原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
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NOVELYst AutogeNerating dimensional space
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◆◇◆更新ニュース◇◆◇
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一.
ゲストがひとりで使える専用サイト
をリリースしました。
ゲスト専用非公開サイト自動作成
(使える文字は半角の英数字と_のみ、6〜15文字)
上の入力欄にIDを指定し、自分用のゲストルームを作成。
公開しない(リンクを張られない)限り、他人は入れません。
(Google等あらゆる検索から守られます)
ゲストルームは、1人1ルームまででお願いします。
(複数作る場合は、同一IDにしてください)
9タイトル、ゲスト制限あり(nov:15KB、画像:120KBまで)
1タイトルあれば、15KB制限でも、novを分けて、開始
ページを%pag 20とずらすことで、いくらでも書けます。
URLを、ID_10桁番号の形で作成後、ゲストルームへ入り
ます。そのURLは、メモ帳かお気に入り登録にのみ記し、
他から一切リンクを張らないでください。(1か所でも
リンクを張ると、検索ロボットに無数に侵入されて、
公開しているのと同じことになります)
一)
試用版 ゲストルーム
は、プロトタイプとして保存。
(以下、略)
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京 都 大原
星 銀河
夢 心
人形 宇宙船
月 夜 花 光
月 夜 花 光
、 ◇
令 和
SFミステリー
「トゥーフ!」 キャビア マーストラリア ビックマック 記憶
ホラー シリウス コロシウム ナスティ アボミっぽい 「ギャーッ!」 ねずみ アリス
[サイト 内 検索 or検索] ヒット 68 件です。
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オレとフラップジャックとマルスd星人
/FB4/Flapjack/
6
5
フラップジャックはオレの言葉に鼻を鳴らして、立ち止まった。
「うん?あんたはここでキャンプすべきだと?」と、オレ。周りの景色
を見回した。「いいじゃろ、どこも同じように見える。12マイル以内
には、どこも水はない」
フラップジャックの背の荷物を降ろし、小さなテントを張り始めた。
オレはもともと、大当たりの前は、荷物にテントを詰めたりはしなかっ
た。フラップジャックもそんなことは言わなかった。しかし、店の店員
が、オレのポケットのカネのにおいをかぎつけて、そうするようすすめ
てきた。ちょっとは見栄えが良くなった。それを運ぶ権利は、フラップ
ジャックのものだった。
フラップジャックはしばらくこちらを見ていた。それから、砂漠に地
虫がいたのか砂を蹴り上げた。オレはそれほど心配する必要はないと分
かっていたが、やつの好きなようにさせていた。オレのことはオレの問
題で、やつのことはやつ
|
世界の終わり
/FB/TheEnd/
そう言って、教授は、機械のボタンを押した。
「これで、時間の流れは、逆になるはずだ━━━」
2
1
◇
教室の一同は、一瞬、息をのんだが、すぐにざわつき始めた。
「なんだね、ジョアンナ君」と教授。
「先生、何も起こってないようなんだけど━━━」と、手を挙あげた生徒。
「それは、君が、時間という場の内側にいるからさ。時間の流れという
ものは、時間の場のひとつの属性にすぎん。
今、この機械は、過去から未来へ流れる時間の流れを逆にしたのだが、
場の内側にいる存在にとっては、すでに来てしまった未来は、過去に、
これから起ころうとする過去は、未来と捉とらえるしかない━━━それは、
あたかも」
納得のいかない生徒たちは、さらに、ざわつき始めた。
「ジョアンナ君、君の顔が、今、鏡のように左右反対になってしまって
も、誰も気がつかないのと同じだよ。
あるいは、地球の歴史において━━━なんどか起こっているように、
地球のN極とS極が瞬時に入れ替わっても、渡り鳥たちにとっては、な
んの支障もないのと━━━」
ジョアンナは、納得がいかないまま頬ほほに手をおくと、今朝け さ、右頬みぎほほに新
しくできたばかりのニキビがすっかり消えてしまっているのに気づいて
|
ナッシングシリウス
/FB2/NothingSirius/
たった100ヤード先に、建
物があって、道路は、そこで、急に曲がっていた。
先に歩いて、数歩先に着いた。ドアをあけて、中へ入ろうとした。そ
28
27
のとき、オレは、ドア口に、冷たくなって、立ち止まった。この建物に
は、内部というものがなかったからだ。正面は嘘で、映画のセットのよ
うになっていて、ドアから見えるものは、波打つ、緑の丘だった。
オレは、1歩戻って、「ボントンレストラン」の看板を見上げた。ほ
かのみんなも来て、オレがあけたドアから、のぞいていた。オレたちは、
ただ、そこに立っていた。ママが、イライラして、言った。
「さぁ、これから、どうするの?」
「なにをして欲しいんだい?」と、オレ。「中へ入って、ロブスターの
ディナーを、注文するかい?シャンパンも━━━おっと、忘れてた」
シャンパンボトルは、まだ、ジャケットのポケットにあった。最初に、
ママに、つぎに、エレン、残りを、オ
|
つくられた記憶
/ST/DS9_4_5_3/
これを書いていると体の力も抜けるし、少しは気
も晴れる」
「ほんとかい?」
「試してみる?」
「教えてくれ」
「難しいぞ」
「へへ、練習する時間はたっぷりある」と、オブライエン。
「ふふふふ、よし、この辺がいい。まずは、大きな円を書くんだ」
イーチャーは、砂地に直径1メートル程の円を指で描いた。
「ふん」と、オブライエン。
「よし、その円をじっと見つめる。おい、やる気あるのか?」
「見つめてるよ」
「心を落ち着かせて、自分の全存在が、その円の内にあると想像するん
だ。円を自分の一部にする。何も考えずに、手を伸ばして、円の中の一
箇所になにかを書いてみる。そこから続けて書いて、ただ感じるままに、
22
21
形になるまで書いてみる、自由にね、ふふふふ、はははは」
「何を笑っているんだ?」と、オブライエン。
「死体を見つけた鷹たかみたいな顔だからさ、はははは、わお、はお、はお、
わははあ」
「は
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SFミステリー (小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン) ライトノベル風
/
すでに、ノヴァリスト!
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
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ページを
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失われた文明1透明人間
/FB3/Discovery1/
3
プレーターは、彼女の入った室を覚えておいた。武装した宦官かんがんが、カ
ーテンドアにそれぞれ1名づついて、寝室を守っていた。彼は、女性が
完全に眠ったと思われるまで待ってから、宦官かんがんがホールの方を向いて、
カーテンドアの動きに気づかない瞬間をねらってすべりこんだ。ホール
も薄暗かったが、室内は真っ暗闇だった。手さぐりで慎重に進み、寝床
を見つけた。静かに眠っている女性に触れた。彼女は悲鳴をあげた。
(サルタンは、夜にハーレムを訪れず、ひとりあるいは数名の妻たちを、
自分の住まいに呼び寄せるだけであることを、彼は知らなかった)
エピローグ
すぐに、宦官かんがんが入ってきて、彼をつかまえた。
「そうか、これだったんだ」と、プレーター。死ぬまぎわに考えた。
「これが、透明人間の弱点だったんだ。完全な暗闇では、なんの役にも
たたなかったんだ!」
最後に聞いたのは、片刃刀かたはとうのヒュッという音だった。
(終わり)
8
7
|
ミットキーあらわる
/FB1/TheStarMouse/
今は、外は静かだったが、ミットキーは、ずっと
かじり続け、ずっと幸せに感じた。木片に穴をあけると、その先は、金
属で、かじれないことには、気づかなかった。
一方、クラロフとベムジ、それに、プロックスの大勢の人々は、彼ら
の頭より高くそびえる、巨大なロケットを見上げて、立っていた。子ど
もたちの何人かは、フォースフィールドのことを忘れて、近づきすぎて、
頭をぶつけて、後ずさりした。
クラロフは、サイコグラフを調べた。
「ロケットの内部に、生命体がいる」と、クラロフ。「しかし、印象は、
混乱している、動物だが、思考を読み取れない。さっきまで、そいつは、
40
39
歯を使って、なにかをしていたようだ」
「地球人では、ないようですね」と、ベムジ。「地球の支配種族のひと
つですが、そいつらは、この巨大なロケットよりも、さらにずっと、大
きいですから。たぶん、人を乗せるロケットを作れずに、実験的な動
|
3つの願い
/XF/JeSouhaite/
いうんだけど」スカ
リーは、身分証を見せた。
「その船は」と、レスリー。「うちのじゃない。頼まれて、預かってい
るだけだ。ほんとさ。それに、税金は、持ち主が払っている」
「ああ、そう」スカリーは、身分証をしまった。
「ほんじゃ、さよなら」レスリーは、ドアをしめようとした。
「おい、おい、おい、おい」と、モルダー。ドアを、ふたたび、あけた。
「きみ、名前は?」
「レスリーストークス」
「アンソンの弟か?」
レスリーは、うなづいた。
