原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 2.40 (株)美利崎人 (ビリザキト)
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NOVELYst AutogeNerating dimensional space
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◆◇◆更新ニュース◇◆◇
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京 都 大原
星 銀河
夢 心
人形 宇宙船
月 夜 花 光
月 夜 花 光
、 ◇
令 和
SFミステリー
「トゥーフ!」 キャビア マーストラリア ビックマック 記憶
ホラー シリウス コロシウム ナスティ アボミっぽい 「ギャーッ!」 ねずみ アリス
[星 銀河 or検索] ヒット 61 件です。
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ボディスナッチャー
/SY/BodySnatcher/
ボディスナッチャー
原作:ジャックフィニー
W・D・リヒター、フィリップカウフマン
プロローグ
別の太陽系。大きなガス惑星をまわる、衛星。
ガス惑星の熱で、宇宙生命体が活動を始めた。胞子状の半透明の無数
の種子を、宇宙空間に散布した。種子は、宇宙空間を漂い、銀河を抜け
て、地球に漂って、地面に降り立った。
2
1
1
シスコのゴールデンブリッジの近くの公園。雨が降っていた。
植物の葉の上に着床した胞子は、放射状に葉根をのばして、小さなつ
ぼみを形成して、赤い可憐な花を咲かせた。
同じ木々の葉の上に、いくつも咲いた赤い花のひとつを、リサが手に
とった。
「お花が咲いてるわ」と、保育士の女性。子どもたちを、散歩させてい
た。リサを、振り返って見ていた。「きれいね」子どもたちも、花を摘
んだ。「そちらにも、あるわ」ブランコには、牧師が乗っ
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ナスティ
/FB3/Nasty/
1
ついに、ビュレガードは、占いや魔法の本を思い出した。膨大な蔵書
の一部として、集めたり、読んだりするのを楽しんでいた。しかし、そ
れらを、まじめにとらえたことはなかった。今までは。今、彼に、なに
か、失うものがあっただろうか?
かびの生えた、悪のにおいのする、稀少本の1冊に、求めるものを発
見した。書かれているとおりに、5頂点の星型を描き、秘密のマークを
コピーして、ろうそくに火をともした。そして、呪文を大声で唱となえた。
1筋の閃光のあと、煙が舞った。そして、悪魔。悪魔を、あなたが好
きにはなれないことは保証するが、どんな姿か述べるのはやめておこう。
「きみの名前は?」と、ビュレガード。声を一定にしようとしたが、す
こし震えていた。
悪魔は、叫び声と口笛の中間のような声を出した。大きなバイオリン
を、のこぎりで弾いたときに出る倍音を伴っていた。
「そうだね、おまえには、発音することができないよ。おまえたちのゆ
るい言語では、翻訳すると、ナスティかな。ナスティって、呼んでくれ
たまえ!おまえのほしいものは、ふつうのものかい?」
「ふつうのものって?」と、ビュレガード。知りたがった。
「もちろん、願いさ」と、ナスティ。「よし、おまえに1つ叶かなえてやろ
4
3
う。しか
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まだ終わりじゃない
/FB3/NotYet/
奴隷がいなければ
鉱山は閉鎖され、われわれの種族は死に絶えてしまう」
カーは、コントロールパネルに戻り、スイッチに触れて、スクリーン
4
3
をオンにした。スクリーンには、下界の様子が映しだされた。
「キューブは、第3惑星の夜の側にいる。下界は雲の層だ。ここからマ
ニュアルに切り替える」
カーは、パネルを操作した。
「ラル、スクリーンを見てくれ!」と、カー。「光の列が規則的に並ん
でいる!都市だ!この惑星には生物がいる!」
2
ラルは、別のコントロールパネルの攻撃用ボードに移って、ダイアル
に触れた。
「脅威になるものはない」と、ラル。「都市をおおうフォースフィール
ドの痕跡こんせきもない。ここの種族の科学レベルは低そうだ。都市は、攻撃す
れば1発で吹き飛ばせる」
「そうだな」と、カー。「しかし破壊は今回の目的ではない。標本がい
る。もしも標本がレベル以上なら、艦隊を呼んで、
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屋根の上の少女
/TZ/IfSheDies/
屋根の上の少女
デービットバネットカレン、ジョンハンコック
