。敗北こそが革命 の引き金となる。革命こそが、われわれの勝利になるのだ。党は、徴ちょう用よう された農民に目をつけた。新しい長靴ちょうかがすりきれるころには、彼らもわ れわれの声に耳を傾けるだろう。のちに、私は、戦闘中、前線から3個 大隊を離脱させることに成功するが、このときは、まだ、じっと、様子 を見ていた。まだ、志願兵が多すぎる。その多くは、熱におかされ、志 願し
ブルーモンスター /FB5/brmon/
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 ブルーモンスター  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    彼の生涯にスペクトルがあるとすれば、彼の生涯がほとんど怪奇その ものだったように、それはまさしく、怪奇だった。光のスペクトルが、 赤外線から紫外線に亙わたるように、それは、絶望の夜の思考である、ウル トラブラックから、神が山の上から見おろすように、彼が他人の心、思 考や知識を見おろす、ハイテンションの目覚めや輝きである、インフラ ホワイトに亙わたっていた。しかしその間には、なにかがあって、ブラック とホワイトの間に、グレーがあるように、単純に接することを拒む、赤 の帯域があった。赤は、激しい怒いかりだった。彼の意識が、赤の帯域に差 し掛かると、殺人鬼となり、非常に危険だった。彼はすでに、まったく 2 1 面識のない、ふたりの男とひとりの女を殺していて、捕とららえられ
眠れるステーション エムポックノール /ST/DS9_5_6_4/
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ノーグは、言われたものを渡した。 「フラックスカプラ!」 「あ」と、ノーグ。 「フラックスカプラ!」 「シャトルに忘れました、すぐ取ってきます、閣下、いえ、チーフ」 「ガラックよりオブライエン」と、通信バッジの声。 「どうした?」 「医療室まで来てください。見せたいものがあるんです」 「すぐ行く」  ノーグは、エアロックまで戻ったが、シャトルは切り離され、宇宙空 間を漂っていた。 「なんで、シャトルが」とノーグが呟くまもなく、シャトルが爆発し た。 「ああ、ああ」 24 23  2    医療室に、全員が集まっていた。 「シャトルが勝手にテーションを離れて、自爆するはずないだろう」と、 チーフオブライン。 「この保存室から出た、ふたりの仕業と考えるのが、妥当でしょうね」 と、ガラック。 「第一歩兵大隊の兵士がふたり、そこいらを歩き廻っているんだとした ら、やばいですよ。皆殺しが、モット
歩兵 /FB1/Sentry/
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 歩兵  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド        彼は、ぬれて、泥だらけで、ひどくおなかがすいて、寒かった。しか も、故郷の星から、5万光年も離れた星にいた。  奇妙な青い太陽が、かがやいていた。重力も、彼の星の2倍もあって、 動くのも、困難だった。  1万年のあいだ、戦況は、変わらなかった。空軍のパイロットたちは、 流線型の宇宙船に、ファンシーな武器が使えて、上機嫌だった。チップ が地上にバラまかれると、歩兵めがけて、地面をはってきて、足という 足は、すべて、血で染められた。   2 1  このひどい惑星に、上陸するとは、彼は、まったく、聞かされていな かった。惑星の地表は、エイリアンたちも、そこにいるがゆえに、神聖 なる戦場だった。そのエイリアンたちは、この銀河に存在する、われわ れ以外の唯一の知的生命体であった。冷酷で、みにくく、
ヴァンパイア /FB/Blood/
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2 1  遥はるかな未来、ヴァンパイアという言葉さえ忘れ去られ、ふたりが安心 して、暮らし、子孫しそんをふやしていける未来へ━━━。 「お腹なかがへったわ、ヴェロン」と、ドリーナ。「ひどく空腹よ」 「オレもだ愛するドリーナ。また、タイムマシンを止めてみよう」  ふたりは、すでに、4回、タイムマシンを止めていたが、いずれも、 あやうく殺されるところであった。ヴァンパイアは、決して忘れ去られ ていなかった。  前回止めたのは、50万年前だった。人類に代わって犬が人類のよう な文明を築いている社会であったが、まだ、ヴァンパイアは忘れ去られ ていなかった。一度、ふたりは、犬社会の娼婦の血をむさぼったが、す ぐに見つかって猟犬たちに追い立てられ、タイムマシンで、さらなる未 来へ逃れるしかなかった。 「止めてくれて、うれしいわ」と、ドリーナ。溜息ためいきをついた。 「オレに感謝しないでい
ドール /XF/Chinga/
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 ◇    アイスクリーム屋の店先。 「どうだい、うまそうだろ?」と、バディ。ポリーの前に、チェリー付 26 25 きのアイスクリームを置いた。ポリーは、チェリーを先に食べてから、 なにも言わずにアイスクリームを食べ始めた。  バディは、メリッサの向かいの席についた。メリッサは、泣きそうな 顔をしていた。 「はやく、町を出ろ」と、バディ。 「出て、どこへ行くのよ?」とメリッサ。「今だって、やっと、暮ら しているのに!」 「金なら、だいじょうぶだよ。オレの蓄えたくわを使えばいい」 「そんなの、だめよ」 「今まで、黙っていたが、ずっと、前から、きみのことが好きだった。 一度は、あきらめたが、これも、なにかの、巡めぐり合わせだ。こんなこと になって、心から気の毒に思う。でも、だからこそ、力になりたいんだ」 「余計なこと、しないで!」 「それは、オレみたいな男の世話には、なれないってことか?」 「そんなんじゃないけど━━━」  ポリーは、チェリーがなくなったアイスクリームを持って、席を立っ た。 「今日、スーパーで起きたことも━━━」と、メリッサ。「デイブが死 んだことも、どうしようもなかったのよ」 「なにを、言っている?」 28 27
緑の悪夢 /FB3/NightmareInGreen/
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1    デイジーは、あらゆる点で、ウィリアムより優まさっていた。彼女は、ア スリートだったので、ゴルフでもテニスでもあらゆるスポーツで、彼を やすやすと打ち負かした。デイジーは、ウィリアムを上廻り、圧倒した。 車の運転でも、彼には到底及ばないドライビングテクニックを披露ひろうした。 ほとんどあらゆる面でエクスパートのデイジーは、ブリッジでもチェス でもポーカーでさえ、男のようにプレイして彼を打ち負かした。  もっと悪いことにデイジーは、夫のビジネスや金融にも手腕を発揮 し、彼が今まで考えたこともないような額の金を稼ぎ出した。ウィリア ムの自尊心はことごとく打ち砕かれ、残されたわずかな自尊心さえも、 結婚生活の6年間、傷つき打ちのめされなかった日はなかった。 4 3  2    今までは、ローラがやって来るまでは、そうだった。ローラは今週か ら、お客として家に滞在していた。愛らしく
ロープ魔術 /FB3/RopeTrick/
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とてもとても失望していた。正直に 言えば、ほんとうになにも、まったくなにも起こらなかった。   2 1  1    カルカッタに着くまでは。  ふたりは、お昼すぎにホテルにチェックインして市街地の大半を半 日かけてゆっくり見たあと、夕方までそこで過ごすことにした。  ふたりは、バザールに来た。  そしてそこで、ヒンズー教の行者のロープ魔術を見学した。よくある インドのロープ魔術━━━少年がロープを登ってゆくような大規模なも のではなく、ずっとシンプルだった。  行者は、目の前のトグロを巻いた短めのロープの前で、フラジォレッ トでシンプルな音律をなんども吹くと、徐々にロープが登りはじめ、最 後には垂直になった。  エルシーダネルは、これを見て、いいアイデアを思いついた。  エルシーは、ジョージとホテルに戻ってディナーのあと、ジョージが いつものように9時にベッドに入るまで待った。
終わり良ければ /FB1/HappyEnding/
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1時間かけて、ベッドをきれいにしたことさえあっ 20 19 た。キフたちは、むずむずするような小さなあしで走り回り、眠らせて くれなかった。  キフたちを、だんだんと憎むようになった。不思議だったことは、夜 の作戦が昼間を、逆に、居心地のよいものにしてくれたことだった。 キフたちをやっつける作戦だ。1匹のキフに食料のかけらを与えて、辛 抱強くあとをつけ、やつらの穴を見つけた。その穴に、ガソリンを注い で、土でフタをした。そして、地下で起こっているであろう、やつらが、 もだえ苦しみ、死んでゆくさまを想像して、ほくそえんだ。なんども、 キフたちを狩りにでかけ、あとをつけ、やっつけた。おそらく、何百万 匹のキフたちを、殺した。  しかし、いつも、無数の生き残りが現われた。ほんの少しでも、数が 減ったという様子は、まったく見られなかった。まるで、マルスd星人 のように。マルスd星人とちがうのは、キフ
フェルマーの予想 /RM/Fermat/
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今日は、3人でやってみましょう。テキストは、 パッドに入っています」と、ケイコ先生は、ふたりにパッドを渡した。   2 1 「このフェルマーの予想って、三百年前に証明されたんでは?」と、ジ ェイク。「たしかダックス大尉が別証明にチャレンジしてるって」 「そのようね。証明自体は、中学生では難しすぎるし、私も理解できま せん。今日のテキストは、やはり三百年前頃に書かれた未発表のもので、 Googolという検索サイトのキャッシングに残されていたものです」 「キャッシングって、ラチナムに換金するってことですか?」と、ノー グ。 「そういうことではないでしょうね。なんらかのデータベースというこ とらしいです」 4 3 「パッドに入って
レッドダイアモンド /RD/RedDiamond/
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赤の吹雪ふぶきのようだった。  レッドは、すばらしい子牛のぶどう酒煮をこころゆくまで味わった。 ワイングラスを食事仲間に向かって持ちあげた。 「カンパーイ!」  反応はなかった。レッドは、ワインの香りをかいで、口のなかでまわ して、それからぐっと飲んだ。 「いいかい」と、レッド。「レジャースーツで50ドルのチンピラのよ うにふるまっていい場合もあれば、上流階級の紳士のようにふるまうべ きときもある!」  ボディガードはげっぷをした。 「スピーチをありがとう」と、レッド。「オレがクランペッツを食べよ うとして、ウィンザー公が言った言葉を思い出した」  レッドは、しゃべるのをやめた。ブラウンが急に立ち上がったからだ。 ブラウンはナプキンを投げ捨て、レッドに向かってどなった。レッドは、 銃を手にもって、立ち上がった。  ウェイトレスは、スカートと同じくらい蒼白そうはくだった。 「なんでもない」と、レッド。左手で10ドル紙幣を彼女の手にすべり 込ませた。レッドは、後ずさりをはじめた。「料理はうまかった。次回 は、ここにいるスピーチのうまい友人はなしで来るよ!」  ボディガードは、テーブルから立ち上がった。 238 237 「いいかい」と、レッド。「鉛となまりパスタじゃ、相性が悪い!」  レッドは
暗闇の間奏曲 /FB4/Interlude/
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 2    保安官は言った。「ところで、その未来からやって来たというやつだ が」  ルイアレンビィはうなづいた。「だいたい4千年先から。彼は32世 紀と言っていたが、それが今から4千年先だそうで、世紀の数え方がそ の間に変わったらしい」 「それをホラ話だと思わなかったんだな?その話し方では、彼を信じて るようだな?」  熱心にしゃべった。「ええ、信じてる」と、彼。頑固に。「彼には、 なにか違うところがある。肉体的にというのでなく現代人ではないよ うな、なにかがあって。なにかが違う。どんなというと、なにか彼のペ ースがあって、それが、彼が生まれた人々のペースから来ている。それ から、スマートで、むちのようなスマートさ。そして、とてもまじめ」 「彼は戻ったら、なにを?」と、保安官。皮肉っぽく静かに。 「彼は、学生だそうだ。彼が言うには、その時代、ほとんどの人が学生 だという。人々は生産と分配のすべての問題を解決していて、だれもセ キューリティの心配はしない。実際、今の問題はどれも心配することは ない」ルイアレンビィの声は、あこがれるような響きがあった。深くた め息をして続けた。「彼は今の時代を研究するために来た。彼らは今の 12 11 ことをあまり多くは知らないように見える。なにかがあいだ
失われた文明2不死 /FB3/Discovery2/
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 失われた文明2不死  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    失われた大きな発見の2番目は、不死の秘密だった。  不死の秘密は、1952年、合衆国海軍無線技師のポールヒッケンド ルフ中尉が発見した。その装置は小さな箱に入った電子基盤で、ポケッ トに入れて手軽に持ち運べた。箱のスイッチをオンにすると、装置を持 っている人のまわりがフォースフィールドで覆おおわれ、その力の強さは、 ヒッケンドルフのたくみな数学で計算しても、ほとんど無限であった。       2 1  1    フォースフィールドは、いかなる熱や放射線も完全にシャットアウト した。  ヒッケンドルフ中尉の計算によると、人間は━━━男だろうが女だろ うが、子どもでも犬でも━━━このフォースフィールドの中にいれば、 至近距離で水爆が爆発しても守られ、かすり傷さえ負わな
SFミステリー (小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン) ライトノベル風 /
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グレーの悪夢 /FB3/NightmareInGray/
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スーザンは、イエスと言う代わりにこう言ったのだ。 「そうね、返事をする前に、あした、うちに来て、家族に会ってほしい の。うちの家族みんなを愛してほしいし、わたしと同じように、うちの 家族みんなもあなたを愛すると思うわ」  これがオーケーでなくてなんだろう?ふたりはあきらかに恋に落ちて いた。それで、彼は、スーザンの家族に会いに来たのだ。  1    スーザンは、やわらかい茶髪に、キュートな小さいほとんどパグのよ うな鼻にかすかなやさしいそばかすに大きなやさしい茶の目をしてい た。  彼女は、彼が今まで生きてきたなかでもっともすばらしい存在だった。 これは、誰にでも起こりうることだ。  そう、今はお昼過ぎで、スーザンが指定した時刻だった。ベンチから 立ち上がり、うたた寝ですこし筋肉が凝ったので、大きく伸びをした。 それから、昨夜スーザンが教えてくれた家へ向かって歩き始めた。すこ 4 3
悪魔のジョーカー /TZ/DealersChoice/
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 ピートが、ニックの伏せカードを、すべてあけると、6・6・6だっ た。 「アーハッ!アーハッ!」と、ジミー。 「ジミー、黙れ」と、トニー。ジミーの口を、手でふさいだ。 「悪魔が、ここに現われたんだ!」と、ジミー。 「ニュージャージーに?」と、トニー。 「近くに住んでいるんだ」 「なぜ、この家に?」 「いとこのノーマンに聞こう!」と、ピート。ピートは、電話台にいっ て、電話機ごと持ってきた。 「トニー、オレには、分かるよ」と、ジミー。「悪魔が現われたとした ら理由は、1つ━━━誰かが、死ぬ!」 「バカな!」と、トニー。 14 13 「絶対そうだよ。ニュースで見た!誰が、ターゲットだ?」 「ピートの家だ!」 「だから?」と、ピート。「ジミーは、胸が痛むと」 「いや」と、ジミー。「痛みは、消えたよ。元気はつらつだ!」 「ノーマンは、家にいないぞ」ピートが持つ受話器から、呼び出し音が していた。
まだ終わりじゃない /FB3/NotYet/
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スクリーンには、下界の様子が映しだされた。 「キューブは、第3惑星の夜の側にいる。下界は雲の層だ。ここからマ ニュアルに切り替える」  カーは、パネルを操作した。 「ラル、スクリーンを見てくれ!」と、カー。「光の列が規則的に並ん でいる!都市だ!この惑星には生物がいる!」  2    ラルは別のコントロールパネルの攻撃用ボードに移って、ダイアル に触れた。 「脅威になるものはない」と、ラル。「都市をおおうフォースフィール ドの痕跡こんせきもない。ここの種族の科学レベルは低そうだ。都市は、攻撃す れば1発で吹き飛ばせる」 「そうだな」と、カー。「しかし破壊は今回の目的ではない。標本がい る。もしも標本がレベル以上なら、艦隊を呼んで、数千の奴隷を必要な だけ確保したら、都市だけでなく惑星ごと破壊すればよい。そうしてお 6 5 けば、ここの文明が、われわれに仕返しに来れるまで発展することはな
天使は淋しい道を行く /TS/LonelyRoad/
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「そうかしら?でも、わたくしには、そこが、よく分からないのです。 46 45 あなた方、現実主義者は、おそれず、どうどうと、世界に立ち向かうん でしょ?血は流しても、涙は流さない。そうして、素朴な人間を軽蔑し ていらっしゃる。まわたくしも、その素朴な人間のひとりなんでしょ うけどね。でも、その、素朴なわたくしから見ても、あなたの目には、 苦しみが見えます。それに、あなたは、なにかから逃げていらっしゃる。 それが、結婚生活のイザコザにせよ、事業の失敗にせよ、とにかく、あ なたは現実から逃げているんですわ」 「さっきまで、ぼくが来たのは、神の摂理だと言ってらしたが━━━」 「わたくしにも、あなたにも、たぶん、そうなのでしょう。でも、人間 は、いつかは、立ち止まって、問題に立ち向かうべきなのです。あるい は、あなたに、そのときが来たのかもしれません。おやすみなさい」シ スターは、そう言うと、隣の
タイムマシン第1号 /FB/FirstTimeMachine/
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スメドリーは、真っ先に機械を手に持って、調べ始めた。 「これって、ほんとうに動くのかな?」 「簡単なテストは済んでいます」と、グレンジャー博士。 「一日前にセットしてボタンを押すと、室の外から、自分の背中が見え たので、そのまま、すぐに戻ってきました」 「もしもその時、室へ入って、自分のお尻を蹴り上げたら、何が起こっ てたかな?」と、別の友人。  グレンジャー博士は、笑いながら言った。 「たぶん、それは不可能です。過去を変えてしまうことになりますから。 よく知られているいわゆるタイムパラドックスです。ある人が過去に 行って、自分の祖父を、父が生まれる前に殺してしまったら、その人は、 どうなるかといったような━━━」  スメドリーは、まだ、機械を調べていた。突然、三人の友人から離れ、 薄笑いを浮かべて言った。 「これが、やりたかったんだ!君たちが話している間に、ダイヤルを6 0年前にセットした」 「やめたまえ、スメドリー!」と、グレンジャー博士。スメドリーに向 かってにじり寄ろうとしていた。 「博士、止まらないと、ボタンを押しますよ!止まってくれれば、事情 をお話します」 4 3  グレンジャーは、止まった。 「タイムパラドックスのことは」と、スメドリー。 「オレも聞いて知っている。そ
ふくろぅ3兄弟 /FB3/Owl/
