原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
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一.
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(使える文字は半角の英数字と_のみ、6〜15文字)
上の入力欄にIDを指定し、自分用のゲストルームを作成。
公開しない(リンクを張られない)限り、他人は入れません。
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(複数作る場合は、同一IDにしてください)
9タイトル、ゲスト制限あり(nov:15KB、画像:120KBまで)
1タイトルあれば、15KB制限でも、novを分けて、開始
ページを%pag 20とずらすことで、いくらでも書けます。
URLを、ID_10桁番号の形で作成後、ゲストルームへ入り
ます。そのURLは、メモ帳かお気に入り登録にのみ記し、
他から一切リンクを張らないでください。(1か所でも
リンクを張ると、検索ロボットに無数に侵入されて、
公開しているのと同じことになります)
一)
試用版 ゲストルーム
は、プロトタイプとして保存。
(以下、略)
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京 都 大原
星 銀河
夢 心
人形 宇宙船
月 夜 花 光
月 夜 花 光
、 ◇
令 和
SFミステリー
「トゥーフ!」 キャビア マーストラリア ビックマック 記憶
ホラー シリウス コロシウム ナスティ アボミっぽい 「ギャーッ!」 ねずみ アリス
[人形 宇宙船 or検索] ヒット 35 件です。
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ボディスナッチャー
/SY/BodySnatcher/
「サヤがある」
「図鑑にも出ていない花なの!」と、リサ。ナンシーに。
「ジャック、捨てて!」と、ナンシー。
「ピンクの花だ」と、ジャック。
「有毒かも!」と、リサ。
ジャックは、やっと、花を置いた。
「あちこちにあるわ。寄生植物よ。どこから、来たの?」
「宇宙から?」と、ナンシー。
「まさか!」と、ジャック。
「なぜ?」
「宇宙からなんて」
「どうして?」
「スペースフラワーなんかない!」
「そう言いきれる?金属製の宇宙船とは、限らないでしょ?」
「金属製の宇宙船は、信じられない!」
「地球への侵入方法は、いくらでもあるわ!」
88
87
「そうよ」と、リサ。「肌にふれたりとか、においをかいだだけでも」
「この公害だらけの世界では、気づかれないわ」
「侵入経路は、不明だけど、感染したのよ!この花を分析しなきゃ!唯
一の手がかりよ!」
「体内に入って、DNAに作用して」と、ナンシー。「人を変える
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空想せよ
/FB1/Imagine/
空想せよ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
空想せよ。
さまざまな幽霊。神々。悪魔たち。
空想せよ。
いろいろな地獄や天国。空中に浮遊する都市や、海中に沈んだ都市。
ユニコーンやケンタウロス。魔女や魔法使い。精霊のジンやバンシー。
天使やハルピュイア。魔力や魔法。4大元素、守護神、悪霊。
空想するのは、かんたんだ。
何千年のあいだ、人類は、これらすべてを、空想してきた。
2
1
空想せよ。
宇宙船や未来を。
空想するのは、かんたんだ。
未来は、現実にやってくるし、宇宙船も登場する。
それでは、空想するのは、むずかしいものは、あるだろうか?
もちろん、ある。
空想せよ。
ひとつぶの物質を。
そのなかに、あなたがいて、目覚め、考え、
それゆえ、自分が存在することがわかり、
自分が入っている、ひとつ
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人形の家で
/TZ/Miniature/
警備員は、展示室の電気をつけた。
「ここに?」と、警官。
「まず、間違いない」と、精神科医。
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「捜しましょう!」と、警官。
「チャーリー!」と、母とマイラ。
みんなで展示室の中を、さがしまわった。
警備員は、人形の家の前に来たとき、応接間が、いつもと違う気がし
た。
アイリーンが、チャーリーといっしょにイスに座って、スライドを見
せていたのだ。アイリーンも、チャーリーも、笑顔で、幸せそうだった。
「結局、チャーリーは」と、ナレーター。「見つかりませんでした。警
備員は、誰にも、話しませんでした。信じてもらえないからです。ミス
テリーゾーンの片隅で起きたことなら、特に」
(第四_八話 終わり)
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アンドロメダUの来訪者
/FB/AllGoodBems/
ドッグフードを食べてしまうと、水をぺちゃぺちゃ飲んでから、ド
アのわきの絨毯にじゅうたん戻っていった。
「レックス」と、エルモ。「もしも、やつらが捨てていった宇宙船を
見つけ出せたら、オレはストーリーを書く必要なんかなくなるよ。そこ
には、かなり価値のあるものがありそうだからね。そこで、提案なんだ
が━━━」
「いいよ」と、ドーベルマン。「ぼくが、あんたにその場所を話したら、
別のドーベルマンを、ぼくの仲間にしてくれる?あんたは、そのうち、
ドーベルマンの子犬たちに囲まれて━━━さて、あんたは、宇宙船の場
所を知らない。けれど、なんとしてでもさがしたいと思っている。ワン
という名のベムは、あんたの心に、そのアイデアを植えつけていったよ
