原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
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NOVELYst AutogeNerating dimensional space
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◆◇◆更新ニュース◇◆◇
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一.
ゲストがひとりで使える専用サイト
をリリースしました。
ゲスト専用非公開サイト自動作成
(使える文字は半角の英数字と_のみ、6〜15文字)
上の入力欄にIDを指定し、自分用のゲストルームを作成。
公開しない(リンクを張られない)限り、他人は入れません。
(Google等あらゆる検索から守られます)
ゲストルームは、1人1ルームまででお願いします。
(複数作る場合は、同一IDにしてください)
9タイトル、ゲスト制限あり(nov:15KB、画像:120KBまで)
1タイトルあれば、15KB制限でも、novを分けて、開始
ページを%pag 20とずらすことで、いくらでも書けます。
URLを、ID_10桁番号の形で作成後、ゲストルームへ入り
ます。そのURLは、メモ帳かお気に入り登録にのみ記し、
他から一切リンクを張らないでください。(1か所でも
リンクを張ると、検索ロボットに無数に侵入されて、
公開しているのと同じことになります)
一)
試用版 ゲストルーム
は、プロトタイプとして保存。
(以下、略)
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京 都 大原
星 銀河
夢 心
人形 宇宙船
月 夜 花 光
月 夜 花 光
、 ◇
令 和
SFミステリー
「トゥーフ!」 キャビア マーストラリア ビックマック 記憶
ホラー シリウス コロシウム ナスティ アボミっぽい 「ギャーッ!」 ねずみ アリス
[月 夜 花 光 and検索] ヒット 11 件です。
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小さな子羊よ
/FB/TheLittleLamb/
月明かりの夜で、明るく澄んでいた。街頭の明かりは点々と、丘の曲
線は、黄の大きい月に、青に黒を重ねて、続いていた。ここを描かくべき
気がしたが、月はだめだ。誰でも画えに月を入れたとたん、それは、こっ
けいで、こぎれいな画えになってしまう。ヴァンゴッホは星空の画えに月を
入れたが、これは、こぎれいどころか、驚嘆 きょうたんする画えだった。ただ、彼は
これを描かいたとき、正気ではなかった。正気な人間は、なかなか、ヴァ
ンゴッホのようには描かけない。
パレットを洗っていなかったので、もう少し、画えを続けようとした。
二日ふつか前にはじめすごく美しく、輪郭がはっきりしていて、それでい
て、繊細だった。まるで、ラムのように。
シルビアは、ドアまで出てきてくれて、オレの質問にこたえてくれた。
いいえ、ラムは、見てないわ。今夜は、ウェイバリーインには行ってな
いわ。昼から、ずっと家にいたし。入って、コーヒーでも?オレは、コ
ーヒーよりもセゴビアを聞きたい気がしたが、ありがとうと言って、ま
た、歩き出した。
引きかえして、家に戻るべきだった。暗い気分になる理由なんて、ひ
とつもなかったからだ。ラムが、どこにいるのかわからない、というだ
けで、理由もなく、暗い気分のひとつテーブルのうえで
エーテル麻酔にかけられている 患者のように。
「エリオットのやつなんか」と、考えた。「ものごとを、あまりに、深
く見すぎている。人が、手でさわれても、けっして、つかみとれないも
のの、荒野を、むだに、さまよっているだけだ。
枯れたジェラニウムの花を ゆさぶる
正気でないもの のように」
小さな子羊よ
彼女の黒い髪、顔の白に、黒い瞳。
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35
彼女の体の、スレンダーウェイバリーインのあかりも見えた。けばけばしいあかりで、うる
さいジュースボックスのようだった。そのせいで、寄るのを、なんどか、
ためらわせられた。なぜか、ラムは、ジュースボックスが気にならない
らしかった。彼女は、いい音楽も好きだったが。
ほかの光も、いくつか見えた。小さな農場だったり、ほかの画廊がろうとか。