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 長男は、となりの木の枝にすわって、明るい日射しに目をまばたきし た。  そのとき、木の下から「バン!」という音がして、弾丸が長男の尾の 羽を貫通した。 「ホォォォォォ!」と、長男。ハンターがまた撃つまえに、家に逃げ帰 った。  次男は、地面に降りた。まばたきを2回してから、まわりを見渡すと、 やぶの向こうから大きな赤ぎつねが来るのが見えた。 「ガゥゥゥゥゥ」と、赤ぎつね。次男にとびかかった。 「ホォォォォォ!」と、次男。すんでのところでにかわして木のうろ に逃げ帰った。 4 3  2    末っ子は、できるかぎり高く舞い上がった。翼がつばさ疲れたので、木のう ろの家に降りる前に、一番上の枝にとまって休んだ。  下を見ると、大きなワイルドキャットが木の枝にいた。ワイルドキャ ットは、上にいる末っ子のふくろぅには気づかず、木のうろの丸い黒の 穴を見ていた。その穴は、ふくろぅの家の穴だった
ねずみ /FB1/Mouse/
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行き来した。  しばらくしてから、電話が鳴った。ビルは、ネコの毛並みをひとなぜ 14 13 してから、電話に出た。 「ビルヒラーさんですか?」と、電話。「こちらは、ケリー大佐だが、 あなたは、著名な生物学者だと、お聞きしています。その分野では、ト ップだと?」 「はい」と、ビル。「生物学者ではありますが、トップかどうかは、分 かりません。私に、なにか?」 「宇宙船が、今セントラルパークに着陸しました」 「知ってます」 「ここから、さまざまな分野の方に電話して、専門家の方を集めていま す。生物学者は、あなた以外にも、何人かの方に、宇宙船の内部で見つ かったものを、調査していただく予定です。ハーバード大のグリム博士 は、町におられ、もうすぐ、到着します。ニューヨーク大のウィンスロ ー博士は、すでに到着してます。ここは、83番街ストリートの向かい です。どのくらいで来れますか?」 「パラシュートがあれば、10秒です。大佐の姿は、この窓から見えま すよ」住所とアパートメント番号を伝えた。「群集をかき分けてくれる、 屈強な男性を2名よこしてもらえれば、ずっと早く着けます。お願いで きますか?」 「いいでしょう。2名、さしむけます。しばらく、お待ちを」 「助かります」と、ビル。「シリンダーの中には
武器 /FB2/TheWeapon/
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イスに座った。グラハムは、ソ ファに。 「グラハム博士」と、ニーマンド。両手の指を組んで、前に。「あなた の科学的業績は、すばらしいです。人類を絶滅させることに関しては、 他の科学者の追随を許しません」  ただの変人だった。グラハムは、中へ招き入れる前に、男の身分を訊き いておくべきだったと、後悔した。困ったインタビューで、無礼にもほ どがあるが、男は、無礼を加速させた。 「グラハム博士、今、開発なさってる武器ですが」  男は、急に、口をつぐんだ。そして、頭を寝室に通じるドアに、向 けた。ドアがあいて、15才の少年がはいってきた。少年は、ニーマン ドを無視して、グラハムに駆け寄った。 「ダディ、絵本を読んで!」と、少年。笑顔は、4才の子どもの笑顔だ った。  グラハムは、少年のからだに腕をまわして、訪問者を見た。少年のこ とを、知っているのかどうか。ニーマンドは、驚く表情を見せなかった ので、おそらく、知っていたのだろう。 6 5
そよぐ幻影 /OT/SoyoguGenei/
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 そよぐ幻影げんえい  大手おおて拓次たくじ あなたは ひかりのなかに さうらうとしてよろめく花はな、 あなたは はてしなくくもりゆく こゑのなかの ひとつの魚うを、 こころを したたらし、 ことばを おぼろに けはひして、 あをく かろがろと ゆめをかさねる。 あなたは みづのうへにうかび ながれつつ ゆふぐれの とほいしづけさをよぶ。 あなたは すがたのない うみのともしび あなたは たえまなく うまれでる 生涯しょうがいの花はなしべ、 あなたは みえ、 あなたは かくれ、 あなたは よろよろとして わたしの心のこころなかに 咲さきにほふ。 みづいろの あをいまぼろしの あゆみくるとき、 わたしは そこともなく ただよひ、 ふかぶかとして ゆめにおぼれる。 ふりしきるさざめきのやうに わたしのこころは ながれ ながれて、 ほのぼのと 死しのくちびるのうへに たはむれる。 あなたは みちもなくゆきかふ むらむらとしたかげ、 かげは にほやかに もつれ、 かげは やさしく ふきみだれる。  (昭和八年六月二十九日) 2 1
つくられた記憶 /ST/DS9_4_5_3/
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ただ感じるままに、 22 21 形になるまで書いてみる、自由にね、ふふふふ、はははは」 「何を笑っているんだ?」と、オブライエン。 「死体を見つけた鷹たかみたいな顔だからさ、はははは、わお、はお、はお、 わははあ」 「はははは、しかしよくできるな」 「わははあ」 「いやあ、笑うほうさ。6年もここにいるのにさ」 「6年もこんなところに閉じ込められていて笑いでもしなけりゃ、どう にかなっちまうよ。笑う方がいいだろ?」  収容所のアナウンスが響いた。 「全受刑者はこれから睡眠時間です、睡眠時間に起きて活動している受 刑者は罰せられます、照明は20秒後に暗くなります」 「おやすみ、マイルズ。夜中に笑いたくなったら遠慮なく笑ってくれ。 私は起きないから、ふふ、へへへへ」と、イーチャー。 「今から、睡眠時間に入ります」と、アナウンス。 「ううん、マイルズ」と、イーチャー。
オブライエンの孤独 /ST/DS9_2_4_2/
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2    上部目標塔の修理用通路。オブライエンが、ひとり、修理をしていた。 「ジェイクの成績のことは、ウソだったが、目標塔の故障は、ほんとう だった」と、オブライエンの声。個人日誌に。 「しかし、妙な話だ。新しく付け替えておいた圧力ロックは、正常に 動いているのに、故障の原因は、ほかの箇所のはずだ。調べてみたが、 原因を突き止めるには、しばらく、かかりそうだった。パラダ人を迎え るため、セキュリティを整備しなくてはならなかったのに、私は、修理 に、手一杯だった」    ◇    ステーションの通路。  デカーティスは、パラダ人用ゲストルームの前のパネルで、作業して いた。  オブライエンが、歩いてきた。 「どうだ、デカーティス?」と、オブライエン。 「チーフ!目標塔の修理は、終わったんですか?」と、デカーティス。 「いやぁ、まだだ。休憩に出るついでに、寄ってみたのさ」 32 31  デカーテ
オーマイガー /FB2/Jaycee/
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今、20才で、おとなりのドクターグラハム夫妻と住んでいた。 ジョンの母親が数年前に事故で亡くなって、夫妻の養子として引き取ら れたのだった。  ジョンが10才になるまで、ほかのパーシーたちはいなかった。10 4 3 才になって明らかに、ジョンが健康で普通であることがわかって、初 めて、医師たちは、門戸を開放し、子どもを欲しがる女性━━━独身で あろうと、不妊の夫をもつ女性であろうと、単性生殖で子どもを持つこ とを許可した。2030年代に発生したパンデミックによって、世界の 男性人口の1/3が失われていたため、5000万を越える女性が単性 生殖で妊娠し、子どもたちが生まれた。性のバランスをとるのに、幸運 だったのは、単性生殖で生まれた子どもたちは、すべて、男性であった。  エピローグ   「マルシアが言うには」と、ラルストン夫人。「ヘンリーの心配は、ジ ョンのことらしいの。でも、理由がわ
ファイナルアンサー /FB2/Answer/
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この1つのサイバネティックマシンに、 1つの人工知能に直結する。全銀河の全知識が、1つに統合されること になる。 2 1  1    デュワーレインは、無数の聴衆にむかって簡潔に話した。しばらく の沈黙ののち、彼は、言った。 「スイッチをどうぞ、デュワーイブ」  デュワーイブは、スイッチを入れた。大きなハム音が響いて、960 億の惑星から情報が押し寄せてきた。数マイルにおよぶパネルが点滅し、 やがて、静まった。  デュワーイブは、1歩下がり、深く息をした。 「最初の質問をする栄誉は、あなたのものです、デュワーレイン」 「では」と、デュワーレイン。「今まで、どのサイバネティックマシン でも、単独では、答えられなかった質問です」  彼は、マシンの正面に立った。 「神は、存在するか?」  力強い声が、なんのためらいも、なんのリレーの点滅もなしに、こた えた。 「そう、今や、神は存在す
屋根の上の少女 /TZ/IfSheDies/
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ありますよね?希望は、持っていいんですよね?」  医師は、答えなかった。 「お願いです、助けてください。妻のソフィーを、去年、亡くしたばか りなのに」 「分かっています」 「ぼくには、あの子しかいない。あの子が死んだら、いったい、どうす れば」 「最善を尽くします。睡眠導入剤を飲んで、ゆっくり休んでください」 「娘が、呼んでいる気がする。きっと、心の中で、ぼくを呼んでるんだ」  キャシーは、まったく、動かなかった。 「帰ってください。何かあれば、連絡します。よく休んで」 「帰っても、休めるわけない」    ◇    病院を出て、通りにとめた車に乗ろうとして、ドアをあけた。そのと き、病院のとなりの大きな屋根の上に、少女が白の長い服を着て、立っ ていた。 10 9  ドアをあけたままなので、後ろからきたトラックが、クラクションを 鳴らした。その音に振り返って、また、見ると、少女の姿はなかった
カトゥーニスト /FB4/Cartoonist/
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それを投函して、満足気に手をこすり合わせた。銀行に カネが入れば、おんぼろ車の壊れたトランスミッションを直して、また 車で出かけられる。食料雑貨が買えるし、預金もできる。唯一の心配は、 R・C・の支払いが遅いことだった。  実際、小切手は、そのカトゥーンが載った雑誌が発行されて駅のスタ ンドに乗るまで送られて来なかった。しかしその間、商業雑誌に2つの 小さな仕事ができて、空腹になることはなかった。それでも、送られて 来た小切手を見るのは、すばらしかった。  郵便局へ行くついでに、銀行でカネにかえて、立飲み屋のセイジブラ ッシュタップで軽く2杯引っ掛けた。じつにうまく、幸せな気分で酒屋 に寄るとメタクサのボトルを手にとった。もちろん買うことはできな かったが━━━誰が買える?━━━祝いの気分は味わえた。  家に帰ると、ギリシャブランディをあけた。2杯だけ飲むと、イスに 彼の長いからだを乗せた。ぐらぐらするテーブルに磨すり減った靴をあて て、真に満足したため息をついた。明日になったら二日酔いで、使った カネを後悔するだろう。しかし、あしたのことは、あした考えればいい。  手をのばして届く範囲の汚れたグラスをとると、きつい1杯を注いだ。 たぶん、と彼は考えた、名声というのは、魂たましいの糧かてであって、自分は有名 なカトゥーニストではなかった。しかしこの昼間の時間は、少なくとも カトゥーンを描かいて、酒を浴びれるわけだ。 12 11  3    グラスを唇まくちびるでもって来て、そこで止まった。目を大きく見開いた。  彼の前のレンガが輝いたかと思うと、細かく揺ゆれた。それから、ゆっ く
ユスタックウィバーの短い生涯3 /FB3/Weaver3/
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 1    ユスタックウィバーは、自分のベッドに座って考えた。ポケットに手 を入れて、タバコを出すと、紙幣が出てきた。10ドル札で100ドル あった。ほかのポケットにも手を入れると、何枚も出てきた。ベッドに 並べて、高額紙幣や低額紙幣、ざっと1400ドルあった。、  ユスタックウィバーは、ふいに、真実に気づき、笑いだした。すでに、 時間軸上の未来に行っていて、スーパーマーケットの金庫をカラにして、 それからタイムマシンを使って、マシンを発明した最初の地点に戻って いたのだ。どろぼうはまだ、通常の時間では行われていないので、ユス タックウィバーはすぐに町を出て、犯罪が行われるときには、千マイ ル離れていなければならない。  2時間後には、サンタアニタ競馬を目指してロサンジェルス行きの飛 行機で、考え事をしていた。ユスタックウィバーが予想できなかったこ とは、未来に行って戻ってくると、それがなんであれ、まだ起こってな いことなので、記憶にはないということだった。  しかし、紙幣は持ち帰れた。つまり、自分へのメモを残すなり、新聞 の競馬や株価のページを持ち帰ればいい?これはいけそうだった。 4 3  2    ユスタックウィバーは、ロサンジェルスのダウンタウンでタクシーを 拾い、高級ホテ
イェフディの法則 /FB2/TheYehudiPrinciple/
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カクテルができていた。「すごい!殴ってくれ!」と、 オレ。ドリンクを取ろうと、かがんだ。  オレは、フロアに、殴り倒されていた。 「気をつけないと、ハンク!」と、チャーリー。「かがんだら、頭を下 げることになるからね。命令でないことを言ったら、頭を下げたり、か がんだりしないこと!」  オレは、起き上がって、イスに座った。「たいまつであぶってくれ!」  オレは、頭を下げなかった。じっとしていた。言ってしまったことに 気づいてから、首が痛くなるほどじっとして、振り子が作動してしま うんじゃないかと心配で、完全に息も止めていた。  オレは、ヘッドバンドが傾かないように注意しながら、慎重に持ち上 げて、フロアの上に置いた。  立ち上がって、体を調べたが、打ち身程度で、骨は折れてなかった。 グラスを持ち上げて、飲んだ。うまかった。しかし、つぎは、自分で作 った。3/4を、ジンで。 14 13  3
ギーゼンスタック家 /FB1/TheGeezenstacks/
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そんな、ややこしい話をでっちあげないでしょう。そうでしょ う?公園のベンチで見つけたとか、映画館のいすにあったとかって言い ますよ。しかし、なんだって、気になるんですか?」 「いや、すこし、気になったもんだから」  サムウォルターズは、その後も、気になった。  ほとんどは、じつに、ささいなことだった。ある時、オーブリーは、 言った。 「パパギーゼンスタックは、けさは、お仕事に行かないの。お病気で ベッドにいるの」 「へぇー」と、サム。「どんな病気なんだい?」 「たぶん、悪いものを食べたのよ」  次の日の朝食でも、訊きいた。 「オーブリー、ギーゼンスタック氏のぐあいは?」 「すこしはよくなったけど、きょうは、まだ、お仕事に行けないの。お 医者さんが言うには、あしたは、たぶん、だいじょうぶだそうよ」  次の日、ギーゼンスタック氏は、仕事に戻った。その日は、たまたま であったが、サムウォルターズが、ランチに食べたもののせいで、気分 が悪くなって帰宅した日でもあった。そう、彼は、2日間、仕事に出ら れなかった。病気で仕事を休むのは、この数年のあいだで、はじめての ことだった。 16 15  あるできごとは、それより早かったり、別のできごとは、遅くやって きた。指をさして、こう、言うことはできな
聖なる神殿の謎 /ST/DS9_1_1_1/
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「いや、初めてだよ、これが、最初で最後だ」 「本気?」 「ああ、そうだ、今夜、食事に来ないか?君のために腕をふるうよ。お やじがシェフなんだ。直伝じきでんのシチューをご馳走する」 「うふふ、そう、言われても」 「いいから、イエスって言ってくれよ!」 「あとで、後悔、しないかしら?」 「ははは」  発光体が現われて、シスコ中佐をベイジョーの僧院へ戻した。 「ジェニファー!」  カイオパカは、発光体の扉をとびら閉めた。 「これと、同じような発光体が、この一万年の間に、全部で九体、宇 宙に出現しました。八体は、カーデシアの手にあります。彼らより先に、 テンプルを捜しだしてください」 「テンプルとは何です?」 「伝説として語られている、聖なる神殿のことです。それを捜す手掛か りは、この発光体にあるのです。カーデシア人も、やっきになって、こ の謎を解こうとしています。彼らに、テンプルを見つけられたら、おし まいです」 44 43
人形の家で /TZ/Miniature/
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「母さん」と、妹のマイラ。 「きっと、病気だわ」 「恋の病では?」と、妹の亭主のバディ。 「そんな、バカな!」と、母。 「ありえるよ、男前だからな。変わり者だけど」 「それなら、わたしに相談するはず。そうよね、マイラ?」 「ええ」と、マイラ。 「だから、色恋の話じゃない」 「そうかい」 「わたしは、子離れできない親じゃない。そうよね、マイラ」 「バターを取って!」と、マイラ。  チャーリーは、ネクタイを締めながら、入ってきた。 「チャーリーご飯が冷めちゃったわよ」 「ごめん」と、チャーリー。 「義兄 にいさん、元気かい?」と、バディ。威勢よく、握手をした。 26 25 「バディは、どう?」 「オレは、絶好調さ!」 「マイラも元気そうだ!」と、チャーリー。マイラに、あいさつした。  マイラは、メガネをかけて、チャーリーを見た。 「兄さんは、元気がなさそうね!」 「最近、あまり眠れなくて」 「
3つの願い /XF/JeSouhaite/
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アンソンは、そわそわして、聞いた。 「この服も、透明になるんだろ?」 「そうは、言わなかったわ」と、女性。 「なんだって?」アンソンは、しかたなく、服をぬぎはじめた。「まぁ、 いいや」  アンソンとレスリーは、ニヤニヤしていた。 「さっさと、消えてよ!」女性は、見てられないというように、言った。  アンソンは、完全に、透明になった。 「いいぞ!こいつは、すごいや!レスリー、ここだよ!ここ、ここ、見 えるか?」  アンソンは、ドアをあけて、外へとびだした。ゴミ箱が2つ倒れた。 「アンソン、だいじょうぶ?」と、レスリー。車イスで、出てきた。 「ああ、自分の足も、見えなかった!あはは、どうだ、見えないだろ!」 28 27 「ぜんぜん!わははは!」レスリーは、立ち上がった女性に、手を振っ た。  車イスでバックして、室に戻ると、女性は消えていた。 「あれ?」と、レスリー。  アンソンは、庭を抜けて、
ミットキーふたたび /FB1/MitkeyRidesAgain/
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「いや、まだだ、ミットキー。ほら、ロケットの発射は、明日の夜明け 32 31 だ。急ぐ、必要はない。すぐに、教授は、戻ってくる。教授は、少しの 間、仕事して、話す。ぼくは、聞いて、もう少し、学べる。夜明け前に、 教授は、眠るからぼくは、逃げられる。簡単だろ?」  ミットキーは、うなづいた。「頭がいいね。でも、教授を信用しちゃ、 だめだよ。もしも、きみに知能があると知れたら、きみを殺すか、決し て逃げられないように、するからね、教授は、知能のあるねずみを、恐 れているんだ。そう、金属ホイル。ケージに戻って、気をつけて!」  ミットキーは、穴に向かって、ちょこちょこ走った。途中で、紐のこ とを思い出して、紐のところに戻った。ミットキーの尾の先が、穴に消 えたときに、オッペルバーガーが、室に戻ってきた。 「チーズだよ、ホイットニー」と、オッペルバーガー。「チーズを買っ てきたよ。ロケットの個室に
幻の指揮官 /ST/VGR_6_1_4/