プロローグ
夜の山の景色。
窓が閉まると、壁にも、星空。
惑星が回っている上に、胎児、蜘蛛、浮き雲、木馬。
赤ちゃん人形の顔、土人のお面。
水爆実験、窓。
そして、ナレーターのロッドサーリングの映像。
星空のバック。
「ミステリーゾーン」のタイトル。
2
1
1
朝。閑静な住宅街。
「パパ、急いで!」
キッチンで、キャシーが、フレンチトーストを作っていた。キャシー
は、今年から、小学校に通っていた。
「今、行くよ!」と、ポール。
「パパ、早く来て!」
「分かってる、行くってば!」
やっと、ポールがキッチンに出てきた。スーツを着ていた、
「なぜ、そんなに急いでいるんだ?」
「学校に遅刻する」キャシーは、できたてのトーストを、お皿に盛り付
けた。
「大丈夫さ。服装チェックして
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ファマドユニヴァース
/FB5/WhatMadUniverse/
船が火星の薄い大気を離れる前に、自ら命を絶たった。
自らの惑星を離れては、たとえ数分でも生きる意志はなく、生きられ
ないことは、火星の動植物にも及んだ。火星の動植物の、たった1つの
種でさえ、地球の動植物園で展示されたことはなかった。
いわゆる惑星間戦争は、それゆえ、もっぱら火星の表面で戦われた。
それは虚しい結果で、火星人の人口は、指数累るい乗で減少していった。し
かし、絶滅寸前に降伏し、地球人による火星の植民地化を許した。
太陽系におけるすべての惑星や衛星のうち、4つのみ━━━地球、月、
金星、火星━━━が、知的生活に適していると判明している。土星は、
奇妙な形のプラント生活が可能だった。木星のいくつかの月でも、プラ
ント生活が可能で、野生動物がいた。
人類が、激しい戦い、知的生命体との植民地戦争に直面したのは、太
陽系を出て行ったときだった。アルクトゥルス人は、数世紀前から、恒
星間ドライブを持っていた。彼らが、太陽系の惑星を訪れてなかったの
は、広大な銀河の、単なる偶然だった。やつらが、オレたちに気づいた
のは、プロキシマケンタウリの近くで出会ったことによる、すぐさま、
やつらの見逃しを修正にかかった。
アルクトゥルスとの現在の戦いは、たまに招集可能な攻撃的戦略も含
まれるが、地球側の防衛戦だった。ずっと戦いは手詰まりで、どちらの
220
219
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失われた母星
/ST/StarTrek2009/
スポックの母は、落下した。
「ロックがとけた!」と、チェコフ。「ひとり、ロックがとけた!もう
だめだ!信号、消えた」
スポックは、母を助けようとして、手をのばしたまま、転送されてき
た。
母のいるべきパッドには、誰もいなかった。
カークとカトウは、降下用スーツのまま、スポックを見ていた。
スポックの父と、他の3人の長老は、無事だった。
みな、黙ったままだった。
バルカン星は、崩落してゆき、核の中心部に飲み込まれた。
エンタープライズは、星域を脱出した。
122
121
4
エンタープライズの医療室。
マッコイや、看護婦らが、乗員の治療にあたっていた。
エンタープライズのブリッジ。
「船長代理日誌。宇宙暦2258・42」と、スポック。「依然、パイ
ク船長から、連絡はなし。ネロという犯罪人の人質になったものと、断
定する。ネロは、私の故郷を破壊し、60億もの民を抹
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サムワントゥウォッチオバーミー
/ST/VGR_5_6_2/
と、ドクター。「1時間後に、
第2ホロデッキで会おう。初デートには遅いが、やらないよりはましだ」
ドクターは、意気揚々と診察道具を片付けた。
◇
16
15
ボイジャーは、惑星の周回軌道をゆっくり回った。
第2ホロデッキ。
「まずは、イントロダクション」と、ドクター。スクリーンのコントロ
ーラを手にした。「題して、さまざまな愛の形」
コントローラのボタンを押すと、天の川銀河が映った。
「この銀河系には、多くの人類がひしめき合っており、その数だけ求愛
行為が存在する」
スクリーンにクリンゴンの男女が映った。「クリンゴン人の男は、愛
の証とあかしして女をかむ」ボタンを押すと、互いにひたいを寄せる青色の男
女。「これは、ボリアン人の男女が愛し合っているところだ。まだまだ、
求愛行為が謎に包まれている種族もある、たとえば」スクリーンに奇怪
な生物。「生命体8472には、5つの違った性
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星雲を越えて
/ST/StarTrek2016/
息をひそめていた。
切り離された円盤部に向かって、イナゴの大群が群がった。
◇
ブリッジ。
