原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
presented by bilyzkid
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
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NOVELYst AutogeNerating dimensional space
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◆◇◆更新ニュース◇◆◇
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一.
ゲストがひとりで使える専用サイト
をリリースしました。
ゲスト専用非公開サイト自動作成
(使える文字は半角の英数字と_のみ、6〜15文字)
上の入力欄にIDを指定し、自分用のゲストルームを作成。
公開しない(リンクを張られない)限り、他人は入れません。
(Google等あらゆる検索から守られます)
ゲストルームは、1人1ルームまででお願いします。
(複数作る場合は、同一IDにしてください)
9タイトル、ゲスト制限あり(nov:15KB、画像:120KBまで)
1タイトルあれば、15KB制限でも、novを分けて、開始
ページを%pag 20とずらすことで、いくらでも書けます。
URLを、ID_10桁番号の形で作成後、ゲストルームへ入り
ます。そのURLは、メモ帳かお気に入り登録にのみ記し、
他から一切リンクを張らないでください。(1か所でも
リンクを張ると、検索ロボットに無数に侵入されて、
公開しているのと同じことになります)
一)
試用版 ゲストルーム
は、プロトタイプとして保存。
(以下、略)
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京 都 大原
星 銀河
夢 心
人形 宇宙船
月 夜 花 光
月 夜 花 光
、 ◇
令 和
SFミステリー
「トゥーフ!」 キャビア マーストラリア ビックマック 記憶
ホラー シリウス コロシウム ナスティ アボミっぽい 「ギャーッ!」 ねずみ アリス
[月 夜 花 光 and検索] ヒット 13 件です。
|
ファブクリップ
/FB5/FabClip/
そんなことお覚えてないのよ」
「流しにあけてしまえばいい」と、オレ。
「ママはまた買うわ。1ドル49セントで買える。そしてもっと買う」
「もっと買う」と、オレ。「だから?」
「エド、わたしも飲むようになる」
「どうかしてる!まだ14なのに!」
「15よ、来月で。15だけど、デートでよく飲む。酔ったことはない。
聞いてるの、エド?」
「望遠鏡で見たわけでないけど」と、オレ。「どうかしてる!」
「パパだって、よく飲んでた」
「おやじのことは、別にしよう」と、オレ。「もう、行ってしまったん
188
「事実だけを述べてください、ミスターホーバース」
「はい、質問はなんです?」
「死体に、帽子は?これが、今の質問です」
「いいえ。かぶってなかった。近くにひとつ落ちてた」
「ありがとう、ミスターホーバース。終わりです」
警官は、証人席から降りた。オレは、昨夜、ものごとを間違えてとら
えていたと考えた。街灯がついていたからだ。事件当時は、消えていた。
路地のフランクリン地区の突き当たりは、かなり暗かっただろう。
◇
代理は、ノートを見てから言った。「カウフマン氏はいますか?」
背の低い太った男が、足をひきずりながら進バイデンやほかのだれにも会わないようにして、外へ出た。
気楽に歩きはじめて、南に向かった。ループ街を過ぎて、南ステート
通りから完全にそれた。