ハンスワグナーのところは、ここから、1/4マイルくらい、丘を下っ
たところにあった。天窓てんまどつきで大きかった。天窓てんまどが、オレは、うらやま
6
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SFミステリー (小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン) ライトノベル風
/
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ファブクリップ
/FB5/FabClip/
オレたちの手持ちは85ドルだった。しかしメキシコド
ルに両替すると、400ドルくらいになった。国境付近ではたいしたこ
とないが、メキシコへ100マイルも入れば、金持ちになれる。ただし、
言葉が話せて、インチキ賭け事に引っ掛からなければだが。
オレたちは4ヶ月のうち、半分は金持ちだった。モンテリーでは、オ
レたちより頭のいい連中といっしょだった。あのとき国境に向けてラレ
ドへ戻ればよかったが、オレたちはベラクルスへの旅を続けることにし
た。徒歩でメキシコの服を着て、3週間1ペソもない日が続いた。英語
240
オレたちは、次の日の午後3時に飲み屋に戻った。アムの調べでは、
それがだいだい、カウフマンが店に出てくる時間だった。スリムくんは、
昼は休みで、2人では手が回らないほど忙しくなる夜から、出てくるこ
とになっていた。
オレたちが店に入ると、カウフマンはエプロンをつけていて、スリム
くんは、ちょうど帰ったばかりだった。
カウフマンは、オレたちが来るのを予想していたように、注意深くこ
っちを見た。カウフマンとオレたち以外、店には誰もいなかった。しか
し、ビールやウィスキーの臭におい以外のなにかが、空中を漂っていた。
トラブルになりそバイデンやほかのだれにも会わないようにして、外へ出た。
気楽に歩きはじめて、南に向かった。ループ街を過ぎて、南ステート
通りから完全にそれた。
それから歩くスピードを下げて、立ち止まった。そして戻り始めた。
ループ街には、多くの花屋があった。オレは、花についてはなにもし
てないことに気づいた。使えるカネは、まだあった。花屋のひとつに入
って、数時間後の葬式に間に合うように、赤のバラを用意できるかきい
た。店の者は、できると言った。
そのあと、コーヒーショップに立ち寄ってから、家に帰った。だいた
い11時だった。
玄関のドア混ざり合って、
さらに、混ざり合った。闘牛の牛は、本物の巨大な黒い牛だった。だが、
少し変わり、なにか、それは飲み屋のオーナーのカウフマンになった。
そいつはオレに向かって突進してきた、角つのは1ヤードもあって、先端
が針のように尖とがって、太陽を反射してギラギラ光ひかった。オレは、恐ろし
く、すごく、恐ろしく━━━。
◇
260
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オレたちは、次の日の午後3時に飲み屋に戻った。
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ファマドユニヴァース
/FB5/WhatMadUniverse/
8時になるところだった。あと1時間と15分後には、
月が見える外のクリアな場所にいなければならなかった。今は、その時
間までにボーデンのところへ戻れそうになかった。
彼は、コークを、ほとんど一口で飲み干した。冷たくて、うまかった。
それが、空腹であることを思い出させた。8時なら驚くことはない。デ
ィナーは、ボーデンのところでは、もう、終わっているだろう。その上、
昼のランチは軽く済ませてから、ずっとテニスをやっていた。
ソーダ噴水ディスプレイのうしろで、店主がサンドイッチかなにか軽
い食事を用意している跡あとを捜したが、見たとこ金星部門担当だった。
この記事の最後は、攻撃されやすい都市の防衛力の増強を提案し、あ
とはケイスウィントンには全く不明のことが書かれていた。良く出て来
るが、全く不明のことは、繰り返し述べられる『全都市の霧中』、何度
か言及のある『裏切り者』と『夜歩き』だった。
メインの記事は、コラム欄が2つあって、ふつうとは違って、新聞を
前から後ろへ読んで行き、見出しはすべて見て、おもしろそうだったり
変わったストーリーの最小限のところを読んだ。ふつうの生活の詳細と、
驚くほど違いがなく、特に、国内の事柄に関しては、ほとんど違いがな
かった間違っていた
が、まだ気づいてなかった。