うだね。ワンは、ぼくもそこからなにかが得られる、って言っていたよ」
「そうだね。その場所を話してくれるかい?」
「いいよ。今、あんたが食べたサンドイッチだけど、スライスハムの先
に小さなゴミのようなものがあったんだ。ほとんど、顕微鏡でないと見
えないサイズだったけど、それを、あんたは、今、食べてしまった━━
━」
36
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エピローグ
エルモスコットは、両手を頭の上においた。ドーベルマンは、開いた
口から、長い舌を、だらりと垂らして、今にも笑い
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ドーム
/FB7/TheDome/
「そう!」と、ブラドン。「オレはドームに中にいた。しかし、なにが
起こった?ボストンが核兵器で壊滅したあと、なにが?」
「宇宙船さ。ボストンの破壊は、事故だった。宇宙船の艦隊が、アルデ
バランからやって来た。オレたちよりかなり進化した種族で、慈悲深か
った。彼らはオレたちを、ユニオンに迎え入れ、いろいろ助けてくれた。
不幸にも、ボストンに1機、墜落して、動力源の核物質が爆発した。そ
れで100万人が死んだ。しかし、他の宇宙船は、数時間以内に、あら
ゆるところに着陸して、説明し、謝罪し、戦争は回避された。まさにす
ぐに。アメリカ空軍はすでに出撃していたが、すべて呼び戻された」
ブラドンは、かすれた声で言った。「それで、戦争は?」
「もちろん、なかった。戦争は、今では過去の遺物さ。銀河ユニオンの
おかげで。宣戦布告する、国家どうしの政府さえ、もうなくなった。戦
争はありえない。オレたちの技術は、ユニオンのおかげで、途方もなく
進歩している。オレたちは、火星と金星を植民地にした。そこはすでに
居住不可能な星ではない。ユニオンがそこをオレたちに割り当ててくれ
て、多くが移住している。しかし、火星や金星は、ただの郊外さ。オレ
たちは別の恒星へ旅している。オレたちは、さらに━━━」彼は、ひと
息ついた。
ブラドンは、カウンターの端はしを、強くつかんでいた。彼は、すべて失
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29
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レッドダイアモンド
/RD/RedDiamond/
包みをつかんだ。「分かってると
思うけど、これらの手紙はオレにとって大切だ。ランダールを捜してい
て、かならずこの手紙を彼に手渡す。そして、やつがアンナに借りてい
る借金は、ちゃんと返済させる」
「そうしてくれる?あいつには、いろいろ迷惑をかけられたということ
もあるけど、これはもう話した」
「オレはかならず、ランダールに返済させる。信じてもらっていい、ア
ンナ」
「あんたにとっては重要なものだからね。机の引き出しに眠らせておく
よりいい」
「お人形さんのようだ」
アンナは照れて、手で口をおおった。
「あとで連絡する」
「そうして!」と、アンナ。レッドは外へ出て行った。
レッドは、近くのデニーズに入って、苦いコーヒーの残る口を和らげ
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467
るため、軽い食事を注文した。
注文を待つあいだ、包みをあけた。2通の取立業者の手紙は、いつも
の警告で、ランダールがすぐに支払いをしないと法的手
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恐怖のウイルス
/ST/DS9_1_2_1/
3
シスコ大佐は、コンピュータに報告した。
「ステーション日誌 宇宙暦 46423・7、ディープスペースナイ
ンにいる人間の6割が、ウイルスによる言語障害を発病、我々は、標準
隔離体制を発動、追って通知するまで、外部から、当宇宙ステーション
への宇宙船からの接触を禁止した」
キラ少佐は、レプリケータの配線の奥で汚染装置を発見した。
「レプリケータのパターンジェネレータに取り付けてありました」と、
キラ。
「オブライエンは、修理中、これを作動させてしまったんだな」と、シ
スコ大佐。
「ベシアによれば、その装置は、変則プログラミングシーケンスを出現
サブルーチンに導入するんだそうです。つまり、わかりやすくいうと、
ウイルスを分子レベルでレプリケータの食べ物の中に、直接入れるわけ
です」
「明らかに、破壊活動だ」
「カーデシアの破壊活動です」と、キラ。
「なぜ、そう言いきれる?」と、シスコ大佐。
「動力にターボリニアコアを使っています。これは、カーデシアの技術
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37
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夢、遥かなる地にて
/ST/DS9_6_4_1/
君は、その、いったい」と、アルバート。
「パブストさんの新しい秘書の、ダーリーンカウスキー。これ書いたの
誰?」
「私だ」と、ベニー。
「あなた?」と、ダーリーン。
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「意外かな?」
「だって、これ、『人形使い』以来の傑作!SF、よく読むの」
「いい子だね、君は」と、ハーバート。
「あんたみたいな人が増えてくれなきゃ」と、ケイシー。
「ベニーの小説は、ほんとに、そのお、えと、そのお、どう言えばいい
かな、えと、非常に、そのお」と、アルバート。
「感動的!」と、ダーリーン。
「ええ、そう」
「うふ」
「実に画期的なすばらしい作品だ、ディープスペースナインというタイ
トルも興味をかき立てられる」と、ハーバート。
「おみごとだ」と、ジュリアス。
「彼は、舌足らずだね、君の才能の半分でもあればと、そう、言いたか