それから歩くスピードを下げて、立ち止まった。そして戻り始めた。
ループ街には、多くの花屋があった。オレは、花についてはなにもし
てないことに気づいた。使えるカネは、まだあった。花屋のひとつに入
って、数時間後の葬式に間に合うように、赤のバラを用意できるかきい
た。店の者は、できると言った。
そのあと、コーヒーショップに立ち寄ってから、家に帰った。だいた
い11時だった。
玄関のドア
「なにも。水曜の夜に、25ドルくれました。生活費として。残りの家
賃や光熱費、その他もろもろを夫が」
「ハンター夫人、彼に敵は?」
「だれも」
「もっとよく考えて!彼を憎んでた者は?」
おふくろは言った。「いいえ、だれも」
「彼の死によって、利益を得るのは?」
「どういう?」
「つまり、お金は?ビジネスかなにかで利益は?」
「なにも」
「保険には?あるいは、保険をかけられて?」
「いいえ。自分から言ったことは一度。しかし、断った。その分、預金
した方がいいと。結局、どちらもしなかった」
「木曜の夜、ハンター夫人、帰りを待って?」
|
ナイトゥアンディ
/SY/KAndDy/
「事故のニュースを見たんだ」と、ロドニー。
「ニュース?事故って?」と、ジューン。
「とにかく、生きてるね!」
「生きてるわよ!」ジューンは、家に戻ろうとした。
「だね!よかった!だけど、ジューン、あの、オレ思ってたんだ!」
ロドニーは、勇気をもって言った。「きみが無事だったら、きみを食
事に誘おうって!」
「ふつうは」と、ジューン。「別れた相手とデートしないものよ!」
「デートじゃない」と、ロドニー。「防災の調査だ!」
「あとで、電話するから!」と、ジューン。家に戻って、ドアをしめた。
「なにも言うなですって?」階段を走って乗ってくれ!」
ジューンは、黒のセダンの後ろの席で、写真を見せられていた。
「昨夜ゆうべ、ロイと同じ便に乗ったね?」と、フィッツ。「墜落した便だ!」
「どちらの方かた?」と、ジューン。
「FBIだ」と、フィッツ。「ミラー氏をご存知か?」
「いいえ、知りません!」と、ジューン。
フィッツは、モニターのボタンを押した。空港でジューンがロイにぶ
つかっていた。
「ああ、その、ゲートを通る前に、ちょっとしゃべったわ。でも」
「なるほど。飛行機に乗ってからは、どうかな?また、しゃべった?」
「いいえ。わたし、しゃべってません。お酒をもらっ
機体から300フィート離れたところまで歩くと、荷物を置いた。
機体のところどころから、火花が散っていた。
「これでいい!」と、ロイ。
「なにが?」と、ジューン。
「ホラ、これ、飲んで!」と、ロイ。飲料水を出した。「落ち着くから」
ジューンは、飲料水を飲んだ。「撃たれたの?」
「ほんの、かすりキズさ!」
ロイは、シャツをぬいで、左わき腹に医療用テープをはった。
「ジューン」と、ロイ。「話しておこう!これから、どうするべきかを」
「病院に行かないと!刑務所かも!」と、ジューン。
「きみは、追われることになる。悪いやつらに」
「
「ウィチタ空港へようこそ!」と、空港アナウンス。「快適な旅を、ご
いっしょに!」
サングラスをかけた男が、旅行者が行きかう空港ロビーを歩いてきた。
「禁煙にご協力ください!」
片手に旅行カバン。
「ボストン便は、遅れているのか」と、サングラスの男。電光掲示板を
見て、つぶやいた。表示は、遅延となっていた。2階の売店でアイスク
リームを買って、かじりながらロビーの旅行者を見ていた。男は、シュ
ーティングゲームをしたり、中世の鎧兜のよろいかぶとフィギアを見たりして、時間
を潰つぶしていた。廃車置場にいた女性が、ジーパンにカートカバ
|
ファマドユニヴァース
/FB5/WhatMadUniverse/
警官を捜したが、歩いてなかった。(ここに警官はいる?)あきらめ
て、ほんとうのことを言う?
ほんとうのことって?