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首は、ボーグの 同化金属片におおわれていた。 「面舵おもかじいっぱい!」と、ジェインウェイ。「シールドを強化して!」 「被弾ひだんします!」と、ハリー。  ボーグの攻撃で、ブリッジに閃光が走り、ジェインウェイは、倒れた。 「ドクター!」と、ハリー。頬には、ボーグの同化金属片。 「コンピュータ!」と、ドクター。意を決したように、命令した。 「ECHを起動してくれ!」 「了解」と、コンピュータ。ドクターの制服の色は、医療主任の青から、 指揮官の赤に変化し、さらに襟えりには、銀の襟えり章が1つ、2つ、3つ、 4つと出現した。 34 33    ◇    異星人の宇宙船。ヴォイジャー担当のオペレータが見つめるコンソー ルには、ヴォイジャーのブリッジ。 「全システムを、ドクターに委任いにん」と、コンピュータ。「指揮官は、ド クターです」    ◇    ヴォイジャーのブリッジ。 「わかった」と、ドクタ
アボミっぽい /FB3/Abominable/
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手をのばせば届 4 3 くか届かないようなところで、彼女は、9フィート前後の毛むくじゃら の人間のような生きものに誘拐され、叫びながら、連れ去られたという。 アボミっぽいスノーマンだった。パーティは、数日間は、彼女を捜した があきらめて下山した。みんなの意見では、彼女は、今や生きて戻れ る可能性は、ゼロだった。  ただし、シャウンシー卿を除いてのみんなだった。彼は、すぐに、イ ギリスからインドへ飛んだ。  彼は、がんばって登り、今や、万年雪のある高さへときた。登山の装 備以外に、重たいライフルを持ってきた。それで、つい最近、ベンガル でトラを撃った。 「トラを殺せたのだから」と、彼は考えた。「スノーマンも殺せるだろ う」  雲のラインに近づくと、雪が渦巻いた。突然、12ヤード先に、それ が、彼の視界の限界だったのだが、モンスターのような、あきらかに人 間でないものの影が、チラっと見えた。シ
ファマドユニヴァース /FB5/WhatMadUniverse/
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と、背 の低い男。憂鬱そうに。手をこすり合わせると、2つのスーツケースを 持ち上げた。「あんたが良ければ、このあとは、オレひとりで運んで行 136 135 ける」  ケイスは、もう1つのスーツケースを持ち上げてふたりは、駅のロ ビーへ向かった。 「小屋が残っていることを祈ろう!」と、背の低い男。  ケイスは、口をぽかんとあけて、そして、閉じた。なにか質問しても、 それが知っていることなら、知らないふりをしなければならないかもし れなかった。それで、ユーモラスに暗い声で、「たぶん、ないかも」と 言った、それなら、言ったことが間違っていても、ジョークと受け取っ てもらえるからだ。  しかし、背の低い男は、うなづいて、曖昧あいまいに同意しただけだった。ロ ビーの近くに来ると、赤帽がいた。3つのスーツケースを赤帽に渡して から、ホッとして、ため息をついた。 「小屋?」と、赤帽。「少し残ってる」 「よか
オレとフラップジャックとマルスd星人 /FB4/Flapjack/
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岩を蹴っているうちに銀鉱脈の大当たりをやって から、周りの町のすべての酒場に入り浸びたるようになった。やつが店に入 ると、バーテンダーは桶おけいっぱいにビールをついで、やつはそれを飲み 8 7 干し、そしてまた別のバーへ行った。ビールについては目がなかった。 たらふく飲んだ。  たぶん、オレは準備などすべきじゃなかった。しかし、前にも言った ように、大当たりしたのはフラップジャックだったので、それが唯一フ ェアだった。オレも少しは後悔するにしても、クルセロで間違ってファ ンシーな場所にやつが入り込んでファンシーなダンスフロアに出て行っ た時のように、いったい誰がロバをおとなしくさせられるというんじゃ? ただそのときはたまたまダンスしてる人はいなかったので、大騒ぎには ならなかった。おかしなことに、フラップジャックは歓迎されていると ころでは変なことは一切しなかった。ときどきそれがなぜなのか
アリスのルッグラン /LC/AliceLooking/
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なかった。 「あら、わたしはポーンだった。わたしの番がもうすぐ来るわ!」 56 55  3   「まずしなくてはならないことは」と、アリス。自分に。「この世界の 全体像を知るために、いろんなところを旅することだわ!まるで、地理 の勉強みたい!」  アリスは、つま先立ちをして、少しでも遠くを見ようとした。 「まず、川は」と、アリス。「ないわ!山はひとつ。今いるところだ わ。でも、山の名前が分からない。町は━━━ところで、遠くの向こう で、花の蜜みつを集めているのは、なにかしら?ハチではないわ。ハチは、 1マイル以内でも、まったく見てない!」  アリスは、黙って、立って見ていた。ハチは、花から花へ駆かけるまわ ったり、花へ口を差し込んだりしていた。 「ふつうのハチではない━━━分かったわ!ゾウよ!」アリスは、そう 思いついて息をのんだ。「あの花は、きっとものすごく巨大なんだわ! 屋根の代わりに茎を並べた小屋があるわ。あの花からどれだけの蜜みつがと れるのかしら?降りてゆくべき?いいえ、今は、ゆけない!ゾウたちを きれいにしてあげられるような、長い枝でもなければ!ゾウたちは、 『歩きはどう?』と聞くかもしれない。そしたら、『悪くはないわ!』 (ゾウたちは、ここで、わたしの頭を軽くさわるかも
赤の悪夢 /FB1/NightmareInRed/
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 赤の悪夢  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド        彼は、なにによって起こされたのか、わからないまま、目が覚めた。 最初のゆれのあと、1分で、2回目のゆれが来た。ベッドが少しゆれ、 タンスの上の小物が、ガタガタと、音をたてた。3回目のゆれを、横に なったまま、待っていたが、来なかった。その時までは、来なかった。  ほとんど目が覚めてしまっていて、もう、眠ることができなかった。 時計の夜光盤を見ると、まだ、真夜中の3時であった。ベッドから出て、 パジャマのまま窓のところまで歩いた。暗い空に、点滅する光が見え た。夜の音が聞こえた。どこかで、ベル。   2 1  しかし、なぜ、この時間にベルなんか?災害を知らせるベルなのか? ここの軽いゆれが、どこか近くで、大きな地震につながったのだろうか? あるいは、これから、ほんとうの地震が来る、とい
地球人は出ていけ /FB1/KeepOut/
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呼吸するには薄す ぎた。先生の声は、ヘルメットの無線を通じて、ぼくたちに届いた。 「生徒諸君」と、先生。「きみたちは、故郷にいます。火星です。この 惑星は、きみたちの残りの人生すべてを、過ごすことになる惑星です。 きみたちは、火星人です。火星人の第1世代です。きみたちは、5年を 地球で過ごし、5年を宇宙で過ごしました。きみたちは、このさき、1 0年間は、少しづつ、外で過ごす時間を増やしながら、大人になるまで、 このドームで過ごします。  そのあとは火星人として生活してゆくために、自分たちの家庭を作 ります。きみたちどうしで結婚し、生まれた子どもたちは、生粋きっすいの火星 人になるでしょう。  きみたちが、その一部である、この偉大な実験の歴史をすべて、お話 しする時が来ました」  それから、先生は、話してくれた。 4 3  1    人類が火星に最初に降り立ったのは、2049年だった。
SFミステリー ライトノベル風 /CO/cmt/
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Top 感想・ 感想の表示 (画像提供: ISFDB) 感想ありがとうございます。 以下の項目に、ご記入ください。 (全項目ご記入ください。 感想の表示に掲載される場合は、全角のみとなりますので、 できるだけ、全角のみでお願いします。 メールの送信は、 をクリックしてください。) 作品名: ニックネーム: 感想: (画像提供: ISFDB) SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト) NOVELYst AutogeNerating dimensional space 試用版 ゲストルーム 原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト! presented by bilyzkid ◆◇◆◇◆◇ 1.自分のオリジナル作品を、非公開URLにて、掲載可能です。  表示は
失われた母星 /ST/StarTrek2009/
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隠れて!」  カークは、隠れて見ていると、ウラが入ってきた。 「ハーイ」と、ウラ。 「ハーイ」と、ゲイラ。 「元気?」 「元気よ」 「それより、聞いて!長距離センサーのラボにいて」 「泊まりだと思ってた」 「太陽系をさぐっていたら、救難信号を拾ったのよ!」 「ホント?」 「ええ、クリンゴンの流刑るけい惑星から」 「ウソでしょ?」 「ホント!クリンゴンの艦隊全滅したって。47隻」 「じゃあ、今夜はラボには、戻らないの?」  ウラは、それを聞いて、ピンときた。 「ゲイラ、だれ?」 「だれって?」 「クローゼットで、くだくだ言ってるやつ」 「そんなの聞こえてた?」と、カーク。クローゼットから出てきた。 「あなた!」と、ウラ。 48 47 「あしたは、テストだ!」 「失敗するわよ!」 「ゲイラ、またな」 「出てって!」 「じゃ、パスしたら、名前教える?」 「いいえ、さよなら!」 「さっきの救難信号の
パペットショー /FB2/PuppetShow/
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ケイシーは、うっかり、握手すると、その手は、トビネズミの肩 10 9 の後方を、その親指が、砂の上に座る、なにかを指していた。「彼の名 は、ガース。彼が言うには、なにか特別な、大使かなにからしい」  ケイシーは、杖男にうなづいた。そして、手を差し出されるかわり に、うなづかれて、喜んだ。 「私は、マヌエルケイシー。老人が言っていた、特別ななにかって、な んです?」  杖男の声は、期待に反して、深く、ビブラートがかかっていた。 「私は、地球圏外から派遣された、全権大使です」  驚くことに、ケイシーは、ふつうに教育を受けていて、その言葉の意 味が分かった。2番目の言葉の意味が分かる人物は、チェリーベルでは、 彼だけだったろう。話し手の概観から、ケイシーは、言うことを、信用 した。 「なにか、してあげられることは、ありますか?」と、ケイシー。「日 陰に?」 「いや、だいじょうぶ。ここは、聞いてい
ザ・オフィス /FB5/TheOffice/
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年令的に賢いかしこのか、彼より先に 廊下ろうかに入っていた。次の動きを読んで、準備していた。ネコは、そう軽 々しく扱えなかった。  ウィロービィ氏は、ニヤリとして、言った。「分かった。デザートは 出そう、けれど、それで帰ってくれ、お分かり?」  階段をひとっ跳びで越えて、2DKの室へ入った。冷蔵庫を開けて、 買い物袋から非ネコ用食料を中に入れて、中にネコ用のものがあるか見 た。コーヒー用の生クリームが残っていた。そう、彼は、朝、コーヒー を飲んだり仕事に行く途中で飲んだりしていた。明日は、後者にする ことにして、クリームを皿に注いで、床に置いた。それから、また、冷 蔵庫の中を見た。 134 133  ベーコンが少しあったが、生のまま食べることはしない。夜のこの時 間に、ネコのためにベーコンを焼く気がしなかった。その上、朝、ハム サンドの代わりに、ベーコンサンドを作って持って行くつもりだった。
お手伝いさんはジーナデービス2 /FD/FD3_3_1/
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   プロローグ   2 1  キートン家のダイニングキッチン。朝。  テーブルに、マロリーとジェニファー、それに、スティーブン。 「お待たせ!」と、カレン。できたばかりの卵料理を、3皿、運んで来 た。 「ジェニファーは、っと」カレンは、皿の裏に貼った料理名を確かめた。 「ヒマラヤンブリーフエッグスだったわね!」ジェニファーの前に皿 を置いた。 「マロリーは」と、カレン。やはり、裏のメモを見て「シューカイエッ グス」マロリーの前に、皿を置いた。 「ありがとう」と、マロリー。 「キートンさんは」と、カレン。やはり、裏のメモを見て「ショッキン グエッグス」スティーブンの前に、皿を置いた。 「わぁ、どうも」と、スティーブン。  3人は、出された卵料理をじっと見ている。 「あ、カレン」と、スティーブン。「見たところ、みんな同じスクラン ブルエッグみたいだけど」 「そんな、バカな!」と、カレン。「それしか知らないの、でも、安心 して、ネーミングで、ますますおいしくなってるから!」 「最近、ニワトリの夢ばっかり」と、スティーブン。 4 3  
ユスタックウィバーの短い生涯2 /FB3/Weaver2/
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 ユスタックウィバーの短い生涯2  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    ユスタックウィバーは、タイムマシンを発明したとき、とてもいい気 分だった。発明を秘密にしておく限り、世界を意のままにできるだろう。 予想もしない大金持ちになれるだろう。  必要なことは、未来にちょっと行って、値上がりする株や勝ち馬を見 てくるだけだ。あとは、今に戻って、その株や馬券を買えばいい。  株式投資するには資金が必要だったので、まずは、競馬だった。手持 ちは2ドルしかなくやっている近くの競馬場までの飛行機代にもなら なかった。   2 1  1    ユスタックウィバーは、倉庫係として働いていたスーパーマーケット の金庫にねらいをつけた。金庫には、少なくとも千ドルはあり、タイム ロックだった。タイムロックは、タイムマシンにとってはあひるのスー
ハンスカーベルのリング /FB3/HansCarvel/
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 プロローグ    むかしむかしフランスのあるところに、お金持ちですこし高齢のハン スカーベルという宝石商がいた。ハンスカーベルは、研究熱心で教養も あり、みんなに好かれていた。暮らしはつつましくなにかに失敗したわ けでもなかったが、ハンスカーベルは、この年まで独身だった。60才 前後だという。正確な年は教えてくれなかった。  この年になって、ハンスカーベルは、宮廷の執行官の娘と恋に落ちた。 活発で元気な娘で宮廷の王の食卓に料理を運ぶ女給をしていた。  ハンスカーベルは、その娘と結婚した。   2 1  1    幸せな新婚生活だったが、ハンスカーベルは、若い妻に疑いを持ち始 めた。妻を深く愛してはいても、妻は元気がよすぎて活発すぎるのでは ないかという気がした。彼が与えられるものが、もちろんお金は十分あ ったが、お金以外で与えられるものが、彼女を満足させるには十分では なかっ
青の悪夢 /FB3/NightmareInBlue/
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靴も居間に行ってからはいた。     2 1  1    息子のトミーは、まだ5才だが、髪をくしゃくしゃにして、寝ていた 子ども室から出てきて、あくびをした。 「朝ごはんは、いるかい?」と、ジョージ。トミーはうなづいた。「服 を着てから、台所に来なさい」  ジョージは台所に行ったが、朝食を始める前に、外のドアを出て階段 の下でまわりを見渡した。昨夜着いたときは暗かったので、このあた りがガイドブック通りなのか分からなかった。そこは、原生林でおおわ れ、今まで見たどの写真より美しかった。話では、1番近い隣りのロッ ジまで1マイルもあって、かなり大きな湖のみずうみ反対側だそうだ。湖は、そ こからでは木が邪魔して見えなかった。しかし、台所のドアのここから 始まっている小径こみちが、ほぼ1/4マイル先の湖まで続いていた。友人の 話では、湖は泳ぐのもいいし、つりにもいいそうだ。泳ぎに、ジョージ は関心がなかった。水がこわくはなかったが、好きではなかったので、 泳ぎも習わなかった。しかしウィルマは泳ぎがうまく、トミーもそうだ った。ウィルマはトミーを、水泳チームの万年レギュラーと呼んでいた。 4 3
殺人アシスタント /FB3/Hobbyist/
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2 1  1    店主はうなづいた。カウンターをまわって薬局の入り口に鍵をかけ、 カウンターのうしろのドアへ向かった。 「これから休憩です」と、店主。「コーヒーをいっしょにどうです?」  サングストロムは、店主のあとについて、カウンターのうしろの室に 入った。その室は、床から天井までびっしりとビンが並んだ棚にかこま れていた。店主はコーヒーパーコレータのスイッチをオンにして、カ ップを2つテーブルに置き、イスの1つをサングストロムの方に動かす と、もう1つのイスに座った。 「さて」と、店主。「教えてくれますか、誰を殺したいのか。理由わ けも」 「そんなことが重要ですか?カネを払えばいいのでは?」  店主は手を上げて、さえぎった。 「重要です!これから売るものに値すあたいる人物かどうかを、確認したいの です。値しあたいないのであれば━━━」と、店主は、肩をすくめた。 「分かった」と、サングストロム。「殺すのは妻で、理由わ けは━━━」  長い話を始めた。話が終わる前に、コーヒーが沸き、店主はカップに 注いだ。  サングストロムは、話し終えた。 4 3
失われた文明1透明人間 /FB3/Discovery1/
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 1    プレーターは、ねずみにさまざまな血清を注射して、突然変異をもた らす注射を発見しようとしていた。3019匹目のねずみに注射したと き、ねずみは消えた。ねずみは、まだ、そこにいて、手のひらに乗せれ ば感じるが、体毛もつめも見ることができなかった。プレーターは、慎 重にねずみをケージに入れた。2時間後、ねずみはふたたび現われた。 どこにも傷はなかった。  プレーターは、注射の量をさまざまに変えて実験を繰り返し、ねずみ を24時間まで透明にすることができた。これ以上の量だとねずみは 病気になるか昏睡状態になった。また、分かったことは、ねずみは透明 のあいだに死ぬと、死んだ瞬間に姿を現すということだった。  発見の重要性に気づくと、英国に辞表を提出して使者をやめ、家に閉 じこもって、自分自身を実験台にして実験を始めた。少しの注射では、 わずか数分のあいだだけ透明になった。彼の耐久力が、ねずみの耐久力 と同等になるまで、実験を繰り返し、24時間まで透明になれる注射の 量を見つけた。それ以上だと、やはり病気になった。もうひとつ分かっ たことは、体は見えなくなるが、義歯は見えるので、口を閉じる必要が あり、全裸であることが肝心で、服はいっしょに透明にはならなかった。 4 3  2  
アリスのビックリラン /LC/AliceWonder/
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「なにか食べたり飲んだりすると、いつもそうですもの!このボトルは、 どうなるのかしら?大きくしてほしい!だって、こんな小さな体でいる ことには、とことん疲れたわ!」  その通りになった。しかし、期待したよりも早く、半分も飲まないう ちに、頭が天井についたので、首が折れないよう、身をかがめた。そし て、気が進まないながら、ボトルを置いた。 「もう十分だわ。これ以上、大きくならないでほしい。多く飲みすぎた かしら?」  もう手遅れだった。どんどん大きくなってひざをついた。すぐに、 54 53 余分なスペースはなくなって、横になってドアに左手のひじをついた。 右手は頭の後ろにまわした。さらに、アリスは大きくなって、右手を窓 から出し、右足はエントツの上に置いた。 「これ以上は、どうしようもないわ!この先、どうなるのかしら?」    ◇    幸運なことに、小さな魔法のビンの効果は、ここまでで、ア
