原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
presented by bilyzkid
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
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NOVELYst AutogeNerating dimensional space
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◆◇◆更新ニュース◇◆◇
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一.
ゲストがひとりで使える専用サイト
をリリースしました。
ゲスト専用非公開サイト自動作成
(使える文字は半角の英数字と_のみ、6〜15文字)
上の入力欄にIDを指定し、自分用のゲストルームを作成。
公開しない(リンクを張られない)限り、他人は入れません。
(Google等あらゆる検索から守られます)
ゲストルームは、1人1ルームまででお願いします。
(複数作る場合は、同一IDにしてください)
9タイトル、ゲスト制限あり(nov:15KB、画像:120KBまで)
1タイトルあれば、15KB制限でも、novを分けて、開始
ページを%pag 20とずらすことで、いくらでも書けます。
URLを、ID_10桁番号の形で作成後、ゲストルームへ入り
ます。そのURLは、メモ帳かお気に入り登録にのみ記し、
他から一切リンクを張らないでください。(1か所でも
リンクを張ると、検索ロボットに無数に侵入されて、
公開しているのと同じことになります)
一)
試用版 ゲストルーム
は、プロトタイプとして保存。
(以下、略)
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京 都 大原
星 銀河
夢 心
人形 宇宙船
月 夜 花 光
月 夜 花 光
、 ◇
令 和
SFミステリー
「トゥーフ!」 キャビア マーストラリア ビックマック 記憶
ホラー シリウス コロシウム ナスティ アボミっぽい 「ギャーッ!」 ねずみ アリス
[星 銀河 or検索] ヒット 54 件です。
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ミットキーあらわる
/FB1/TheStarMouse/
ロケットが、
超スピードを出せないかもしれないからさ。それができなくも、別の実
験がある。ロケットが、もしも、月に行けなくても、地球に戻って来れ
るか?その場合、ある道具が、宇宙空間で知られてることより、多くの
情報をもたらしてくれるんだ。きみがもたらす情報は、きみがちゃんと
生存しているかどうかもそうだし、ショック吸収器具や翼がつばさ、地球のよ
うな大気でも、十分役立つかどうかということも。分かるかい?
あとで、ロケットを、大気のある火星へ送ったときに、ショック吸収
器具や翼につばさ必要なサイズを、計算するためのデータを、もたらしてくれ
16
15
るんだ。いずれにせよ、ミットキー、きみが戻れなかった場合でも、有
名になれるよ。地球の成層圏を越えて、宇宙へ出た、最初の生物として
ね。
ミットキー、きみは、スターマウスになるんだ。ちょっと、悔くやしいね。
もしも、わしが、きみくらいのサイズ
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つくられた記憶
/ST/DS9_4_5_3/
リンバーカー
プロローグ
マイルズオブライエンは、狭い独房の砂地に幾何学的模様を描いてい
た。服は汚れてボロボロになり、髪も髭も伸び放題で灰色がかっていた。
収容所のアナウンスが響いた。
「全受刑者の汚染除去をおこないます。これから直ちに汚染除去を開始
します」
レーザービームの波動がやって来て、オブライエンは体をがたがた震
わせた。
独房の戸が開くと、ふたりの異星人が武器を手に立っていた。
2
1
「マイルズオブライエンだな。アグラッサ司法当局は、おまえの件を再
審議した。特に何か申したいことはあるか?」
オブライエンは黙っていた。
「よろしい。刑期は終了した。おまえは自由だ」
「自由?」と、オブライエン。
「スパイ行為に対しては、15サイクル以上の刑期が課されるが、おま
えは20サイクルを越えた。出る時が来たのだ」
「出る?でも、いまさらそんな。どこへ
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パペットショー
/FB2/PuppetShow/
立ち上がった。ロバにま
たがったまま、立っていた。片方の足を、交差させて、一歩踏み出した。
そして、体重をロバの背中においた手にもたれて、少しのあいだ、立っ
ていたが、すぐに、砂の上に座った。
8
7
「なんて、重力の強い星なんだ」と、ガース。「長いこと、立ってられ
ない」
「ロバに水を、もらえんかの?」と、採掘工のような老人は、ケイシー
に頼んだ。「今まで、かなり、のどが渇いてるに違いない。水の袋を置
いてきてしまって、そうしないと、他のものを運べんかったのでな」老
人は、親指を、赤と青のホラーに向けた。
ケイシーは、このとき、ホラーそのもの、恐怖だと悟った。遠くから
は、色の組み合わせは、とっぴに見えた。近くでは━━━。肌は、生で、
外側に静脈が出ているように見えた。ぬれていなかったが、湿ってみえ
て、肌がはがされて、ひっくり返されているように見えた。あるいは、
単に、はがされたように
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すい星はさりゆくとも やがて きたらむ
/FB2/Reconciliation/
すい星はさりゆくとも やがて きたらむ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
夜の外は、静かで、星がまたたいていた。けれど、室内は、殺気だっ
ていた。男と女が、数フィート離れて立ち、お互いを憎しみに満ちた目
で、にらみつけていた。
男のこぶしは、固く握られ、いまにもパンチを繰り出しそうであった。
女の指は、広げられ、かぎつめのようにカーブさせていた。しかし、ふ
たりとも、腕は、脇から離さなかった。ふたりとも、良識ある市民であ
った。
2
1
1
「キライよ」と、女。声が低くなった。「アンタのすべてがキライよ」
「キサマの方こそ。キサマの贅沢のために、さんざんしぼり取られたあ
げく、こっちには、もう、キサマのエゴのために、バカなものを買わさ
れるカネさえ残ってないんだ」
「それは、ウソよ。アンタだって、それがウソだってわかってる
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オレとフラップジャックとマルスd星人
/FB4/Flapjack/
オレとフラップジャックとマルスd星人
原作:フレドリックブラウン、マックレイノルズ
アランフィールド
プロローグ
フラップジャックがいかにして、世界をマルスd星人から救ったか聞
きたいか?いいじゃろう、相棒。それは、ちょうどデスバレーの南のモ
ジャブのはずれでのことじゃった・・・
2
1
1
「フラップジャック!」オレは、やつに不平を言った。「あんたは金持
ちになって以来、雄たけびを上げることになんの価値も見出せなくなっ
た。この数日間をおっそろしく誇りに思うあまり、正直な日々にしてい
たようにとぼとぼ砂漠を横断することもできなくなったのかい?」
フラップジャックは返事をしなかった。オレを無視し、目の前に広が
る砂や埃、ほこりサボテンの小さな茂みをにくにくしげに見た。やつは返事を
する必要がなかった。クルセロに戻るか、あるいはたぶんビ