ベティがテニスコートから、雑誌のボーデンシリーズの出版人である
L・A・ボーデンの夏用の大きな家に向かって歩き出すと、彼も脇をつ
いて歩いた。
彼は言った。「けれど、ほんとうはここにいて、花火を見るべきだと
思う」
「花火?ああ、月ロケットのこと?なにか、見える、ケイス?」
「そう言われている。それについての記事を読んでは?」
「少しだけ、知ってるのは、月に衝突すると稲妻フラッシュのような閃
光を出すということ。それを見ようとしているみんなに、裸眼でも見え
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ニューヨークタイムズの『霧中』だったのだ。
見上げたが、星や月らしきものはなかった。グリーンビルでは、少な
くとも、明るい月夜だった。
ドアの外へ2歩、歩き出して、うしろを見たが、なにも見れなかった。
ガラスの光の面さえ見えなかった。しかし、ぼんやりとは光っていて、
闇へ進んで行っても、こんなふうには見れるはずだった。もちろん、ガ
ラスが、ほんとうに外側から黒のペンキで塗られているのでない限り。
近づいてみると、とてもぼんやりした四角形として見れた。もっと近づ
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アリスのビックリラン
/LC/AliceWonder/
謎解きしてみせる!」いつのまにか、大声に。
「答えを見つけてくれる、ということ?」と、3月ウサギ。
「そうよ!」と、アリス。
「それなら、そう言うべき!」
「ええ」と、アリス。すぐに答えた。「わたしが言ったことは、同じこ
とよ!」
「ちょっと違う!」と、3月ウサギ。「なぜ、『食べるものを見る』が、
『見るものを食べる』と同じだと言うんだい?」
3月ウサギは、さらに付け加えた。
「きみは、『得るものが好き』が、『好きなものを得る』と同じだと言
いそうだね!」
120
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◇
「きょうは、すべてがおかしいわ!」と、アリス。自分に。「きのうは、
すべてがふつうだったのに!夜に変わったのかしら?落ちついて考えて
みましょ!朝起きたときは、わたしは同じだったか?ちょっと違ってた
気がする。違ってたとしたら、この世界にいるわたしはなんなの?むず
かしいパズルだわ!」
アリスは、自分と同じ年齢の子どもたちと比較してみた。
「わたしは、ガートルードではないことは確かだわ。ガートルードは長
い巻き毛だけど、わたしはぜんぜん巻き毛じゃない━━━わたしは、フ
ローレンスではないことも確かだわ。わたしはいろんな左手に白の手袋、右手に小
さな花束を持っていた。
アリスは、白のウサギがそばを通るときになにかを聞こうとしたが、
気分が沈んでいたので、低いおどおどした声になった。
「あの〜、よろしかったら、教えて」
ウサギは声のするホールの天井を見上げてから、花束と白の手袋を落
として、暗闇のなかへ猛ダッシュで走っていった。
アリスは、花束と白の手袋を拾った。花束はいいにおいがして、アリ
スはずっと花束のにおいをかぎながら、「待って!」と言いながら、ウ
サギの後を追った。
22
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と、公爵夫人。「ブタにも飛ぶ権利はある。物事のM━━━」
「まぁ」と、アリス。自分に。「お気に入りの道徳についてしゃべろう
として、やめてしまった!公爵夫人の腕が、わずかに震え出した!」
アリスが顔を上げると、目の前に女王が立っていた。
腕を組んで、嵐の前の稲光のいなびかりように、顔をしかめていた。
「いい天気ですね、陛下!」と、公爵夫人。低い弱々しい声で。
「あなたに警告します!」と、女王。しゃべりながら、地面を1度踏み
鳴らした。「あなたかあなたの首が、飛びます。半一瞬後です。どちら
か、選びなさい!」
公爵夫人は自分を選
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レッドダイアモンド
/RD/RedDiamond/
デスクの前のクロム製
の皮イスに座って、イスに飲み込まれるのを怖れて、前かがみでいた。
灰皿がないことに気づいて、タバコに火をつけた。
「それで、なにが分かった?」と、レッド。
フィップスは、デスクからファイルフォルダーを取り出した。
「アリソンマンフレッド、生年月日、1/2/53、女、白人、身長」
「そこはスキッップしてくれ!夢でも見れる。彼女の苦しむ悲鳴を聞く