ブラックジョーク /FB4/Joke/
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「少し。変わった種類の、あなたようなのとは違う。なにか新商品は?」 「すばらしいのがいくつか。見せてあげる。ひとつは、トリックカメラ、 どういうのかと言うと、そう、見せるから、心配しないで、ハニー!不 思議な時計があると言ったのを覚えてる。恐ろしいトリックを使わない でほしい。オレを怖がらせないで、ハニー!むしろ、逆!」 「いいわ、オーケー、ジム!8時前はだめ!9時よりはずっと前に!」 「ベルをセットするよ、ハニー!それじゃまた!」  彼は、『今夜はきみといっしょに』を鼻歌で歌いながら電話ブースか ら出て、ロビーの柱の前にある鏡でシャレたネクタイを直した。彼の顔 に冒険心が走った。そう、ヒゲをそる必要があった。鏡で見なくても、 じゅうぶん荒かった。そう、時間はたっぷりあった、2時間半も。 8 7  2    彼は、ボーイが座ってるところへぶらぶら歩いて行った。「何時に非 番になる?」と
サアルバの国 /FB1/DeathOnTheMountain/
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毎朝、地面のしずくから昇ってく る太陽を見ていた。谷に住む人たちは、彼に、太陽は昇るのではなく、 地球が、オレンジのように丸く、まわっているので、それで、毎朝、燃 える太陽が、空のなかに昇っていくようにみえるのだ、と話した。  彼は、人々にたずねた。なぜ、地球はまわっているのか、なぜ、太陽 が燃えていて、なぜ、地球が、さかさになっても、人々が落ちないのか、 と。人々は、彼に、きょうがそうなのは、きのうがそうだったからで、 きのうがそうだったのはおとといもそうだったからで、そんなふうに、 4 3 物事は、けっして変化しないのだ、と答えた。  夜に、彼は、星や谷の光を見た。谷の光は、消灯時刻になると消えた が、星は、消えなかった。星は、あまりに遠くにあるので、消灯時刻の ベルが聞こえなかったのだ。  明るい星があった。3日目の夜には、山の雪の積もった頂の いただきすぐ上ま で降りてきたので、彼
世界の終わり /FB/TheEnd/
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 そう言って、教授は、機械のボタンを押した。 「これで、時間の流れは、逆になるはずだ━━━」         2 1    ◇    教室の一同は一瞬、息をのんだが、すぐにざわつき始めた。 「なんだね、ジョアンナ君」と教授。 「先生、何も起こってないようなんだけど━━━」と、手を挙あげた生徒。 「それは、君が、時間という場の内側にいるからさ。時間の流れという ものは、時間の場のひとつの属性にすぎん。  今、この機械は、過去から未来へ流れる時間の流れを逆にしたのだが、 場の内側にいる存在にとっては、すでに来てしまった未来は、過去に、 これから起ころうとする過去は、未来と捉とらえるしかない━━━それは、 あたかも」  納得のいかない生徒たちは、さらに、ざわつき始めた。 「ジョアンナ君、君の顔が、今、鏡のように左右反対になってしまって も、誰も気がつかないのと同じだよ。  あるいは
ある日どこかで /SY/SomewhereInTime/
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 ある日どこかで  原作:リチャードマシスン  リチャードマシスン    プロローグ             2 1    ◇    1              (つづく) 4 3
エコーバック /FB3/Rebound/
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唯一救われる点は、臆病だおくびょうったことで、それで、彼は、暴力 犯罪に関わることは一切なかった。   2 1  1    ある夜、スネルは、食堂の電話ブースで、競馬のノミ屋と、その日の 午後のレースで電話で賭けた当たり馬券が、3連単か3連複かで、言い 争いをしていた。ついにあきらめて、スネルは、言い放った。 「死んじまいな!」  そして受話器をたたきつけた。  そのことを、スネルはそのまま忘れていたが、つぎの日、そのノミ屋 が、電話しながら死んだことを聞かされた。ちょうど、スネルと話して いた時刻に。  このことは、ラリースネルに考える材料を与えた。スネルは、無学で はなく、魔力について知っていた。実際、前に魔力を試してみたことが あった。まったく効果はなかったが。なにが変わったのだろう?試して みる価値はあった。注意深く、20人のリストを作った。いろいろな理 由で、スネルが憎んでるやつらだ。そして、順番にひとりづつ、1週間 で全員に電話して言った。 「死んじまいな!」  すると、みんな、言ったとおりになった。  スネルは、得たものが、単なる魔力ではなく、パワーだということに 気づくまで、その週末までかからなかった。 4 3
恐怖のウイルス /ST/DS9_1_2_1/
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「乱気流を早く廻って。沈み行く港を閉鎖するんだ。足首を試して。サ ウンドが光をリセット。ディナーに虫を」 「チーフ、待って」 「いつ?」  2    ドクターベシアは、医療室でオブライエンを診察していた。 「コンピュータ。神経映像スキャンを続けて。視覚皮質を刺激してくれ」 と、ドクターベシア。 「視神経の反応はすべて異常なし」と、コンピュータ。 「聴覚を刺激するんだ」 「生理的損傷はありません。脳の機能の数値もすべて正常の範囲内で す」と、コンピュータ。 「ナース」ドクターベシアは、看護婦を呼んだ。 20 19 「はい」と、ナース。 「オブライエンの今までの病歴を調べてくれ」 「はい、ドクター」  オブライエンは、コンピュータパッドに文字をタイプして見せた。 「なーに、これ、どういう意味なの?」と、キラ。 「僕の方が聞きたいですよ」と、ドクターベシア。 「限界を撃て。闇を燃やせ。本当の
囚人のピアノ /TZ/TheConvictsPiano/
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と、リック。「盗まれた、オレの車で遺体が見つかった」 「悪人には、見えん」 「違法駐車はした!」  エディは、笑った。そして、手を出して、言った。「エディだ!」 「よろしく」と、リック。エディと、握手した。 「今日の仕事は、礼拝所の掃除だ。来週、司祭が、ミサをおこなう」  エディは、なにかを思いついた。 「ピアニストだろ?アヴェマリアとか、弾けるか?」 「もちろん━━━でも、ピアノは?」    ◇    礼拝所。  リックが埃だほこりらけのカバーをめくると、縦型ピアノが現われた。 「なぜ、ピアノが?」 8 7 「失踪したオレの旧友の、ミッキーシャナシーからだ」と、エディ。 「アルカポネと並ぶ、あのギャングのことか?」 「そのとおり。当時、やつは、クラブなどの、ショービジネスを支配し ていた。音楽好きでね。囚人が歌えるように、寄贈したのかもしれん」 「でも、使われてない」  監視人が、「エデ
夢、遥かなる地にて /ST/DS9_6_4_1/
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「ありがとうよ」 「もらおう!」と、ハーバート。 「やっぱり、ゴミには親近感、感じるだろ」と、ジュリアス。 「絵はゴミみたいでも、私が話をかけば、芸術になるんだよ」 「あ、は、ははは」 「こいつのタイトルが浮かばないんだよ、誰か、いいアイデアはないか ?」と、パブスト。  それは宇宙に浮かぶ巨大な神殿のような宇宙ステーションの絵だっ た。ひと目見るなり、抗 あらがいがたいものを感じたベニ―は言った。 「私が考えます」 「よおし、それじゃ、次の仕事だ。読者が手紙で作家がどんな顔か知り たいと言ってきている」 「物書きの顔だって返事したら?貧乏だけど、とっても魅力的、うふふ ふ」と、ケイシー。 「それが、社主しゃしゅのストーンさんのアイデアで、おまえさんたちの写真を 来月号に載のせるんだよ」 「そんなこと、ほんとうに?」と、アルバート。 「するのか?ああ、するんだよ。ケイ、その日は寝坊していいぞ」 「そうよね、ケイシーハンターが女だって知られちゃ困るものね」 24 23
殺人レッスン /FB4/Lesson/
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 2    よく言われるように、もしも結婚が天国でなされるなら、殺人は地獄 でなされるに違いない。  もちろん、だれも地獄を信じてはいない。つまり、小さな赤の悪魔が 三みつ叉またを持って走り回ってるような具体的な地獄を信じてはいない。  にもかかわらず、地獄は存在する。殺人がなされるところだからだ。 殺人がどうなされるかを説明するには、地獄をそれなりに信じてもらう 必要がある。地獄としては、ここでは古典的なものにしよう。地獄を仮 定するので小さな赤の悪魔やらもいることにしてもらう。 8 7  つまり、こうしよう。スティンキーエバンズが、ボーリング場のレー ンから家へ歩いて帰るあいだ、小さな赤の悪魔がうれしそうにくっくっ と笑っていたと想像してほしい。  小さな赤の悪魔は、大きなボスにこう言ったと想像してほしい。 「いいカモですぜ、ボス!」と、小悪魔。「どこにでもいる卑屈なガキ ですが、こい
聖フランチェスコ /SY/SunMoon/
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 聖フランチェスコ  原作:ジョヴァンニディピエトロディベルナルドーネ  フランコゼフィレッリ  リナウェルトミューラー、  スーゾチェッキダミーコ、ケネスロス    プロローグ                   2 1    ◇    1              (つづく) 4 3
ノヴァリアン試用版 /novelyan/guestroom/
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(画像提供: ISFDB) SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト) NOVELYst AutogeNerating dimensional space ゲストルーム 原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト! サンプルあり( 1 2 3 4 ) presented by bilyzkid ◆◇◆更新ニュース◇◆◇ 一. ゲストがひとりで使える専用サイト をリリースしました。 ノヴァリアン NOVELYAN 2.40 試用版 ご使用方法 小説コマンドの説明 画像コマンドの説明 詩的コマンドの説明 FAQ
“スペーステロリスト”ターナロス /ST/DS9_1_1_2/
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彼がコーマのテロリストなら、このステーシ ョンを隠れ蓑にして、破壊活動を続けるおそれがある」 「私は、ベイジョーの利益を優先します。どっちつかずの気じゃないわ。 今のベイジョーには、ターナロスのような強い意志を持った人間が必要 なんです」 「カーデシアを倒せればテロも許すというのか?」 「我々が強力な独立国家をもう一度築きづくためには、コーマのようなテロ リストグループは、いわば、必要悪です。はっきり言えばターナは我 々にとって、希望の光なんです、見殺しになんかできません」  医療室では、ドクターベシアがターナロスの治療にあたっていた。 「様子はどう?」と、キラ少佐。 「2度の火傷やけど、裂傷に脳震盪、でも、過去の傷に比べれば軽いもんだ」 と、ドクターベシア。 14 13 「過去の傷?」と、シスコ中佐。 「これが、比較的新しい、おそらく、ニ三年前のものでしょう」 「二年半前だ、正確には」と、
緑の世界 /FB/SomethingGreen/
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ソラーガンの閃光で見れる以外の、緑の世界があったら なぁ━━━」  ここには、呼吸できる大気があり、気温も、影の境界線近くの4℃か ら、日差しが、傾斜なしに直角に差し込む、赤い太陽の直下の32℃の 範囲で、安定していた。食料も豊富であった。長い間に、マクガリーは、 植物と動物について、食べても平気なものと、食べると体をこわすもの の区別を、学んだ。試したもののなかには、完全に毒であるものはなか った。  そう、すばらしい世界だった。ここでは、マクガリーは、唯一の知的 生命体であった。そして、ドロシーは、いい助手であった。なにかを話 しかけても、なにも、こたえてはくれなかったが。  ただし緑を除いて。ああ、心の底から、マクガリーは、緑の世界を、 また、この目で見たかった。  地球。そこでは、緑が、そこらじゅうにあふれる色であり、植物の生 命が、葉緑素ようりょくそに支えられている、宇宙で唯一の惑星であった。地球のあ る太陽系でさえ、他の惑星には、岩肌に緑っぽい筋以上のものは見つか っていなかった。ごくたまに、生命体らしき痕跡こんせきが見つかっても、むり に呼んでも、茶色っぽい緑以上のものではなかった。宇宙のどこにも、 10 9 緑を見ることさえできないのに、人間は、いかなる理由で、地球以
致命的なミス /FB3/FatalError/
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   ウォルターバクスターは、探偵推理小説の熱心な読者だったので、叔父お じ の殺害には、どんなささいなミスも許されないことを知っていた。  そして、ミスをしないためには、シンプルイズベストだった。単純明 快なこと。見破られないアリバイ工作なんてない。複雑な手口もだめ。 赤のニシンなんてないのだ。  小さなニシンならいいかもしれない。とても小さなもの。叔父お じの家に どろぼうに入って、現金を盗み、殺人はたまたまだったことにする。さ もなければウォルターが唯一の相続人であるからすぐに疑われる。   2 1  1    ウォルターバクスターは、小さなバールも、時間をかけて、決して自 分までトレースされないようにして入手した。小さなバールは、道具に も武器にもなった。  注意深く、どんなつまらないことにも詳細にミスのないと確信できる まで計画を練った。実行の夜と時間も慎重に決めた。
探検隊 /FB3/Expedition/
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宇宙船は25人の男と5人の女にすべきというもので、全 員が一夫一婦制を放棄するサインが必要だった」 「3番目は、探検隊は30人の男からなるべきというもので、男だけな らより仕事に集中できるという考えによる。第2次火星探検隊は、その 1年後に予定されていて今度はすべて女とすれば、男は1年くらいの 独身生活には耐えられるし、もともと宇宙訓練校は、男子校と女子校に 厳密に分けられていた」    1   「火星植民地計画の長官は、この問題をもっとも単純に解決した」 「なんです、アンブローズ君」と教授。 「先生、それはマクソン船長の火星探検隊でしょうか?」と、手を挙あげ た生徒。「船長は、鉄腕マクソンと呼ばれています。なぜそう呼ばれて るんですか?」 「そこはこれから述べます。火星探検隊のことは、低学年でも聞いてい るはずですが、詳しくは聞いてないでしょう。あなたたちは、もう聞い てもいい年齢になっています」 「火星植民地計画の長官は、2つの宇宙訓練校の卒業生から、男女に関 係なく、くじで決めると宣言して、論争に終止符を打った。男子校
空想せよ /FB1/Imagine/
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 空想せよ  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド        空想せよ。  さまざまな幽霊。神々。悪魔たち。  空想せよ。  いろいろな地獄や天国。空中に浮遊する都市や、海中に沈んだ都市。  ユニコーンやケンタウロス。魔女や魔法使い。精霊のジンやバンシー。  天使やハルピュイア。魔力や魔法。4大元素、守護神、悪霊。  空想するのは、かんたんだ。  何千年のあいだ、人類は、これらすべてを、空想してきた。   2 1  空想せよ。  宇宙船や未来を。  空想するのは、かんたんだ。  未来は現実にやってくるし、宇宙船も登場する。  それでは、空想するのは、むずかしいものは、あるだろうか?  もちろん、ある。  空想せよ。  ひとつぶの物質を。  そのなかに、あなたがいて、目覚め、考え、  それゆえ、自分が存在することがわかり、  自分が入っている、ひ
パターン /FB2/Pattern/
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地球にやってきた。1000人近い数の仲間が、 宇宙船から出てきて、今も、そこらじゅうを歩きまわっていた。 2 1  1    しかし、ミスメーシーの言うように、彼らはなにも、あるいは、だ れも、傷つけなかった。彼らは、人々に影響するほどは、実体的ではな かった。1匹が、人を踏みつけたり、あるいは、人がいる家を踏みつけ たりすると、あたりが夕暮れのように、うす暗くなって、足をどけるか、 通り過ぎるまで、明かりが必要になった。それだけだった。  彼らは、人間には、なんの注意も払わなかった。そして、彼らと対話 しようとする、あらゆる試みは、陸軍や空軍によるあらゆる攻撃がそう であったように、同じように、失敗におわった。彼らめがけて撃たれた 砲弾は、たしかに彼らの内部で炸裂したが、まったく、効果がなかった。 1匹が、砂漠を横断しているあいだに落とされた水爆でさえ、ほんのか すり傷さえ与
ボディスナッチャー /SY/BodySnatcher/
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隊長が、部 下たちに言った。諸君、いいニュースと悪いニュースがある。すると、 部下のひとりが━━━」 「それ、聞いたわ、ははは」 「もう一度、話す?」  赤信号で車を止めると、男性が、フロントガラスの上に、飛び乗って きた。 「いったい、なんだ!」と、マシュー。「ドアをロックしろ!」 「やつらが来る!」と、男性。フロントガラスやドアの窓を、必死に、 たたいた。「助けてくれ!やつらが来るんだ!聞いてくれ!つぎは、き みらだ!ねらわれている!恐ろしいことだ!やつらはもう、来ている! つぎは、きみらだ!やつらが、来る!」赤い車が、急発進した。男性は、 34 33 右の方向に、逃げだした。そのあとを、老人や若者が、走っていた。 「どうかしている」と、マシュー。右の方向から、人が跳ねられる音が 聞こえた。 「警官が来た」サイレンを鳴らして、オートバイが、右方向へ走ってい た。  青信号で、車が右に曲が
ミットキーあらわる /FB1/TheStarMouse/
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わしがきみを送るのかって?それは、ロケットが、 超スピードを出せないかもしれないからさ。それができなくも、別の実 験がある。ロケットが、もしも、月に行けなくても、地球に戻って来れ るか?その場合、ある道具が、宇宙空間で知られてることより、多くの 情報をもたらしてくれるんだ。きみがもたらす情報は、きみがちゃんと 生存しているかどうかもそうだし、ショック吸収器具や翼がつばさ、地球のよ うな大気でも、十分役立つかどうかということも。分かるかい?  あとで、ロケットを大気のある火星へ送ったときに、ショック吸収 器具や翼につばさ必要なサイズを、計算するためのデータを、もたらしてくれ 16 15 るんだ。いずれにせよ、ミットキー、きみが戻れなかった場合でも、有 名になれるよ。地球の成層圏を越えて、宇宙へ出た、最初の生物として ね。  ミットキー、きみは、スターマウスになるんだ。ちょっと、悔くやしいね。