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屋根の上の少女
/TZ/IfSheDies/
屋根の上の少女
デービットバネットカレン、ジョンハンコック
プロローグ
夜の山の景色。
窓が閉まると、壁にも、星空。
惑星が回っている上に、胎児、蜘蛛、浮き雲、木馬。
赤ちゃん人形の顔、土人のお面。
水爆実験、窓。
そして、ナレーターのロッドサーリングの映像。
星空のバック。
「ミステリーゾーン」のタイトル。
2
1
1
朝。閑静な住宅街。
「パパ、急いで!」
キッチンで、キャシーが、フレンチトーストを作っていた。キャシー
は、今年から、小学校に通っていた。
「今、行くよ!」と、ポール。
「パパ、早く来て!」
「分かってる、行くってば!」
やっと、ポールがキッチンに出てきた。スーツを着ていた、
「なぜ、そんなに急いでいるんだ?」
「学校に遅刻する」キャシーは、できたてのトーストを、お皿に盛り付
けた。
「大丈夫さ。服装チェックして
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ヴァヴェリ
/FB/TheWaveries/
ジ━ジ━ジ━を
保つ、とても新鮮な━━━」
8
7
「SOSじゃないね。ただの、Sだけだ」
「ティーケトルのような。ねぇ、ジョージ、コマーシャル上の、ただの
ギャグかも」
「いや、ギャグだとしても、製品名まで、消してしまうことはないよ。
ちょっと待って、他のチャンネルも見てみよう」
彼は、すべてのチャンネルを順番に見ていったが、すぐに、信じ難い
という表情になった。地上波、衛星波、あらゆるチャンネルが、それど
ころか、放送波の来ていない、画面でも、
「ジ━ジ━ジ━」と、テレビ。「ジ━ジ━ジ━」
彼は、手動で、衛星波の一番右まで移動させてみても、
「ジ━ジ━ジ━」と、テレビ。「ジ━ジ━ジ━」
ジョージは、テレビを消した。メイジーを見つめていたが、目には、
入っていなかった。そうすることは、難しかった。
「ジョージ、なにか、まずいことでも?」
「そうでないことを、望みたいね」と、ジョージベイリー。「ほんとう
に、望みたい」
彼は、もう一杯飲もうと手を伸ばしたが、気を変えた。突然、思いつ
いたのは、なにか大きなことがおきているということで、それを確認す
るために、しらふに戻ろうとした。
それが、どのくらい大きなことかについては、漠然としたものしかな
10
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黄の悪夢
/FB2/NightmareInYellow/
自由に。
2
1
1
今夜を選んだのは、今日が彼の40回目の誕生日で、夜中の8時46
分が、まさに彼が生まれた瞬間だったからだ。時刻まで詳しく知ってい
るのは、母が占星術にこっていて、生まれたときのことを、なんども聞
かされていたからだった。彼自身は、迷信深くはなかったが、40才で
新しい人生を、正確な時刻にはじめることは、彼のユーモアのセンスに
強く響いたのだった。
時間は、どんな場合でも、ただ、彼を通りすぎていった。不動産専門
の弁護士として、多くの金が、彼の手をただ通りすぎていった。しかし、
あるとき、彼は、その一部に手をつけた。1年前、確実に儲かる方法で、
2倍か3倍にする投資に使うために、5万ドルを借用した。しかし、う
まくゆかなかった。それで、その損失をうめるために、あれやこれやと、
ギャンブルに手を出して、さらに多くの金を借用した。
その額は、今
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報復戦隊
/FB3/Fleet/
報復戦隊
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
侵略者は、はるかかなたの暗黒の宇宙からやってきた。
金星に向かうと、それを破壊した。250万の地球からの移住者は、
ひとり残らず数分で命を落とした。2つの衛星、フローラとファウナに
いた人々も同じ運命をたどった。
侵略者の武器は強力で、急襲された金星の大気は燃焼して蒸発した。
無防備で、予想もしない攻撃だったので、金星は1発の反撃もせずに壊かい
滅めつした。
侵略者は、つぎに太陽からもうひとつ外側の惑星、地球へ向かった。
2
1
1
こんどは状況が違った。地球では迎撃体制が整っていた。もちろん侵
略者が太陽系に到着した数分のうちに準備したのではなく、そのとき地
球は、2820年、火星植民地と戦闘状態にあった。火星は地球の半分
まで人口増加が進み、独立戦争を始めた。金星が侵略者に
|
“スペーステロリスト”ターナロス
/ST/DS9_1_1_2/
「正直言って、決めかねている」
「コーマの一員だぞ。ベイジョーとて、あんなテロリストの保護はしな
いだろう。その男は我々カーデシアの同朋に憎むべき罪を犯したのだ。
重ねて要求する、即刻、身柄を引き渡せ!」
「事実を至急、確認しよう。その前に、なぜベイジョーの領域を犯し、
我々、惑星連邦の施設を脅かしたのだ、納得がゆくよう、説明してもら
おう」
「脅かすようなまねなど、した覚えはないぞ」
「ならば、いいだろう、交信を終える」
「少佐と医療室に行ってくる。ターナと話を聞くのが先決だろう」と、
シスコ中佐は、オブライエンに言った。
「カーデシアが押しかけたら、着陸許可をたてに、しばらく外で待たせ
ておけ」
「わかりました」と、オブライエン。
「まさか、本気でターナをやつらに突き出す気ではないですよね」と、
キラ少佐。
ふたりは、ターボリフトで医療室に向かった。
「君もコーマにいたのか?」と、シスコ中佐。
「テロ組織にいた人間が、政府の仕事なんかしていると思いますか?」
12
11
|
歩兵
/FB1/Sentry/
歩兵
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
彼は、ぬれて、泥だらけで、ひどくおなかがすいて、寒かった。しか
も、故郷の星から、5万光年も離れた星にいた。
奇妙な青い太陽が、かがやいていた。重力も、彼の星の2倍もあって、
動くのも、困難だった。
1万年のあいだ、戦況は、変わらなかった。空軍のパイロットたちは、
流線型の宇宙船に、ファンシーな武器が使えて、上機嫌だった。チップ
が地上にバラまかれると、歩兵めがけて、地面をはってきて、足という
足は、すべて、血で染められた。
2
1
このひどい惑星に、上陸するとは、彼は、まったく、聞かされていな
かった。惑星の地表は、エイリアンたちも、そこにいるがゆえに、神聖
なる戦場だった。そのエイリアンたちは、この銀河に存在する、われわ
れ以外の、唯一の知的生命体であった。冷酷で、みにくく、
|
まだ終わりじゃない
/FB3/NotYet/
1
4番目と7番目のダイアルの矢印が止まった。それは、キューブが空
間に停止して、目標物を捕らえたことを意味した。カーは、右の上肢を
伸ばしてスタビライザースイッチに触れた。それから、立ち上がり凝っ
た筋肉を伸ばした。
カーは顔を、キューブにいる自分と同じ生物の仲間に向けた。
「われわれは最初の目的地に着いた」と、カー。「スターZ5689だ。
ここには9つの惑星があるが、3番目の惑星だけハビタブルゾーンにあ
る。ここで、サンダーの奴隷にふさわしい生物がいればいいのだが」
ラル16Bは、旅の間まったく動かずに座っていたが、立ち上がり、
カーと同じように伸びをした。
「そう望むよ」と、ラル。「帰ったときに奴隷を連れ帰った功績に勲章
がもらえる。しかしそういう期待はしない方がいい。最初に立ち寄った
ところでうまくいったら、奇跡だ。おそらく千の太陽系は見て回ること
になるだろう」
「そうだな、千の太陽系を見て回ろう」と、カー。肩をすくめた。「今
の奴隷のルナックスは、絶滅寸前だ。奴隷が必要だ。奴隷がいなければ