ったんだよ」と、ハーバート。
「ねぇ、ベニー、私、この少佐が気に入ったわ、タフな
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SFミステリー (小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン) ライトノベル風
/
(画像提供:
ISFDB)
原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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ファブクリップ
/FB5/FabClip/
1つ
のアイテムが、もう1つと意味を持ち始めた。それらは、おやじが若い
ころにやっていたことを、アムが話してくれていなかったら、なんの意
味もなさなかっただろう。
黒の毛ばだったかつらがあった。それは、貴族が黒く化粧してつける
もののようだった。直径がだいたい2・5インチの明るい赤のボールが
6つあって、ジャグリング用だった。鞘さやにスペイン船が描かれた短剣。
美しいバランスの単発のターゲットピストル。黒のマフラー。メキシコ
原住民の子どもの小さな土の人形。
ほかにもあった。すべてを一度に見ることはできない。
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手書きの紙の束。ティッシュで包まれたなにか。壊れたハーモニカ。
それは、おやじの生涯だ、とオレは考えた。それが、小さなスーツケ
ースの中に詰め込まれていた。とにかく、おやじの生涯の一面ではある。
それらは、おやじが保存したいと思ったものだが、家には置いておきた
くない
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ギーゼンスタック家
/FB1/TheGeezenstacks/
かなり悪いね、エディス。たぶん、待たないほうがいいね。
オーブリーは、人形をあきらめる気になっているんだし」
リビングルームに戻ってくると、サムは、まだ、ハーハーいっていた。
オーブリーは、ほとんど、おそれるように、サムを見ていた。オーブリ
ーが、こんなふうに、サムを見るのは、はじめてだった。
「ハニー、わるかったね」と、サム。恥ずかしそうに、オーブリーに。
「でも、いいね、このことは、守ってほしんだ。お人形さんで、お葬式
や死神ごっこは、けっして、しないように!お人形さんのひとりが、重
い病気になったとか、事故だとか、どんな悪いことでもだよ。約束でき
るかな?」
「わかったわ、パパ。こんやは、お人形さんは、おしまいにするわ」
オーブリーは、人形の家にふたをして、キッチンへ戻っていった。
玄関で、エディスは、リチャードに言った。
「わたしは、オーブリーをひとりにして、引きとめておくわ。ディック
は、サムに言って!そうね、今夜は、どこかへ、なんでもいいから、外
出しようって。とにかく、サムを連れ出して!」
サムは、まだ、人形の家を見つめていた。
「今夜は、お楽しみというのは、どうですか、サム?」と、リチャード。
「どこかへ、外出して、楽しみましょう!このところ、ずっと、家にい
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パペットショー
/FB2/PuppetShow/
仰あお向けに倒れ、
目をつぶった。数分前に、杖男が倒れたのと、まったく同じように。
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エピローグ
ロバは、頭を上げた。そして、軍曹の肩越しに、頭を円の中に入れた。
「大佐、操りあやつ人形たちの世話を、よろしく頼む!」と、ロバ。「銀河の
支配種族が、人間、少なくとも、ヒューマノイドかどうか、なんてこと
が、そんなに重要かね?
━━━銀河の支配種族は、なんだと、思うかね?」
(終わり)
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41
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終わり良ければ
/FB1/HappyEnding/
マリギーを手でふりはらうか、石を投げるだけになった。
キフは、地球のアリに似た、ベヌースb星の虫で、食料を盗んだ。し
18
17
かし、このことは、多くの食料があったので、それほど、重大ではなか
った。小屋にあるのは、宇宙船の貯蔵用であったが、使われたことはな
かった。カンを開けるまでは、キフたちはたかることはなかった。カン
を開けて、一度にすべて食べなければ、残したものはなんでも、キフた
ちに食べられた。しかし、このことは、重大ではなかった。カンはいく
らでもあったし、ジャングルには、フレッシュなくだものがいつもあっ
た。シーズン中は、いつも。そして、ここには、雨をのぞいて、季節と
いうものはなかった。
キフたちが、役だったこともあった。それは、彼に、なにか強い感情、
憎んだりといったマイナスの感情を与えることで、正気を保つのに役だ
ったのだ。
そう、はじめは、それは、憎しみではなかった。
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葬送曲
/FB3/Recessional/
チボルト司教は、戦いの初期に私にこう囁いささやた。
「戦って死ぬ?なんのために?」
それは、平原のはるかかなたで戦いが起こり、王を守るためにわれわ
れが整列したときだった。
それは、司教の邪教の始まりでしかなかった。司教は1つの神を信ず
るのをやめ、いっしょにゲームをプレイする神々を信ずるようになった。
神々はわれわれを人間として扱いもせず、戦う動機もわれわれのもので
はなく、われわれは、無用な戦いにくり出された操りあやつ人形に過ぎないと
信じていた。さらに悪いことに━━━なんというバカげたことだろう!