彼が、ほんとうのことを言うなら、こうなる。「あんたたちは、みん
な、間違ってる!ここは、USA、地球、グリーンビル、ニューヨーク、
6月、1954年、そう━━━しかし、今夜これから、着陸する実験的
なロケットを除いて、まだ、宇宙旅行はない。ドルが通貨で、クレジッ
トじゃない。いくらそこに、フレッドMビンセンのサインがあろうとも、
ワシントンの肖像画があろうとも━━━そして、あの紫のモンスターが
メインストリートを金星部門担当だった。
この記事の最後は、攻撃されやすい都市の防衛力の増強を提案し、あ
とはケイスウィントンには全く不明のことが書かれていた。良く出て来
るが、全く不明のことは、繰り返し述べられる『全都市の霧中』、何度
か言及のある『裏切り者』と『夜歩き』だった。
メインの記事は、コラム欄が2つあって、ふつうとは違って、新聞を
前から後ろへ読んで行き、見出しはすべて見て、おもしろそうだったり
変わったストーリーの最小限のところを読んだ。ふつうの生活の詳細と、
驚くほど違いがなく、特に、国内の事柄に関しては、ほとんど違いがな
かった間違っていた
が、まだ気づいてなかった。
ベティがテニスコートから、雑誌のボーデンシリーズの出版人である
L・A・ボーデンの夏用の大きな家に向かって歩き出すと、彼も脇をつ
いて歩いた。
彼は言った。「けれど、ほんとうはここにいて、花火を見るべきだと
思う」
「花火?ああ、月ロケットのこと?なにか、見える、ケイス?」
「そう言われている。それについての記事を読んでは?」
「少しだけ、知ってるのは、月に衝突すると稲妻フラッシュのような閃
光を出すということ。それを見ようとしているみんなに、裸眼でも見え
10
あるいはなにかの干渉によって、(『霧中は価値があったのか?』の著
者は、読者はメッキーについては知っていると仮定しているため、説明
は省かれていた)船に生存していたアルクトゥルス人から分かったこと
だが、彼らは検出器をもっていた。検出器は、未知の光線、それも光で
はなく、電子的熱線の発射によって検出する。
彼らは、光がビルの内部を照らすように、検出器を通して、都市を発
見することができた。それは、イプシロン光線は、ラジオ波のように、
ビルの内部を透明にしたからだ。
しばらくの間は、地球の都市を安全にするには、ろうそくやガス灯の
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発酵したインク
/FB5/FermentedInk/
発酵はっこうしたインク
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
もくじ
太ふとりすぎのふくろうに捧ささげる歌 ∨
間奏曲 かんそうきょく ∨
ギフト ∨
聞ききなれないセレナーデ ∨
モダンメロディ ∨
ラプソディ ∨
オーチュア ∨
ロマンス ∨
ミッドナイトソナタ ∨
ゆっくりと目覚め ざめる ∨
2
1
太りすぎのふく
発酵はっこうしたインク
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
もくじ
太ふとりすぎのふくろうに捧ささげる歌 ∨
間奏曲 かんそうきょく ∨
ギフト ∨
聞ききなれないセレナーデ ∨
モダンメロディ ∨
ラプソディ ∨
オーチュア ∨
ロマンス ∨
ミッドナイトソナタ ∨
ゆっくりと目覚め ざめる ∨
2
1
太りすぎのふく
発酵はっこうしたインク
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
もくじ
太ふとりすぎのふくろうに捧ささげる歌 ∨
間奏曲 かんそうきょく ∨
ギフト ∨
聞ききなれないセレナーデ ∨
モダンメロディ ∨
ラプソディ ∨
オーチュア ∨
ロマンス ∨
ミッドナイトソナタ ∨
ゆっくりと目覚め ざめる ∨
2
1
太りすぎのふく
発酵はっこうしたインク
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
もくじ
太ふとりすぎのふくろうに捧ささげる歌 ∨
間奏曲 かんそうきょく ∨
ギフト ∨
聞ききなれないセレナーデ ∨
モダンメロディ ∨
ラプソディ ∨
オーチュア ∨
ロマンス ∨
ミッドナイトソナタ ∨
ゆっくりと目覚め ざめる ∨
2
1
太りすぎのふく
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SFミステリー (小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン) ライトノベル風
/
(画像提供:
ISFDB)
原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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SFミ
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原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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ISFDB)
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レッドダイアモンド
/RD/RedDiamond/
殺人課の刑事、ピートアングリッチ。証拠がなんなのかは明言しなかっ
た。
検死は、明日の予定だが、アングリッチは死後7時間たっているとみ
ている。
「そのホテルは、どこかの室でなにかが起こってるにせよ、知りたくな
るようなホテルではない」と、アングリッチ。
2ヶ月前に、ホテルの屋上から14才の家出少女が飛び降り自殺をし
た。警察によると、事件後行方ゆくえをくらましたぽん引きから1セントも報
酬をもらっていなかったという。
206
205
パーティ?」
ホットパンツとミニスカートの女たちが、サイモンについてきた。
女の顔は、みんなくもっていた。サイモンは、酔ったように歩いた。
空気が薄く、肺に取り込めなかった。酸素は、どこへ行っちまったんだ?