モルダーは、室内を、なに気なく見た。黒皮のコートを着た女性が、
サングラスをして、お菓子の筒を手で回しながら、立っていた。
「どうも」と、モルダー。女性は、こちらを見たが、なにも、言わなか
った。
スカリーも、ドアから、首を出して、女性を見た。
「きょうは、船のことで、来たんじゃないんだ。お兄さんの、元雇い主、
16
15
ギルモアさんのことで、話を」
「最近」
|
アンドロメダUの来訪者
/FB/AllGoodBems/
と、エルモ。
「レックス、あいつらは、サヨナラも言わずに行ってしまったのか?そ
れとも━━━」
「ぼくには、サヨナラを言ったよ。あんたには、エルモ、よくしてくれ
32
31
て、感謝の気持ちを伝えたいと言っていたよ。あんたの脳内をチラって
見て、なにか、あんたがストーリーを書くことを、妨さまたげている、心理的
なブロックを取り除いたそうだよ。あんたは、前ほどではないにせよ、
また、書けるようになったよ。たぶん、いつも白い紙をみつめるだけの、
雪原せつげんをさまようような日々は、なくなるはずだよ」
「まるで、手品師のしわざだな」と、エルモ。「ところで、壊こわれた宇宙
船は、どうした?やつらは、それを残していったのだろ?」
「そうだよ。自分たちの体を、宇宙船から救い出して、体を修復ししゅうふくてか
らね。言っておくと、彼らは、ほんとうの、ベムだったよ。みんな、頭
は二つに、五本足。この五本足は、手
|
ナイトゥアンディ
/SY/KAndDy/
サングラスの男が、ジーパンの女性とぶつかるシーン
が何度も再生された。
「あの女が、何者か調べろ!」と、フィッツ。
「ウィチタ支局に拘束させるか?」と、隣の男。
「もっといい手がある」と、フィッツ。
◇
ウィチタ空港の待合ロビー。
ジューンが座っているところに、シャリーが来た。
「あの、ヘーブンス様」と、シャリー。「席をご用意しました」
◇
待機中のボストン行き77便の機内。
「出発が遅れて、申し訳ございません」と、機内アナウンス。
ロイが席について、雑誌を読んでいると、ケータイが鳴った。
ケータイを見ると、「動きあり!」というメッセージとアマボーラ通
14
13
り5826のガレージの映像。
「手違いだったとしても」と、ジューン。機内に入りながら、シャリー
に。「対応が遅いわね」
「申し訳ございません」と、シャリー。
「フィッツのやつ」と、ロイ。ジューンが乗って
|
ブラックジョーク
/FB4/Joke/
このマスクは、ファンシーダン
製。ほかのマスクも見ておくといい。今からだいたい1週間後に、ブラ
ハマン&ミントンに行くなら。明日注文したとして、商品が届くまで長
くかかる」
「そう」と、店主。「今、仕事って言った?マーサージと顔そり?」店
主は、かみそりを皮で砥とぎ始めた。たくみなストロークで。
「なぜ、ダメ?時間はある。今夜はオレの夜。かわいこちゃんといっし
ょ。歌にあるだろ、内巻きのブロンド。思い描いたような。そう遠くな
い下宿屋へ。待てよ、いいアイデアがある。良き笑い」
「なに?」
「彼女をだますのさ。ドアをノックするとき、ファンシーダン製のマス
クをつける。どこかの美男子が尋ねてきたと思わせるんだ。たぶん、マ
スクを取っていつもの親しい顔が現われても、それほどがっかりはしな
いだろう。彼女はそんなにがっかりしない方に賭ける。良き友人のジム
を見ても。そうしよう、これをやろう!」
大男は先のことを考えて、クックッと笑った。「今何時?」と、彼。
少し眠くなった。マッサージのこねるような動きが眠気を誘った。
「8時10分前」
「いいね、時間はたっぷり。9時前にはそこへ着つける。ところで、オレ
が入ってきたとき、ほんとうにだまされた?」
24
23
「まさに」と、店主。「あんたが座って
|
ファブクリップ
/FB5/FabClip/
スナップブリムのハットをかぶっている。しかも安全
装置をはずした、仮想の38口径も。それは、左肩に吊つるしたホルスタ
ーに収めてある。
オレは立ち上がった。足はゴムではなかった。
アムのイスの後ろを回ってから、男たちの室のドアに向かって歩いた。
しかしそこまでは行かず、バーカウンターの端はしの手前で止まった。そし
て、カウンターの前と後ろを見渡せるところに立った。
右手を持ち上げて、今はないが38口径の台尻に触れているあたりの
コートの内側に、指を休ませた。
オレはなにもしゃべらなかった。やつらを見ていただけだ。手をカウ
ンターの上に置いておけと言わなかったが、やつらはそうしていた。
オレは3人とも見ていた、中でも、カウフマンの目を見ていた。カウ
ンターの後ろのどこかに銃を置いてあるはずだ。それがどこか分かるま
で、カウフマンの目を見ていた。立っているところからは見えなかった
266
265
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アリスのルッグラン
/LC/AliceLooking/
3
「まずしなくてはならないことは」と、アリス。自分に。「この世界の
全体像を知るために、いろんなところを旅することだわ!まるで、地理
の勉強みたい!」
アリスは、つま先立ちをして、少しでも遠くを見ようとした。
「まず、川は」と、アリス。「ないわ!山は、ひとつ。今いるところだ
わ。でも、山の名前が分からない。町は━━━ところで、遠くの向こう
で、花の蜜みつを集めているのは、なにかしら?ハチではないわ。ハチは、
1マイル以内でも、まったく見てない!」
アリスは、黙って、立って見ていた。ハチは、花から花へ駆かけるまわ
ったり、花へ口を差し込んだりしていた。
「ふつうのハチではない━━━分かったわ!ゾウよ!」アリスは、そう
思いついて息をのんだ。「あの花は、きっとものすごく巨大なんだわ!
屋根の代わりに茎を並べた小屋があるわ。あの花からどれだけの蜜みつがと
れるのかしら?降りてゆくべき?いいえ、今は、ゆけない!ゾウたちを
きれいにしてあげられるような、長い枝でもなければ!ゾウたちは、
『歩きはどう?』と聞くかもしれない。そしたら、『悪くはないわ!』
(ゾウたちは、ここで、わたしの頭を軽くさわるかも!)『少し暑くて、
ほこりっぽいけど!あなたたちは、ずいぶん気持ちよさそうね!』と答
58
57
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ドーム
/FB7/TheDome/
決心は簡単だ。彼はずいぶん前にそれをやっていた。た
ぶん、10年か15年前に。フォースフィールドは、維持するのはそれ
6
5
ほどパワーを必要としないが、新たに作り出すには膨大なエネルギーが
必要だった。彼が最初にオンにしたときは、外部に利用可能なパワーが
存在していた。
もちろん、フィールドは一度構築されれば、メインパワーとの接続は
切られた。すべての接続は切られていた。建物内のエネルギー源は、彼
自身の必要を満たすに十分であり、フィールドの維持のためには、わず
かなパワーしか必要なかった。
そう、彼は、突然はっきりと決心した。スイッチを引こうと。数時間
のあいだに、30年の時がすべてよみがえる。30年というのは、ひと
りでいるには長過ぎた。
彼は、ひとりでいたいわけではなかった。秘書のマイラが、出て行っ
てしまわなければ━━━考えてもあまりに遅おそ過ぎるが━━━しかし過去
に何十億回も考えた。なぜ、彼女は、人類の残りのものたちと運命を共
にして、助けられないものたちを助けようとするような、愚おろかな選択を
したのだろう?しかも、彼女は彼を愛していた。彼と結婚したかもしれ
ないような非現実的なことは別として。彼が現実を説明したのが、あま
りに突然だったので、ショックを与えたのか
|
まだ終わりじゃない
/FB3/NotYet/
エピローグ
ミルウォーキースター新聞の編集室は、ローカルページの校正に追わ
れていた。校正係長のジェンキンスは、最後から2番目の欄の記事をど
うするかで迷っていた。
「ピート」と、ジェンキンス。「8番目の欄にもう1つ記事が入るよ!
36文字分くらいだ。入りそうなのが2つある。どっちにする?」
校正担当のピートは、長年の慣れで組版を逆に見てもさっと見ただけ
で、内容が分かった。
「大会の記事と動物園の記事ですか?大会のにしましょう!動物園の園
長が、サル島から昨夜サルが2匹いなくなったと考えている、という記
事を読んで、だれかの注意を引くと思います?」
(終わり)
12
11
|
星雲を越えて
/ST/StarTrek2016/
と、カトウ。パネルを操作した。「このデータの通りなら。敵
にさらわれました」
「船長!」と、チェコフ。「惑星の引力につかまって、離脱は、不可能
です!」
スクリーンに、惑星の地面がせまった。
「脱出ポッドに乗れ!」と、カーク。
「はい、船長!」と、チェコフ。
「来い!行くぞ!」と、カトウ。
ブリッジにいたクルーは、ひとりづつ、ブリッジに備え付けのひとり
用脱出ポッドに乗り、船外へ発射された。
異星人の女性船長も、クルーに案内されて、脱出した。
円盤部は、大気圏に突入した。追ってきた敵の小型艇は、次々に燃え
尽きて、墜落していった。
カークも、最後に、脱出した。
カークの脱出ポッドからは、円盤部が山岳地帯を抜けた、森林に不時
着するのが見えた。
円盤部の背後に、最後の敵の小型艇が無数の筋を引いて、燃え尽きて
墜落するのが見えた。
スコットの乗った魚雷は、同じ山岳地帯に不時着した。崖がけの縁ふちに止ま
った。外へ出ようとしたが、魚雷は、崖がけから落ちて行ったので、かろう
62
61
じて、縁ふちに右手だけでつかまった。やっと左手も縁ふちにかかったが、崖がけに
ぶら下がったまま、どうしようもなかった。
◇
惑星の森林。
チェコフは、脱出ポッドから出た。服は、ヨーク
|
ミットキーふたたび
/FB1/MitkeyRidesAgain/
秒針が、今━━━。
教授の指が、正確にタイミングをはかった、遅れて作動する、スター
ターボタンに触れると、家の中に走った。
ドドドドドーーーン!