━━━ホワイトはかならずしも善ではなく、ブラックはかならずしも悪
ではないという。宇宙のスケールから見たら、どちらが戦いに勝とうと
問題ではないという。
4
3
2
もちろんこれは、私にだけしかも囁かささやれたものだった。司教は心の安
らぎをのぞんでいたのであって、彼の言ったこ
|
聖なる神殿の謎
/ST/DS9_1_1_1/
特殊なワームホールです。見たところ、自然に発生したもの
とは、とても、思えないわ」と、ダックス中尉。
「だとしたら、人口的に作られたと?」と、ドクターベシア。
「発光体を作った何者かが、あのワームホールを作ったという可能性が
高いわね」
「カーデシアが動き始めました、デノリアスベルトへ向かっています」
と、オブライエン。
「オブライエン、このステーションをワームホールの入り口に移動でき
ないかしら?」と、キラ少佐。
「これは、宇宙船じゃないんですよ。反動推進エンジンを六基備えてい
るに過ぎない。1億6000万キロ進むには、2か月はかかる」
「明日までには、着きたいわ」
「へへ、そんなこと不可能ですよ」
「あのワームホールは、この宇宙域全体の未来を切り開くものよ。ベイ
ジョーとしては、領有権を確保したいわ。くやしいけれど、惑星連邦の
後押しがあれば、こちらの主張は、通りやすいでしょうね」
「ディフレクタジェネレータで、亜空間フィールドを拡大できないかし
ら。ローレベルのフィールドでステーション全体を包むのよ」と、ダッ
クス中尉。
「そうすれば、慣性質量が落ちる」
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「ステーション自体が軽くなれば、六基のエンジンでも、十分に移動で
きるわ」
「だが、失敗すれば、このステーションは、こっ
|
幻の指揮官
/ST/VGR_6_1_4/
と、ハリー。異星人の宇宙船が揺れる様子が、スクリーン
に映った。
「は、まいったか、え?くすりを、味わえよ!」と、ドクター。
「ドクター、抑えなさい!」と、ジェインウェイ。
「はい」と、ドクター。
スクリーンの監督官が、異星人の宇宙船で、攻撃ボタンを押すのが、
映った。
ボイジャーは、被弾ひだんし、ブリッジに閃光。大きく、揺れた。
「フェーザー、使用不能です」と、トゥヴォック。
「乗船に、そなえよ!」と、監督官。勝ち誇ったように。
「交渉するのよ、ドクター。こう言うの━━━」
ドクターは、どうしたらよいか、迷って、困った顔をした。
「トゥヴォック!」と、ドクター。突然、意を決したように、立ち上が
った。「光子こうし砲だ!光子こうし砲を起動しろ!」
トムやハリーが、ドクターの顔を見た。
「トゥヴォック!命令だぞ!」と、ドクター。
トゥヴォックは、チャコティと目を合わせて、とまどっていたが、従
った。
「これより、光子こうし砲を起動します、艦長!」
88
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囚人のピアノ
/TZ/TheConvictsPiano/
囚人のピアノ
パトリスメシーナ、ジェームスクロッカー
プロローグ
夜の山の景色。
窓が閉まると、壁にも、星空。
惑星が回っている上に、胎児、蜘蛛、浮き雲、木馬。
赤ちゃん人形の顔、土人のお面。
水爆実験、窓。
そして、ナレーターのロッドサーリングの映像。
星空のバック。「ミステリーゾーン」のタイトル。
2
1
1
刑務所の屋上。休憩時間。
リックは、目をつぶって、頭の中で、軽快なジャズピアノを演奏して
いた。台の上に置いた、両手の指が動いていた。不思議に思った、フレ
ッドが、横に座って、動く指を見ていた。
フットボールをしていたサムが、ボールを追って、ふたりにぶつかっ
てきた。サムは、追ってきたもうひとりに、タックルされた。
「ふざけるな!」と、サム。相手を突き飛ばしてから、ナイフを出した。
「来い!」
それを見て、リックが、サムに
|
ナッシングシリウス
/FB2/NothingSirius/
10
オレは、宇宙船のドアをあけた。ママとエレンが、先に入った。ママ
が入ろうとした時に、声がした。
「きみたちに、別れを告げる」と、声。
「オレたちも」と、オレ。「おまえたちに、別れを告げる。地獄に行き
な!」
宇宙船に入ってから、オレは、ママに説明した。この場所を離れるの
が早ければ、早いほど、オレはハッピーだった。
「待て!」と、声。
その声には、オレたちに待たせようとする、なにかがあった。
「きみたちが2度とここへ来ないように、説明したい」
「なぜ、ダメなんだい?」と、オレ。別に戻ってこようとは、思わなか
ったが。
「きみたちの文明は、われわれのものとは共存できない。きみたちの心
を調べて、そう、確信した。きみたちの反応を見るために、きみたちの
心にあるイメージを投影して、実体化した。最初に投影されたイメージ
は、混乱していた。しかし、きみたちが、最遠ポイントに歩いてゆくま
でに、きみたちの心が分かった。きみたちと、同様の人物を、投影でき
た」
60
59
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ケンタウロス