女たちは、ペドロが夜のシフトで経験した冒険談を思い出させた。
サイモンは、街の女たちとつきあったことはなかった。街の女が、キ
ャブ代を体で払うと言ってきても、ただで乗せてあげていた。年取りす
ぎとか、太りすぎ、美人でないなどの理由で、避けてきた。どんな理由
で、サイモンと付き合いたい女なんているだろうか?サイモンは、ミリ過度に装
飾された、使い古しの赤のブースが見えた。赤と白のチェックのテーブ
ルクロスの上には、イタリアの地図の書かれた紙のマット。空からのシャン
ティボトルが何本かに、古びたシシリーの絵が壁にかかっていた。発泡
スチロールの天井。テーブルの上に造花。しかし、キッチンから流れて
くるトマトソースやコショウやガーリックのにおいは、本物だった。
客たちは、入ってきたブラウンを、KKKの会合に乱入した珍客のよ
うに見た。ずんぐりしたブルネットで、緑と赤のブラウス、白のミニス
カートのウェイトレスは、ふたりを小さなサイドルームに案内した。
と、女。
「伏せろ!」オレは、大声で叫んで、体をひるがえして、銃の閃光が見
えた場所に2発撃ちこんだ。
38口径を食らった男のうめき声がした。
フィフィはドアに立ちつくしていた。背後からの光が、フィフィのブ
ロンドを太陽の暈かさのように見せていた。フィフィの大きな目のブルーは、
なにも知りたくないというかのようだった。
「だいじょうぶ」と、オレは、震えて立っているフィフィのところへゆ
っくりと歩いていった。「すべては予定どおりだ!」
1
「そこにいるのは知ってるのよ!」と、女の声。それは、とげとげしい
皮肉が込められてい
|
小さな子羊よ
/FB/TheLittleLamb/
2
1
月明かりの夜で、明るく澄んでいた。街頭の明かりは点々と、丘の曲
線は、黄の大きい月に、青に黒を重ねて、続いていた。ここを描かくべき
気がしたが、月はだめだ。誰でも画えに月を入れたとたん、それは、こっ
けいで、こぎれいな画えになってしまう。ヴァンゴッホは星空の画えに月を
入れたが、これは、こぎれいどころか、驚嘆 きょうたんする画えだった。ただ、彼は
これを描かいたとき、正気ではななかなか、ヴァ
ンゴッホのようには描かけない。
パレットを洗っていなかったので、もう少し、画えを続けようとした。
二日ふつか前にはじめた画えだった。緑をパレットで混ぜはじめたが、思う色が
作れなかった。やはり、昼間の光を待たなくてならないことを、痛感さ
せられた。夜は、自然の光がないところでも、下書きや仕上げはできる。
しかし、色を作るとなると、昼間の光を待たなくてはならない。汚れた
パレットを水洗いして、朝になったら、新しくやり直すことにした。刷は
毛けも洗った。9時に近く、まだ、彼女は帰ってなかった。
ねじれた線を思いおこさせた。そのような暗喩あんゆは、ブレイクが意図した
ものでは、もちろんなかった。しかし、今夜は、ブレイクを読む気にな
らなかった。
T・S・エリオット。
「真夜中は 記憶を ゆさぶる。
正気でないものが
枯れたジェラニウムの花を ゆさぶるように」
しかし、まだ、真夜中ではなかったし、エリオットというムードでも
なかった。プルフロックも。
「さぁ 出発だ
きみと ぼく
まるで 患者が テーブルのうえで
エーテル麻酔にかけられているように
夜が 空に
ひろがっているところにむかって」
彼は、ワー正気ではなかった。正気な人間は、なかなか、ヴァ
ンゴッホのようには描かけない。
パレットを洗っていなかったので、もう少し、画えを続けようとした。