「通常エンジン」と、チェコフ。「補助装置のパワー切り替えに成功!」
敵が3名、銃を撃ちながらブリッジに侵入した。チェコフは、イスか
ら投げ出された。
船長席のカトウは、銃を向けられて、立ち上がった。
そのとき、敵は3人とも、後ろから撃たれて倒れた。
銃を構えたカークが入ってきた。
「船長!」と、チェコフ。異星人の女性船長も見ていた。
「円盤部には、あと、なん人いる?」と、カーク。
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「ゼロ」と、カトウ。パネルを操作した。「このデータの通りなら。敵
にさらわれました」
「船長!」と、チェコフ。「惑星の引力につかまって、離脱は、不可能
です!」
スクリーンに、惑星の地面がせまった。
「脱出ポッドに乗れ!」と、カーク。
「はい、船長!」と、チェコフ。
「来い!行くぞ!」と、カ
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歩兵
/FB1/Sentry/
歩兵
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
彼は、ぬれて、泥だらけで、ひどくおなかがすいて、寒かった。しか
も、故郷の星から、5万光年も離れた星にいた。
奇妙な青い太陽が、かがやいていた。重力も、彼の星の2倍もあって、
動くのも、困難だった。
1万年のあいだ、戦況は、変わらなかった。空軍のパイロットたちは、
流線型の宇宙船に、ファンシーな武器が使えて、上機嫌だった。チップ
が地上にバラまかれると、歩兵めがけて、地面をはってきて、足という
足は、すべて、血で染められた。
2
1
このひどい惑星に、上陸するとは、彼は、まったく、聞かされていな
かった。惑星の地表は、エイリアンたちも、そこにいるがゆえに、神聖
なる戦場だった。そのエイリアンたちは、この銀河に存在する、われわ
れ以外の、唯一の知的生命体であった。冷酷で、みにくく、
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オレとフラップジャックとマルスd星人
/FB4/Flapjack/
水も、空気も、鉱物資源も、すべてが実際、
枯渇している。恒星間移動の技術があれば、銀河系の別の占領されてい
ない惑星を捜しただろう。しかし不運にも、それがない。オレたちの宇
宙船はせいぜい太陽系の別の惑星に行けるだけだ。恒星間移動を可能す
るような、まったく新しい技術を発見したい。オレたちはまだ、その糸
口さえ見つけてない。
太陽系では、あんたがたの惑星が━━━マルスd星を除けば━━━唯
一、マルスd星人が住める惑星だ。水星はあまりに暑く、金星は陸地が
なく、大気は有毒だ。木星の重力は、強すぎて押しつぶされる。木星の
月はすべて、あんたがたの月と同様、大気がない。木星より外側の惑星
は、どれも寒すぎて不可能だ。
それでオレたちは、必要性に迫られた。生き延びたいなら、地球に移
住するという必要性に。もし許されるなら、平和的に。武力を使わざる
を得ないなら、強制的に。オレたちは、地球の全人類を数日で破壊でき
る兵器を持っている」
「ちょっと待ってくれ!」と、オレ。「もしもそんなことができると少
しでも考えているんなら━━━」
オレに懐中電灯を向けていた生き物が、ねらいを下げてオレのひざに
向けた。そして、オレがスピーカー装置を操っあやつているやつの方へ歩き出
した瞬間、ボタンを押した。オレのひざは突然、ぐにゃぐにゃのゴムの
26
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|
血だらけの月の光
/FB5/BloodyMoonlight/
特に今まで、馬の
世話をしたことはなかった。
ステファンアモリーについて、2つ奇妙なことのうち、まだ、1つし
か聞いてないことを思い出した。それで、もう1つの方を訊きいた。
「彼の惑星間ラジオのことは?」
「なんのこと?」
「なんのことって?」また、彼は、ステファンアモリーに関して、雲の
爆発から出て来たばかりで、まったく意味が分からないという顔になっ
た。彼は最初、ゴシップ話をするように始めたが、今は、なにか疑問に
思っていた。「なぜみんな、彼のラジオを火星と結び付けようとするの
か分からない」
「それは彼の主張では?」と、オレ。「オレの理解では、彼は方向性の
ある信号をキャッチした、上方向に対角線上に。しかし、それは、すぐ
近くのどこかから発信された可能性がある。ヘビサイド層で跳ね返って、
そのアングルで彼のアンテナにキャッチされたのだ。実際、彼が聞いた
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時刻に同じアングルで