/FB1/HorseRace/
ケンタウロス
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
ガーンロバーツは、秘密エージェントKー1356として知られる人
物だが、今は、銀河連邦の主任安全局員として、ひとり乗り宇宙船で、
眠りについていた。宇宙船は、地球を出発して、206光年離れた場所
をめざして、時速14光年で、自動航行中であった。ベルがなって、コ
ンピュータに、起こされた。すぐに、スクリーンにむかい、スイッチを
入れると、連邦の所長特別補佐のダウネンブランドの顔が映った。
「Kー1356、さっそく、仕事です」と、スクリーンのブランド。
「今、通過中の星雲にある、ノヴァという恒星をご存知ですか?」
2
1
「ええ」と、ロバーツ。すぐに、返答した。この距離での通信は、今の
ような、超光速通信では、かなりの電力ロスにつながるので、できるだ
け、早く、会話を切り上げたかった。
「では、その惑星に
|
パターン
/FB2/Pattern/
ミスメーシーは、鼻で笑った。
「なぜ、みんなは、そんなに心配するのかしら。彼らはなんにもしやし
ないじゃない?そうでしょ?」
町では、どこでも、パニック状態であった。しかし、ミスメーシーの
庭は、静かだった。彼女が静かに見上げる先には、モンスターように巨
大な、1マイルはあろうかというインヴェイダーたちの姿があった。
1週間前に、彼らは、100マイルの長さの宇宙船を、アリゾナ砂漠
に静かに着陸させて、地球にやってきた。1000人近い数の仲間が、
宇宙船から出てきて、今も、そこらじゅうを歩きまわっていた。
2
1
1
しかし、ミスメーシーの言うように、彼らは、なにも、あるいは、だ
れも、傷つけなかった。彼らは、人々に影響するほどは、実体的ではな
かった。1匹が、人を踏みつけたり、あるいは、人がいる家を踏みつけ
たりすると、あたりが夕暮れのように、うす暗くなって、足をど
|
失われた母星
/ST/StarTrek2009/
副長は、ロバウに従って、通路を歩いた。
「15分、連絡がなかったら、避難を開始しろ!」と、ロバウ。
6
5
「救難信号は?」と、副長。
「近くに援軍は、いない!自動操縦にして、脱出するんだ!」
「はい、船長」
ロバウは、エレベータに、ひとりで入った。
「きみが船長だ、カーク」
ロバウは、階下へ降りると、シャトルに乗り込んで、敵艦に向かった。
敵艦は、惑星の鉱山掘削用の巨大な宇宙船で、掘削トンネルの奥に、本
体があった。ロバウは、シャトルを降りた。
「心拍数、上がっています」と、ケルヴィンの技術仕官。スクリーンに、
ロバウの身体モニターが映し出された。副長は、船長席で、それを見て
いた。
ロバウは、敵艦の奥まで連れて来られた。
「この船を見ろ!」と、敵のひとり。立体モニターに、船体を映した。
「指揮官は、誰だ?」と、ロバウ。「彼か?」
「私が、ネロ船長の代理で話す」
「では、船長に尋たずねろ!どういう理由で、連邦の船を攻撃した?」
ネロは、座ったまま、なにも答えなかった。
船長代理は、人物の立体写真を、モニターに出した。
「あなたは、スポック大使の居場所を知っているか?」と、船長代理。
「私は、その方かたを存じ上げないが」
8
7
|
探検隊
/FB3/Expedition/
長官は、2
5人の男と5人の女の構成比を支持していたように思えた。確率法則で
は、くじの結果は、5対1の男女比になるはずだった」
「しかし、確率法則は、試行を無限におこなった場合の話で、1回の試
行ではどうなるかは分からない。くじの結果は、29人の女が勝ち、男
で勝った者は、ただひとりであった」
「くじに勝ったもの以外の全員が大声で抗議したが、長官は耳をかさず、
くじは正当に行われていて、結果はいっさい変更されなかった。男のエ
ゴを満たす唯一の譲歩は、マクソンを船長にしたことであった。宇宙船
は出発し、火星への旅は成功した」
2
「第2次火星探検隊が到着したとき、植民地の人口は2倍になっていた。
ちょうど2倍で、女性の全員が子どもを生んで、ひと組は双子だったの
で、ちょうど30人の子どもがいた」
「アンブローズ君、手を上げているのは見えますが、話を終えさせてく
ださい。ここまでの話にビックリするようなことはありませんし、一部
の人たちが考えるような不道徳なこともありません。時間さえあれば、
ひとりの男が29人の子どもを作ることは可能です」
6
5
エピローグ
「マクソン船長が、鉄腕マクソンと呼ばれる理由は、つぎの事実による
のでしょう。第2次火星探検隊は、予定では1年後であ
|
星雲を越えて
/ST/StarTrek2016/
亡くなったことが記されていた。
2230・6ー2263・2
スポックは、高齢の大使が32才で死んだのが信じられない気がした
が、バルカンには、公式記録を疑う習慣はなかった。
◇
ヨークタウン基地の監視塔。
監視衛星の脇を、救難ポッドが基地に向かって落ちていった。
「IFFアラート!」と、監視員。「船籍不明の宇宙船が、接近中!連
邦の船ではありません!」