鉱山は閉鎖され、われわれの種族は死に絶えてしまう」
カーは、コントロールパネルに戻り、スイッチに触れて、スクリーン
4
3
をオンにした。スクリーンには、下界の様子が映しだ
|
探検隊
/FB3/Expedition/
探検隊
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
「第1次火星探検隊は」と、歴史の教授。「ひとり乗りの偵察艇による
初期探査のあと、永続的な植民地を建設するために火星に送られる予定
だったが、多くの問題があった。もっとも困ったことのひとつは、探検
隊の30人の男女の構成比をどうするかだった」
「これには、3つの学派があった」
「1番目は、宇宙船は15人の男と15人の女にすべきというものだっ
た。これなら誰もが、自分の相手を見つけてからすぐに植民地生活を始
められるだろう」
2
1
「2番目は、宇宙船は25人の男と5人の女にすべきというもので、全
員が一夫一婦制を放棄するサインが必要だった」
「3番目は、探検隊は30人の男からなるべきというもので、男だけな
らより仕事に集中できるという考えによる。第2次火星探検隊は、その
1年後に予定されていて、
|
ファーストコンタクト
/FB3/Contact/
1
「もしも地球人の計算が正しければ」と、ダルロー。「千マイル先にな
ることは知っている。地平線の先だ。もしもその2倍先だったとしても、
水爆の閃光は見えるし、このファーストコンタクトを待ち望んでいた。
今度のロケットは無人だが、地球人にとってファーストコンタクトにな
る。われわれのテレパスチームは、何世紀にもわたって、地球人の思考
を受信してきた。しかしこれは、火星と地球のあいだの物理的接触とし
ては、最初のものだ」
キーは、低いイスに座った。「たしかに。私は最近の報告は読んでま
せんが、なぜ地球人は、水爆の弾頭を使うのでしょう?この惑星には、
だれも住んでいないと思っているのでしょうか?」
「地球人は、月の望遠鏡で閃光を観察して、彼らの言葉では、分光法分
析をおこなって、ここの大気や地表についての彼らの今の考え━━━そ
の大半は間違った考えだが、それを深めようとしている。それは、いわ
ば、水爆の閃光分析といったものかな、キー。地球人がここに来れば、
多少の反対意見があることを知ることになろう。そうすれば━━━」
4
3
2
火星は、長いあいだ地求人が来るのを待っていた。火星に残されたも
のは、人口900人だけの小さな村だけだった。火星の文明は、地球よ
り古かった
|
ねずみ
/FB1/Mouse/
閃光が放たれた。その閃光
と同時に、シューという音がして、ビルヒラーの手の下からネコがころ
がり出てきて、しなやかな動きで、すくっと、立つと、窓の外を眺めた。
彼女は、フゥーッと言ってから、しずかに、背中や首の後ろの毛を、ピ
ンと逆立さかだて、太さ2インチになった、しっぽを、ピンと上にのばした。
ビルは、彼女から、手を離した。そのような状態になったら、ネコか
らは、離れた方が懸命だからだ。
「ビューティ、静かに!だいじょうぶ。地球を征服するために火星から
来た、ただの宇宙船だよ。ねずみじゃないよ」
彼は、最初の点では、ある意味、正しかった。しかし、第2の点では、
ある意味、間違っていた。しかし、そんなふうに、物事の先取りは、し
ないことにしよう。
6
5
2
排気管かなにかからの最初の閃光のあと、宇宙船は、12インチ下が
って、草地の上に留まった。まったく、動かなかった。今、一
|
ボディスナッチャー
/SY/BodySnatcher/
ボディスナッチャー
原作:ジャックフィニー
W・D・リヒター、フィリップカウフマン
プロローグ
別の太陽系。大きなガス惑星をまわる、衛星。
ガス惑星の熱で、宇宙生命体が活動を始めた。胞子状の半透明の無数
の種子を、宇宙空間に散布した。種子は、宇宙空間を漂い、銀河を抜け
て、地球に漂って、地面に降り立った。
2
1
1
シスコのゴールデンブリッジの近くの公園。雨が降っていた。
植物の葉の上に着床した胞子は、放射状に葉根をのばして、小さなつ
ぼみを形成して、赤い可憐な花を咲かせた。
同じ木々の葉の上に、いくつも咲いた赤い花のひとつを、リサが手に
とった。
「お花が咲いてるわ」と、保育士の女性。子どもたちを、散歩させてい
た。リサを、振り返って見ていた。「きれいね」子どもたちも、花を摘
んだ。「そちらにも、あるわ」ブランコには、牧師が乗っ
|
八甲田 歩のスペースドライバー日誌
/RM/SpaceDriver/
タワー
「東京駅まで!」と、料亭のおかみさんふう女性。
「ここからだったら、新目白通りを抜けてゆくのが断然早いわよ!」
「いいわ、私が教えてあげる!そこの高戸橋を右に曲がって新目白通り
に入ってくれる?」
「高速道路に沿って、飯田橋を抜けて」
「皇居に出たら、お堀ぞいに行くと」
「ほら、東京タワーが一番よく見える場所に出るから」
「ここで左折すれば、正面が東京駅よ!」
「あら、今夜のタワーは、ずいぶんブルーなかんじだこと!」
2
1
想おもふ雲
「それって、なんなの?」と、女の子。
「どれ?これなら、安全の全の字よ」と、お母さん。
「金の字かと思った!」
「あら、金の字も忘れてしまったの?最近、覚えたばかりじゃない?」
「知ってるわよ!ただ、金の字をそう書く人もいるのかなって思ったの」
4
3
|
あごひげ彩か
/FB3/Beard/
「それがなにか分か
るかい?」
マリアンヌは、振り返って夫を見た。「なぜか分からないけど、なに
かの機械かしら」
4
3
「そのとおり、マリアンヌ、無線機さ」と、ビリー。「ただし、ずっと
パワフルで高性能、恒星間通信もこなせる。それでいつも、ベヌースb
星と通信していたのさ。そう、オレは、そこから来た」
「でも分からないわ」
「分かる必要はないよ、ダーリン。話してあげるけど、オレは、ベヌー
スb星のスパイなのさ。いわば、調査員。地球を侵略するかどうか調査
している。
オレのあごひげはブルーだと言ったら、あるいは、クローセットに前
の妻の死体を見つけてたら、どうした?
マリアンヌ、きみはカラー音痴なのを知っている。父親はマリアンヌ
に、オレのあごひげは赤だって言ったろ?」
「そうよ、違うの?」
「ほんとうはね。父親はオレが外出するときに携帯染料で赤く染めた色
を見たのさ。しかし家にいると
|
眠れるステーション エムポックノール
/ST/DS9_5_6_4/
と、オドー。
「大喜びで助けてくれるだろうな、他に方法はないか?」と、シスコ大
佐。
「今は使われていないカーデシアのステーションから失敬してくるとい
う手があります」と、オブライエン。
「エムポックノールか?」
「ディーエスナインと同じ構造で、一年前に閉鎖されました。しかしプ
ラズママニフォールドシステムはまだ使えるかもしれません」
「付近でのドミニオンの活動はどうだ?」
「ここ数か月はありません。戦略的には価値のない星域ですから」
「しかし、ひとつ問題があります」と、オドー。
「カーデシア人が基地から撤退するときは、侵入者撃退対策として、わ
なを仕掛けていくのが普通なんです。そのわなを解除するには、カーデ
シア人でないと」
「では、カーデシア人を連れていけばいいわけだ」と、シスコ大佐。
8
7
◇
チーフオブライエンは、エアロックでガラックに訊きいた。
「司令官はなんて言って
|
感想
/CO/Comment/
「校正係のページ」、アメリカ印刷誌1937年3月〜46年11月
「クレジットで飲食店売上アップに」、飼葉袋1937年5月
「プレスルーム最前線」、アメリカ印刷誌、日付不詳
「校正資料室」、アメリカ印刷誌、日付不詳
「スーパーマンのあとは?」著者&ジャーナリスト1940年10月
「なぜ選んだ?ナッシングシリウス」マイベストSF1940年
「全球凍結フロゲル星」について、海外SF1950年10月