必要はない。失踪しっそうについては?」
「メイドのロザリーロドリゲスによると、背の高い白人の男といっしょ
だった。男の年齢40前後、車は黄のコンバーチブル。先週の日曜の通りに停められた輸入車は、派手な高級
車に置き換わった。高級そうな惣菜そうざい屋は、あぶらぎったリブステーキ屋
に道を譲った。通りの番号が3桁になると、たまに現われるオンボロ車
や板で囲まれた借地が目立ちはじめた。
多くの肉体労働者たちが暮らしていて、夜になると街の女や詐欺師や
ヘロイン中毒者が出てきた。
レッドは、ポケットに手を入れて銃に触れた。38口径がないことは
不安だった。あるのは25口径で、同じではなかった。なにがどうなっ
ている?レッドは、ジプシーキャブの後部座席で息が詰まリ、叫び出し
そうだった。車を停めてくれと言それこそ、きみには関係がないが、
答えは、ノーだ。きみの態度ややり方を、私が好きだと思わないでくれ。
そのいやらしい考え方も」
「職業病だな。あまりに汚い仕事をしてきたせいで、あんたは自分の鼻
のにおいさえ嗅げなくなった。オレはあまり花園にいたことはないもの
で、しばらくすると、いろいろ想像してしまう。そのことをすまないと
は思ってない。そのために、アルコールに走るやつもいれば、堕落する
やつもいる。オレは、もう疲れた」
レッドは、コーヒーをすすった。濃くてうまかった。
「私の絵画コレクションが盗まれたと、どうやって知った?」
「顔
が真っ青だぞ!」
レッドは、ジャブをかわした。「たしかに青白いかもな」と、レッド。
ニヤリとして。「それは、白人の代償さだいしょう!」
スウィートは笑い、ふたりは、騒々そうぞうしいバーへ入った。
天井にある赤の光が、踊りの渦や客の暗い顔にわずかな光を投げかけ
ていた。消防法の収容人数を、軽く20人は越える客がいた。みんな、
ジュークボックスのヘビーなソウルビートに合わせて、体をゆすってい
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ヴァヴェリ
/FB/TheWaveries/
印刷の指示を出した。
◇
ニューヨーク モーニング メッセンジャー紙
4月6日付け最終版(午前6時)第一面見出し
電波干渉 宇宙から来きたる 獅子 し し座の方角
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「地球は 侵略された」科学者 語る
使用できる最大の活字で、36行分、使っていた。その夜は、家庭に
配布される新聞は、配られなかった。新聞配達員は、配達に出ると、群
集に囲まれて、強奪されそうになったので、配達する代わりに、新聞を
といえるだろう。政府は、公表はしな
かったが、その日、ネバダにある地下実験場で実施された、臨界前核実
験は、しけた花火のように、ぼしゃってしまい、完全に失敗であった。
また、稼動していた、すべての原子力発電所は、原因不明の不具合によ
って最初に到着したものの形になって、ただち
に、我々の方向に出発した、と仮定した。マルコーニの信号は、光の速
度で進むから、61年前に、61光年先に到達したと考えられる。それ
から、侵略者たちは、やはり、光の速度で旅し、我々のところに到着す
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ジバゴ
/SY/Zhivago/
最後の葉巻の、最後の半分だ!火をつけるぞ」そう
言って、葉巻をくゆらせた。「どうだ、料理は?」
「おいしかったです」と、ユーリ。
「ほめてやれ」と、ユーリに合図した。
「とても、おいしかったよ、トーニャ」
「たいしたものじゃ」と、トーニャ。
「3か月とっておいた、サラミだ」と、叔父。
「ほんとなの?」と、ユーリ。
「時計と交換したの」
「やり手でね。コーヒーも、その手で手に入れた」
「やめて、パパ。言わなくたって。むこうで、詩は書いたの?」
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世渡りもうまい。今夜は、肝きもを冷やしただろう」
◇
昼間の場末の食堂。ラーラとコマロフスキーがテーブルについていた。
給仕が運んできたグラスワインの飲み口を、コマロフスキーはふいてい
た。
「こんなお店でごめんなさい、ビクター」と、ラーラ。
「思い出すよ、若いころをね」コマロフスキーは、ワインをひと口飲ん
だ。
「また、病院に行ったの」
「また?」
「母が、あなたにあやまって、と。疑ったこと」
「ほんとのことを言ってもいいんだぞ」