ロケットが通った空中に、飛行跡ひこうせき。
「グッバイ、ホイットニー。かわいそうな、小さなねずみ、でも、いつ
か、きみは、有名になるよ。わしのスターマウスのミットキーと同じく
らいに、有名になるよ。いつか、わしが本を出せば━━━」
さて、日記に、出発の章を始めよう。
教授は、ペンに手を伸ばした。自分の手の内側を見ると、その手は、
ねずみをつかんだ手だ。
白だった。少し、混乱した。電灯の下に、手をかざして、調べた。
「白ペンキだ。わしは、どこで、白ペンキにさわったのかな?少しはあ
るが、使ってはおらん。ロケットにも、室でも、庭でも━━━」
「ねずみ?ホイットニー?わしは、ホイットニーをつかんだ。しかし、
44
43
なんだって、研究所は、白
|
SFミステリー ライトノベル風
/CO/cmt/
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
NOVELYst AutogeNerating dimensional space
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原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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◆◇◆◇◆◇
1.自分のオリジナル作品を、非公開URLにて、掲載可能です。
表示は
|
ケンタウロス
/FB1/HorseRace/
ノヴァという恒星をご存知ですか?」
2
1
「ええ」と、ロバーツ。すぐに、返答した。この距離での通信は、今の
ような、超光速通信では、かなりの電力ロスにつながるので、できるだ
け、早く、会話を切り上げたかった。
「では、その惑星については?」
「そこに行ったことはありません。知ってるのは、2つの居住可能な惑
星があるということだけです」
「そのとおりです。内側の惑星には、われわれとさほど変わらない、人
族が住んでいます。外側の惑星には、外見上は、地球の馬と似た民族が
住んでいます。ただし、彼らには、3対目の足があって、追加の2本の
手として使用できるため、かなり高い文明水準を達成しました。彼らの
正式名称は、地球人には発音しづらいので、単に、馬族と、呼ばれてい
ます。彼らは、この名称の由来が、馬であることを知っていますが、気
にしていません。それほど、神経質な性格ではないのです」
「そうですか」と、ロバーツ。ブランドも、うなづいた。
「どちらの惑星も、超光速ではないものの、宇宙飛行は可能な水準に達
しています。ふたつの惑星の間には━━━宇宙ガイドで、名前か座標で
調べれば、すぐ、わかるように━━━小惑星帯があります。太陽系にあ
るものと似ていますが、ずっと、大規模です。
|
失われた母星
/ST/StarTrek2009/
パイクは、降下アームを引いた。
音声が途切れ、3人は、ドリルのロープに沿って、降下を開始した。
◇
エンタープライズのブリッジ。
「上陸班、大気圏に突入しました」と、チェコフ。「高度2万メートル」
3人は、ドリルのロープに沿って、降下を続けた。
◇
掘削船。
パイクの運転するシャトルが、掘削船の内部を進んでいった。
◇
エンタープライズのブリッジ。
「ドリルのプラットフォームまで、5800メートル」と、チェコフ。
「こちら、カークより、エンタープライズ」と、無線。「目標までの距
離、5000メートル」
104
103
「プラットフォームまで、4600メートル」と、チェコフ。
◇
バルカン上空。
「4500」と、カトウ。
「4000メートル」と、カーク。
「3000メートル」と、オルソン。
「2000」と、カトウ。「パラシュート、引きます!」
|
ユスタックウィバーの短い生涯2
/FB3/Weaver2/
ユスタックウィバーの短い生涯2
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
ユスタックウィバーは、タイムマシンを発明したとき、とてもいい気
分だった。発明を秘密にしておく限り、世界を意のままにできるだろう。
予想もしない大金持ちになれるだろう。
必要なことは、未来にちょっと行って、値上がりする株や勝ち馬を見
てくるだけだ。あとは、今に戻って、その株や馬券を買えばいい。
株式投資するには資金が必要だったので、まずは、競馬だった。手持
ちは2ドルしかなく、やっている近くの競馬場までの飛行機代にもなら
なかった。
2
1
1
ユスタックウィバーは、倉庫係として働いていたスーパーマーケット
の金庫にねらいをつけた。金庫には、少なくとも千ドルはあり、タイム
ロックだった。タイムロックは、タイムマシンにとってはあひるのスー
|
ねずみ
/FB1/Mouse/
見たところ、それをあけることは、できな
かった。ひっくり返して、下側を見ても、同じだった。下は、上だった。
そのとき、ビルヒラーは、不満をもらした。軍隊のトラックが、大き
なテントを下ろして、カーキ色の軍服が、杭を打ち、テントを広げ始め
た。
「ビューティ、やつらは、なにをするつもりだろう」と、ビル。かなり、
不満そうに。「テントを建てて、見えなくされたら、最悪だ」
テントは、できた。ビルヒラーは、テントの先端は見れたが、先端に
変化はなく、内側でなにが起こってるかは、見えなかった。トラックが、
行き来し、将校と背広が、行き来した。
しばらくしてから、電話が鳴った。ビルは、ネコの毛並みをひとなぜ
14
13
してから、電話に出た。
「ビルヒラーさんですか?」と、電話。「こちらは、ケリー大佐だが、
あなたは、著名な生物学者だと、お聞きしています。その分野では、ト
ップだと?」
「はい」と、
|
失われた文明3永遠の生命
/FB3/Discovery3/
失われた文明3永遠の生命
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
20世紀に発見されたが失われた大きな発見の3番目は、永遠の生命
の秘密だった。
これは、はっきりしないが、モスクワのイバノビッチスメタコフスキ
ーという化学者が1978年に発見した。スメタコフスキーは、どのよ
うにして発見し、どのようにしてそれを試す前に有効なことを知ったの
かについての記録を残さなかった。2つの理由から、彼がそれを身が凍こお
るほど怖おそれていたからだ。
2
1
1
スメタコフスキーは、それを世界に発表することを怖おそれていた。自分
の政府にさえ、一度報告すれば、秘密はすぐに鉄のカーテンを漏れて、
世界に混乱をもたらすだろう。USSRはうまく処理できるだろうが、
ほかの野蛮で不道徳な国では、永遠の生命の薬は、たちまち人口爆
|
地球人は出ていけ
/FB1/KeepOut/
というのは、火星さえも居住に適さなかったからだ。
地球人が、火星にさえにも住めないなら、他の惑星を植民地化すること
などできるはずもなかった。
2
そして、30年前の、2098年、ウェイムースという輝かしい名の
生化学者が、ダプティンを発見した。この奇跡の薬は、接種した動物や
人間には、作用せず、接種後、決まった期間内に妊娠した子どもに作用
するのだ。この薬は、その子どもに対して、徐々に変化、いかなる変化
にも適応できるほとんど無限の適応能力を与えた。
ウェイムース博士は、オスとメスのペアのモルモットに接種して、2
匹を結婚させた。5匹の子どもが生まれたが、それぞれの子どもを、徐
々に変化するさまざまな環境におく実験を行って、驚くべき結果を得た。
8
7
モルモットの子どもたちが成熟したとき、1匹は、マイナス40℃で快
適に生活し、別の1匹は、66℃以上で、完全に順調だった
|
パペットショー
/FB2/PuppetShow/