「手のなかの宇宙」について、1951年
手紙1952年6月14日付等、『終わり良ければ』1990年に収録
序章と7つの前書、SFカーニバル1953年
「プロットをどこから得るか」、ライターズヒント1953年3月
「F・ブラウンは言う」、『人間?』ジュディスメリル編1954年
序章「エンジェルとスペースシップ」1954年
手紙1963年11月17日付、『バークにまかせろ』の原稿について
「SFの定義」「ファンタジー&サイエンスフィクション」1963年
「それがすべて」ゴリアード836、1965年4月
手紙1964年6月22日付、ロジャーヴァディム監督の電話について
「火星での結婚」『火星での結婚生活』1986年に収録
26
25
パート3=シナリオ
「人類おもしろ話」、「最後の火星人」に基づく
|
星雲を越えて
/ST/StarTrek2016/
星雲を越えて
━━━スタートレック 第三話
サイモンペッグ、ダウユング
プロローグ
宇宙を航行する、エンタープライズ NCC1701。
茶色の岩ばかりの惑星に接近すると、周回軌道に入った。
「私は、ジェームズタイベリアスカーク船長、惑星連邦から来ました」
と、カーク。異星人の評議院の前で発言していた。「フィボナン共和国
に委託いたくされ、停戦のため調停に来ました。彼らは、友好的です。われわ
れは、あなた方、ティナックス代表団に、フィボナン最高評議会からの
贈り物を持ってきました」
カークが手にした金属製の鍵を両手で操作すると、ふたが開ひらいた。
2
1
「なぜ、よこすのだ?」と、ティナックスの酋長。しゅうちょう野牛の顔に、たくま
しい体形で、こん棒を持っていた。
「え?なんですって?」と、カーク。
「やつらは、なぜ、手放す?」
「この遺物は、古代の武器で
|
ファイナルアンサー
/FB2/Answer/
アランフィールド
プロローグ
デュワーイブは、おごそかに、最後の接続を金で溶接した。12台の
亜空間中継カメラが、彼に向けられ、彼の動きはそのまま、12画面で
全宇宙に立体中継されていた。
デュワーイブは、まっすぐに立ったまま、デュワーレインにうなづく
と、スイッチのある場所まで移動した。そのスイッチが押されると、連
結が完了することになる。ただちにすべての、960億の惑星にある、
巨大コンピュータのすべてを、この1つのサイバネティックマシンに、
1つの人工知能に直結する。全銀河の全知識が、1つに統合されること
になる。
2
1
1
デュワーレインは、無数の聴衆にむかって、簡潔に話した。しばらく
の沈黙ののち、彼は、言った。
「スイッチをどうぞ、デュワーイブ」
デュワーイブは、スイッチを入れた。大きなハム音が響いて、960
億の惑星から情報が押し寄せてき
|
失われた母星
/ST/StarTrek2009/
おしまいだ」そして、ふたりに。「とにかく、食いもん、待っ
てたんだ。でも、あんたらが来て、助かったよ。食いもん、どこだ?」
「ほんとに、あのチャーリーか?トランスワープ転送理論を、構築した
?」
「だから、そうだって。で、こんなはめになったの。教官と、ちょっと、
言い合いになったんだ。相対性理論と、亜空間移動の関係、あいつは、
たとえば、グレープフルーツみたいなもんを、転送できる範囲を、10
0マイルだって、言ってた。でも、オレにとっちゃ、同じ星系内の星か
ら星へ、グレープフルーツを転送するなんざ、ちょろいもんでさ、生命
体でもできると、で、アーチャー提督のポートスで実験した」
「ああ、あのビーグル犬のポートスね」と、カーク。「で、どうなった
?」
152
151
「亜空間から出てきたら、教える。ポートスには、悪かったと思ってい
る」
「きみの理論が正しいと言ったら」と、スポック。「どうする?ワ
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囚人のピアノ
/TZ/TheConvictsPiano/
囚人のピアノ
パトリスメシーナ、ジェームスクロッカー
プロローグ
夜の山の景色。
窓が閉まると、壁にも、星空。
惑星が回っている上に、胎児、蜘蛛、浮き雲、木馬。
赤ちゃん人形の顔、土人のお面。
水爆実験、窓。
そして、ナレーターのロッドサーリングの映像。
星空のバック。「ミステリーゾーン」のタイトル。
2
1
1
刑務所の屋上。休憩時間。
リックは、目をつぶって、頭の中で、軽快なジャズピアノを演奏して
いた。台の上に置いた、両手の指が動いていた。不思議に思った、フレ
ッドが、横に座って、動く指を見ていた。
フットボールをしていたサムが、ボールを追って、ふたりにぶつかっ
てきた。サムは、追ってきたもうひとりに、タックルされた。
「ふざけるな!」と、サム。相手を突き飛ばしてから、ナイフを出した。
「来い!」
それを見て、リックが、サム
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さぁ愉快にやろう
/FB6/ComeAndGoMad/
声は、言った。「『人間は、なにか?』と訊きけ!」
反射的に、彼は訊きいた。
「人間は、進化の上で、周まわりも見えず、袋小路に迷い込んでいる。あま
りにもたついていて、いつまでたっても完成されない。常に、明るく輝
くものにコントロールされて、プレイされている。それは、人間が直立
歩行する、ずっと以前から存在していて、人間よりずっと賢いかしこ。
人間は、それが現れるずっと以前に植民された惑星の寄生虫だ。植民
したのは『存在』で、それは、1つの、そして多数、10億の細胞であ
りながら、1つの心、1つの知性、1つの意志━━━宇宙のほかの植民
された惑星でも、すべてそうだったように。
人間は、ジョーク、道化どうけ、寄生虫。人間は、なにもないに等しい、取
るに足らないもの」
「さぁ愉快に行こう!」
彼は、また、ベッドから出て、歩き出した。遊戯室に沿って、小寝室
のドアを通って。廊下に抜けるドアの方へ。廊下の下から、照明が薄く
漏れてくる隙間すきまがあった。しかし、このときは、彼の手は、まだ、ドア
ノブに届いてなかった。代わりに、閉まったドアに正面から向かい合っ
て立っていた。隙間すきまの光は輝き出し、ゆっくりと、明るく輝いた。
どこからか、見えないスポットライトを浴びているかのように、ドア
は、暗黒をバックに、はっきり見える長方形となった。その下の隙間すきまか
144
143
|
白日夢
/FB7/Daymare/
偶然ではあり得ない。それは
奇妙だったが、本とフィルムショップ店主の2つの説明の付かない死体
と同じくらい奇妙だった。事件がどちらも奇妙なので、彼の意識は、2
つの出来事をペアで考えようとしていた。しかし、いっしょにすると、
別々に考えるよりも、理解しやすいというわけでもなかった。2つは、
依然として、意味をなさなかった。
ああ、なんてことだ!、なんで、ガニメデの勤務のオファーが来たと
きに、受けなかったのだろう?ガニメデは、秩序正しい、いい衛星だ。
そこの住人は、続けて、2件の殺人事件なんて起こさない。しかし、ジ
84
83
ェーンゴードンは、ガニメデには住んでない。彼女は、まさしく、ここ、
セクター3に住んでいて、彼は、彼女に会いに行く途中なのだ。
すべては、すばらしかった。ただし、すごく疲れて、まともに考えら
れないことや、ジェーンゴードンは、彼のことを求婚者よりは、兄のよ
うに見て
|
聖なる神殿の謎
/ST/DS9_1_1_1/
大抵の人は、船の暮らしを嫌がるか
らね」
「あたしの気持ちを、遠廻しに探っているの?」
「結婚して欲しい!」と、かつてのシスコ中佐が言うと、ジェニファー
98
97
の唇にキスをした。
それを見ていたワームホール異星人のジェニファーは、不思議そうな
顔をした。
「人間は物質的存在だ。肉体的触れ合いに喜びを感じるんだ」と、シス
コ中佐。
「喜びって?どういうもの?」と、ジェニファー。
「気分がいいもの。幸せなこと」