「船籍不明の船に告ぐ!」と、監視チーフ。「接近許可はない!エンジ
ンを切り、指示を待て!」
ヨークタウンの小型の警備艇が5隻、救難ポッドを追尾した。
「船籍不明船、応答せよ!」
スクリーンに、救難ポッドの女性船長の映像。なにを言っているのか、
調整できてなかった。
◇
24
23
ヨークタウン基地のエアロック。救難ポッドの女性船長が立っていた。
「ふつうに話して!」と、隊員。
ヨークタウンの女性提督が、脇で見てい
|
暗黒の地球帝国
/ST/ENT_4_5_2/
軍曹が入ってきた。
アーチャーは、軍曹を見上げてから、息絶たえた。
◇
ディファイアントは、地球の軌道に入った。
ディファイアントのブリッジ。
ドアがあいて、軍曹に護衛された、ホシサトウが入ってきた。
「ガードナー元帥に、つないで」と、ホシサトウ。船長席で足を組んだ。
「回線、オン!」と、通信仕官。
「こちらは、宇宙船、ディファイアント。ただちに、降伏しなければ、
地球を攻撃する。応答せよ!」
スクリーンに、ガードナー元帥が映った。
「アーチャーは、どこだ?」と、ガードナー元帥。「おまえは、なにも
のだ?」
「帝国の新たなる、皇帝、ホシサトウです。今後は、わたしに、服従な
さい!」
(第四_五_三話 終わり)
168
167
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いつもふたりで
/SY/TwoForTheRoad/
楽しんでたろ?」ドア越しに。葉巻を吸いながら。
「まさか。もう、うんざりよ」
「なぜだい?」
「なぜって、人の世話になるのは、疲れるからよ。早く、ふたりっきり
になりたいの」
「そんなに長くは、たってないだろ?」マークは、ドアをあけて、顔を
出した。
「この2日間が、何ヶ月にも思えるわ」ジョアンナは、ドアをしめた。
髪にティアラ。
「彼と、仕事をするんだ」
「わたしがするわけじゃないわ。わたしじゃ、ないわ」
「モーリスの操り人形」と、マーク。鏡の前で。
「子どもの名前は?」と、ジョアンナ。白の室内着になって、出てきた。
「なんの子ども?」
「わたしたちの子どもよ!」
「ベイビーだろ?」
「なぁに?」
「きみが太った姿を、思い描いてる。なに?」
「あなたが、やせた姿を、考えたの」
「公爵夫人でいたいなら、そのまま。愛を望むなら、帽子を」
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ジョアンナは、髪のティアラをはずした。
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ファマドユニヴァース
/FB5/WhatMadUniverse/
まだ、曖昧なまま
だったが、それが、かすかに輝いていた。
イスに座って、数分、考えて、アイデアは、明らかになった。ほかの
ストーリーは、きちんと読まなかったが、ざっと読んで、プロットやキ
ャラクターではなく、設定とバックグランドに注意を払った。
アイデアは正しかった。これらのストーリーと実際に自分で発行した
記憶にあるものとの違いは、バックグランドと設定が、すべて一致して
いることだった。それぞれの作家は、火星人の記述は同じで、金星人も
同じだった。宇宙船も、すべて同一の原理で動いていた。それは、HG
ウェルズの本で読んだものと同じだった。宇宙戦争を扱ったストーリー
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は、初期の惑星の植民地化における地球・火星戦争か、現在の地球・ア
ルクトゥルス戦争を扱っていた。
マリオンブレイクの言ったことは、『サプライジングストーリー』を、
サイエンスフィクションでなく、冒険雑誌に分類する点
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緑の世界
/FB/SomethingGreen/
中尉。
ドロシーのことを、ほんとうに、信じていたのかどうか。たぶん、話し
相手がほしくて、自分で作りだしたんだと思う。そのおかげで、ほかの
部分の平静を保つことができたんだ。彼女は━━━彼女は、女性の手の
ようだった。中尉、このことは、話したかな?」
「ええ、聞いた。残りも、今、聞いておく、マクガリー?」
マクガリーは、アーチャーを見つめた。
「残りというと?オレは、30才でなく、55才で、30年間も、ほか
の惑星にあって、けっして見つからない宇宙船を、25才の時から探索
していた。そのあいだ、ひとつの妄想を抱いていた。しかし、そんなこ
とは、今となってはどうでもいい。地球に帰れるんだからね」
アーチャー中尉は、頭をゆっくりふった。
「それが━━━地球には、戻れないんだ、マクガリー。希望すれば、火
星には、戻れる。火星も、いいところだ。うつくしい茶や黄の丘がつづ
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いていて。あるいは
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アリーナ