黄の悪夢 /FB2/NightmareInYellow/
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 1    今夜を選んだのは、今日が彼の40回目の誕生日で、夜中の8時46 分が、まさに彼が生まれた瞬間だったからだ。時刻まで詳しく知ってい るのは、母が占星術にこっていて、生まれたときのことを、なんども聞 かされていたからだった。彼自身は、迷信深くはなかったが、40才で 新しい人生を、正確な時刻にはじめることは、彼のユーモアのセンスに 強く響いたのだった。  時間は、どんな場合でも、ただ、彼を通りすぎていった。不動産専門 の弁護士として、多くの金が、彼の手をただ通りすぎていった。しかし、 あるとき、彼はその一部に手をつけた。1年前、確実に儲かる方法で、 2倍か3倍にする投資に使うために、5万ドルを借用した。しかし、う まくゆかなかった。それで、その損失をうめるために、あれやこれやと、 ギャンブルに手を出して、さらに多くの金を借用した。  その額は、今では、30万ドルをこえていた。あと2・3か月しか不 足分を隠しとおせなかった。その間に、不足分を返せる見込みもなかっ た。  それで、疑惑をもたれないように、注意深く、不動産を売りはらいな がら、現金の額を増やしていった。今日の午後には、残りの人生を送る のにじゅうぶんな、100万ドルをこえる逃走資金が手にはいる。 4 3  彼のことは
感想 /CO/Comment/
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部分的に宇宙の力をフィルタリングした り使用しながら。「家」は決まりきったルーチンが支配する領域。つま り、内部の転生と外側の力が新しい感情を作り出す場所。   [6]デリダ:テキストに外側はない。「家」はテキスト。一度中へ入 ってしまえば、それ自身で閉じていて、その内部で解釈される。外へ出 るキーはない。このことは、第2パラグラフで分かっている:「ドアノ ブも鍵穴も、ドアのへりさえなかった。へりがあったとしてもうまく まわりの壁に溶け込んで、輪郭さえ見つけられなかった」   [7]ユング:そのテキストは、答えを見つけたら解決するパズルでは なく、複数の意味が反響し合うシンボルである。「家」は精神であり、 記憶であり、夢であり、回想。原型をいくつも呼び起こし、ひとつの精 神的空間に並置される。ユングによると、夢における家は、しばしばそ の人の精神を表す。「エゴはそれ自身の家の主人ではない」   10 9
ザ・ハウス /FB1/TheHouse/
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 1    目の前にあるのは、くもの巣のように広がる広間だった。床には、ほ こりが厚くつもり、その先には、細く曲がりくねった通路が、2匹の小 さな、へびか、あるいは、2匹の大きな、いも虫のように、続いていた。 暗く見えにくい通路で、右の方の最初のドアに近づくまで、気がつかな かった。そのドアには、旧英国書体で、「常に忠実」と刻まれていた。  ドアを抜けると、そこは、大きなクローゼットほど広さの、小さな赤 い室であった。1脚のイスが、室の壁沿いにおいてあり、イスの足は、 1本折れてぶら下がっていた。近くの壁には、1つだけ、額に入れられ たベンジャミンフランクリンの肖像画があった。額は、ななめに傾い て、ガラスには、ひびがはいっていた。床にほこりはなく、最近、そう じしたようにきれいだった。床の中央には、きれいに磨かれた、アラビ アの片刃刀かたはとうがおいてあった。つかは、赤く染められ、刃先は、緑の軟泥なんでい で、厚くコーティングされていた。室には、ほかに、なにもなかった。  彼は、ながいあいだ、この室に立っていたが、そのあと、広間を横切 って、反対側の室に入った。そこは、小規模な講堂くらいありそうな、 広い室で、壁がすべて黒なので、最初に入ったときは、それほど広くは 感じなかった。紫のビロードの劇場用のイスが、何列もならべてあった が、ステージや壇はなく、黒の壁から数インチのところから、イスの列 4 3 が始まっていた。室には、ほかに、なにもなかったが、一番近いイスの 上に、コンサート曲目プログラムの束が積み上げてあった。1枚をとっ てみると、裏表紙には、広告が2つあって、ひと
いつもふたりで /SY/TwoForTheRoad/
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落ちたものを拾って、戻した。 「強い陽射し!」と、キャサリン。 46 45 「南に向かっているからね!」と、ハワード。 「おなかすいた!」と、ルーシー。「今すぐ、食べたい!」    ◇    レストランで一同、食事を始めた。 「欲しくない」と、ルーシー。  ハワードは、ルーシーに差し出した、スプーンを引っ込めた。 「一種の脅迫観念だ」と、ハワード。「くつろいで、安心感を!ついで に、費用の話をしよう!計算方法を考えた」  ルーシーは、ハワードのペンを奪って、テーブルクロスに、落書きを 始めた。 「ルーシーは、半人前として、全体を、9で割ったら、うまくいく!つ まり、比率は、5対4。よし、これが、今日の、午前中の分。確認する ?」 「信じる」と、マーク。 「行こうか!」  みんな、ナプキンで口をぬぐって、席を立った。 「私の、おうちよ」と、ルーシー。マークに、落書きを、見せた。 「立派だ。2
ナスティ /FB3/Nasty/
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すべては、まったく、 なんの効果もなかった。       2 1  1    ついに、ビュレガードは、占いや魔法の本を思い出した。膨大な蔵書 の一部として、集めたり、読んだりするのを楽しんでいた。しかし、そ れらを、まじめにとらえたことはなかった。今までは。今、彼に、なに か、失うものがあっただろうか?  かびの生えた、悪のにおいのする稀少本の1冊に、求めるものを発 見した。書かれているとおりに、5頂点の星型を描き、秘密のマークを コピーして、ろうそくに火をともした。そして、呪文を大声で唱となえた。  1筋の閃光のあと、煙が舞った。そして、悪魔。悪魔を、あなたが好 きにはなれないことは保証するが、どんな姿か述べるのはやめておこう。 「きみの名前は?」と、ビュレガード。声を一定にしようとしたが、す こし震えていた。  悪魔は、叫び声と口笛の中間のような声を出した。大きなバイオリン を、のこぎりで弾いたときに出る倍音を伴っていた。 「そうだね、おまえには、発音することができないよ。おまえたちのゆ るい言語では、翻訳すると、ナスティかな。ナスティって、呼んでくれ たまえ!おまえのほしいものは、ふつうのものかい?」 「ふつうのものって?」と、ビュレガード。知りたがった。 「もちろ
気まぐれ /FB1/Experiment/
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と、ジョンソン教授。ふたりの同 僚の教授に、誇らしげに、報告した。「ただし、これは、実験用の小規 模モデルです。重さは、1・5kgまで。移動できる時間は、過去にも、 未来にも、12分までです。しかし、ちゃんと、動きます」  小規模モデルは、台の下の部分に、2つのダイヤルを備えた、郵便料 金計測用はかりのような形だった。  ジョンソン教授は、小さな金属製の立方体の物体を持ち上げた。 「実験用の物体です」と、教授。「これは、しんちゅう製で、520g あります。最初これを、5分、未来に送ります」 2 1  教授は、前かがみになって、タイムマシンのダイヤルのひとつをセッ トした。 「時計を見ていてください」と、教授。  ふたりの同僚の教授は、自分の時計を見た。ジョンソン教授は、物体 を、マシンの台の上に、静かにおいた。すぐに、物体は消えた。  5分後に、一瞬で、それは、現われた。  ジ
オールウェイズ /SY/Always/
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 オールウェイズ  原作:デイビットベームチャンドラースプレイグ  ジェリーベルソン    プロローグ          ◇   2 1  1            (つづく) 4 3
存在のわな /FB4/Trap/
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あるがままの思考のひとつに周波数 を合わせるためには、存在のひとつに接近する必要があると分かった。  ガスは降下するにつれ濃くなった。間欠的だが頻繁ひんぱんに起こる衝撃によ って、奇妙に動かされているようにみえた。実体のない存在にとっては 馴染みのないものだったために、音はせず、なにかを聞いたりもなかっ た。しかしストレンジャは、爆発の音波を認識したかもしれない。彼が 最初に出会ったのはガスが変化したか汚染された、大量の煙だった。 視覚なしで感知する生きものにとって、それは、上空の気体より不透明 でも透明でもなかった。  彼は固体の中に入った。侵入を拒むものは、もちろんなかった。しか し彼が認知したのは、固体の表面にほぼ当たる垂直の平面の上にいるこ と、それらの平面から、彼のあらゆる方向から、混乱した不可解な意識 の発散が来ることだった。  その発生源のひとつが、すぐ近くにあった。自分の思考をシールドし ながら、ストレンジャは近づいた。すぐ近くの存在からの意識の発散は、 今クリアになった━━━しかし、クリアでなくなった。  この混乱が、苦痛が混ざり合い、存在自身以外のすべてが空白になっ たことを彼は知らなかった。苦痛は、意識と物質がいっしょになった存 在にしか分からないもので、ストレンジャには、まったく感知できない ものだった。 14 13
おばばのバースデイ /FB3/GrannysBirthday/
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ハルペリン家でハルペリンの姓せい だった。おばばには、3人の息子と娘がひとりいて、みんな集まってい た。3人の息子はみんな結婚していて、妻たちもいた。おばばも合わせ て、8人のハルペリン家がいた。さらに、4人の孫がいて、そのうちの ひとりには妻がいたので、合計13人のハルペリン家がいた。スミスと、 もうひとりの非ハルペリン家の男のクロスを入れると、15人のおとな がいた。もっと早い時間には、3人のハルペリン家のひ孫がいたが、夜 になって、それぞれの年齢に応じた時間にベッドへ行かされた。  スミスは、みんなが好きだった。お酒が自由にくみかわされ、スミス の好みよりは、パーティは少々だんだん大声でにぎやかななものにな った。全員が酔っていた。おばばさえ、玉座には見えないイスに座り、 今夜3杯目のシェリーのグラスを手にしていた。 「おばばは、小柄だがとてもやさしく活発な老婦人だ」と、スミスは思 った。「たしかに女家長だ。ビロードの手袋と鉄の棒で家族を支配して いる」スミスはたとえ話を混乱するほど、酔っていた。  スミスは、おばばの息子のビルハルペリンに招待されていた。スミス は、ビルの弁護士であり友人だった。もうひとりの非ハルペリン家のジ ーンクロスは、ハルペリン家の孫の世代の誰かの友人に見えた。 4 3
フィッシュストーリー /FB3/FishStory/
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その美しさは、ロバートの想像を はるかに越えていた。  ロレーヌは驚いて、ディープブルーの目を大きくあけた。 「あなたは、おとこ?」と、ロレーヌ。 「ああ」と、ロバート。そのことには自信があった。 「おとこの話は聞いてはいたけど」と、ロレーヌ。恐怖心は消えていた。 「会うのははじめてだわ!」  ロレーヌは、丸太のとなりに座るよう手招きした。  ロバートはためらうことなくとなりに座ると、ふたりは会話を続け、 さらに続けロバートが腕を彼女の肩にまわしても続いた。 「わたし、もう、帰らなくちゃ」と、ロレーヌ。  ロバートは、ロレーヌにおやすみのキスをした。 「あしたの同じ真夜中すぎにお会いしましょう!」  ロバートは、友人の家に幸せな気持ちで戻った。彼は恋に落ちていた。  続く3日間、ふたりは会った。3日目の夜、ロバートは言った。 「愛している!結婚しよう!」  ひとつ問題があった。 4 3  
ケンタウロス /FB1/HorseRace/
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仕事です」と、スクリーンのブランド。 「今、通過中の星雲にある、ノヴァという恒星をご存知ですか?」   2 1 「ええ」と、ロバーツ。すぐに、返答した。この距離での通信は、今の ような、超光速通信では、かなりの電力ロスにつながるので、できるだ け、早く、会話を切り上げたかった。 「では、その惑星については?」 「そこに行ったことはありません。知ってるのは2つの居住可能な惑 星があるということだけです」 「そのとおりです。内側の惑星には、われわれとさほど変わらない、人 族が住んでいます。外側の惑星には、外見上は、地球の馬と似た民族が 住んでいます。ただし、彼らには、3対目の足があって、追加の2本の 手として使用できるため、かなり高い文明水準を達成しました。彼らの 正式名称は、地球人には発音しづらいので、単に、馬族と、呼ばれてい ます。彼らは、この名称の由来が、馬であることを知っていますが、気 にしていません。それほど、神経質な性格ではないのです」 「そうですか」と、ロバーツ。ブランドも、うなづいた。 「どちらの惑星も、超光速ではないものの、宇宙飛行は可能な水準に達 しています。ふたつの惑星の間には━━━宇宙ガイドで、名前か座標で 調べれば、すぐ、わかるように━━━小惑星帯が
あごひげ彩か /FB3/Beard/
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 クローセットの中になにか隠していて、奇妙な仕事をしていた。なか を見たり、絶対にそこに入ったりしないように言われていた。   2 1  1    マリアンヌは、きょうまではビリーの言うことを守っていた。クロ ーセットのドアをあけようとして、カギがかかっていることを知っても、 やはり守っていた。  しかし、今、マリアンヌは、ドアの前にカギを持って立っていた。彼 女は、クローセットのカギだと思われるものを手にしていた。これは、 1時間前に、ビリーの室で見つけたものだった。ビリーのポケットから 落ちたもので、禁じられたクローセットのドアのカギ穴のサイズにあっ ていた。  2    マリアンヌは、カギを試した。カギは合っていた。ドアがひらいた。  クローセットの中は、マリアンヌが無意識にでも見るのを恐れていた ものではなかった。なにかもっと当惑するもので、ビックリするほど複 雑な電
ファーストコンタクト /FB3/Contact/
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 1   「もしも地球人の計算が正しければ」と、ダルロー。「千マイル先にな ることは知っている。地平線の先だ。もしもその2倍先だったとしても、 水爆の閃光は見えるし、このファーストコンタクトを待ち望んでいた。 今度のロケットは無人だが、地球人にとってファーストコンタクトにな る。われわれのテレパスチームは、何世紀にもわたって、地球人の思考 を受信してきた。しかしこれは、火星と地球のあいだの物理的接触とし ては、最初のものだ」  キーは、低いイスに座った。「たしかに。私は最近の報告は読んでま せんがなぜ地球人は、水爆の弾頭を使うのでしょう?この惑星には、 だれも住んでいないと思っているのでしょうか?」 「地球人は、月の望遠鏡で閃光を観察して、彼らの言葉では、分光法分 析をおこなって、ここの大気や地表についての彼らの今の考え━━━そ の大半は間違った考えだが、それを深めようとしている。それは、いわ ば、水爆の閃光分析といったものかな、キー。地球人がここに来れば、 多少の反対意見があることを知ることになろう。そうすれば━━━」 4 3  2    火星は、長いあいだ地求人が来るのを待っていた。火星に残されたも のは、人口900人だけの小さな村だけだった。火星の文明は、地球よ り古かった
天使が死ぬ時 /TS/TheHabit/
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「どうぞ、こちらへ」と、シスターアンジェリカ。 「では、のちほど━━━」と、リチャード。シスターアンジェリカのあ とに、続いた。 「あとで、うかがいます。そのときに、その、手当ても━━━」  テラスに出ると、シスターアンジェリカが言った。 「管理人のハークネスさんは、4か月いらしたんですが、生徒のひとり と、問題を起こして、やめられましたの。とくに、これといって、つら い仕事では、ありませんが、やはり、献身的な愛情がございませんとね。 シスターベロニカも大変ですの」    ◇    シスターベロニカは、廊下にいたビッキーとマリーに声をかけた。 16 15 「おはよう、ビッキー。おはいんなさい!マリー、あなたは、お授業で すよ!」 「さ、身体検査しなくていいの?」と、ビッキー。室へ入った。  マリーは、廊下の窓のカーテン越しに、中庭を歩く、リチャードとシ スターアンジェリカの姿を目で追った。
八甲田 歩のスペースドライバー日誌 /RM/SpaceDriver/
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 交通公園 「近くで悪いんだけど」と、広尾の女性。 「天現寺インターの近くまで行って!」 「ここ左折してすぐ、パーキングのところで停めて!」 女性が降りると、親子連れ。 「バスに乗ったら、逆方向に曲がってしまって、いいかしら?」 「どうぞ」 「いつも目黒行きのに乗るんですけどバスの案内の方がどれでも行く って言うから、新橋行きのに乗ったら、全然逆の方に行くから」 「そうですね、逆かもしれませんね?」 10 9 「外苑西通り沿いなんですけど」 「バスの運転手さんが間違ったの?」と、男の子。 「運転手さんは間違ってないわよ、違うバスに乗ってしまっただけ」 「じぇったい、ここをこう曲がって、こう行って」 「意外とバスって、希望通り曲がってくれないものね」 「そうですね、この通り沿いですね?」 「そう、このあたりで停めてください」 男の子はぐっすり眠り込んでいた。 「あら、起きなさい!着いたわよ!
ナイトゥアンディ /SY/KAndDy/
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死んだ」 「パイロットが?」 「撃たれて」ロイも、テキーラをひと口飲んだ。 「撃たれた?だれに?」 「その、ぼくに。ぼくが撃ったのは、ひとり目のパイロット。そいつの 弾に、ふたりめが、偶然当たって、よくあることさ!」 「ハハハ」と、ジューン。笑い出した。「なぁに、それ、ハハハ」 「ショックを受けないでくれて、よかった!」ロイは、立ち上がった。 「どこ行くの?」 「向こうでひと仕事、着陸をね。シートベルト、締しめておいてね!」  席には死んだ男たちが、転々と座っていた。  笑い終わると、ジューンは席についた。 「なんか、ヘンね!」と、ジューン。  飛行機が傾いて、酸素マスクが出てきた。死んだ男たちは、席から通 路に倒れた。 「ギャーッ!」  ジューンは、操縦席に逃げてきた。 「なにが起きたの?」と、ジューン。「みんな死んでる!」 「おいで、座って!」と、ロイ。操縦席から。そして無線機に。「メー デー、メーデー、メーデー!」 30 29
アンラッキー /FB1/Unfortunately/
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宇宙マニュアルによると、アルクトゥルス第4惑星の原住民は、友 好的だった。頼めば、なんでも与えてくれるという。   2 1  マニュアルには、この点について、詳細に記述されていた。自動操縦 で、着陸を指示するとアルクトゥルス星人に関する記述を再読した。 「アルクトゥルス星人は」と、ラルフNCー5。マニュアルを、声に出 して読んだ。「ヒューマノイドではないが、非常に、友好的である。上 陸したら、乗員は、欲しいものを頼めばいいだけだ。欲しいものは、自 由に、すみやかに、議論することなく、与えられる。  原住民とのコミュニケーションは、しかし、紙と鉛筆でおこなわれる 必要がある。というのも、彼らには、発声や聴覚のための、いかなる器 官もないからだ。彼らは、地球言語の読み書きを、かなり、流暢りゅうちょうにこな す」  ラルフNCー5は、なにが食べたいか、考えただけで、口に唾液だえきがあ