「この日のことも忘れられません」と、ボリアン人士官。
シスコ中佐は、ボーグとの戦いの船内にいた。
「思い出させないでくれ!一番辛い記憶だよ」と、シスコ中佐。
「なぜです?」
「この日、私は、妻を、失った。悪夢の一日だ。ここには,入りたくな
い」
「じゃ、なぜ、ここにいるの?」と、ジェニファー。
「それは、こっちが聞きたいよ!」
「あなたは、過去にとどまっている!」
シスコ中佐は
|
緑の世界
/FB/SomethingGreen/
アルクトゥルス星人と、2
0年間戦争があった。やつらは、いきなり攻めてきて、地球を占領した。
オレたちは、やつらに報復し、勝利し、壊滅させた。しかし、地球は、
以前の地球は、なくなってしまった。ほんとうに、すまないとは思うが、
あんたは、どこか別の場所に住まなくてはならないだろう」
「地球がない」と、マクガリー。声に、表情がなかった。まったく、表
情がなかった。
「それは、たいへんなことだが」と、アーチャー。「火星も、悪くはな
い。すぐに、慣れる。火星は、今では、太陽系の中心だ。そこには、3
0億人の地球人が移住している。地球の緑が、恋しくなるだろうが、火
星も、悪くはないよ」
「地球がない」と、マクガリー。声に、表情がなかった。まったく、表
情がなかった。
「そのうち、事実を、受け入れられるようになる。それは、衝撃にはち
がいないけれど。さて、そろそろ、出発できる。噴射管は、じゅうぶん、
34
33
|
恐怖のウイルス
/ST/DS9_1_2_1/
ウイルスの分析結果を見せてください。
治療薬を作るために、いろいろチャレンジしていたみたいですね」と、
ドクターサーマクレイン。
72
71
「ドクターサーマクレイン、私は司令室に。ご用があったら、そこの、
星をインパクトして、うう、瞳が赤い緊張を」と、キラ。
「あなたも発病してしまったようだ」
「はぁ」
オドーは、船内でジャヒール艦長の救出にあたった。
「犬、仲間、距離」と、ジャヒール艦長。
「話はあとで聞いてやる」と、オドー。
「オドー、急がないとやばいぞ、その船は、あと一分で爆発だ」と、ク
ワーク。
「ああ」
ドクターサーマクレインは、医療室の電子ファイルにアクセスした。
「ウイルスのたんぱく質症、ヌクレオチド連鎖、よおし、これだぞ、シ
ナプス抑制体だ。さすが、ディーコンエルグだ、たいしたものだ。治療
薬が見つかったようですよ、キラ少佐」と、ドクターサーマクレイン。
「はぁ」と、キラ
|
暗黒の地球帝国
/ST/ENT_4_5_2/
アーチャーがテーブルのはしに座っていた。ホシサトウが
そばに来た。
「上級仕官連中は、オレのことを、認めちゃいない」と、アーチャー。
「そのうち、変わるわ」と、ホシサトウ。
「トゥポルも、そうだ。あいつの目を見てれば、分かる」
「だったら、追い出しちゃえば!船も、動くようになったし」
「ほかにも、地球人以外は、全員、排除するとしよう!ディファイアン
トから、たたき出す!」
「全員を?」
「ああ、どこにスパイがいるか、分からん!オレの船には、ひとりだっ
て、異星人は、乗せられん!」
「しばらくは、病気にならないように、気をつけてよ!忘れているよう
だけど、ドクターも異星人よ!」
136
135
「フロックスは、別だ!デノビュラ人は、反乱に、加わってない!彼は、
残す」
「わたし、皇帝の妃にきさきなるの、初めてよ!勉強しておくこと、ある?」
「もう、十分、オレの役に立ってるさ」
◇
ディ
|
夢、遥かなる地にて
/ST/DS9_6_4_1/
心の整理に役立ったようだな」
「ああ、そうらしい。でも、ふと、思ったんだけどね、夢じゃなかった
のかもしれない。つまり、今の私たちの人生が、このすべてが、父さん
も、すべてのものが、私たちのこの世界こそが、全部、夢ゆめなのかもしれ
ない」
「だとしたら、おそろしいな」
「そうだ、ほんとうに、だけど、もしかしたら、夢なのは、ベニーじゃ
なく、こっちで、私たちは、みんな、ただ彼の空想の産物なのかもしれ
ない。世界のすべてが、今この瞬間、どこか、遠く、美しく輝く星々の、
遥はるか彼方かなたで、ベニーラッセルが夢ゆめ見てる幻かまぼろしもしれない」
(第六_四_一話 終わり)
84
83
|
ザ・オフィス
/FB5/TheOffice/
最初から子どもを望まず、ジョージも同意していた。しかし、
数年にわたって、成功しなかった試みのあと(試みが楽しくなかったわ
けではなかったが)医者に診てもらうことにした。彼は、エイダを診察
したあと、彼女が子どもを作れない理由を説明した。説明は、技術的な
ことで、重大な影響があるものではなかったが、少なくとも、もしも医
者の診断が正しければ、ジョージが咎とがめることではなかった。
しかし、彼は、自分の欠陥のなにを咎とがめたのだろうか?流星にはなれ
ないことも、7フィートより背が高くなれないことも彼は知っていた。
◇
炭坑夫だった頃より、裕福だった。最初の仕事は、炭坑夫だった。
炭坑の町の、西バージニア州のバーニーに生まれて、育った。彼の父
は、炭坑夫から始めて、副職長まで昇りつめた。それは、当時、それほ
ど高い地位ではなかった。炭坑夫と同じで、唯一、仕事が少しは楽とい
う程度だった。炭坑夫の稼ぎも、多くはなかった。ジョージは、中学校
の頃から、夏休みのほとんどは、ブレーカーボーイとして炭坑で働いて
いた。当時、炭坑は、夏でも開あいていて、ストライキで閉鎖されること
もなかった。ブレーカーボーイは、おとしに運ばれてくる石炭から、小
石を取り除いた。厳しく、背中を痛める仕事で、ほとんどなにも支払わ
382
381
|
空想せよ
/FB1/Imagine/
空想せよ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
空想せよ。
さまざまな幽霊。神々。悪魔たち。
空想せよ。
いろいろな地獄や天国。空中に浮遊する都市や、海中に沈んだ都市。
ユニコーンやケンタウロス。魔女や魔法使い。精霊のジンやバンシー。
天使やハルピュイア。魔力や魔法。4大元素、守護神、悪霊。
空想するのは、かんたんだ。
何千年のあいだ、人類は、これらすべてを、空想してきた。
2
1
空想せよ。
宇宙船や未来を。
空想するのは、かんたんだ。
未来は、現実にやってくるし、宇宙船も登場する。
それでは、空想するのは、むずかしいものは、あるだろうか?
もちろん、ある。
空想せよ。
ひとつぶの物質を。
そのなかに、あなたがいて、目覚め、考え、
それゆえ、自分が存在することがわかり、
自分が入っている、
|
小さな子羊よ
/FB/TheLittleLamb/
丘を下っていった。胸のあたりのなにかは、ますます、かたくなったよ
うに感じた。それも、なんの理由もないのだから、ただの、気のせいだ
8
7
と、自分に言い聞かせた。街を見下ろす丘の曲線は、丘を下るにつれ、
ますます、高くなって、星々をおし上げた。これを、描かくには、画えのキ
ャンバスに、ピンで穴をあけて、後ろから照明をあてればいい。このア
イデアには、笑ってしまった。しかし、なぜ、だめなんだ?誰も、やっ
てないし、やろうとしたこともなかったアイデアだ。すこし考えて、誰
もやろうとしなかった理由がわかった。あまりに子どもじみていて、大お
人気となげなかったからだ。
ハンスワグナーのところにきた。ラムがここにいる可能性を考えなが
ら、歩くスピードを下げた。ハンスは、ここに、ひとりで住んでいた。
ラムは、もちろん、ここには、いないだろう。仲間たちといっしょに、
ウェイバリーインや別の場所から、
|
帰ってきたカーン
/ST/StarTrek2013/
スポック。「忠誠を誓った規則、すべてを、破ったとい
うのか?ただ、おまえの知性がほしくて?」
142
141
「知性ではなく、残虐性をだ。知性だけでは、戦闘で使いものにならな
い。規則ひとつも破れない、きみが、どうやって、敵の骨を砕けるのか?