その時、食堂の戸があいて、パーシャが入ってきた。
「あいつか?」と、コマロフスキー。
彼を、尊敬していたからというわけでもない。
一目いちもくはおくが、私より優れた人間だとは、思わない。それに、私は、自
分より優れた人間も、処刑してきた。
ユーリは、コートの下になん枚もの板を隠して、家のドアを開あけた。
家の中は、大騒ぎだった。2階から、花瓶や銀食器を持ち出してくる人
々に、1階の人々が歓声を上げていた。
「先生も、わたしたちみたいに、つつましく暮らしなよ」と、女性。階
段をあがるユーリに。
「返せ!こら、それを返せ!」と、叔父が、書斎から出て叫んだ。
「あん?だんながわめいているよ」と、女性。
人々が、書斎に集わかった」と、ユーリ。「なぜ、志願したんだ?」
「戦場に出た、夫をさがしに」
「そっと、運べ!」ユーリは、患者の担架の一方をもって、荷台から降
ろそうとした。「手術を見たことは?」
「あります」
「じゃぁ、頼む」
馬車の戸の上に患者を横にして、カンテラの光で、ユーリは、患者の
頭部に、手術のメスを入れていた。ラーラが、脱脂綿でこまめに血をふ
きとっていた。
「敵は、隣り村まで来たぞ」と、声がした。「ドイツ軍だ!」
「先生」と、カンテラを持った兵士。
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ナイトゥアンディ
/SY/KAndDy/
「事故のニュースを見たんだ」と、ロドニー。
「ニュース?事故って?」と、ジューン。
「とにかく、生きてるね!」
「生きてるわよ!」ジューンは、家に戻ろうとした。
「だね!よかった!だけど、ジューン、あの、オレ思ってたんだ!」
ロドニーは、勇気をもって言った。「きみが無事だったら、きみを食
事に誘おうって!」
「ふつうは」と、ジューン。「別れた相手とデートしないものよ!」
「デートじゃない」と、ロドニー。「防災の調査だ!」
「あとで、電話するから!」と、ジューン。家に戻って、ドアをしめた。
「なにも言うなですって?」階段を走って乗ってくれ!」
ジューンは、黒のセダンの後ろの席で、写真を見せられていた。
「昨夜ゆうべ、ロイと同じ便に乗ったね?」と、フィッツ。「墜落した便だ!」
「どちらの方かた?」と、ジューン。
「FBIだ」と、フィッツ。「ミラー氏をご存知か?」
「いいえ、知りません!」と、ジューン。
フィッツは、モニターのボタンを押した。空港でジューンがロイにぶ
つかっていた。
「ああ、その、ゲートを通る前に、ちょっとしゃべったわ。でも」
「なるほど。飛行機に乗ってからは、どうかな?また、しゃべった?」
「いいえ。わたし、しゃべってません。お酒をもらっ
機体から300フィート離れたところまで歩くと、荷物を置いた。
機体のところどころから、火花が散っていた。
「これでいい!」と、ロイ。
「なにが?」と、ジューン。
「ホラ、これ、飲んで!」と、ロイ。飲料水を出した。「落ち着くから」
ジューンは、飲料水を飲んだ。「撃たれたの?」
「ほんの、かすりキズさ!」
ロイは、シャツをぬいで、左わき腹に医療用テープをはった。
「ジューン」と、ロイ。「話しておこう!これから、どうするべきかを」
「病院に行かないと!刑務所かも!」と、ジューン。
「きみは、追われることになる。悪いやつらに」
「
「信じてもらいたくて!」
「ジャクソン、なにやってんだ!」と、後ろの車の男。
後ろの車が、左に並んだあと、運転手が撃たれた。
後ろのガラスを貫通した弾が、ジューンの前の助手席の男の後頭部に
当たった。
「銃撃された!回避するんだ!」と、隣の男。
「レーザーの光が!」と、ジューン。隣の男がかがむと、前の運転手に
当たった。車は加速された。
「いっしょに来い!」と、隣の男。左のドアをあけた。
「正気?飛び降りるつもり?」と、ジューン。男の手を振り払った。
男は、車を飛び降りた。
ジューンがドアから見ると、男はハイウェイを転がっ
|
いつもふたりで
/SY/TwoForTheRoad/
ドア越しに。葉巻を吸いながら。
「まさか。もう、うんざりよ」
「なぜだい?」
「なぜって、人の世話になるのは、疲れるからよ。早く、ふたりっきり
になりたいの」
「そんなに長くは、たってないだろ?」マークは、ドアをあけて、顔を
出した。
「この2日間が、何ヶ月にも思えるわ」ジョアンナは、ドアをしめた。
髪にティアラ。
「彼と、仕事をするんだ」
「わたしがするわけじゃないわ。わたしじゃ、ないわ」
「モーリスの操り人形」と、マーク。鏡の前で。
「子どもの名前は?」と、ジョアンナ。白の室内着になって、出てきた。