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SFミステリー (小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン) ライトノベル風
/
暗闇の間奏曲
昭和26年1月
(画像提供:
ISFDB)
「ギャラクシーサイエンスフィクション」
存在のわな
昭和25年8月
(画像提供:
ISFDB)
「アメージングストーリー」
オレとフラップジャックと
マルスd星人
昭和27年12月
(画像提供:
ISFDB)
「アスタウンディングサイエンスフィクション」
ブラックジョーク
昭和23年10月
(画像提供:
ebay)
「ディテクティブ テール」
カトゥーニスト
昭和26年5月
(画像提供:
ISFDB)
「プラネットストーリー」
☆原作:フレドリックブラウンより(つづき 5)☆
ファブクリップ
(著者について)
昭和22年
(画像提供:
ISFDB)
エドガー新人長編賞、受賞作品
デッドリンガー
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蛇の花嫁
/OT/Hebino_Hanayome/
蛇へびの花嫁はなよめ
大手おおて拓次たくじ
しろきもの
しろきもの
ゆくりなく 心のうへをただよへり
ながるるひまもなく
あはきがなかに なほあはき
かすかなる 鳥の啼音なきねのつらなれり
2
1
ほのあをき貝
ほのあをき貝をもて
わがただよへる心を をさめよ
らうたけし ほのあをき貝をもて
わがかなしみを をさめよ
4
3
相見ざる日
こころ おもくして
うなだれてのみ あるものを
身をつつむ ひぐらし色のこゑ
6
5
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暗黒の地球帝国
/ST/ENT_4_5_2/
ピッ!」
「アッハハァ、すっごい!」と、ホシサトウ。
「高名な、ワープ専門家、ヘンリーアーチャーの息子!」
ホシサトウは、経歴書を読み上げた。
アーチャーは、立ちあがって、落ち着きがなくなった。
「ジョナサンは、宇宙艦隊初となる、ワープ5シファイブップの船長に任命され
た。惑星連邦内で、彼の名を知らぬものは、いない。彼は、その生涯で、
数々の褒章をほうしょう受け、歴史家は、彼のことを、22世紀の、もっとも偉大
なる、探検家と、絶賛!ふたつの惑星の、名にもなっている!」
アーチャーは、こぶしで叩いて、スクリーンを消した。
「ちょっと!」と、ホシサトウ。
「この男は、くずだ!」と、アーチャー。「やつは、地球の未来を、下
100
99
等な人種の集団に、売り渡した!偉大な人間とは、間違っても、平和を
望んだりはしない!望むのは、征服だ!」
「もう忘れて!」と、ホシサトウ。「あなたの未来は、始ま
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緑の世界
/FB/SomethingGreen/
長身の若い青年が、降りてきた。
「いっしょに、連れて行ってくれるかい?」と、マクガリー。
「もちろん」と、宇宙パトロールの青年。静かに。「ここには、長く?」
「5年だよ!」マクガリーは、自分で大声を出していることに気づいた
が、やめられなかった。
「そう、たいへんだったね!」と、宇宙パトロールの青年。「オレは、
アーチャー中尉。エンジンが冷えて、離陸できるようになったら、すぐ
にでも、あんたを乗せてあげられる。とりあえず、アルデバラン第2惑
星のカートヘイジへ向おう。そこで、別の宇宙船に乗り換えて、どこで
も好きな場所へ行ける。なにか、すぐにでも、ほしいものは?食料とか、
水とか?」
24
23
マクガリーは、なにもこたえずに、頭をふった。食料とか、水なんて、
今は、ぜんぜん、重要ではなかった。
地球の緑の丘!そこへ、戻れるのだ。それこそが、重要で、それだけ
が、重要だった。とても長く待っ
|
ファーストコンタクト
/FB3/Contact/
物理学を越えた科学、つまり心の科学が発展していた。これは、地球で
は、発見しかけたばかりだった。
火星は、多くのことを地球に教えられるだろう。犯罪や戦争をいかに
回避するかは、2つの単純なことだった。これから始めて、さらにテレ
パシーやテレキネシス、エンパシーへと━━━。
一方、地球からは、多くの価値あるもの、科学や技術を教えてもらう
ことを望んだ。それは、火星だけでは、進歩した心をもってしても発展
させるには遅すぎるものだったが、死にかけた火星の人々を復活させ、
もう一度人口を増やしていくことを可能にするものだった。地球にとっ
てもメリットこそあれ、デメリットはなかっただろう。
6
5
今夜は、水爆の閃光分析として、地球がファーストコンタクトする夜
だった。つぎのコンタクトは、有人ロケットによるもので、地球年で2
年後、火星年では、だいたい4年後だった。火星人は、テレパスチーム