二日ふつか前にはじめた画えだった。緑をパレットで混ぜはじめたが、思う色が
作れなかった。やはり、昼間の光を待たなくてならないことを、痛感さ
せられた。夜は、自然の光がないところでも、下書きや仕上げはできる。
しかし、色を作るとなると、昼間の光を待たなくてはならない。汚れた
パレットを水洗いして、朝になったら、新しくやり直すことにした。刷は
毛けも洗った。9時に近く、まだ、彼女は帰ってなか
|
いつもふたりで
/SY/TwoForTheRoad/
マークが見に来た。
「わたしは、空腹!あなたは、満腹!」
「妊娠中は、食べすぎに注意しないとね」
「まだ、2か月よ!村に、お店があるはずよ」
「おなか、すき過ぎらしいな。じゃ、薬局で、なにかを」
「ハンバーガー!」
「そういう名前のピル?分かるよ」
「コングラチュレーションズ!」
「シカゴ大学で、2年間、学んだんだ」
「女性学か、なにか?」
「夜学でね」サンドイッチを差し出した。
34
33
MGの助手席のマーク。「ドンク、ド
ンク!」
「エンジン周りよ!」
「だろうな!」
車は、また、テーマ曲に包まれた花畑を過ぎて、川の渡し船に。
「太陽の下の午後は、1年ぶりだわ。帰宅すると、いつも真っ暗だった
もの」と、ジョアンナ。車ごと、キャサリン。
全員、車に乗り込んで、ジョアンナの運転で、走り出した。
「冷温水完備、フロ」と、キャサリン。観光ガイドを、声に出して、読
んだ。「無料駐車場、電話あり。食堂では、ラジオ禁止」
「まあまあか」と、ハワード。
「ホテルは、
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アリスのビックリラン
/LC/AliceWonder/
自分に。「チェシェネコは、森のニュー
スキャスターなのかも?」
チェシェネコは、また、姿を消した。
アリスは、しばらく、チェシェネコが姿を現すのを待っていた。しか
し、姿を現さないので、3月ウサギの道へ歩きだした。
「帽子屋には前に会ったわ!」と、アリス。「3月ウサギは、会ってみ
たい!今は5月だから、それほどわめいたりはしない。少なくとも、3
114
113
月の時よりはおとなしいはず!」
そんなふうに聞いて
もだめで、たぶんどこかに書けば分かってもらえるのよ!」
◇
下へ、下へ、下へ━━━アリスは、ほかにな〜んにもすることがない
ので、また、大声で、自分に。
「ディナは、今夜わたしがいなければ寂さびしがるわ!なんとかしないと!」
(ディナは、アリスの家で飼かわれているネコだった)
「お茶の時間に、ディナのミルク皿を忘れなければいいけど。ディナ、
ここにいっしょにいてくれたらいいのに!空中にはねずみはいないけど、
8
7
ドアを
あけられなかった。
低いカーテンに来ると、そのむこうに18インチの高さのドアがあっ
た。金のカギを試すと、ちゃんとカギ穴に合って、アリスはドアをあけ
られた。ウサギ穴くらいしかない小さなドアのむこうをのぞくと、今ま
で見たことのないような美しい花壇だった。
「暗いホールを出て、美しい花壇や冷たい噴水を見てみたいわ!」
しかし、小さなドアには、アリスの頭も入らなかった。
「わたしの頭だけでも通り抜けられたら、肩なんてなくたっていいわ。
望遠鏡のように伸び縮みできたらいいのに!どうやったらいいか分かれ
ばできそうな気がする!と、公爵夫人。「ブタにも飛ぶ権利はある。物事のM━━━」
「まぁ」と、アリス。自分に。「お気に入りの道徳についてしゃべろう
として、やめてしまった!公爵夫人の腕が、わずかに震え出した!」