「なんの子ども?」
「わたしマークは、後ろの席で、
じっとしていた。
「食事もないよ?」
「おなかすいてない!」
「さっきスナックを」と、キャサリン。
「キャシー、黙って!」と、ハワード。「返すんだ!」
ハワードは、左手で、キーを奪い取ろうとした。
ルーシーは、窓の外へ投げた。
夜。
車のライトで、道路脇の、干草の中を捜していた。
「スペアキーは?」と、マーク。干草を、かきわけながら。
「今のが、スペアだったんだ」と、ハワード。懐中電灯をかざしていた。
「マミー、疲れた!」と、ルーシー。助手席で、足を外に出していた。
「まだ、子ども、ほしい?」と、マーサンジェストじゃ、なぜ、だめなんだ?」
「ドレスじゃないもの」
「前は、すすだらけで入ったんだぞ」
「着がえるわ」
「それがいい」
花柄のドレスに着がえる、ジョアンナと、目が合ったルノーの男性は、
脇の草地に乗り上げた。
白のベンツは、サンジェストの玄関につけた。
「まだ、うしろのチャックが」と、ジョアンナ。イアリングを、付けな
がら。
「ボンソワール、マダム」と、ポーター。
◇
マークは、紙包みを上着の中に隠して、ホテルへ。
「ボンソワール、ムッシュー」と、女性オーナー。
「ボンソワール、マダム」と、マーク。
「召
「オーケー!」と、ハワード。「旅をつづけよう!」子ども用の洗面器
に、消臭スプレーをかけて、ルーフキャリアに。
「ルーシー、いらっしゃい!」と、キャサリン。
全員、車に乗り込んで、ジョアンナの運転で、走り出した。
「冷温水完備、フロ」と、キャサリン。観光ガイドを、声に出して、読
んだ。「無料駐車場、電話あり。食堂では、ラジオ禁止」
「まあまあか」と、ハワード。
「ホテルは、イヤ!」と、ルーシー。母親の隣で。
「夜だけの、おうちよ」と、キャサリン。「気に入るわ」
「絶対に、イヤ!」と、ルーシー。
ルーシーは、目の前の車のキーを、
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アリスのルッグラン
/LC/AliceLooking/
「陽がさんさんと 海の上で輝く 強いエネルギーで
力の限り 大波はゆったりと ギラギラと
しかし これはおかしい 今は真夜中
月は輝く 怒おこりながら なぜなら
昼が過ぎて 陽が出てくるのは おかしい
『なんて無礼ぶれいなの!』と 月『楽しみを奪うばわないで!』
海は濡れに濡れ 砂浜は かわきにかわき
雲は見えなかった 空に 雲はなかったから
鳥も飛んでなかった 空に 鳥はいなかったから
90
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『ぼくたちを 食べないで!』と カキたちは叫んだ 青ざめて
『親切にしてくれた後に ひどい!』
『夜はいい!』と セイウチ『この景色は すばらしい!
来てくれてありがとう きみたちは とてもおいしい!』
『もう1切れ くれる?』と 大工
『2度も頼んでいるのに 耳が遠くないことを 望む!』
『それは ずるい!』と セイウチ『トリックにかけるのは
遠くから連れてきて すばやく 料理してしまうとは!』
『パンにバターを 厚くぬりすぎ!』と 大工
『きみたちのために涙を流す』と セイウチ『深く同情する』
す
「そんなこと、どこで知ったんだ?」と、別のデイジー。大声で。そし
て、みんながいっせいに叫び出したので、金切り声でいっぱいになった。
「静かに!」と、オニユリが叫んだ。左右にゆれながら、興奮から震え
ていた。「みんな、私がしかることができないと思っている」震える花
を、アリスに向けた。「だから、あんなふうに騒ぐんだ!」
「気にしないで!」と、アリス。なだめるような声で。そして、また騒
ぎ始めた、デイジーの方に身をかがめると、ささやいた。「静かにしな
36
35
「どこかおかしいように見える。正しいようにも見える。よく調べて見
る時間はないが、きみがアンバースデイプレゼントを受けとれる日は、
364日あるようだ」
「ええ」と、アリス。
「そして、バースデイプレゼントを受けれる日は、1日だけ!これは、
きみの栄光だ!」
「栄光って?」と、アリス。
ハンプティダンプティは、見下すように笑った。「ぼくが言うまで、
きみは受け取れないということ。つまり、ナイスオッケーさ!」
「栄光はナイスオッケーという意味じゃない」と、アリス。
「ぼくが言葉を使うのは」と、ハンプティダンプティ。見下すように。
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