マーカスは、私に魚雷を設計させた。宇宙艦隊を軍隊化する、理想をか
なえるためにな。そして、魚雷の発射に、きみを派遣。私の魚雷を、無
防備な惑星に打ち込ませるためにな。そして、敵の宇宙域で、きみらの
船を壊こわした。ある避けられない、結果を招くために。クリンゴンが魚雷
を発射したものをさがせば、きみらは、容易に見つかる。そうなれば、
マーカスは、やりたくてしようがなかった、戦争を、ついに、始めるこ
とができるのだ」
「いや、違う」と、カーク。「オレは、この目で見た。あのとき、丸腰
の仕官を攻撃してきたのは、おまえだ。おまえが、彼らを殺した」
「マーカスが、私のクルーを奪ったからだ」
「おまえは、人殺しだ」
「やつは、クルーを人質に、私を操っあやつたのだ。私は、自分の設計した魚
雷に、奪われたクルーたちを、ひとりづつ、隠した。だが、それが、見
つかった。私は、仕方なく、仲間を残して、逃げた。だが、そのとき、
私には、マーカスに対する、確信があったのだ。彼
|
発酵したインク
/FB5/FermentedInk/
発酵はっこうしたインク
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
もくじ
太ふとりすぎのふくろうに捧ささげる歌 ∨
間奏曲 かんそうきょく ∨
ギフト ∨
聞ききなれないセレナーデ ∨
モダンメロディ ∨
ラプソディ ∨
オーチュア ∨
ロマンス ∨
ミッドナイトソナタ ∨
ゆっくりと目覚め ざめる ∨
2
1
太りすぎのふくろうに捧げる歌
Ode to a Stuffed Owl
太りすぎの ふくろう The stuffed owl
遠ぼえも Does not howl、
うなりも しない Or yowl。
飛ぶとき When flies
目の光 Light on its eyes
またたきも It doesn’t blink
ウィンクも しない Or wink、
止まり木から Nor from its perch
ね
|
アリーナ
/FB6/Arena/
つるの食い込みが、他ほかよ
り深くなかったので、苦労の末、結び目を解くことができた。
葉の保護パッドの下は、ちょっと見ただけで、最悪だった。感染症や
敗血症。薬もなく、水さえなく、彼にできることは、なにもなかった。
毒が全身に回れば、死ぬだけだ。
ヒューマニティを失ってしまったら、また、それがなければ、希望も
ないことが分かっていた。彼がここで死んだら、ここの外の、彼の知る
宇宙にいる、すべての友人、すべての人々も、いっしょに死ぬのだ。地
球や植民地の惑星は、赤の転ころがるエイリアン、アウトサイダーの家にな
るのだ。
その考えが、彼に勇気を与え、ふたたび、バリアに向かって、這はって
76
75
移動を開始した。ほとんど目が見えず、腕と手で体を引っ張って、這はっ
て行った。
彼が残っている力の限りを尽くして、もりを投げ、一撃で致命傷を負
わすのは、百万に1つのチャンスだった。回転ローラー
|
ナッシングシリウス
/FB2/NothingSirius/
なにもなかった。なにかが、起こるべくして、起こ
っただけだ。
7
しかし、オレは、ママが、だんだんイライラしてきたのが分かったの
で、そろそろ宇宙船に戻る時間だと、告げた。もしも、最上級のおもて
なしを受けるなら、着替える必要もあるので。オレたちは、宇宙船をも
っと近くに移動させればよい。ナッシングシリウスには、あと数日滞在
できた。オレは、サムに、ローカルな動物相そうを、最初に見たあと、オレ
たちが、どうやって惑星を命名したかを、詳しく話してから、腰を上げ
た。
オレは、ジョニーにやさしく声をかけ、映画女優から解放して、外へ
44
43
連れ出した。これは、やさしくはなかった。ジョニーの目には、ぼんや
りした、至福の表情があって、オレが話しかけても、敬礼するのを忘れ
た。オレのことを、船長と呼ぶのも忘れた。実際、彼は、なにもしゃべ
らなかった。
ほかの誰も、通りを歩きながら、
|
ケンタウロス
/FB1/HorseRace/
取り分以上の鉱物を得ていると
いうのです。
あなたの任務は、こうです。まず、馬族の惑星に行ってください。あ
なたの身分は、商売人です。多くの商売人が訪れていますから、疑われ
ません。馬族は、友好的で、問題はありません。地球の商売人として、
歓迎されます。人族の主張する、馬族が、馬族の正当な数よりも多い、
小惑星を所有することで、協定違反をしているという主張が、正しいの
かそうでないのかを調査することです」
「了解しました」
「あなたの任務が完了して、惑星を離れたらすぐに、超光速通信で、私
に、結果を報告してください」と、ブランド。スクリーンは、消えた。
6
5
ガーンロバーツは、コンピュータに命令して、自動航行システムの行
き先を変更すると、中断された睡眠をつづけるために、寝台へ戻ってい
った。
◇
1週間後、ガーンロバーツは、任務を完了し、ノヴァ太陽系から10
光年離れると
|
ドーム
/FB7/TheDome/
自分の声に、彼は耳を傾けなかった。
「さらに、オレたちは不死ではないが、それに近づいている。寿命が、
何世紀にも延びた。オレは、あんたの30年前より、すごく若いわけで
ない。しかし、あんたはその恩恵に預かれないと思う。ユニオンが与え
てくれた技術は、中年までの人間にしか有効でない。せいぜい50才ま
で。あんたは━━━」
「67」ブラドンは、硬い口調で言った。「サンキュー」
そう、彼は、すべて失った。別の恒星━━━彼は、すべてを投げ打っ
てでも、別の恒星へ行きたかった。しかし、彼は今、望むことができな
かった。そして、マイラ。
彼女といっしょにいられたら、今でもふたりは、若いままだった。
32
31
エピローグ
彼は店を出ると、ドームの下で暮らしていたビルへ足を向けた。今、
それらは彼を待っていた。たぶん、それらだけが、彼が欲する唯一のも
のを与えてくれる━━━フォースフィ
|
存在のわな
/FB4/Trap/
それは細胞とそれらのあい
だを動く流体でできていた。
◇
そのとき、おそろしいことが突然起こった。奇妙なものの各パーツが
痙攣けいれん的に動き、理解不能の苦痛が意識の発散に突然燃え上がり、まった
くの空白になった。単純に、彼が観察していた存在がどこかへ行ってし
まった。それは動いてはなかった。しかし、完全に消えてしまった。
ストレンジャは、うろたえた。これは、物質と意識が誤った結びつき
をしたユニークな惑星で出会った、もっとも驚くべきものだった。死は、
それをしばしば見る生きものでももっとも神秘的なものだが、存在に終
16
15
わりがあることを認識できない存在にとって、さらに神秘的なものだっ
た。
さらに驚くことに、とりとめのない意識の消滅の瞬間、ストレンジャ
は突然の力を感じて、引っ張られた。彼は空間的に少し移動し、ある渦
巻きに吸い込まれた。まるで、空気が突然現われた真空
|
ファマドユニヴァース
/FB5/WhatMadUniverse/
生まれつき視力のいい持ち主は、時々、土星の環わを見るこ
とができると聞いたことがあった。普通の視力の人でも、今いる宇宙か
らなら、簡単に見えるはずだった。
土星の現在の位置を知らなくても、空全体を捜す必要はなかった。天