アリスが顔を上げると、目の前に女王が立っていた。
腕を組んで、嵐の前の稲光のいなびかりように、顔をしかめていた。
「いい天気ですね、陛下!」と、公爵夫人。低い弱々しい声で。
「あなたに警告します!」と、女王。しゃべりながら、地面を1度踏み
鳴らした。「あなたかあなたの首が、飛びます。半一瞬後です。どちら
か、選びなさい!」
公爵夫人は自分を選
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ヴァヴェリ
/FB/TheWaveries/
「ジョージ、それって、どういうこと?」
「オレにも、わからないよ。メイジー、これから、運動がてら、放送ス
タジオまで、ひとっ走りしてこよう!エキサイティングなことになって
いると思うよ」
1
2023年4月5日、その夜に、ヴァヴェリたちは、地球にやってき
た。
その夜は、普通に始まった。今は、普通では、なくなった。
ジョージとメイジーは、タクシーを待ったが、まったく来ないので、
地下鉄でゆくことにした。そう、この頃は、まだ、地下鉄が動いていた
のだ。MID放送局のビルの1ブロック手前まで行けた。
放送局のビルは
「ジョージ、それって、どういうこと?」
「オレにも、わからないよ。メイジー、これから、運動がてら、放送ス
タジオまで、ひとっ走りしてこよう!エキサイティングなことになって
いると思うよ」
1
2023年4月5日、その夜に、ヴァヴェリたちは、地球にやってき
た。
その夜は、普通に始まった。今は、普通では、なくなった。
ジョージとメイジーは、タクシーを待ったが、まったく来ないので、
地下鉄でゆくことにした。そう、この頃は、まだ、地下鉄が動いていた
のだ。MID放送局のビルの1ブロック手前まで行けた。
放送局のビルは
「疑わしいね。核現象は、基本的に、電気的なんだ。やつらは、中性子
を食くっちまうほうに、1ドル賭けるよ!」
ピートは、この賭けに勝った、といえるだろう。政府は、公表はしな
かったが、その日、ネバダにある地下実験場で実施された、臨界前核実
験は、しけた花火のように、ぼしゃってしまい、完全に失敗であった。
また、稼動していた、すべての原子力発電所は、原因不明の不具合によ
って、これも、公表されぬまま、運用停止のプロセスを開始した。
ジョージは、不思議そうに、頭を、ゆっくりふった。
「路面電車もバスも、オーシャンライナーも━━━ピー
「オレンジにしてくれる?」と、メイジー。
「ああ、オレンジでもいい━━━今、こう仮定してみよう。最初の無線
放送の電波が、発信され、ぐるりとまわって、122年で、戻ってきた
としてみよう」
「122年?」と、ジョージ。「しかし、たしか、電波って、光と同じ
速度で進むはずだよね。そうだとしたら、122年では、122光年し
か進めない。これでは、宇宙を一周することなんかできない。宇宙には、
何百万光年や、あるいは、何十億光年先の銀河も観測されているからね。
数字は忘れたけれど、この銀河でさえ、122光年より、ずっと大きい
はずだよ」
|
ザ・オフィス
/FB5/TheOffice/
まだオハイ
オ州だった。家とそれほど離れてなかった。もともとは、ニューヨーク
へ行くことが最初の希望だったが。シンシナティの最初の仕事は、6ヶ
月後に終わった。会社は、1919年の戦後不況に巻き込まれた。
当時、仕事はまれで、彼女はつぎを捜すのに苦労した。1ヶ月以上か
かった。彼女はわずかな貯金を使い果たし、両親の元に帰るか、両親に