アリーナ /FB6/Arena/
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完全な球 体以上のものに見えた。  10ヤードのところに来た、5ヤード。それから、やつは、止まった。 24 23  むしろ、やつは、止められた。まるで見えない壁にぶつかったかのよ うに、やつの近い側が、突然平らになった。やつは、バウンドした。 まさしく、バウンドして戻った。  やつは、また、転ころがって前進を始めた。前より、より慎重に。ふたた び、同じ場所で止まった。やつは、また、試した。数ヤード場所を変え て。  やつは、また、転ころがって前進を始めた。前より、より慎重に。ふたた び、同じ場所で止まった。やつは、また、試した。数ヤード場所を変え て。  そこには、ある種のバリアがあった。カーソンの心にクリックしたの は、彼らをここに連れて来た存在が言った言葉だった。 「肉体的な力の強い方が、そのまま勝てるようには、できていない。バ リアがある」  そう、フォースフィールドだ。地球の科学で知
報復戦隊 /FB3/Fleet/
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 1    こんどは状況が違った。地球では迎撃体制が整っていた。もちろん侵 略者が太陽系に到着した数分のうちに準備したのではなく、そのとき地 球は、2820年、火星植民地と戦闘状態にあった。火星は地球の半分 まで人口増加が進み、独立戦争を始めた。金星が侵略者に攻撃されたと き、地球戦隊と火星戦隊は月の近くで戦おうとしていた。  しかし戦争は、歴史上最短で終結した。地球と火星の連合戦隊は戦 争をやめ、地球と金星の途中で侵略者を迎え撃った。こちらは数の上で 敵を圧倒し、侵略者を宇宙のかなたへと吹き飛ばし、完全に追い払った。    2    24時間以内に、地球の首都アルバカーキで、地球と火星は平和条約 を締結した。火星の独立を認め、太陽系で唯一住居可能となった2つの 星のあいだの恒久的な同盟を結んだ。侵略者の本拠地を見つけ、2度と 太陽系が侵略されないように破壊する報復戦隊も計画された。  地上と数千マイル上空の衛星の探査装置が、金星を救う時間はなかっ たが、侵略者の侵入を探知していた。探査装置の記録から、侵略者がや ってきた方角は判明したが、正確な距離までは分からなかった。 4 3  3    光速を越えるスピードが出せるCプラスドライブは、発明されたばか りで、実際に使用されていなか
アンドロメダUの来訪者 /FB/AllGoodBems/
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ほんとうのぼくの姿ではない。同じように、このあとの仲 間も、ほんとうの姿では現われない。仲間も、一時的に知能の低い生物 の姿を借りている。ぼくたちのほんとうの姿は、まさに、ベムにクラス 分けされると思う。足は5本で、頭は2つ、それぞれに、3つの眼さ」 「きみたちの実体は、どこにあるんだい?」と、エルモ。 「それらは、死んでいる━━━待てよ、どうもその言葉は、ぼくが最初、 考えた以上の意味がありそうだな。不活発で、一時的に居住不能で、修 理の必要がある。木星の近くにワープした際に破壊された宇宙船に閉じ 込められている」 「どこにあるんだい?この近くに宇宙船があるのか?どこ?」エルモの 目は、いまにも頭から飛び出そうだった。 「それは、きみたちに関係ないよ、地球人。もしも、宇宙船が見つかっ て、きみたちに調べられたら、きみたちにとって、しかるべき時が来る 前に、宇宙進出が可能になって、宇宙の秩序がひっくりかえされてしま うからね」  犬は、うなった。 「今でも、多くの宇宙間戦争が起こっている。ここにワープした時も、 ぼくたちは、ベテルギウス艦隊から追われていたんだ」 「エルモ」と、ドロシー。「ビートルジュースのことと、なにか関係が あるんじゃない?ビートルジュース艦隊の話をする前から、ずいぶん、 12 11
発酵したインク /FB5/FermentedInk/
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 発酵はっこうしたインク  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド  もくじ    太ふとりすぎのふくろうに捧ささげる歌 ∨  間奏曲 かんそうきょく ∨  ギフト ∨  聞ききなれないセレナーデ ∨  モダンメロディ ∨  ラプソディ ∨  オーチュア ∨  ロマンス ∨  ミッドナイトソナタ ∨  ゆっくりと目覚め ざめる ∨ 2 1 太りすぎのふくろうに捧げる歌  Ode to a Stuffed Owl 太りすぎの ふくろう The stuffed owl 遠ぼえも Does not howl、 うなりも しない Or yowl。 飛ぶとき When flies 目の光 Light on its eyes またたきも It doesn’t blink ウィンクも しない Or wink、 止まり木から Nor from its perch ね
帰ってきたカーン /ST/StarTrek2013/
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そして、カー 54 53 クに。「クロノス?」 「そうです」と、カーク。 「それじゃ、ハリソンは、クリンゴンの惑星に逃げたと。亡命か?」 「それは、分かりません」 「逃亡先は、クロノスのキャサ地区」と、スポック。「何十年も無人 地区です」 「やつは、そこに、隠れてるんです」と、カーク。「艦隊が、クリンゴ ン領域に近づけば、全面戦争です。なので、私が、行きます。許可、願 います」 「クリンゴンとの戦争は、避けられない」と、マーカス。「むしろ、も う、始まっている。われわれの存在を知って以来、クリンゴン帝国は、 2つの惑星に侵攻。艦隊への攻撃は、数回ではない。彼らが望んだ、戦 争だ。ロンドンは、データ保管庫ではない。宇宙艦隊で、セクション3サーティ 1ワンと呼ばれる、極秘集団だ。そこでは、防衛技術を開発し、さらには、 クリンゴン、そのほかの敵の情報収集をする、士官を訓練していた。ハ リソンも、そ
ユスタックウィバーの短い生涯1 /FB3/Weaver1/
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 ユスタックウィバーの短い生涯1  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    ユスタックウィバーは、タイムマシンを発明したとき、とてもいい気 分だった。発明を秘密にしておく限り、世界を意のままにできるだろう。 予想もしない大金持ちになれるだろう。  必要なことは、未来にちょっと行って、値上がりする株や勝ち馬を見 てくるだけだ。あとは、今に戻って、その株や馬券を買えばいい。  株式投資するには資金が必要だったので、まずは競馬だった。競馬 なら、2ドルから始めて、すぐに数千ドルにできるだろう。     2 1  1    しかし、顔見知りのノミ屋がすぐに破産してしまい、ほかにノミ屋を 知らなかったので、競馬場に行く必要があった。今やっている競馬は、 南カルフォルニアとフロリダだけで、どちらも同じ距離、飛行機代は、 だいたい100ドル
暗黒の地球帝国 /ST/ENT_4_5_2/
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短く、声を出した。 「これは、おそらく」と、ホシサトウ。「侮辱ぶじょくの一種かと」 「もう、50度、下げてくれ!」と、アーチャー。 「外骨格が、砕くだけ始めたようです」と、ドクター。 「分かった、答える」と、ホシサトウ。  アーチャーは、温度を戻すように、指で合図した。 「つづけろ!」と、アーチャー。ソリア人に。 「船は、ヴィンターク星系にある」と、ホシサトウ。「ガス巨星の軌道 上にある施設だ」  ソリア人は、さらに、甲かん高い声を出し始めた。 「これはなんだ?」と、アーチャー。トゥポルに。 34 33 「短距離通信です」と、トゥポル。 「救難信号か?」と、リード少佐。「中に通信機は、ないぞ!」 「結晶体の体が、通信機の役割を」と、トゥポル。 「船長、ただちに、宇宙に放り出すことを、おすすめします」と、リー ド少佐。 「だめだ」と、アーチャー。「さっきの言葉が事実か確かめるために、 拘束を続
死の手紙 /FB3/DeadLetter/
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今は、もう安全さ」   2 1  1   「逃げ切ることはできないよ、ラバティ!私は手紙を託してある。私に なにかあったら投函することになってる」  ラバティは笑った。「ウソを言うんじゃない、クイン!そんな手紙 なんて書けやしない。もしもオレの動機を説明しようとしたら、おまえ 自身の罪を認めることになるからな。なぜおまえはオレを訴えて裁判に かけようとしない?そうしないのは、真実が明らかになったら、おまえ の名前は永遠に地に堕おちることになるからさ」  ラバティは、引き金を6回引いた。    2    ラバティは、車に戻り、運転して帰る途中、橋の上から拳銃を捨て、 アパートに帰るとすぐ寝室へ行った。  よく眠っていたが、ドアベルで起こされた。バスローブを引っ掛けて、 玄関のドアをあけた。  彼の心臓は立ったまま止まり、そのままだった。 4
アリスのアンダラン /LC/AliceUnderGround/
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「すごく傷つきました!」と、ネズミ。おこってふるえていた。「うち 32 31 の家族はみんなネコが嫌いです。ネコは、ずるいし低俗で下品だから。 もう2度とネコの話はしないでください!」 「ええ、そうするわ!」  アリスは別の話題を大あわてでさがした。 「あなたは、そうね、あなたは、イヌはお好き?」  ネズミは答えなかった。アリスは、熱心に続けた。 「うちの近くに、かわいいイヌがいるのよ!あなたに見せてあげたいわ。 明るい目をした小さなテリア。そう、長いカールした茶の毛をして、投 げるボールが大好き。ちょこんと座って、ディナーとかおやつをせがむ。 牧場主に飼われていて、彼の話では、ネズミをみんなやっつけたそうよ ━━━あら、ごめんなさい!また、傷つけてしまったかしら?」  ネズミは、全力で泳いでアリスから離れていった。プールには大きな 波が立った。 「ネズミさん」と、アリス。できるだけやさし
バーニングマン /TZ/TheBurningMan/
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天候のせいなのか、どうか」 4 3 「どういう意味?」と、ローリー。 「きょうみたいに、暑いと、あらぬ妄想を、するもんだ。引き裂かれた 体の中から、悪魔が生まれるとか」  ダニーは、後部座席にもたれた。 「今年は17年セミが、生まれる年では?今年が?」 「知らない」と、ローリー。 「そうだよ。体で感じる。いいかね」ダニーは、また、前の座席に身を 乗り出した。「世界は、謎に満ちている。17年セミがいるなら、17 年人間が、いてもいい」 「17年人間?」と、アンドレ。 「そうだよ。24年人間とか、57年人間だって、いるぞ。人間が生ま れる理由は、大人が結婚するからだというが、他の方法で生まれる人間 が、いるかもしれない。たとえば、セミのように」 「セミだって?」 「それに、生まれつきの悪人がいないとは、言い切れん」  アンドレは、ローリーと、顔を見合わせた。そのとき、車の右後部タ イヤがパンク
ヴァヴェリ /FB/TheWaveries/
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凧たこで吊つり上げた、高さ400フィートのアンテナで待ち受け、つ いに、信号を受信したんだ。これが、初めて大西洋を横断した信号さ。 ポルドゥーにある、大きなライデン瓶びんで2万ボルトの電流をスパークさ せて巨大アンテナから送信していたんだ━━━」 「ちょっと、待ってくれ、ピート。おかしくないか?」と、ジョージ。 「それが1901年で、最初の放送が1906年なら、フェッセンデン の放送が同じルートでここに届くまで、5年かかるはずだよ。宇宙に1 22年のショートカットがあるにせよ、それらが、途中で、聞こえなく なるほど弱まってないというのも、ありえない」 「だから仮定だと言ったんだ」と、ピート。急に力が、抜けたようだ った。 「長い旅をしてきた信号は、実際上は、使用できないほど弱まっている はずだ。さらに、あの電波は、マイクロ波から上のあらゆる周波数バン ドにわたって、同じ強さで存在している。ジョージが指摘してくれたよ うに、2時間の間に、ほとんど、5年分、来てしまっている。これは、 ありえないことだ。だから、最初に、正気の沙汰 さ たではない、と言ったん だ」 「しかし━━━」 「しっ!聞いて!」と、メイジー。  かすかな、しかし間違いなく人の声が、テレビから、いろんな雑音に 26 25
ネコどろぼう /FB3/CatBurglar/
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 ネコどろぼう  原作:フレドリックブラウン  アランフィールド    プロローグ    ミッドランドシティ警察の署長は、2匹のダックスフンドを飼ってい た。名前は、リトルノートとロングリメンバーだった。しかしこのこと は、ネコどろぼうとは全く関係ない。このストーリーは、いわゆる署長 が、一見すると不可解な一連のどろぼうに━━━ひとりの男の犯罪に興 味をもったその関心事から始まる。  どろぼうは数週間で、19の家に侵入した。見たところ犯罪は計画的 だった。侵入した家にはかならずネコがいた共通点があったからだ。  どろぼうはネコだけを盗んだ。   2 1  1    たまには、現金が見えるとこにあったり、宝石があったが、どろぼう は目もくれなかった。家主が帰ると、窓やドアがこじあけられネコが いないことを発見するが、ほかに盗まれたものはなく、室を荒らされて も
ハーフベア /FB3/Bear/
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たしかに心配ごとを抱えていた。   2 1  1    始まりは、最後に動物園を訪れた夜だった。「最後に」は2つの意味 でそうだった。1つは、クインビーが1マイル以内には近づかないとい うことであり、もう1つは、妻も近づかないということだった。彼女は 落ちて、そう、穴の中へ━━━。  その夜、起こったことを分かってもらうためにはすこし説明が必要 だ。クインビーは、若い頃から熱心に魔術━━━手品のようなものでな く、本物の魔術を学んでいた。不運にも、魔術はクインビー自身には効 かなかった。どんなにがんばっても、ほかの人にも効かなかった。  ひとつの魔術を除いて。それは、人間をクインビーの好きな動物に変 えるもので、同じ魔術を逆に唱えれば、ふたたび人間に戻せた。もしも 悪意のある人間なら、この魔術を犯罪に使うところだが、クインビーは まったくそうでなかった。何回か練習で使ったあとは、好奇心から自分 から言ってきた者に使用しただけで、2度と使用することはなかった。  ジョナサンクインビーは、10年前30才のとき、ジェシーと恋に落 ちて結婚した。クインビーは、ジェシーの好奇心を満たすため、1度だ け魔術を使った。魔術の話をしたとき、ジェシーは疑って証明を迫った ので、ジェシーをシ
葬送曲 /FB3/Recessional/
TheDudeMagazine.jpg
 プロローグ    王は、われわれの君主であるが、意気消沈していた。しかし王を責め られない。戦いは長きにわたり、つらいものとなっていたからだ。悲し くも、生き残ったものはわずかとなったが、まだ希望をもっていた。王 が女王を失ったことは、とても悲しく、われわれも女王を愛していた。 だが、女王はブラックの女王とともに討ち死にしたので、戦いのロスに はなってない。王は、力の頂点にいるべき人だが、彼の励ましの言葉は、 敗北への怖おそれに満ち違って聞こえた。だが、われわれは王を愛し、ひ とりずつ彼のために命を落とした。   2 1  1    われわれは王を守るために、血だらけの平原でひとりずつ命を落とし た。ここは、騎士が生きてたころに馬が泥を蹴けち散らしていた場所だった。 騎士も今では━━━われわれの騎士もブラックの騎士もどちらもいなく なり━━━いったい終わりは来るのだろうか?勝
星雲を越えて /ST/StarTrek2016/
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命 28 27 令仕官の黄。 「船長!」と、スポック。制服は、技術仕官の青。  同時に、なにか言いかけた。 「いえ、船長から!」と、スポック。「お先に、どうぞ!」 「この任務が終わったら、時間をくれ!折り入って、話がある」 「私にもご報告すべきことが!」  ふたりは、しばらく黙った。 「いいコンビだな、オレたち!」と、カーク。 「ええ、そう思います」と、スポック。  エレベータが、ブリッジに着いた。 「お先どうぞ!」と、カーク。    ◇    エンタープライズは、ヨークタウン基地を離脱した。 「ウラ中尉、全船内に放送!」と、カーク。 「はい、船長」と、ウラ。制服は、機関室仕官の赤。 「ピーヒャラヒャラー」と、艦内放送の合図。 「エンタープライズの諸君!」と、カーク。  通路では、黄や青や赤のさまざまな制服のクルーたちが、放送を聞い 30 29
チャンスふたたび /FB3/SecondChance/
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 1    シカゴホワイトソックスの選手たちがフィールドに出てきて、内野で ボールをまわし始めた。先発ピッチャーのウィンは、マウンドでボール を受けとると、ウォームアップピッチングを始めた。クルツェフスキー がファースト、フォックスがセカンド、グッドマンがサード、そして、 アパリシオがショートだった。ドジャーズのギリアムは1番バッターと して打席に、ニールが2番で控えサークルに出てきた。  彼らはその名前のオリジナルプレイヤーではもちろんなかった。彼 らは、アンドロイドで、人造人間だが、ロボットと違うのは、金属でな く、伸縮自在のプラスティックでできていて、実験室で培養された筋肉 で動き、人間の正確な複製としてデザインされていた。500年前のオ リジナルプレイヤーと、可能な限り同じレプリカだった。はるか昔の選 手たちを再現するために、昔のスコアや写真、フィルム、そのほかの資 料が徹底的に研究された。彼らは、見かけが同じでオリジナルプレイヤ ー通りにプレイするだけでなく、技術的にも同じで、元の選手よりうま くならないよう調整されていた。彼らの試合は、年間試合でなく、ワー ルドシリーズの年1回のみで、今回は、そのセミミレニアム記念だった。 しかし、もしも彼らが年間を通じてフルシーズン戦っても、平均スコア はまったく同じ、ピッチャーの勝率もやはり同じになっただろう。 4 3
白の悪夢 /FB3/NightmareInWhite/
TheDudeMagazine.jpg
このソファに横になってから、まだ30分もたっていなかった。妻 がおやすみを言いに来るには、まだ早い。彼の姉が、完全に眠り、寝息 をたてるまで待ってからだ。     2 1  1    それはバカらしい話だった。ふたりは、3週間前に結婚したばかり で、ハネムーンの帰りだった。ふたりが別々に寝るのは、これが初めて だった━━━すべては、彼の姉のデボラが、帰り道の途中にある自分の アパートに泊まってゆくよう、バカらしい提案をしたからだ。あと4時 間のドライブで帰れるのに、デボラは譲らず、主張を押し通した。結局 彼は、1晩くらい別々に寝ても、疲れがとれて、つぎの朝、新鮮な気持 ちで最後のドライブができていいかもしれないと考えた。  デボラのアパートは、寝室はもちろん1つだったので、彼女の誘いを 受けるにあたって、彼と妻のベティが寝室で、デボラが別にという申し 出は受けられないことが分か