「ちょっと、待っててください、ガースさん。電話してきます。グラン
トさん、店の中へ、入ります?」
「今は、日射しは、気にならん」と、採掘工のような老人。「毎日、太
陽はあるでな。ガースは、彼がここですることが終わるまで、わしに、
待っていてほしいようだよ。なにかをくれると、言っておる。なにか、
電気的な━━━」
「太陽電池で動く、ポータブル鉱石インジケーター」と、ガース。「単
純な小型のデバイスで、鉱石が、2マイル以内にあれば、その種類、品
質、埋蔵量と、深さを教えてくれる」
ケイシーは、集まった人々をかきわけて、居酒屋へ戻った。ケイシー
大佐とは、用件は、電話で1分で済んだが、酔ってもないし、冗談でも
ないことを、大佐に分かってもらうのに、さらに、4分かかった。
14
13
3
25分後。空が、騒がしくなった。騒音が止むと、4名が乗ったヘリ
コプターが着陸した。ローターが止
|
ブルーモンスター
/FB5/brmon/
ブルーモンスター
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
彼の生涯にスペクトルがあるとすれば、彼の生涯がほとんど怪奇その
ものだったように、それはまさしく、怪奇だった。光のスペクトルが、
赤外線から紫外線に亙わたるように、それは、絶望の夜の思考である、ウル
トラブラックから、神が山の上から見おろすように、彼が他人の心、思
考や知識を見おろす、ハイテンションの目覚めや輝きである、インフラ
ホワイトに亙わたっていた。しかしその間には、なにかがあって、ブラック
とホワイトの間に、グレーがあるように、単純に接することを拒む、赤
の帯域があった。赤は、激しい怒いかりだった。彼の意識が、赤の帯域に差
し掛かると、殺人鬼となり、非常に危険だった。彼はすでに、まったく
2
1
面識のない、ふたりの男とひとりの女を殺していて、捕とららえられ
|
ヴァヴェリ
/FB/TheWaveries/
言った。
「そのいまいましいものの電源を切ってくれ!」
しかし、別の誰かが、すぐにまた、テレビをつけた。
16
15
ジョージは、後ろのブース席に知り合いを見つけ、ふたたび、微笑ほほえみ
を浮かべながら、メイジーを案内した。そこには、ピートマルベニーが、
ウィスキーボトルを前に、ひとりで、座っていた。ジョージとメイジー
は、ピートのはす向かいに座った。
「ハロー!」と、ジョージとメイジー。おごそかに。
「ヘル!」と、ピート。彼は、MIDの技術研究員の主任であった。
「すばらしい夜だね、マルベニー」と、ジョージ。「羊毛のような雲に
かかった、月を見たかい?まるで、嵐の中で、荒波をこえて突つき進む、
スペインの大型帆ガ レオ ン船のように━━━」
「静かに!」と、ピート。「今、考えてるとこだ」
「ウィスキーサワー、二つ!」と、ジョージは、注文をとりにきたウェ
イターに言った。ウェイターは、テーブ
|
天使は淋しい道を行く
/TS/LonelyRoad/
ほんのちょいと話して、それで、あばよって、別
48
47
れたんでね。ダクラのだんな方にも、もう、話しましたよ。なんで、こ
こまで、引っ張るんだよ?」
「よし、帰してやれ!」と、クレイン。
シュルツは、ルンペンの男をドアまで、案内した。男は、出ていった。
「ジェラード警部に連絡をとりましょうか?」と、シュルツ。
「そんなことは、逮捕してからでいい!もしも、オレがキンブルで、汽
車に乗りそこなったら、あそこから、とるべき道は、ひとつしかないよ。
西の山に入ってゆく道だ」クレインは、壁に貼られた山の絵を指差して、
言った。
「西だと、管轄外になりますな」
「オレの持ち場を荒らされたんだぞ!」クレインは、タバコに火をつけ
た。「管轄域なんかに、かまっていられるか!」
◇
朝。リチャードは、山小屋の暖炉の火を、水をかけて消した。隣の室
のドアをノックした。
「そろそろ、出かけましょう、シ
|
存在のわな
/FB4/Trap/
そのような感情とは無縁だった。代わりに、
ストレンジャは自分の置かれた状況を静かに調べ始めた。彼の認知範囲
を変化させて、広げたり狭せばめたりしながら、囚人となったものの性質を
調べ始めた。
それは、だいたいは長円形の筒で、グロテスクな形状だった。1つの
角かどから、いわば、長いつなぎの拡張が伸びている。筒の別の端はしから、よ
り短いが太い伸びるものがある。
もっとも奇妙だったのは、短い伸び縮みする円柱の端はしにある玉子形の
ものだった。それは、内部も玉子形で、てっぺん近くに、彼の意識の中
心が、固定されていた。
18
17
彼が囚われの身となったものを、調べ、さぐって行ったが、すごく複
雑な神経やチューブや細胞の目的を理解できなかった。
そのとき、近くの他の存在の発散を感じて、認識の範囲を広げた。驚
きは大きくなった。
男たちは戦場を這はって、前進した。ジョニーディックスのバラバラ
|
報復戦隊
/FB3/Fleet/
そのとき地
球は、2820年、火星植民地と戦闘状態にあった。火星は地球の半分
まで人口増加が進み、独立戦争を始めた。金星が侵略者に攻撃されたと
き、地球戦隊と火星戦隊は月の近くで戦おうとしていた。
しかし戦争は、歴史上最短で終結した。地球と火星の連合戦隊は、戦
争をやめ、地球と金星の途中で侵略者を迎え撃った。こちらは数の上で
敵を圧倒し、侵略者を宇宙のかなたへと吹き飛ばし、完全に追い払った。
2
24時間以内に、地球の首都アルバカーキで、地球と火星は平和条約
を締結した。火星の独立を認め、太陽系で唯一住居可能となった2つの
星のあいだの恒久的な同盟を結んだ。侵略者の本拠地を見つけ、2度と
太陽系が侵略されないように破壊する報復戦隊も計画された。
地上と数千マイル上空の衛星の探査装置が、金星を救う時間はなかっ
たが、侵略者の侵入を探知していた。探査装置の記録から、侵略者がや
ってきた方角は判明したが、正確な距離までは分からなかった。
4
3
|
ハーフベア
/FB3/Bear/
ジョナサンクインビーは、たしかに心配ごとを抱えていた。
2
1
1
始まりは、最後に動物園を訪れた夜だった。「最後に」は2つの意味
でそうだった。1つは、クインビーが1マイル以内には近づかないとい
うことであり、もう1つは、妻も近づかないということだった。彼女は
落ちて、そう、穴の中へ━━━。
その夜、起こったことを分かってもらうためには、すこし説明が必要
だ。クインビーは、若い頃から熱心に魔術━━━手品のようなものでな
く、本物の魔術を学んでいた。不運にも、魔術はクインビー自身には効
かなかった。どんなにがんばっても、ほかの人にも効かなかった。
ひとつの魔術を除いて。それは、人間をクインビーの好きな動物に変
えるもので、同じ魔術を逆に唱えれば、ふたたび人間に戻せた。もしも
悪意のある人間なら、この魔術を犯罪に使うところだが、クインビーは
まったくそうでなかった。
|
アリスのビックリラン
/LC/AliceWonder/
み
んなで乾かわかした。
すると、川岸のときのように、集団は、大きな輪を描いて座り、ネズ
ミに物語を始めるようお願いした。
「私のは、長く悲しい話でテイルす!」と、ネズミ。アリスの方を向き、ため
息をついた。
「確かに、長い尻尾テイルだわ!」と、アリス。集団の大きな輪をおおってし
まうような、長いネズミの尻尾を見た。「でも、なぜ尻尾テイルが悲しいのか
しら?」
アリスは、この謎なぞを解ときながら、ネズミの話を聞いていたので、話のテイル
内容は、頭の中でこんなふうになった。
42
41
私たちは、ソファの下に住んで
暖かく、快適で、太って
しかし、大きな苦難が!
━━━それは、ネコでした!
楽しみは邪魔され、
目は、霧、
心は、丸太、
それは、イヌでした!
ある日、ネコが去れば、
ネズミは、楽しく遊べるでしょう!
しかし、ああ、イヌ(と言われるもの)が!