カネの無心の手紙を書くかの楽しくない選択に迫られた。そのとき、1
つの仕事が、ついに、彼女にやって来た。それが、コンガ&ウェイ社だ
った。
1年後に、エディレーノルズに出会い、彼女の世界、彼女の宇宙彼は今、ハス&カンパニーのコールマンの手紙を読んでいて、(すぐ
に彼女にその名前を告げるだろう)返事を考えていた。太った下唇を前
に突き出し、それがよく考えてる時のくせだった。
時計はチックタック言って、時は過ぎた。もしも彼が手紙の半分だけ
でも、今夜中に済ましたいと言えば、彼女は少なくても6時まで縛り付
けられる。そして、エディは彼女をもうしばらく待つことになる。しか
しそれほど長くないかもしれない。彼も考えるだろうから━━━
「ウー」と、コンガ氏。メアリーホートンは、鉛筆を止めた。
ああ、神様!と彼女は祈った。
「紳士殿」とコートとハットを掛けていた。「時間はまだ、決
まってない、たぶん、水曜か木曜。しかし、家族と親しい友人だけのプ
ライベート葬になる。あんたたちは、彼を知ってたし好きだったが、い
っしょに働いただけだ。出席する理由はない」
マーティレインズが言った。「香典こうでんや花は、送れる?」
「そう、いい考えだ。けれど、オレの方で送っておく。あの家族とは、
そのくらい親しいので」
「オレが集めようか?」と、マーティ。「うう、コンガ氏は?別に送り
366
365
2つのデスクが向か
い合って置かれ、ふたりの営業マンがオフィスにいるとき、つまり通常
は営業日の最初と最後の1時間に使用した。
窓は、北側の端はしにのみあって、パーティッションに遮らさえぎれていたが、
窓は4つで、大きく、ほとんど天井に達するくらい長い窓だった。光は、
パーティッションの上を越えて十分に届き、明るい日には、曇りガラス
を通して、メインオフィスに十分な光をもたらした。各デスクの上には、
円錐えんすい形の緑のシェード付きの照明もあって、曇りや雨の日にはそれらを
使った。
すべての家具を説明しただろうか?2脚の予備のイ
|
ジバゴ
/SY/Zhivago/
ラーラは、建物へ入って行った。
◇
ユーリは、家に戻ると、すぐに、2階へ上がった。
「ただいま、叔母さん」ユーリは、叔母にあいさつした。
「手紙が来ているわ」と、叔母。「パリから」
「へぇ」と、ユーリ。「きれいな字だ」
「来月、戻ってくるんですって」
「トーニャが!待ち遠しいな!」ユーリは、手紙をもって自分の室へ行
った。
◇
ラーラの母の洋装店。ラーラの母が、お客の女性のドレスの着付けを
手伝っていた。
「顔が広い方かたなんですよ」と、ラーラの母。
「それに、とても、かっぷくがいいし」と、お客の女性。
◇
夜会に着いた、コマロフスキーとラーラ。
「お待ちしておりました」と、夜会の給仕の男性。コマロフスキーが連
れてきたラーラを見ていた。
「姪めいだ」と、コマロフスキー。
「どうぞ、お嬢様」と、給仕の男性。
「行こう」と、コマロフスキー。給仕に誘導されて、テーブルについた。
夜会は、夕食を楽しむ人々で大賑おおにぎわいで、中央にダンスを楽しむスペー
スもあった。渡されたメニューは、分厚くて、ラーラにはなんのことだ
か分からなかった。
「フォアドボーガスコーニュは?」と、コマロフスキー。
「おすすめでございます」と、給仕。
「マ肉体より
消え去り、残されたからだは、墓苑ぼえんのなか。しずかに、土に帰かえる。哀れ
み深き救い主ぬしよ。主しゅのしもべの魂たましいを、やすらかに、眠らせたまえ」
棺おけは、閉じられて、墓に埋められた。
「ユーリ」と、呼ぶ声にうながされて、少年は、手に持っていた花束を