SFミステリー

☆原作:フレドリックブラウンより☆
緑の世界   小さな子羊よ   ヴァヴェリ
ギーゼンスタック家   ティラノサウルス
ザ・ハウス   サアルバの国
ファブクリップ   ザ・オフィス
☆アリスのナンチャラン☆
アンダラン   ビックリラン   ルッグラン
☆サイモンが覚えていたのは「イェ〜!」という心の叫び☆
レッドダイアモンド
☆DS9 番外編より☆
フェルマーの予想
☆スペースドライバー☆
☆ENTより☆
暗黒の地球帝国
☆JJ_Abramsより☆
失われた母星   帰ってきたカーン   星雲を越えて
☆VGRより☆
幻の指揮官
☆DS9より☆
夢、遥かなる地にて
なつかしの日曜洋画劇場より
いつもふたりで
なつかしの海外ドラマより
ミステリーゾーン
人形の家で
☆大手拓次全集より☆
そよぐ幻影

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SFミステリー (ライトノベル風)
縦書きブログ

☆原作:フレドリックブラウンより☆

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 1)☆

赤の悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

アンラッキー


昭和33年10月
(画像提供: ISFDB)

「ファンタジー&
サイエンスフィクション」

気まぐれ


昭和29年2月
(画像提供: ISFDB)

「ギャラクシー
サイエンスフィクション」

歩兵


昭和29年2月
(画像提供: ISFDB)

「ギャラクシー
サイエンスフィクション」

地球人は出ていけ


昭和29年3月
(画像提供: ISFDB)

「アメージング ストーリー」

空想せよ


昭和30年5月
(画像提供: ISFDB)

「ファンタジー&
サイエンスフィクション」

ギーゼンスタック家


昭和18年9月
(画像提供: ISFDB)

「ウィアード テール」

ティラノサウルス


昭和17年9月
(画像提供: ISFDB)

「アスタウンディング
サイエンスフィクション」

ザ・ハウス

(参考ページ)


昭和35年8月
(画像提供: ISFDB)

「ファンタスティック
サイエンスフィクション」

ケンタウロス


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

サアルバの国


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

終わり良ければ


昭和32年9月
(画像提供: Luminist)

「ファンタスティック ユニヴァース」

ミットキーあらわる


昭和17年2月
(画像提供: ISFDB)

「プラネット ストーリー」

ねずみ


昭和24年6月
(画像提供: ISFDB)

「スリリング ワンダー ストーリー」

ミットキーふたたび


昭和25年11月
(画像提供: ISFDB)

「プラネット ストーリー」

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 2)☆

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 3)☆

ナスティ


昭和34年4月
(画像提供: ISFDB)

「プレイボーイ」

アボミっぽい


昭和35年3月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

エコーバック


昭和35年4月
(画像提供: isfdb)

「ギャラクシー マガジン」

グレーの悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

緑の悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

白の悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

青の悪夢


昭和36年5月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

おばばのバースデイ


昭和35年6月
(画像提供: ISFDB)

「ヒッチコック
ミステリー マガジン」

ネコどろぼう


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

チャンスふたたび


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

失われた文明1
透明人間


昭和36年2月
(画像提供: oldmags)

「ジェント」

失われた文明2
不死


昭和36年2月
(画像提供: oldmags)

「ジェント」

失われた文明3
永遠の生命


昭和36年2月
(画像提供: oldmags)

「ジェント」

死の手紙


昭和30年7月
(画像提供: abebooks)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

葬送曲


昭和35年3月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

殺人アシスタント


昭和36年5月
(画像提供: ISFDB)

「プレイボーイ」

ハンスカーベルのリング


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

報復戦隊


昭和25年7月
(画像提供: ISFDB)

「スーパーサイエンスストーリー」

ロープ魔術


昭和34年5月
(画像提供: vintagemags)

「アダム」

致命的なミス


昭和30年6月
(画像提供: WordPress)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

ユスタックウィバーの
短い生涯1


昭和36年6月
(画像提供: ISFDB)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

ユスタックウィバーの
短い生涯2


昭和36年6月
(画像提供: ISFDB)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

ユスタックウィバーの
短い生涯3


昭和36年6月
(画像提供: ISFDB)

「エラリークイーン
ミステリーマガジン」

探検隊


昭和32年2月
(画像提供: ISFDB)

「ファンタジー&
サイエンスフィクション」

あごひげ彩か


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

ファーストコンタクト


昭和35年6月
(画像提供: ISFDB)

「ギャラクシー
サイエンスフィクション」

ハーフベア


昭和35年3月
(画像提供: Wiki)

「デューデュ」

まだ終わりじゃない


昭和16年冬
(画像提供: ISFDB)

「キャプテン フューチャー」

フィッシュストーリー


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」

ふくろぅ3兄弟


昭和36年7月
(画像提供: ISFDB)

「悪夢とギーゼンスタック家」


☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 4)☆

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 5)☆

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 6)☆

☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 7)☆

☆ファミリーダイス シーズン3より☆

☆アリスのナンチャラン☆

☆サイモンが覚えていたのは「イェ〜!」という心の叫び☆

☆スタートレック ディープスペースナイン 番外編より☆

☆宇宙方位も知らない八甲田歩がスペースドライバーを始めちゃいました。
どうなることやら?☆

☆スタートレック エンタープライズより☆

暗黒の地球帝国


第4_5_2話
平成16年4月15日
(画像提供: ISFDB)

マイクサスマン
マニーコト


☆スタートレック JJ_Abramsより☆

星雲を越えて


第3話
平成28年10月21日
(画像提供: ISFDB)

サイモンペッグ
ダウユング


☆スタートレック ボイジャーより☆

幻の指揮官


第6_1_4話
平成11年10月13日
(画像提供: ISFDB)

ジョーメノスキー 他


☆スタートレック ディープスペースナインより☆

聖なる神殿の謎


第1_1_1話
平成5年1月2日
(画像提供: ISFDB)

リックバーマン 他

“スペーステロリスト”
 ターナロス


第1_1_2話
平成5年1月9日
(画像提供: ISFDB)

キャサリンパワーズ

恐怖のウイルス


第1_2_1話
平成5年1月23日
(画像提供: ISFDB)

マイケルマクグリービー 他

オブライエンの孤独


第2_4_2話
平成6年3月15日
(画像提供: ISFDB)

ポールロバートコイル

つくられた記憶


第4_5_3話
平成8年4月13日
(画像提供: ISFDB)

ロバートヒューイットウォルフ 他

眠れるステーション
 エムポックノール


第5_6_4話
平成9年5月17日
(画像提供: ISFDB)

ハンスべイムラー 他

夢、遥かなる地にて


第6_4_1話
平成10年2月7日
(画像提供: ISFDB)

アイラスティーブンベア 他


☆なつかしの日曜洋画劇場より☆

☆なつかしの日曜洋画劇場より(つづき 1:未完)☆

☆なつかしの海外ドラマより☆

ミステリーゾーン
人形の家で


昭和38年2月
(画像提供: ISFDB)

ウォルターグローマン
チャールスバーモント

ミステリーゾーン
屋根の上の少女


昭和60年10月
(画像提供: ISFDB)

