ライトインスカイスターズ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
1997
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1998 ∨
1999 ∨
2000 ∨
2001 ∨
プロローグ
もう数日滞在する予定だったが、なにかが気を変えさせた。弟のビル
のバスルームの鏡に、自分のからだを映した。骨ばったからだ、水が
滴っ
したた
て、片足で立っていた。オレは、立ち上がるにはもともと1本足しかな
い、背後でバスタブから水が大きな音をたたて
溢
あふ
れ出ていた。オレは、
まさにその夜、出発することに決めた。
2
1
登場人物
バスタブから水が
溢
あふ
れ出るように、時間もオレから流れ出て行った。
ドアの長い鏡で自分を見てみれば、すべてはあまりに明らかだった。
鏡は、あんたにウソはつかない。もしも鏡に、あんたは57才に見え
ると言われたら、神かけて、そうなのだ。もしもなにかしたいこと、行
きたいところがあったら、すぐに始めて、出掛けた方がよい。残された
時間を使い始めた方がよい。なぜなら、流れ出て行くものを、あんたは
止めることはできないからだ。水ならバスタブの
蛇
じゃ
口を締めれば止めら
れるが、あんたから流れ出て行く時間を止める
蛇
じゃ
口はない。そう、それ
をゆっくりさせることはできる。規則正しく生活することで。高齢医療
を受ければ、世紀を越えて生きられるかもしれない。しかし、兄弟、あ
んたはすぐ70の老人だ。
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3
1997
あと13年で70、とオレは考えた。
(つづく)
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