イヌとネコが
|
屋根の上の少女
/TZ/IfSheDies/
自転車は、
かわしたが、車は、立ち木に激突した。
2
病院の集中治療室。意識のないキャシーが、人工呼吸器を装着されて
いた。
「ハンドルを左でなく、右に切っていたら」と、ナレーター。「ブレー
キを踏むのが、あと、1000分の1秒、早ければ。もしもという言葉
が、悲劇を否定しようとします、このミステリーゾーンでは」
キャシーを、見つめる、ポール。担当医師が来たので、ローカに出た。
「ベッカー医師、3階にお越しください」と、院内アナウンス。
「反応がない」と、医師。検査用紙を見ながら。
8
7
「さっき、動きました」と、ポール。
「無意識の反射です。回復の兆候が、見られない。昨夜も、危なかった」
「望みは、ありますよね?希望は、持っていいんですよね?」
医師は、答えなかった。
「お願いです、助けてください。妻のソフィーを、去年、亡くしたばか
りなのに」
「分かっています」
「ぼく
|
恐怖のウイルス
/ST/DS9_1_2_1/
脱走を図り殺害されています。宇宙暦3935
5。死亡証明書もファイルに存在します」
「仕事は捗っはかどてないようだな」と、シスコ大佐。
50
49
「幽霊と追いかけっこ」と、キラ。
「12時間以内に捕つかまえてくれ」
「捕つかまらなかったら?」
「患者が死に始める」
「コンピュータ、ディーコンエルグの死亡証明書を見せて」と、キラ。
「死亡の証明は誰?」
「死亡の証明は、サーマクレインによってなされています。ベイジョー
の医療助手です」と、コンピュータ。
「サーマクレインの経歴データを出してちょうだい」
「ドクターサーマクレイン、ベイジョー地下運動のハイガーメタセクト
の元メンバー、宇宙暦46302。メロスセブン捕虜収容キャンプの閉
鎖に伴い、ベイジョーに送還されています。現在の状況不明」
◇
クワークは、店で、ひとりダーボゲームをしていた、
「ダーボ」
「調子はどうだ?」と、オドー
|
チャンスふたたび
/FB3/SecondChance/
チャンスふたたび
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
ジェイとオレは、シカゴのニューコミスキー球場の内野スタンドにい
た。1959年のワールドシリーズ10月9日の試合のリプレイが、そ
ろそろ始まろうとしていた。
オリジナルゲームは、ちょうど500年前で、ロサンジェルスドジャ
ーズが9対3で勝利し、4勝してシリーズを制し、ワールドチャンピオ
ンとなった。オリジナルゲームと可能な限りまったく同じ条件でゲーム
は始まるが、結果が違ってくることはありうる。
2
1
1
シカゴホワイトソックスの選手たちがフィールドに出てきて、内野で
ボールをまわし始めた。先発ピッチャーのウィンは、マウンドでボール
を受けとると、ウォームアップピッチングを始めた。クルツェフスキー
がファースト、フォックスがセカンド、グッドマンがサード、そして、
アパ
|
ナスティ
/FB3/Nasty/
使ってみれば、分か
るよ」
悪魔は、消えた。
6
5
2
ウォルタービュレガードは、着ているものを急いでぬいで、美しい銀
の水泳トランクスを2つともはいた。すぐに、すばらしさを感じた。活
力が、体内を流れた。好きものキャリアを始めたばかりの頃の、若者に
戻ったように感じた。
急いで、ローブを着て、スリッパをはいた。
(彼が、金持ちであったことを述べただろうか?住まいは、アトランテ
ィックシティの高級ホテルの最上階のペントハウスだということも?ど
ちらも、そうだったのだ)
彼は、プライベートエレベータで下へ降り、ホテルの中庭にある豪華
なプールへ出た。そこは、いつものように、ゴージャスなビキニ美女た
ちに囲まれ、彼女たちは、日光浴をしているふりをしながら、ビュレガ
ードのような、金持ちの男たちからの申し出を待っている場所だった。
ビュレガードは、選ぶのに時間をかけた。しかし
|
レッドダイアモンド
/RD/RedDiamond/
ベーコンエッグとトー
ストを2枚食べ終わるまで、なにもしゃべらなかった。ウェイトレスは、
レッドからお代わりとコーヒーを追加されて微笑んだ。
「ブラウンという人は、どんなビジネスをしてるんだい?」と、レッド。
お代わりを食べ始めると、尋ねた。
「不動産関係」と、スウィート。歯を見せてニヤニヤしながら。「ボス
のビジネスをそれほど長くは続けるつもりはない」
「しかし、全部話してくれないか?」
「ルールがいくつかあって、ルール1は、いっさいしゃべるな。取引の
内容も分からないし、あんたがどこから来たかも知らないが、それでい
い。なぜなら、あんたは十分ジャイブしてるから」
レッドは、ジャイブの意味が分からなかったが、スウィートは明らか
にいい意味で使っていたので、尋ねなかった。ジャイブは、自然なかん
142
141
じに思えた。
「それで、ブラウンさんはオレにどんな仕事をくれると思うかい?」
「ボス
|
いつもふたりで
/SY/TwoForTheRoad/
ちやほやされて」
◇
トラクターの荷台に乗った、ヒッチハイク姿のマークが、女学生たち
8人が乗った小型バスにあいさつすると、わき見していた女学生の運転
で、小型バスは、対向車を避けようとして、脇溝に落ちて、横転した。
その脇を、マークは、おどけたふりをしながら、通りすぎた。トラクタ
ーはとまり、マークが戻ってきて、小型バスを運転することになった。
女学生たちは、合唱部の合宿で、パティの弾くギターの伴奏で、車内
でも歌った。
運転席のマークの隣に、キャプテンのジャクリーン。ジョアンナは、
後ろの席だった。
「パティ、うまくなったわ」と、ジャクリーン。「どうしたの?」
22
21
「なにも」と、パティ。「ああ、どうもおかしい!病気みたい」
「はしか?」
「もう、かかったわ!別のなにかよ!」
車の前に、ニワトリが現われて、道をふさいだ。
◇
「チッキンポックスです」と、医
|
アリーナ
/FB6/Arena/
ここは水星じゃない。水星は、ここから40
0万マイル先だ。ここから?
4
3
1
そのとき、彼がどこにいたのか思い出した。ひとり乗りの偵察艇で、
冥王めいおう星の軌道の外側で、せいぜい100万マイルを偵察していた。そこ
は外宇宙からのアウトサイダーを食い止めるための、地球艦隊が引いた、
ぎりぎりの防衛ラインだった。
彼のレーダー範囲内にアウトサイダーの偵察艇が入り込んたことを知
らせる、かん高い警報ベルが、突然、鳴り響いた。
アウトサイダーがなにものなのか、誰も知らない。どんな姿をしてい
るのか、どの銀河から来たのか、スバル星の方角から来たこと以外、な
にも分かってなかった。
最初は、地球の植民地や前哨基地に散発的な襲撃があった。地球のパ
トロール船とアウトサイダーの宇宙船の間で、孤立した戦いがあった。
戦いは、時に勝ち、時に負けた。しかし、一度も、エイリアンの宇宙船
を拿捕 だほできなかった。攻撃された植民地の誰も、船から降りたアウトサ
イダーの姿を証言できる生き残りはいなかった。アウトサイダーが船を
降りたとして。
最初は、それほど深刻な事態ではなかった。襲撃は多くはなく、破壊
的でもなかった。個別で見れば、宇宙船の装備は、こちらの最新の攻撃
|
ノヴァリアン試用版
/novelyan/guestroom/
あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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1
2
3
4
) presented by bilyzkid
◆◇◆更新ニュース◇◆◇
一.
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をリリースしました。
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|
ティラノサウルス
/FB1/Runaround/
木をのぼり、彼が走るよりもはやく、枝から枝へとんで逃
げた。25フィートの彼の背丈より高く、根こそぎ倒せないような太い
幹の木の上へ。彼の巨大なアゴの一撃をかわして、10フィートも滑空
することもあった。彼が、イライラして、あまりの空腹から大声でほえ
ると、小さなやつらは、早口になにかを言いかえしてくる始末だった。
空腹、いつも、空腹だった。
この100年は、腹いっぱい食べたことがなかった。彼は、種の最後
の生き残りだった。ほかには、もう、目の前に立ちはだかり、戦い、そ
いつを殺してから腹いっぱい食べるというやつらは、もはや、残っては
いなかった。
スレート状の灰の肌は、だらしなくたれさがり、内臓の空腹という、
終わることのない苦痛から、ちぢんでなん重にもしわがよっていた。
彼の記憶力は、浅かったが、昔は、こんなじゃなかったと、かすかに
覚えていた。かつては、彼も若く、反撃してくるやつらと、ひどい戦い
になった。やつらは、数が少なくなって、見つけるのがたいへんだった
が、たまに、でくわした。そして、やつらを殺した。
背中に沿って、恐ろしくするどい歯のようなものが並んだ、よろいの
プレートをまとった、巨大なやつもいた。敵の上にころがって、半分に
切り刻もうとした。前方に突きでた、3つの大きなつのをもつ、くびの
えりが、重くてかたい骨でできたやつもいた。そいつらは、みんな、4
6