墓に捧げた。叔父夫婦と従妹とともに、少年は、墓地をあとにした。
◇
少年は、叔父夫婦とともに、家に戻り、ベッドについていた。
「いっしょに食事をどうぞ、グロミーコ婦人」と、少年に付き添ってき
た神父。
「ありがとう、神父さま」と、グロミーコ婦人。神父が、
「そうだ」
ノックの音。少女がドア口に立っていた。
「入って」と、青年。ドアをあけて、少女を招き入れた。「わたしが呼
んだんだ。心配しなくていい」そう言うと、青年は、入れ違いに外へ出
て行った。
少女は、おそるおそる室へ入ったが、将軍の眼光におびえていた。
「私は、イエブグラフアンドレアビッチジバゴ将軍だ。人をさがしてい
る。分かるかね?さがしているのは、私の姪めいにあたる娘だ。座りたまえ」
将軍は、イスをひいて、少女を座らせた。少女は、持っていたバララ
イカのケースをひざの上に置いた。
「きみの名前は?」と、将軍。少女のは
|
アリスのルッグラン
/LC/AliceLooking/
「その前に、道
を教えて!」
テュデュルディは、やさしくほほえんで、最初から、詩を、声に出し
て読み始めた。
「陽がさんさんと 海の上で輝く 強いエネルギーで
力の限り 大波はゆったりと ギラギラと
しかし これはおかしい 今は真夜中
月は輝く 怒おこりながら なぜなら
昼が過ぎて 陽が出てくるのは おかしい
『なんて無礼ぶれいなの!』と 月 『楽しみを奪うばわないで!』
海は濡れに濡れ 砂浜は かわきにかわき
雲は見えなかった 空に 雲はなかったから
鳥も飛んでなかった 空に 鳥はいなかったから
さえぎった。「その前に、道
を教えて!」
テュデュルディは、やさしくほほえんで、最初から、詩を、声に出し
て読み始めた。
「陽がさんさんと 海の上で輝く 強いエネルギーで
力の限り 大波はゆったりと ギラギラと
しかし これはおかしい 今は真夜中
月は輝く 怒おこりながら なぜなら
昼が過ぎて 陽が出てくるのは おかしい
『なんて無礼ぶれいなの!』と 月 『楽しみを奪うばわないで!』
海は濡れに濡れ 砂浜は かわきにかわき
雲は見えなかった 空に 雲はなかったから
鳥も飛んでなかった 空に 鳥はいなか
「おしゃべりしましょう!」と、オニユリ。「おしゃべりする価値があ
るならね!」
アリスは、驚いて、1分間口がきけなかった。息するのがやっとだっ
た。そのあいだも、オニユリは、おしゃべりしたそうに、風になびいて
いた。
「ここでは、花がしゃべれるの?」と、アリス。おどおどとした声で、
ささやくように。
「あなた程度にはね」と、オニユリ。「大声も出せる!」
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「先にしゃべりかけることはし 5
アリスは、ショールを手にした。つぎの瞬間、白の女王が、森から走
ってきた。両手を広げて、まるで、空を飛んでるかのように。アリスは、
礼儀正しく、ショールを差し出した。
「突然、お会いできて、光栄です!」と、アリス。白の女王がショール
をつけるのを手伝った。
「パンとバター、パンとバター」と、白の女王。突然のことで、どうし
たらいいか分からず、ささやくように。
アリスは、このままでは会話にならないので、また、たずねた。
「白の女王さまと、お呼びしても?」と、アリス。むしろ、おどおどと。
「ええ」と、白の女王。「あなたがよ
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