/FB6/Arena/
そして突然、しばらく記憶を失った。
しばらくの、ブラックアウト。
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それが、すべてだった。今、彼は、熱い青の砂の上に座っていて、完
全な裸だった。しかし。傷は負ってなかった。宇宙船の姿は見えず、そ
れゆえ、宇宙も見えなかった。上空のカーブは、なんであるにせよ、空
ではなかった。
足で歩いてみた。
重力は、地球よりすこし重いが、それほどでなかった。
平らな砂が広がっていて、やせこけたブッシュが、あちこちにあった。
ブッシュも青だが、その陰いん影によって、濃淡があり、砂の青より明るか
ったり、暗かったりした。
一番近くのブッシュから、小さな動物が走り出てきた。足が4本以上
あることを除けば、トカゲに似ていた。色は青で、明るい青だった。ト
カゲは彼を見ると、また、ブッシュの下に走って行った。
彼は、上がどうなっているのか調べるために、また、上を見た。それ
は正確に
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屋根の上の少女
/TZ/IfSheDies/
かわいがってたんです」
「それを、ぼくに!」
シスターは、人形を抱きしめた。
「あの子の、形見よ!大事に、取っておいた」
「変に、思うかもしれないが、譲ってほしい!サラと約束したんです」
「なんですって?」
「きのうの夜、サラに会いました。屋根の上の少女は、サラだったんで
す。信じられないでしょうが、神が、サラの魂を召していなかったら?
いつの日か、役目を果たせるよう、サラをこの世に残しているとしたら?
その時まで。今━━━」
シスターは、おそるおそる、人形をさし出した。
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エピローグ
病院の集中治療室。ポールは、装置をはずして、意識のないキャシー
の体を、シーツにくるんで抱き上げた。ナースが驚いて、制止しようと
した。
「いけません!」
「ぼくの娘だ!」
「先生の許可なしに、連れ出すのは」
「家に連れて帰る!」
ナースは、すぐに、医師に電話した。
ポールは、助手席
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白日夢
/FB7/Daymare/
男たちではなかった。彼は、暴力
は怖おそれなかった。薄気味悪い恐怖を取り除くものとして、むしろ、歓迎
した。短剣で戦える、いいチャンスとして、歓迎した。
しかし、演説者の後ろに立っていたのは、制服の男、ブラガーだった。
カクアは、署の担当はボーグセンで、彼は敵側だったことを思い出した。
ボーグセンが、今、担当で、彼が逮捕状を出すことを拒めば、どうやっ
て、演説者を逮捕できる?暴動を始めて、無垢の市民を傷付けて、なに
かいいことでもあるのだろうか?人々は、自分の意志でなく行動してい
て、ゴードン教授が言った、潜行性の影響下にあるのだ。
短剣を手に、彼は戻って行った。誰もついて来なかった。自動人形の
ように、演説者へ向き直ると、彼は、なにごともなかったかのように、
また、長広舌を続けた。
ブラガー警官は、まったく動かなった。彼の上官がいる方向さえ、見
ることもなかった。そこにいる群衆のうち、彼ひとりだけが、カクアが
やりとりした方向を向かなかった。
カクア警部補は、演説者の声を聞いたときに、行こうとしていた方向
へ急いだ。その方向は、彼をダウンタウンへ導いた。通話スクリーンを
借りられる店を捜していた。そして、セクター長を呼びす。これは、緊
急事態だった。
バーガス歯車を持つ者がだれであれ、その影響力は、まだ、セクター
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ねずみ
/FB1/Mouse/
唯一の肉体的存在だった。その生命は、つまり、イ
ンベーダーは、肉体をもたない。それは、肉体がなんであれ、そこから
出たり、入ったりできる、存在なのさ。それは、どんな肉体にも住める
し、安全に戻れる家として残せるし、ひとつに乗ったり、戻った際に捨
てることもできる。これは、ねずみのこと、それが宇宙船の着陸時に死
んだことを、うまく、説明している」
彼は、すこし、間をおいた。
「さて、その生命は、あの瞬間、ここにいた、誰かの肉体の中に飛び込
んだんだ。たぶん、宇宙船が着陸して、最初に、駆け寄った誰かにね。
それは、誰かの体の中に住んで、ブロードウェイのホテルや、ボウェリ
や、いろんなところの安宿に泊まったりして、人間のフリをしているん
だ。ありうるだろ、ビューティ?」
彼は、立ちあがり、また、歩きだした。
「そして、人間の心をコントロールする能力を持つと、それは、世界、
つまり、地球の再構築を開始した。火星か金星か、あるいは、どこかの
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ドール
/XF/Chinga/
ハンマーをそのまま、自分の頭に打ちつけ
た。