文学の初歩ならよく知っていたので、黄道面を見つけられた。土星は、
その面にあるだろう、空を横切る直線のどこかに。
やりたい事をするのに、1分かかった。それは、今まで見た数とは、
桁違いに多くの星があったからだ。星は、またたいてなかった。黒のベ
ルベットに置かれた輝くダイヤモンドのようだった。輝きのすばらしさ
が、星座を見つけるのを妨げさまたた。
しかしやっと、北斗と星が見つかり、つぎに、オリオンベルト、そのあ
と、黄道帯と、そこで回転する惑星列を見つけるのはやさしかった。
慎重に、それを辿たどり、黄道の仮想の線に沿って、1つずつ惑星を見つ
けて行った。赤の火星の円盤を、また、見つけた。今回は、かすかにひ
び割れた運河の線も見えた。
30度の角度の線を引いた。すると、そこに土星があった。輪は、ほ
とんど縁ふちしか見えなかったが、間違いようがなかった。
宇宙航路図の最新版に沿って、地球━土星テーブルを調べた。月から
ジャンプしたあと、地球になんマイルも落下したが、まだ、地球から1
0万マイルのところにいた。これは、全体の距離から見たら無視できる
542
541
距離だった。地球━土星テーブルは、細かく書かれていて、見つけた距
離は、4時半の時刻で、968、700、549マイルだった。
5千万マイルの最大ジャンプで、19回必要だった。ダイアルを最大
距離に合わ
|
アンラッキー
/FB1/Unfortunately/
リーダー
4
3
がおじぎをして、紙と鉛筆を手渡した。
急に、彼は、自分がほしいものにやっと気づいた。紙に急いで書いて、
返した。それは、彼らの手から手へ、まわされた。
すると、いきなり、彼は、捕とらえられ、腕は切り落とされた。はりつ
け柱に縛られ、まわりには、小枝やたきぎが積み上げられた。彼らのひ
とりが、火をつけた。
ラルフNCー5は、大声で抗議したが、アルクトゥルス星人によって、
却下された。抗議が、聞こえなかったからではなく、聴覚器官そのもの
がなかったからだった。彼は、苦痛のために叫んだ。そして、すぐに、
叫ぶのをやめた。
宇宙マニュアルの記述は、まったく正しかった。アルクトゥルス星人
は、地球言語の読み書きが、かなり、流暢りゅうちょうだった。しかし、書かれたこ
とが、あいまいだと、かならずしも、好意的に解釈してくれるとは限ら
なかった。宇宙マニュアルの記述は、この点について、じゅうぶんでは、
なかったかもしれない。
ラルフNCー5は、「あつあつのステーキ」と書いたのだが、あつあ
つのステーキがほしいのか、あつあつのステーキにされたいのかが、あ
いまいだった。アンラッキーにも、彼は、望みどおりに、あつあつのス
テーキにされた。
6
|
幻の指揮官
/ST/VGR_6_1_4/
82
81
「命中です」と、トゥヴォック。「シールドは、維持しています」
「通信が入りました」と、ハリー。
「いくぞ、ドクター」と、チャコティ。
「スクリーンへ」と、ハリー。
◇
異星人の宇宙船。
「ほら、彼ですよ」と、担当のオペレータ。コンソールに映ったドクタ
ーを指さした。「気をつけて。とても、危険な男です」
監督官は、コンソールの正面に立つと、言った。
「この地域は、ヒエラルキーが支配している。船の資源とテクノロジー
を、引き渡してもらおう」
◇
ボイジャーのブリッジ。
「ドクター、いい?」と、ジェインウェイ。内部通信リンクで。「屈服
はしない。簡単には渡さない、と言って!」
「屈服はしないぞ」と、ドクター。「渡さない、と言って!」
84
83
|
アンドロメダUの来訪者
/FB/AllGoodBems/
うなずいた。立ち上がって、ドアノブをしっぽで上
げて、鼻でドアを開けた。リスとニワトリ、ウシがつづいた。
「また、会おうや、ベービー」と、ウシ。
「すぐに、もどるッス」と、リス。
「コッコー」と、ニワトリ。
3
2時間近くたってから、その時、監視ガードについていたドーベルマンが、
顔を上げた。
「あいつらが、行ってしまったよ」と、ドーベルマン。
「なんだって?」と、エルモスコット。
「新しい宇宙船は、ちょうど今、離陸したよ。木星の近くからワープし
て、アンドロメダへ向かったよ」
「あいつらって?おまえは、いっしょに行かないのかい?」
「ぼく?もちろん、行かないよ。ぼくは、あんたの犬のレックスだよ。
30
29
覚えてないの?ぼくの体を使っていた、ワンだけ行ってしまったのさ。
ぼくに、なにが起こっていたか教えてくれて、低レベル知性を残してく
れたんだ」
「低レベル?」
「だいたい、
|
ファブクリップ
/FB5/FabClip/
隣りのものとは区別されるかたまりで、あいだには空間もある。
210
209
だが、そうじゃない。それは、そのあたりに漂う原子のただのあつま
りだし、原子は、そのあたりに漂う電荷と電子からできていて、星々の
あいだに空間があるように、互いのあいだに空間もある。それは、ほと
んどなにもないものの、大きなかたまりさ。ただそれだけ。空間が終わ
って、ビルが始まる場所に、明確な線などない。原子が、もっと離れば
なれになって、ちょっと少ないだけ。
それに、漂うだけでなく、原子は前後に振動もしている。ただの雑音
に聞こえるものは、ひどく離れた原子が、すこし激しく振動しているか
らさ。
さて、クラーク通りを歩く男がいたとしよう。彼は、ほかのなにもの
でもない。だたのダンスする原子のかたまりの一部さ。彼は、よろめい
ては、下や周りの原子や空間をかき混ぜているだけ」
アムは戻って、ベッドに座った。アムは言っ
|
カトゥーニスト
/FB4/Cartoonist/
3番目の頭は、皇帝と話していた。皇帝は、このところ、よく彼に会
いに来た。
「そう」と、皇帝。「明日が契約期限だ。オレは、あんたに残ってほし
い、残ってと説得したい。もちろん、あんた次第だ。強制はしたくない
ので、ここの整形外科医が、あんたをもとの━━━お、おそろしい姿に
━━━戻してくれる」
ビルカリガンの口は、胸の真ん中だが、ニヤリとした。評価されるの
はとてもすばらしかった。彼の4冊目のカトゥーン全集は、発売された
ばかりで、この惑星だけで1000万冊売れた。さらに恒星系の別の惑
星にも輸出される。それはカネではなかった。すでにここで一生暮らし
てゆける額以上のものを稼いだ。3つの頭と6本の腕の便利さは、さる
ことながら。
1番目の頭は、カトゥーンから目を上げ、秘書の方を見た。彼女も彼
を見て、目玉軸を恥ずかしそうにしなだれた。彼女はとても美しかった。
彼はまだ彼女になにも言っていなかった。地球に戻るのかどうか、決心
するときだった。2番目の頭は、元の惑星にいたころに知り合いだった
女のことを考えた。彼は身震みぶるいをした。すぐに、その女のことから考え
をそらした。おおなんて、その女は恐ろしい姿だったのだろう!
皇帝の頭の1つが、書き上げたばかりのカトゥーンを見た。そして、
28
27
|
ナスティ
/FB3/Nasty/
1
ついに、ビュレガードは、占いや魔法の本を思い出した。膨大な蔵書
の一部として、集めたり、読んだりするのを楽しんでいた。しかし、そ
れらを、まじめにとらえたことはなかった。今までは。今、彼に、なに
か、失うものがあっただろうか?