デービットバネットカレン
ジョンハンコック

ミステリーゾーン
悪魔のジョーカー


昭和60年11月
(画像提供: ISFDB)

ドナルドトッド
ウェスクラーベン

ミステリーゾーン
バーニングマン


昭和60年11月
(画像提供: ISFDB)

原作:レイブラッドベリ
J.D.フェイセルソン

ミステリーゾーン
囚人のピアノ


昭和61年11月
(画像提供: ISFDB)

パトリスメシーナ
ジェームスクロッカー

Xファイル
ドール


平成10年1月
(画像提供: ISFDB)

原作:スティーブンキング
クリスカーター

Xファイル
3つの願い


平成12年5月
(画像提供: ISFDB)

ビンスギリガン

逃亡者
天使は淋しい道を行く


昭和39年2月
(画像提供: ISFDB)

AL.C.ワード
ウォルターグラウマン

逃亡者
天使が死ぬ時


昭和43年1月
(画像提供: ISFDB)

ジョンメレディスルーカス


☆大手拓次全集より☆

そよぐ幻影


昭和八年六月二十九日
(画像提供: ISFDB)

大手拓次



(画像提供: ISFDB)

和暦⇔西暦・早見表
◆◇◆
十二支(し)アニマルズ   (画像提供: Zoo)
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子(ねずみ) 丑(うし) 寅(とら) 卯(うさぎ)
辰(たつ) 巳(み・へび) 午(うま) 未(ひつじ)
申(さる) 酉(とり) 戌(いぬ) 亥(い・のしし)
和暦
⇔西暦
明治16年
⇔1883年
明治17年
⇔1884年
明治18年
⇔1885年
明治19年
⇔1886年
明治20年
⇔1887年
明治21年
⇔1888年
明治22年
⇔1889年
明治23年
⇔1890年
明治24年
⇔1891年
明治25年
⇔1892年
明治26年
⇔1893年
明治27年
⇔1894年
明治28年
⇔1895年
明治29年
⇔1896年
明治30年
⇔1897年
明治31年
⇔1898年
明治32年
⇔1899年
明治33年
⇔1900年
明治34年
⇔1901年
明治35年
⇔1902年
明治36年
⇔1903年
明治37年
⇔1904年
明治38年
⇔1905年
明治39年
⇔1906年
明治40年
⇔1907年
明治41年
⇔1908年
明治42年
⇔1909年
明治43年
⇔1910年
明治44年
⇔1911年
明治45年
⇔1912年
大正 元年
⇔1912年
大正 2年
⇔1913年
大正 3年
⇔1914年
大正 4年
⇔1915年
大正 5年
⇔1916年
大正 6年
⇔1917年
大正 7年
⇔1918年
大正 8年
⇔1919年
和暦
⇔西暦
大正 9年
⇔1920年
大正10年
⇔1921年
大正11年
⇔1922年
大正12年
⇔1923年
大正13年
⇔1924年
大正14年
⇔1925年
大正15年
⇔1926年
昭和 元年
⇔1926年
昭和 2年
⇔1927年
昭和 3年
⇔1928年
昭和 4年
⇔1929年
昭和 5年
⇔1930年
昭和 6年
⇔1931年
昭和 7年
⇔1932年
昭和 8年
⇔1933年
昭和 9年
⇔1934年
昭和10年
⇔1935年
昭和11年
⇔1936年
昭和12年
⇔1937年
昭和13年
⇔1938年
昭和14年
⇔1939年
昭和15年
⇔1940年
昭和16年
⇔1941年
昭和17年
⇔1942年
昭和18年
⇔1943年
昭和19年
⇔1944年
昭和20年
⇔1945年
昭和21年
⇔1946年
昭和22年
⇔1947年
昭和23年
⇔1948年
昭和24年
⇔1949年
昭和25年
⇔1950年
昭和26年
⇔1951年
昭和27年
⇔1952年
昭和28年
⇔1953年
昭和29年
⇔1954年
昭和30年
⇔1955年
昭和31年
⇔1956年
和暦
⇔西暦
昭和32年
⇔1957年
昭和33年
⇔1958年
昭和34年
⇔1959年
昭和35年
⇔1960年
昭和36年
⇔1961年
昭和37年
⇔1962年
昭和38年
⇔1963年
昭和39年
⇔1964年
昭和40年
⇔1965年
昭和41年
⇔1966年
昭和42年
⇔1967年
昭和43年
⇔1968年
昭和44年
⇔1969年
昭和45年
⇔1970年
昭和46年
⇔1971年
昭和47年
⇔1972年
昭和48年
⇔1973年
昭和49年
⇔1974年
昭和50年
⇔1975年
昭和51年
⇔1976年
昭和52年
⇔1977年
昭和53年
⇔1978年
昭和54年
⇔1979年
昭和55年
⇔1980年
昭和56年
⇔1981年
昭和57年
⇔1982年
昭和58年
⇔1983年
昭和59年
⇔1984年
昭和60年
⇔1985年
昭和61年
⇔1986年
昭和62年
⇔1987年
昭和63年
⇔1988年
昭和64年
⇔1989年
平成 元年
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平成 2年
⇔1990年
平成 3年
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平成 4年
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平成 5年
⇔1993年
和暦
⇔西暦
平成 6年
⇔1994年
平成 7年
⇔1995年
平成 8年
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平成 9年
⇔1997年
平成10年
⇔1998年
平成11年
⇔1999年
平成12年
⇔2000年
平成13年
⇔2001年
平成14年
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平成15年
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平成16年
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平成17年
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平成18年
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平成19年
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平成20年
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平成21年
⇔2009年
平成22年
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平成23年
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平成28年
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平成29年
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平成31年
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令和 元年
⇔2019年
令和 2年
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令和 3年
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令和 4年
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令和 5年
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令和 8年
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令和10年
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令和11年
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令和12年
⇔2030年
和暦
⇔西暦
令和13年
⇔2031年
令和14年
⇔2032年
令和15年
⇔2033年
令和16年
⇔2034年
令和17年
⇔2035年
令和18年
⇔2036年
令和19年
⇔2037年
令和20年
⇔2038年
令和21年
⇔2039年
令和22年
⇔2040年
令和23年
⇔2041年
令和24年
⇔2042年
令和25年
⇔2043年
令和26年
⇔2044年
令和27年
⇔2045年
令和28年
⇔2046年
令和29年
⇔2047年
令和30年
⇔2048年
令和31年
⇔2049年
令和32年
⇔2050年
令和33年
⇔2051年
令和34年
⇔2052年
令和35年
⇔2053年
令和36年
⇔2054年
令和37年
⇔2055年
令和38年
⇔2056年
令和39年
⇔2057年
令和40年
⇔2058年
令和41年
⇔2059年
令和42年
⇔2060年
令和43年
⇔2061年
令和44年
⇔2062年
令和45年
⇔2063年
令和46年
⇔2064年
令和47年
⇔2065年
令和48年
⇔2066年
令和49年
⇔2067年
令和50年
⇔2068年

        宝くじMission   実行 ⇒ - 全表示
  使い方:         クリア ⇒
  一.all_historyを実行 ⇒ 統計から、今の抽せん数字パターンを算出。
  二.番目などを変更後、all_historyを実行 ⇒ 抽せん数字予想を算出。
  三.つまり、パターンを変更しないと、今の抽せん数字をそのまま予想。
  四.番目とアケは、統計 ⇒ frequencyで、0相対。頻度の高い順。
  五.日差を、-1にすると、1日前のパターンを算出。(-999まで可能)
  六.右上「全表示」選択で、回別表示。デフォルトは、統計等一部表示。
  七.パターンは上書きされない。パターン算出には、クリア ⇒ が必要。
  八.ヒット方法は、
      @好みで選ぶ (いつも同じ予想数字になりがち!ヒットせず!)
      Aランダムに選ぶ (無味乾燥で味気ない!ヒットせず!)
      B統計 ⇒ から選ぶ (ランダム + 好み ⇒ なに気なくヒット!)
      Cパターン書いて実行 ⇒ させて予想数字になることを確認!

抽せん数字パターン ⇒
N2: 番目 (0〜99)
N3: 番目 (0〜999)
N4: 番目 (0〜9999)
N5: 番目 (0〜30) アケ アケ
N6: 番目 (0〜42) アケ アケ
N7: 番目 (0〜36) アケ アケ
N8: 番目 (0〜4) 番目

抽せん数字予想 ⇒
N2:
N3:
N4:
N5:
N6:
N7:
N8:
統計 ⇒ N2 N3 N4 N5 N6 N7 N8             クリア ⇒ & 実行 ⇒
                              ⇒ 抽せん確率
ミニ    ⇒                    ⇒ 1/100
ナンバー3 ⇒                 ⇒ 1/1000
ナンバー4 ⇒               ⇒ 1/10000
ミニロト  ⇒   ⇒ 1/169911
ロト6   ⇒
                           ⇒ 1/6096454
ロト7   ⇒
                          ⇒ 1/10295472
ビンゴ5  ⇒
                            ⇒ 1/390625
Good Luck!
kind number frequency trials/pattern
N2 23 1 100
N3 123 1 1000
N4 4567 1 10000
N5 01 1 10000
N5 11 1
N5 12 1
N5 13 1
N5 31 1
N6 01 1 10000
N6 21 1
N6 22 1
N6 23 1
N6 24 1
N6 43 1
N7 01 1 10000
N7 31 1
N7 32 1
N7 33 1
N7 34 1
N7 35 1
N7 37 1
N8 01 1 10000
N8 06 1
N8 11 1
N8 16 1
N8 21 1
N8 26 1
N8 31 1
N8 40 1

        世界の国旗        

>>      

国旗の上にマウスカーソルを置くと 国名が表示されます。 クリックすると、拡大されます。















郵便番号検索

  

  左枠に、郵便番号を入れると、郵便番号→住所を検索します。
  郵便番号は、2桁〜7桁の半角数字で指定します。
  3桁目の区切りとして、半角ハイフンを入れても検索します。
  (全角数字も可)。
               例: 384−1305

  複数指定しても、検索対象は、最初のものだけです。
  検索結果は、2桁のみ指定した場合、都道府県のみ、
  3桁以上指定した場合、都道府県・市区町村・町名が表示されます。

  ※郵便番号検索は、同一の郵便番号に多数の住所がある場合でも、
  すべて表示されます。
               例: 6028064
  

  左枠に、住所を入れると、住所→郵便番号を検索します。
  住所は、すべて全角です。
  空白 (半角/全角スペース) で区切って、都道府県・市区町村・町名を指定
  できます。
  検索結果は、都道府県のみ指定した場合は、2桁の郵便番号のみ、
  都道府県・市区町村・町名まで指定した場合、7桁まで表示されます。
  都道府県 (全角1文字以上) が最初に指定されないと、検索しません。
  住所を都道府県から正確に書く場合は、区切りなしでも検索します。
  都道府県の1字、町名の1字でも、検索します。
  ウロ覚えや、全国津々浦々、京都近辺、正確な町名検索にも使えます。
  (全国町名のヨミカタも表示。)

               例: 県 軽井沢

               例: 府 通

               例: 京 都 大原

  郵便番号データは、Excel郵便番号簿(2012/2/29版)に依ります。
  労作に、感謝します。

バグ表   (Microsoft Windows上での動作)
 
 
縦書き表示・印刷
 
ルビ
 
 
 
 
 
 
アクセスキー
(例:ALT-M) 
 
 
 
 
 
改行処理
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
禁則処理
 
 
ページ表示
 
 
 
 
 
 
 
 
(追記:Chrome
の異常事例の
ページは、
ChromeのUpdate
によって、
別のページに
移動して
現在不明)
 
 
ルビ付漢字表示
 
 
 
 
(追記:Chrome
の異常事例の
ページは、
ChromeのUpdate
によって、
別のページに
移動して
現在不明)
 
 
 
カーソル表示
 
 
 
 
 
ギリシア文字αβγ
の縦書き表示
 
解説:
´¨±×÷°§¶を
演算子、その他
ΑΒΓ以降を要素
と呼べば、縦書き
表示は、「演算子
は、右90°回転、
要素はそのまま」
である。
±×÷§は、演算子
でも、そのままの
慣行があるため、
OKと考え、要素が
すべて右90°回転
されていること
が、ここでのバグ
である。
参照:
事例ページ
IE (Microsoft)
Edge (Microsoft)
正常
異常
(漢字から非常に離れている)

回避方法:なし
(chrome/edge/
firefoxを使うか
がまんする)
ALT-Mに加えて、Enterが必要だが、動作する。
(同一ページに複数個のALT-Mがあっても、Enterで選択できる)
正常
(禁則処理も含め、正確に表示される)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(、。」は、それぞれ、行末に配置)
正常
(ページ表示が、
乱れることは、
一切ない)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(ルビ付漢字表示
が、乱れること
は、一切ない)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(そのページを
クリックしても、
入力欄以外に、
カーソルが現れる
ことは、一切ない)
ほぼ 異常
 
正常のもの
(縦書き表示OK)
´¨±×÷°§¶のみ
 
異常 のもの
(縦書き表示 NG )
´¨±×÷°§¶以外 ΑΒΓΔΕΖΗ
ΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣ
ΤΥΦΧΨΩαβγδε
ζηθικλμνξοπ
ρστυφχψωАБВ
ГДЕЁЖЗИЙКЛМ
НОПРСТУФХЦЧ
ШЩЪЫЬЭЮЯа
бвгдеёжзийкл
мнопрстуфхцч
шщъыьэюя


ここから、この欄 Edge (Microsoft)
Chrome (Google)
 
正常
正常
(ルビの位置に正確に表示される)
 
 
 
 
ALT-Mのみで動作する。
複数個のALT-Mには、対応していない。(同一ページ内最終ALT-Mのみ動作する)
異常
(4文字以上の
ルビがあり、禁則
処理と重なると、1
文字早く改行され
る)(長いページ
で、再描画されな
いケースで)

回避方法:
@ルビを1行に
3文字以下にする。
A禁則処理と重な
らないように、
文章を変更する。
B漢字ごとにルビ
を分けて、2文字
づつとする。等
正常
(、。」は、それぞれ、行末に配置)
異常
(ごくたまに、
事例のように、
54/50/58/104
の次ページで、
右ページが
左ページの位置
に、重なって、
表示され、右ペー
ジは空白になる)

事例:
ページ表示後、
再表示してから、
54
/50 /58 /104
の次ページ
回避方法:
(ctrl-R 再表示、
で正しい表示
に戻る)
異常
(ごくたまに、
事例のように、
ルビ付漢字だけ
空白になって、
左ページに移動)

事例:
ページ 表示後、
再表示で、
霊れいの部分だけ
空白になって、
左ページに移動
回避方法:
(タブの複製、
で正しい表示
に戻る)
異常
(そのページを
クリックして
フォーカスする
と、
カーソルが現れる)

ほぼ 異常
 
正常のもの
(縦書き表示OK)
´¨±×÷°§¶のみ
 
異常 のもの
(縦書き表示 NG )
´¨±×÷°§¶以外 ΑΒΓΔΕΖΗ
ΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣ
ΤΥΦΧΨΩαβγδε
ζηθικλμνξοπ
ρστυφχψωАБВ
ГДЕЁЖЗИЙКЛМ
НОПРСТУФХЦЧ
ШЩЪЫЬЭЮЯа
бвгдеёжзийкл
мнопрстуфхцч
шщъыьэюя


 
 
Firefox
 
正常
正常
(ルビの位置に正確に表示される)
 
 
 
 
 
 
 
動作しない。  
 
 
 
正常
(禁則処理も含め、正確に表示される)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(、。」は、それぞれ、行末に配置)
正常
(ページ表示が、
乱れることは、
一切ない)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(ルビ付漢字表示
が、乱れること
は、一切ない)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正常
(そのページを
クリックしても、
入力欄以外に、
カーソルが現れる
ことは、一切ない)
ほぼ 異常
 
正常のもの
(縦書き表示OK)
´¨±×÷°§¶のみ
 
異常 のもの
(縦書き表示 NG )
´¨±×÷°§¶以外 ΑΒΓΔΕΖΗ
ΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣ
ΤΥΦΧΨΩαβγδε
ζηθικλμνξοπ
ρστυφχψωАБВ
ГДЕЁЖЗИЙКЛМ
НОПРСТУФХЦЧ
ШЩЪЫЬЭЮЯа
бвгдеёжзийкл
мнопрстуфхцч
шщъыьэюя


 
 


(画像提供: ISFDB)
作家を目指す方へお知らせ
presented by bilyzkid
6.分野は、ライトノベル風フィクション (SF、ミステリー、
  ホラー、アニメの原作、および、シナリオ)です。
  純文学以外で作家を目指す方は、ぜひ、挑戦してみてください。
  
  ライトノベル風フィクションというのは、 読みやすいということ、
  キャラクターや場面がイメージしやすく、おもに、
  会話でストーリーが進んで、映像が見えやすいということ、
  現実の経済や政治から遠くかけ離れた、読むだけで、夢の世界へ
  旅立てる、ワクワクするはなしということです。