5
つ足で進んでいた。彼と出くわすまでは、4つ足で進んでいた。そのあ
とは、進むのをやめた。
ほかには、彼とそっくりなやつらがいた。あるものは、彼の数倍の大
きさだったが、苦もなく、そいつらを殺
|
人形の家で
/TZ/Miniature/
チャーリー。玄関で、ぶつかったアイリーンに。アイリ
ーンは、黒のコートに、黒の手袋だった。あきれたように、頭をふって、
4
3
去っていった。アイリーンにぶつかったことが、チャーリーが見知らぬ
世界に迷い込むきっかけとなった。
館内の食堂は、「改装のため休業」の立て札があった。階段を上って
いくと、下へ降りようとする、団体客にぶつかった。
「次は、古代の美術品です」と、案内する男性。「この盾は、100年
も前のものです。比較的新しい、1950年代のものもあります。アフ
リカの一部の地域は、開拓前で、文明化されていません。奥地の先住民
の中には、文明社会を知ることなく、死んでゆくものもいます。また、
彼らは、数百の言語を操ります」チャーリーは、団体客に押されて、2
階に上がれず、1階の団体客の中にいた。
「美術鑑賞協会のみなさまなら、彼らの作品の価値が分かるでしょう。
盾は、特別の目的のため
|
ふくろぅ3兄弟
/FB3/Owl/
アランフィールド
(寓話ぐうわ風にアレンジ)
プロローグ
ふくろぅ3兄弟は、お母さんふくろぅといっしょに、森の真ん中の木
のうろに住んでいた。
「子どもたち」と、お母さん。「昼間は、絶対に、ぜったいに、外へ出
てはだめですよ!子どもが外へ出られるのは、夜だけ!お日さまが照っ
てるあいだはダメ!」
「はぁい」と、3兄弟。口をそろえて。
しかし子どもたちは内心では、なぜだめなのか一度ためしてみたかっ
た。
2
1
1
昼間はお母さんが見張っていたので、できなかった。しかしある日、
少しのあいだお母さんが巣を留守にした。
「やってみよう!」と、長男。次男に。
「なにをためらってるのさ!」と、末っ子。
3兄弟は、うろから、明るい日射しのなかへ出た。ふくろぅの夜用の
目は、まぶしくてほとんど見えなかった。
長男は、となりの木の枝にすわって、明るい日射しに目をま
|
フェルマーの予想
/RM/Fermat/
三百年前に証明されたんでは?」と、ジ
ェイク。「たしか、ダックス大尉が別証明にチャレンジしてるって」
「そのようね。証明自体は、中学生では難しすぎるし、私も理解できま
せん。今日のテキストは、やはり三百年前頃に書かれた未発表のもので、
Googolという検索サイトのキャッシングに残されていたものです」
「キャッシングって、ラチナムに換金するってことですか?」と、ノー
グ。
「そういうことではないでしょうね。なんらかのデータベースというこ
とらしいです」
4
3
「パッドに入っているテキストの最初の図形は?」と、ケイコ先生。
「はーい、ピタゴラスの定理です」と、ジェイク。
「そうです、直角三角形の斜辺の二乗が、他の辺の二乗の和に等しいと
いうものですね。次に書かれているのが」
6
5
|
オブライエンの孤独
/ST/DS9_2_4_2/
シスコは、イスについた。
「なんとなく、カヤの外におかれた、気がしただけです」
「悪かったな。きみの報告を読んだが、パラダ人が、神経をとがらせて
18
17
いるようだな」
「ええ、少々、気にしすぎですよ。ま、12年も内戦状態にあったんで
は、仕方がないんですがね」
「ほかに、なにか、気づいたことは?パラダ人を迎えるのに、留意すべ
き点は、ないか?」
「いえ、ほかには、特に、ありません。報告に書いたとおりです」
「チーフ、報告書以外のことも、聞きたいね」
「はぁ?」
「報告書に書けなかったことでもいい。なにか、役にたつことは?」
オブライエンも、座った。
「そうですね、なにか、あったかな?そういえば、1つ、気づいたこと
があります。お役に立つかどうか、分かりませんが。パラダ人には、体
臭があるんですよ。そのにおいは、皮膚から出るもののようですが、気
分で、変わるんですよ。おこると、体臭が
|
ジバゴ
/SY/Zhivago/
◇
コマロフスキーの玄関の前。雪道を歩いてきたラーラが、呼び鈴を鳴
らした。拳銃は、毛皮のコートの腕のあたりに隠した。ドアがあいて、
執事が現われた。
「だんな様は、お留守でございます」と、執事。
「いないの?」と、ラーラ。
「スベンティスキー家のクリスマスパーティに、おいでです」
ラーラは、雪道を走り出した。
「行かれるんですか?」と、執事。「わたしがお教えしたことは、内密
に!」
「言わないわ。ありがとう」と、振り返ったラーラ。
「メリークリスマス、ミスラーラ!」と、執事。
◇
スベンティスキー家のクリスマスパーティ。トーニャといっしょにユ
ーリが、知り合いにあいさつしていた。
「メリークリスマス!」
80
79
ふたりで歩いてゆくと、コマロフスキーが柱のところに立っていた。
「メリークリスマス、ユーリ」と、コマロフスキー。トーニャにも、一
礼した。
コマロフス
|
殺人アシスタント
/FB3/Hobbyist/
解毒げどく剤は、少々値ねが張はります」
サングストロムは、青ざめた。しかし、このようなゆすりや恐喝はきようかつ予
想ずみで、ポケットから拳銃を抜いた。
小鬼の店主は、くっくっと笑った。「あなたは拳銃を使いませんよ。
解毒げどく剤をここからさがせますか?」手でビンの棚を仰あおいだ。「何千とい
うビンの中から、猛毒がきいてくる前に?あるいは、私がほんとうは毒
を盛ってないのにそう見せているだけだとお思いなら、どうぞ撃うってく
ださい!毒がきいてくる3時間以内に答えが分かりますよ!」
「解毒げどく剤の値段は?」と、サングストロム。不満そうに。
「とても安いです。千ドルです。こちらにも生活がありますから、趣味
が殺人を抑止よくしすることだとしても、少しは稼かせがないと」
サングストロムは、しぶしぶ拳銃をテーブルの手の届くところに置い
て、財布を出した。解毒げどく剤のあとなら、拳銃が使えるだろう。100ド
ル紙幣で10枚をテーブルに置いた。
6
5
|
パターン
/FB2/Pattern/
1
しかし、ミスメーシーの言うように、彼らは、なにも、あるいは、だ
れも、傷つけなかった。彼らは、人々に影響するほどは、実体的ではな
かった。1匹が、人を踏みつけたり、あるいは、人がいる家を踏みつけ
たりすると、あたりが夕暮れのように、うす暗くなって、足をどけるか、
通り過ぎるまで、明かりが必要になった。それだけだった。
彼らは、人間には、なんの注意も払わなかった。そして、彼らと対話
しようとする、あらゆる試みは、陸軍や空軍によるあらゆる攻撃がそう
であったように、同じように、失敗におわった。彼らめがけて撃たれた
砲弾は、たしかに彼らの内部で炸裂したが、まったく、効果がなかった。
1匹が、砂漠を横断しているあいだに落とされた水爆でさえ、ほんのか
すり傷さえ与えられなかった。
彼らは、われわれには、なんの注意も払わなかった。
「それにさぁ」と、ミスメーシー。妹に。妹も、ミスメーシーだった。
というのも、ふたりとも、未婚だったからだ。
「彼らは、どんな危害も加えないのが、証拠よ、そうでしょ?」
「わたしも、そう、望みたいわ、アマンダ」と、妹のミスメーシー。
「でも、見て、彼らは、なにかしているわ」
その日は、天気のよい日だった。すくなくとも、すこし前までは。空
4
3
は、明
|
すい星はさりゆくとも やがて きたらむ
/FB2/Reconciliation/
すい星はさりゆくとも やがて きたらむ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
夜の外は、静かで、星がまたたいていた。けれど、室内は、殺気だっ
ていた。男と女が、数フィート離れて立ち、お互いを憎しみに満ちた目
で、にらみつけていた。
男のこぶしは、固く握られ、いまにもパンチを繰り出しそうであった。
女の指は、広げられ、かぎつめのようにカーブさせていた。しかし、ふ
たりとも、腕は、脇から離さなかった。ふたりとも、良識ある市民であ
った。
2
1
1
「キライよ」と、女。声が低くなった。「アンタのすべてがキライよ」
「キサマの方こそ。キサマの贅沢のために、さんざんしぼり取られたあ
げく、こっちには、もう、キサマのエゴのために、バカなものを買わさ
れるカネさえ残ってないんだ」
「それは、ウソよ。アンタだって、それがウソだってわかってる
|
“スペーステロリスト”ターナロス
/ST/DS9_1_1_2/
保護を認めるしかない。彼の身柄は、ベイジョー政府に引き
渡す。納得がいかないと言うなら、私ではなく、政府に掛け合うんだな」
「うう」
24
23
2
キラ少佐は、ターナロスを、用意しておいた室へ案内した。
「ちゃんとしたベッドで寝るのは、ひさしぶりでしょ?」とキラ少佐。
「ベッドなんてものがあるのも、忘れていたよ」と、ターナロス。
「ほんとによかった。あなたは、必要な人よ」
「おれの特殊技術が、連邦の役にたつとは思えない」
「ベイジョーが必要としているのよ。私のことを、連邦の一員になって
しまったと、思っているようだけど、誓って私は」
「君は、シスコの補佐官だろ?」
「そうよ、でも」
「どうころんでも、おれには絶対になれないよ」
「誰かが、臨時政府と連邦との折衝役を務つとめないことには、始まらない
わ。少なくとも私がここへ残ったことで」
「なぜ、なぜ、連邦をここへおく?なんのために?