かびの生えた、悪のにおいのする、稀少本の1冊に、求めるものを発
見した。書かれているとおりに、5頂点の星型を描き、秘密のマークを
コピーして、ろうそくに火をともした。そして、呪文を大声で唱となえた。
1筋の閃光のあと、煙が舞った。そして、悪魔。悪魔を、あなたが好
きにはなれないことは保証するが、どんな姿か述べるのはやめておこう。
「きみの名前は?」と、ビュレガード。声を一定にしようとしたが、す
こし震えていた。
悪魔は、叫び声と口笛の中間のような声を出した。大きなバイオリン
を、のこぎりで弾いたときに出る倍音を伴っていた。
「そうだね、おまえには、発音することができないよ。おまえたちのゆ
るい言語では、翻訳すると、ナスティかな。ナスティって、呼んでくれ
たまえ!おまえのほしいものは、ふつうのものかい?」
「ふつうのものって?」と、ビュレガード。知りたがった。
「もちろん、願いさ」と、ナスティ。「よし、おまえに1つ叶かなえてやろ
4
3
う。しか
|
地球人は出ていけ
/FB1/KeepOut/
地球人は出ていけ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
ダプティンというのが、略称だ。最初は、アダプティンと呼ばれてい
たのが、ダプティンと、略されて呼ばれるようになった。それは、ぼく
たちを、適応させてくれるのだ。
10才の時に、みんなに説明された。彼らは、ぼくたちが10才にな
らなければ、理解できないと思っていたようだが、みんなは、すでに、
多くを知っていた。火星に着陸すると、すぐに、話してくれた。
「きみたちの故郷だよ、生徒諸君」と、主任の先生。ぼくたちのために
建設してくれた、プラスチック製のドームに入ってから、講義が始まっ
た。この夜の、特別講義は、とても重要なもので、全員、出席するよう
に言われていた。
その夜、先生は、ぼくたちに、なぜなのかやなんのためにも含めた、
すべてを、話してくれた。先生は、ぼくたちの前に立っていた。もちろ
ん、寒さを遮断する宇宙服を着て、ヘルメットをかぶっていた。ドーム
2
1
の気温は、ぼくたちにとって、適温だったが、先生にとっては、すでに、
凍るように寒く、空気も、すでに、先生にとっては、呼吸するには薄す
ぎた。先生の声は、ヘルメットの無線を通じて、ぼくたちに届いた。
|
サアルバの国
/FB1/DeathOnTheMountain/
その形は、時々刻々変化し、鳥であったり、剣であったり、
象であったりした。ごくたまに、雲は、彼以外は、だれも見たことのな
いような形になった。彼は、その雲の形を、夢のなかの、サアルバの国
で見ていたのだ。サアルバの国では、パンは、星くずでできていて、1
オンスが16ポンドで、時計は、暗くなると、逆に進んだ。
3
ふたりの女性が、その山に登った。そして、小屋のなかの彼のいると
ころへ来た。ふたりの女性は、小屋のなかのものを見わたした。
「ここには、ないみたいだわ」と、年上の女性。「ここに、彼のサンダ
ルがあると思ったのだけど、見あたらないわ」
「戻ってて、いいわよ」と、年下の女性。「すぐに、暗くなるわ。日が
昇ったら、わたしが、見つけておいてあげる」
「こわくはないの?」
「シェパードは、羊の世話をするものよ」と、年下の女性。
10
9
年上の女性は、来た道を、とぼとぼと、谷まで
|
SFミステリー (小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン) ライトノベル風
/
(画像提供:
ISFDB)
原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
presented by bilyzkid
SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
NOVELYst AutogeNerating dimensional space
◆◇◆更新ニュース◇◆◇
一.
ゲストがひとりで使える専用サイト
をリリースしました。
ゲスト専用非公開サイト自動作成
(使える文字は半角の英数字と_のみ、6〜15文字)
上の入力欄にIDを指定し、自分用のゲストルームを作成。
公開しない(リンクを張られない)限り、他人は入れません。
(Google等あらゆる検索から守られます)
ゲストルームは、1人1ルームまででお願いします。
(複数作る場合は、同一IDにしてください)
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レッドダイアモンド
/RD/RedDiamond/
本を元に戻して出ていった。
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海から吹いてくるフレッシュな風が、今までいた室がいかに臭かった
かを教えてくれた。塩辛い海風を、がつがつと吸い込んだ。
エレーヌにはさよならを言わずに出てきた。彼女には星座もあるし、
20ドルもらったから自分のビジネスを続けられる。
ぶつかりそうになったスケートボーダーに、悪態をついた。彼女の耳
はウォークマンの大音量で、レッドの声は聞こえなかった。かわいらし
い少女で、舗装道路をまたぐ足は黒だった。長いブロンドの髪は、フィ
フィと同じだった。レッドは追い越して、彼女の顔を見た。フィフィで
はなかった。冷たい視線でレッドを見ると、元気よくすべっていった。
レッドは、塩気のある運河のひとつをゆっくり歩いた。水の中に小石
を投げ入れて、数分を過ごした。たくさんのパズルのピースは出揃でそろった
が、全体像が見えて来なかった。
首筋の後ろ髪が、うずう
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終わり良ければ
/FB1/HappyEnding/
毒を塗られた縫い針の激痛から、老人はヒザをつ
き、そして、倒れた。ほかの者たちは、老人のもとへ駆け寄ろうとした。
「もどれ!」と、ミスタースミス。「老人を、ゆっくり死なせてやるん
だ。なにが起こっているのか、すべてを見るがいい━━━」
しかし、首領の妻のひとりは、地球人の言葉が分からずに、すでに、
アルワの頭をささえていた。縫い針銃が、ふたたび、ヒューと鳴った。
彼女は、アルワに折り重なるように倒れた。
「オレは、ナンバーワンだ」と、ミスタースミス。「そして、この宇宙
域、全惑星の神だ。オレにはむかう者は、ただちに殺される━━━」
そのとき、村のものみんなが、ミスタースミスにむかって走ってきた。
彼の指は、引き金を引いて、押し寄せてくる前列の4人を殺した。ヌラ
タは、真っ先に走ってきたので、殺された。ミスタースミスは、押し寄
せてきた村人たちに、押し倒され、取り押さえられた。
地球人は、しばりあげられ、小屋のひとつに、放り投げられた。女た
ちは、死んだものたちを、嘆き悲しみ、泣き叫んだ。男たちは、話し合
いを始めた。
その話し合いで、カラナが、新しい首領に選ばれた。カラナは、みん
なの前に立ち、言った。
「われらの神父、ゲルハルト神父は、われらをだましていたのだ」おそ
れと不安から、彼の声はふるえ、青い顔は、心配そうだった。「もしも、
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オブライエンの孤独
/ST/DS9_2_4_2/
オブライエンは、カップを手に、パロット席に戻った。
「現在の速度ですと、7分4秒です」
「じゃ、ワープから出たら、すぐ、追いつかれるのか?となると、どこ
で追いつかれるかが、問題っていうわけだ。コンピュータ!パラダ星系
で、最大の惑星は、なんだ?」
「パラダ4です」
「コースを、パラダ4に向けて修正せよ!」
「了解!」
「パラダ4に、月は、いくつある?」
「7つです」
「ラッキー7か!座標を出してくれ!」
「パラダ星系に、到着します!」
「通常エンジンへ!」
シャトルは、月のひとつへ、向かった。
「追手のメコンは?」
「メコンは、ワープアウト後、こちらと同じに、コースを修正しました」
「狙い通りだ━━━メコンとの差は、どのくらいだ?」
「現在の速度ですと、メコンとこちらとの差は、2分1秒あります」
「速度を落とし、30秒後に追いつかれるように、修正してみてくれ!」
「エンジンを、0・4ポイント、絞しぼります」
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