「人形を、よこしなさい!」と、スカリー。ポリーに言ったが、ポリー
は、首をふった。
「ゲームの時間よ!」と、人形。
メリッサは、ハンマーを、自分の頭に打ちつけた。
「人形を、よこしなさい!」と、スカリー。ポリーは、首をふった。
「ゲームの時間よ!」と、人形。
メリッサは、ハンマーを、自分の頭に打ちつけた。
「人形を、よこしなさい!」と、スカリー。ポリーは、しぶしぶ、人形
をスカリーに手渡した。スカリーは、人形をつかむと、キッチンへ走っ
た。
「ゲームの時間よ!」と、人形。
メリッサは、ハンマーを、自分の頭に打ちつけた。
「ゲームの時間よ!」と、人形。「ギャーッ!」と、メリッサ。
「ゲームの時間よ!」と、人形。「ゲームの時間よ!ゲームの時間よ!
ゲームの時間よ!」
スカリーは、人形を、電子レンジのなかへ入れて、3分にセットした。
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ジ
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歩兵
/FB1/Sentry/
歩兵
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
彼は、ぬれて、泥だらけで、ひどくおなかがすいて、寒かった。しか
も、故郷の星から、5万光年も離れた星にいた。
奇妙な青い太陽が、かがやいていた。重力も、彼の星の2倍もあって、
動くのも、困難だった。
1万年のあいだ、戦況は、変わらなかった。空軍のパイロットたちは、
流線型の宇宙船に、ファンシーな武器が使えて、上機嫌だった。チップ
が地上にバラまかれると、歩兵めがけて、地面をはってきて、足という
足は、すべて、血で染められた。
2
1
このひどい惑星に、上陸するとは、彼は、まったく、聞かされていな
かった。惑星の地表は、エイリアンたちも、そこにいるがゆえに、神聖
なる戦場だった。そのエイリアンたちは、この銀河に存在する、われわ
れ以外の、唯一の知的生命体であった。冷酷で、みにくく、考え
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アリスのルッグラン
/LC/AliceLooking/
「あなた!」と、アリス。人形は、テーブルの上で照明にあたっていた。
「ゆすれば、キティになりそう!」
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アリスは、赤の女王人形を持ち上げて、前後に力いっぱいゆすった。
赤の女王は、なんの抵抗もできず、顔は、だんだん小さくなって、目
は、だんだんグリーンになった。アリスがゆすり続けると、さらに、背
が低くなって、太ってフワフワになった。
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最後には、人形は、キティになった。
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「赤の女王陛下!そんなにのどを鳴らさないように!」と、アリス。目
をこすりながら、キティに向かって、すこしおごそかに。「あなたのせ
いで、目がさめてしまった!あんなにすばらしい夢だったのに!わたし
といっしょに、キティは、ルッグランの世界にいたのよ!覚えてる?」
なにか話しかけるたびに、子ネコがのどを鳴らすのは、(前にアリス
が注意したように)かなり不便ふべ
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帰ってきたカーン
/ST/StarTrek2013/
お時間を取らせないように」
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「その火山の話を聞こう。情報では、活動は活発だった。噴火すれば、
星に危険が」
「無事を祈りましょう」
「噴火は、しない?」
「活発というのは、相対的にいってですから、そこまで、正確とは」
「噴火しなかったのは、ミスタースポックが、火口内で冷却装置を作動
させたからで、その直前、村人は、車輪を発明したかどうかなのに、海
のなかから出現する、宇宙船を見たと、それが、きみの報告にある、詳
細だがね」と、パイク。スポックに。
「提督」と、スポック。
「報告したのか?」と、カーク。「なぜ、黙ってた?」
「きみも、航星日誌には、真実を書くと思ったからだ」
「ああ、書いたよ、おまえを救ってなければ」
「そのことは、このうえなく、感謝しているが、だからこそ、私が責任
をもって、報告をせねばと感じたのだ」
「すごい責任感だ。ごりっぱだよ、とんがり耳、オレを裏切ってまで」
「とんがり耳?それは、私をおとしめる意図か?」
「諸君!」と、パイク。立ち上がった。手に、杖。「艦隊の指示は、調
査と観察であり、干渉では、ない」
「しかし、ワイヤーが切れなければ」と、スポック。「村人に、われわ
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