|
ザ・オフィス
/FB5/TheOffice/
彼は、それを待っていたかのように、うなづいた。彼は、話題を変え
216
215
た。「フレッド、書く方はどう?」
オレは、考える時間を作るために、少しすすった。オレは、今でも書
きたいと思い、書くことを目指していた。しかし、話せるようなものは、
なにもできずにいた。2つのストーリーを書き始めたが、プロットの問
題にぶつかって、それらを捨てた。オレは、高校で校内誌に発表したも
の以降は、なにも書き上げてなかった。発表させられたものも、憎んで
いた。
しかし、ウィロービィ氏は、オレが答える前に、自分で答えた。「あ
まりできてないんだろ?それを、あまり心配するな!書くことを目指し
ている限り、いつかは達成できる!こう言うのを許してくれるなら、も
う少し大きくなってからでも、遅くはない!まだ、18だろ?」
「先月で19.書くことについては、あんたが正しい!しかし、とにか
く、今はたくさん読みたい!たぶん、すごくたくさん!」
彼は、頭を振った。「あんたは、それを必要としている。しかし、あ
まり多く読み過ぎない、もっと重要ななにかから、あんたの目をそらさ
せてしまわない程度にする。たとえば、オレが思うに、人々を観察し、
人々を理解することなんかを」
オレは言った。「オレも、そうだと思う」オ
|
終わり良ければ
/FB1/HappyEnding/
4
3
しかし、これが、逃がすことのできないチャンスだった。うまくゆく
可能性は、低かったが、3人は、地球の植民星の外でも、彼がどこにい
るのかわかっていた。さらに、3人は、軍には忠実だが、あまり賢くな
い連中であった。
救命艇は、休むために、静かに着陸した。ハッチが開き、彼が跳びお
りて、ビーチに向かって歩きだした。すぐに、立ち止まって、振り返り、
救命艇を案内してくれた、ふたりの乗員が、彼の私物の入ったチェスト
を運び出し、ビーチを横切って、林のへりに建っている、ブリキ小屋へ
運ぶのを待った。その小屋は、かつては、宇宙レーダー基地であった。
設備は、ずっと以前に廃止され、アンテナは、根元から折れていた。し
かし、小屋は、ちゃんとまだ、建っていた。しばらくの間は、彼のすま
いになるだろう。かなり、長いあいだかもしれない。ふたりの乗員は、
出発の準備のため、救命艇へ戻っていった。
船長は、彼の正面に立った。厳粛な面持ちだった。船長が、右手をわ
きから動かさなかったのは、強い意志によるもので、これは、命令から
だった。敬礼は、なかった。
船長の声も、厳粛で、感情を、押し殺していた。「ナンバーワン━━
━」
「静かに!」と、彼。それから、きつさを、ゆるめて。「もっと、気楽
にしゃ
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帰ってきたカーン
/ST/StarTrek2013/
船長」と、チェコフ。機関部へ向かった。
◇
エンタープライズのブリッジ。
「係留アームをはずせ!」と、カーク。船長席で。
「了解」と、カトウ。
「ドッキングクランプ」と、管制官。「1号、2号、3号、解除」
「全モアリング、回収」と、別の管制官。
チェコフの席に、交代仕官が、座った。
「ウラ中尉、船内チャンネルをあけろ!」と、カーク。
「了解です」と、ウラ。
「ミスターチェコフ、エンジンはどうだ?」
◇
エンタープライズの機関室。
「全システム、異常なしです」と、チェコフ。
「了解」と、カーク。
「いつでも、ワープできます」
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73
「ありがとう、チェコフ」
チェコフは、通信終了ボタンを何回か、押し間違えた。
「ビビビー」と、通信終了ボタン。
◇
エンタープライズのブリッジ。
「よし、行こうか」と、カーク。
「はい」と、カトウ。ワープドライブのアームを
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天使が死ぬ時
/TS/TheHabit/
シスターは、やめて、イ
スにすわった。
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「医者に診みせましたか?」
「お分かりになりましたの?やはり、先生には、隠せませんでしたね」
「医者に診みせましたか?」
「ええ、なんども」
「病名は?」
「パラサリタノ、アストロサイト━━━つまり、やさしく言えば、脳腫
瘍なのでしょ?」
「それで、どんな処置を?」
「まぁ、ここまで進行してしまったら、いったい、なにができるでしょ
う。医学書どおりの経過をたどっていますわ」
「シスター!」
「誰でも、いつかは、死にます。その時期を、前もって知っているのは、
いいことですわ。わたくしの場合、3月みつきと言われてから、だいぶたって
います。残念なことに、時間のないこと。するべきことは、それこそ、
山ほどあるのですが━━━さ、タールトンへ行きましょう。あなたには、
テーラー神父から、上着を借りてきます」
「しかし、非常線が━━━」
「先生、主が守ってく
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八甲田 歩のスペースドライバー日誌
/RM/SpaceDriver/
交通公園
「近くで悪いんだけど」と、広尾の女性。
「天現寺インターの近くまで行って!」
「ここ左折してすぐ、パーキングのところで停めて!」
女性が降りると、親子連れ。
「バスに乗ったら、逆方向に曲がってしまって、いいかしら?」
「どうぞ」
「いつも目黒行きのに乗るんですけど、バスの案内の方がどれでも行く
って言うから、新橋行きのに乗ったら、全然逆の方に行くから」
「そうですね、逆かもしれませんね?」
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「外苑西通り沿いなんですけど」
「バスの運転手さんが間違ったの?」と、男の子。
「運転手さんは間違ってないわよ、違うバスに乗ってしまっただけ」
「じぇったい、ここをこう曲がって、こう行って」
「意外とバスって、希望通り曲がってくれないものね」
「そうですね、この通り沿いですね?」
「そう、このあたりで停めてください」
男の子はぐっすり眠り込んでいた。
「あら、起きなさい!着いたわよ!
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眠れるステーション エムポックノール
/ST/DS9_5_6_4/
オブライ
エンは、壊された壁に近づくと、そこに、ペチェッティが倒れていた。
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33
3
ふたりの遺体は、白いシーツで覆われた。
「きっと、いきなり襲われたんだ」と、ボクタ。
「敵は、内部センサーで居場所をつかんだんだ」
「落ち着け!かならず、脱出できるから」と、チーフオブライン。
「余計なことを考えるな!ペチェッティは、死ぬ前に、ミクロフュージ
ョン反応を、ほぼ、復活させてくれた。残りは、僕がやる。それから、
貨物室に戻る。コンジットは、どうした?」
「終わってます」
「よおし、じゃ、アマロと補助コントロールに行って、パルス発生装置
の調整をしてくれ!」
「わかれるんですか?」
「仕方がない。SOSを打たなければ、ここからは、脱出できないんだ」
「でも、チーフ、もし我々が」
「ボクタ、頼む、がんばってくれ!」
「おれがついているから、平気だよ」と、アマロ。
「ペチェッティ
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アリスのアンダラン
/LC/AliceUnderGround/
み
んなで乾かわかした。
すると、川岸のときのように、集団は、大きな輪を描いて座り、ネズ
ミに物語を始めるようお願いした。
「私のは、長く悲しい話でテイルす!」と、ネズミ。アリスの方を向き、ため
息をついた。
「確かに、長い尻尾テイルだわ!」と、アリス。集団の大きな輪をおおってし
まうような、長いネズミの尻尾を見た。「でも、なぜ尻尾テイルが悲しいのか
しら?」
アリスは、この謎なぞを解ときながら、ネズミの話を聞いていたので、話のテイル
内容は、頭の中でこんなふうになった。
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私たちは、ソファの下に住んで
暖かく、快適で、太って
しかし、大きな苦難が!
━━━それは、ネコでした!
楽しみは邪魔され、
目は、霧、
心は、丸太、
それは、イヌでした!
ある日、ネコが去れば、
ネズミは、楽しく遊べるでしょう!
しかし、ああ、イヌ(と言われるもの)が!
イヌとネコが
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イェフディの法則
/FB2/TheYehudiPrinciple/
また、銅の円盤が、チャーリ
ーのこめかみの上にそれぞれあって、1本のワイヤーが右耳のうしろを
通って、コートのポケットにある単3乾電池につながっていた。
一見したところ、それは、頭痛を治したり、あるいは、もっと悪くす
る以外には、なにもできないように見えた。しかし、オレは、チャーリ
ーの顔の輝きから、それは、とんでもないものだと悟った。
「なにをやるんだい?」オレは、知りたがった。
「やってほしいこと、なんでもさ」と、チャーリー。「もちろん、常識
の範囲内だけだけど。ビルを動かしてくれ、とか、蒸気機関車を出して
くれ、という突飛なのは無理だ。しかし、なにか細かいことで、やって
ほしいことなら、ヤツはやってくれる」
「ヤツって?」
「イェフディさ」
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3
オレは、目を閉じて、5つ数えた。1つ数えるごとに、「イェフディ
ってだれ?」と、聞きたくなる気持ちを抑えながら。
オレは、ベッドの上
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幻の指揮官
/ST/VGR_6_1_4/
壁一面に多くのセン
サーやコンソールが並べられ、体格のよい肥満型異星人のオペレータが
何人も仕事をしていた。
「その船は、どの分類に入れた?」と、監督官。コンソールには、ヴォ
イジャー。
「危険回避だったかと」と、オペレータのひとり。通信カードを差し込
んでいた。
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「そうだ。では、私が、そう分類した根拠はなんだ?」
「我々のデータベースに資料がなく、船内のスキャンも失敗に終わった
からです」
「では、どうして、おまえは資源を無駄にしているんだ?」
「マイクロトンネルセンサーを使えば、外壁を突破できるかもしれませ
んし━━━」
「そして内部を、1分子づつ調べるというのか?」
「はぁ━━━」
「他にもターゲットになりうる船が、いくつもあるはずだろ?」
「でも、データ送信コンジットにたどり着くことができれば、メインコ
ンピュータのコアに直接、入り込めるんです。そうすれば、彼らの武器
システムの情報も手に入ります。理論上は」
「逆に、探知されるぞ。スパイされて喜びやしないだろう」
「万全の注意を払っています。探知されるようなことは、ありません」
「もう、危険回避を決定したんだ」
「さっきの方法でどうか、送信してみたんです。その、ヒエラルキーに。
もうすぐ返事が来ると思いますよ」
「な
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暗黒の地球帝国
/ST/ENT_4_5_2/
機関室。
ドクターが、タッカーの右手の甲の火傷やけどを治療していた。
「遮蔽装置は、直るのか?」と、アーチャー。
「1日は、かかります」と、タッカー。
「6時間で、直せ!」
「何十という、EPSがある中で、オーバーロードしたのは、ただ、ひ
とつ」と、リード少佐。「遮蔽装置につながる、EPSだけです」
「他のシステムにも、被害が出ています」と、タッカー。「内部センサ
ーも、Gデッキの重力プレートも、ダウンしていて━━━」
「遮蔽装置が最優先だ!」と、アーチャー。そして、リード少佐に。
「責任の所在が、だれにあるのか、すぐに、突き止めろ!」
「調査なら、部下にさせます」と、タッカー。「部外者に、うろうろさ
れちゃあ、仕事の邪魔になる!」
「遮蔽装置を直せ!」
アーチャーは、機関室を出ていった。
◇
フォレストのいる拘束室。
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アーチャーが入ってきて、スピーカーをオン
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感想
/CO/Comment/
3
作品について
パート1=詩 ∨
パート2=ノンフィクション ∨
パート3=シナリオ ∨
パート4=ノベル ∨
パート5=ショートストーリー ∨
パート6=短編集 ∨
パート1=詩
発酵したインク:10の詩、自費出版1932年
内容:「太りすぎのふくろうに捧げる歌」「間奏曲」「ギフト」
「聞きなれないセレナーデ」「モダンメロディ」「ラプソディ」
「オーチュア」「ロマンス」「ミッドナイトソナタ」「ゆっく
りと目覚める」
シャドースーツ:15の詩、自費出版1932年
内容:「赤ワイン」「ハーレムの子守唄」「忘却のためのプレ
リュード」「シャドーダンス」「反映」「ありえない疑問」
22
21
「エピック」「アイドル」「船荷ふなに」「不死」「牡蠣か きと鮫さめ」「憎
しみの賛歌」「街灯を巡る戦い」「贖罪のしょくざい祈り」「死の舞踏ぶとう」
「トレイシーの前奏曲」
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ファマドユニヴァース
/FB5/WhatMadUniverse/
叩く音がだんだん大きくなって、近付いて来たとき、引きずったりバ
タバタする足音は、消え去った。音は、信じられないくらいのスピード
で、近付いて来た。
夜歩きって、なに?人間?今まで見聞きしたり本で読んだ断片のピー
スを、つなぎ合わせようと試みた。怖こわがってる顔をした男は、なんて言
った?ギャングどもとアームロックしてビルからビルへあさり歩き、叩たた
いているのを聞いた。人間、それとも別のもの?殺し屋たちの組織され
たギャングで、霧中の通りをあさり歩いているに違いない。ビルからビ
ルへ、お互いの腕をアームロックして、叩たたく杖を案内に、長い列を組ん
で。
杖つえも武器なのか?それで叩く以外に、別の武器もあるのか?
叩く音は、わずか数ヤードに迫っていた。闇の中を歩くスピードより
ずっと速かった、ほとんど走ってる、組織化されたスピードだった。
ケイスは、もう、待っていられなかった。振り返って、ビルの並びの
線に対角的に走り出した。手がぶつかって、ざらざらしたもにに触れる
と、それと平行に走った。目に見えないものが降って来る危険にも関わ
らず、走った。
闇の中を走る危険よりも、背後に迫って来るものの危険の方が大きか
った。怯おびえた顔の男の声が含む恐怖は、伝染性があった。その男は、ど
んなに不潔だろうと、もはや、卑怯者ではなかった。彼は、夜歩きがな
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聖なる神殿の謎
/ST/DS9_1_1_1/
吸い取るだけ吸い取り、も
う何も残っていないとみるや、撤退を決めたのです」
「こんな状態の星では、残されたベイジョーは、生きてゆくすべもない。
我々が救援物資を送っても、とても、足りはしない。だが、ベイジョー
はいい種族だ。彼らが、連邦に加盟してくれれば、援助ももっとできる
のだが」
「加入するでしょうか?」
「簡単にはゆかない。彼らも内部分裂している。今までは、カーデシア
という共通の敵がいたから、うまくまとまっていたのだが」
「では、時期尚早ですね」
「内政干渉にならん範囲で、彼らの連邦加入の準備を整えるのも、君の
任務だ。中佐、この任務の話があった時、君が、一度は断ったことは、
聞いたよ。だが、三年もずっと、ユートピアプラネットの造船所で、平
和に暮らせば、そろそろ、変化が欲しい頃だろう」
「息子のジェイクのことがありますから。ここは、子供には、よくあり
ません」
「残念だが、宇宙艦隊の士官には、自分の任務地を選り好みする権利は、
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ボディスナッチャー
/SY/BodySnatcher/
と、ナンシー。ドアの前に、ギブナーが立っていた。
◇
マシューは、リサの家の前に、車を停めた。
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ドアをノックしたが、鍵がかかっていた。
マシューは、窓によじ登り、室内を見た。電気を暗くして、ジェフリ
ーが座って、ヘッドフォンでテレビを見ていた。マシューは、裏の地下
室にまわり、ガラスを割って、窓の鍵をあけて、ドアのかんぬきをはず
した。ジェフリーは、音を聞いたが、気にとめなかった。
マシューは、階段を上がった。居間のジェフリーを見てから、そのま
ま、2階へ行って、室を見てまわった。
「うわぁ、エリザベス!」と、マシュー。その室の中は、葉が大きく生
い茂り、植物のまん中に、リサが、死んだように、横たわっていた。マ
シューは、どうすることもできずに、ひざをついた。リサは、裸で目を
閉じ、体のまわりは、羽毛のようなものにおおわれていた。
すると、隣りの室から、リサの寝
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ギーゼンスタック家
/FB1/TheGeezenstacks/
この数年のあいだで、はじめての
ことだった。
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あるできごとは、それより早かったり、別のできごとは、遅くやって
きた。指をさして、こう、言うことはできなかった。「そう、ギーゼン
スタック家に起こることは、24時間以内に、われわれにも起こる」と。
ときどきは、1時間以内であった。ときどきは、1週間後であった。
「ママギーゼンスタックとパパギーゼンスタックは、きょう、けんかし
たの」
サムは、エディスとけんかにならないように、気をつけていた。しか
し、うまくいかなかった。彼のせいではなかったが、帰りが、とてもお
そくなった。ほとんどないことだったが、このときは、エディスは許さ
なかった。なるべく、しずかにうけごたえしていたが、エディスのイラ
イラをうまくかわせず、ついに、カッとなってしまった。
「ギーゼンスタックおじさんは、遠くに行くことになったの」
リチャードは、なん年も、町を離
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ヴァンパイア
/FB/Blood/
「新しい生物だわ!犬は、滅ほろんだのよ。なにものかが支配して、ヴァン
パイアは、忘れ去られたわ!」
4
3
こちらにやってくる生物は、テレパシーが使えた。
「私たちは、あなた方の考えを聞くことができます」と、ふたりの脳内
の声。
「ヴァンパイアのことを知っているか、考えていますね。それがなんな
のかわかりませんが、われわれは、知りませんね」
ドリーナは、歓喜のあまり、ヴェロンの腕をつかんだ。
「自由よ!それに、ごはん!」
「あなた方は、疑問を抱いていますね」と、声。
「私たちがなにから進化した生物なのか━━━そうですね、現在の全種
族は、野菜です。私は━━━」
彼は深くおじぎをした。
「ここの支配種族のひとりですが、かつて、あなた方が、チューリップ
と呼んでいたものです」
(終わり)
6
5
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さぁ愉快にやろう
/FB6/ComeAndGoMad/
マージが
皿を拭ふいているキッチンのうしろに頭を傾けて、言った。「マージには
言ってない、ジョージ、心配させるので」
マージを心配させては、なぜだめなのか、質問したかったが、訊きかな
かった。たぶん、答えを聞くのが、少し怖こわかったのだろう。それは、マ
ージがすでに彼を心配していることを意味していた。悪いサインだった。
彼はこの3年間、すべてを、かなり元気にやり過ごして来た、と考えた。
とにかく、質問できないまま、チャーリーは彼を居間に案内し、そこ
はキッチンからもよく聞こえたが、チャーリーは言った。「チェスをや
る気になってくれて、うれしいよ。マージは今夜は出掛けるんだ。彼女
が見たい映画が、近所の映写会でやるので。カードゲームをやる気分で
ない」
彼は、クローセットからチェス盤と駒を出して、コーヒーテーブルに
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49
並べ始めた。マージは、ビールを背の高い冷えたグラスに注いだトレ
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白日夢
/FB7/Daymare/
ペリー?」
発明家は、今、困ったように見えた。
「分からない、違いは?」
「公式リストの本は」カクアは説明した。「2つのグループに分けられ
る。本当に危険なものは、ブラック本。所有するだけで重い罰を課され
る。書いたり印刷したりすれば、死刑となる。穏おだやかに危険なものは、
グレイ本。そう、呼ばれている」
「ウィレムがどちらを売っていたのか、知らない。そう、これは記録か
ら除外してほしが、一度、ウィレムから借りて、2冊読んだ。オレには、
にぶい内容に思えた。主流からづれた政治理論」
「それは、グレイ本」カクア警部補は、ほっとしたように見えた。「理
論的なものは、みんな、グレイ本。ブラック本は、もっと危険な、実践
的内容があるもの」
「どのようなもの?」発明家は、カクアをじっと見つめた。
「不法なものの作り方」カクアは説明した。「レタイトのように、例え
60
59
ば、レタイトは、毒ガスで、非
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