か
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ヴァヴェリ
/FB/TheWaveries/
爆発的に売れた。
聖書が、天文学の本と同じ売れ行きをみせ、ホットケーキも同じよう
に売れた。
政府の1部門が、避雷針に、関心を寄せたため、電気店や建築会社に
は、すぐに設置してくれという注文が殺到した。
これも、理由が不明だが、アラバマ州モービルでは、釣り針に人々が
殺到し、数時間で、すべての釣具店やスポーツ用品店から、釣り針は姿
を消した。
公共図書館や書店では、占せん星術や火星に関する本に、人々が殺到した。
そう、火星だった。火星は、この時期は、太陽の向こう側にあって、す
べての新聞の論説が、地球と獅子 し し座の間には、いかなる惑星もないとい
う事実を、強調していたにもかかわらず。
奇妙な現象は、続いていた。インターネットのようなネットワークは、
40
39
すべて、運用停止に追い込まれていたため、新しいニュースは、新聞で
読むしかなかった。人々は、新聞社のビルの前の売店に集ま
|
ファイナルアンサー
/FB2/Answer/
アランフィールド
プロローグ
デュワーイブは、おごそかに、最後の接続を金で溶接した。12台の
亜空間中継カメラが、彼に向けられ、彼の動きはそのまま、12画面で
全宇宙に立体中継されていた。
デュワーイブは、まっすぐに立ったまま、デュワーレインにうなづく
と、スイッチのある場所まで移動した。そのスイッチが押されると、連
結が完了することになる。ただちにすべての、960億の惑星にある、
巨大コンピュータのすべてを、この1つのサイバネティックマシンに、
1つの人工知能に直結する。全銀河の全知識が、1つに統合されること
になる。
2
1
1
デュワーレインは、無数の聴衆にむかって、簡潔に話した。しばらく
の沈黙ののち、彼は、言った。
「スイッチをどうぞ、デュワーイブ」
デュワーイブは、スイッチを入れた。大きなハム音が響いて、960
億の惑星から情報が押し寄せてき
|
ねずみ
/FB1/Mouse/
彼は、すこし、間をおいた。
「さて、その生命は、あの瞬間、ここにいた、誰かの肉体の中に飛び込
んだんだ。たぶん、宇宙船が着陸して、最初に、駆け寄った誰かにね。
それは、誰かの体の中に住んで、ブロードウェイのホテルや、ボウェリ
や、いろんなところの安宿に泊まったりして、人間のフリをしているん
だ。ありうるだろ、ビューティ?」
彼は、立ちあがり、また、歩きだした。
「そして、人間の心をコントロールする能力を持つと、それは、世界、
つまり、地球の再構築を開始した。火星か金星か、あるいは、どこかの
34
33
星の人々に安全なように。それは、数日間、調査して、分かったんだ。
この世界は、自滅する寸前にあることが。必要なのは、あとひと押しだ
けだと。それで、それは、そのひと押しを加えた」
彼は、ひと呼吸した。
「頭を内側から操作して、それは、誰かに、大統領を暗殺させて、捕つかま
らせた。それは、ロシ
|
夢を食う謎のワームホール
/ST/VGR_5_4_2/
と、セブン。スクリーンに、巨大生命体の
分析図が映し出された。「有機化合物と生命物質の複合体、膨大な神経
ネットワークマトリックス」
「生命体ってこと?」と、ナオミ。
「最大級の生命体だな、直径が2000キロ以上ある」
「なにをしてるの?」
「倒れる前に、異星人とコンタクトした。まだ、いるかもしれない」
「ほかにも船がいるの?」
「おそらくな。いたぞ。損傷が激しいが、まだ、機能している。こちら
ボイジャー、応答せよ!」
操縦席で気を失っていた白髪の異星人は、気が付いて、通信パネルの
前に行った。ボタンを押すと、画面にセブンとナオミの姿が映った。
「あれほど近づくなと言ったのに」と、異星人。「なぜ、警告を無視し
た?」
52
51
「仲間たちが、故郷に帰還できると信じたからだ」と、セブン。
「それが仲間の長年の夢か?違うか?」
「そうだ」
「やつの手さ!」
「やつ?」と、ナオミ。
「協力し合わ
|
感想
/CO/Comment/
ゴリアード836、1965年4月
手紙1964年6月22日付、ロジャーヴァディム監督の電話について
「火星での結婚」『火星での結婚生活』1986年に収録
26
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パート3=シナリオ
「人類おもしろ話」、「最後の火星人」に基づく、ヒッチコック劇場1
959年5月24日放送、「ピックドパンクス」1991年に収録
「ミラー」、未発表短編「ミラー」に基づく、未発表シナリオ
「地球報告」1952年6月付、『終わり良ければ』1990年に収録
「女の2つの顔」、『終わり良ければ』1990年に収録
パート4=ノベル エド&アム◇ ◆SF
1947年 ファブクリップ ◇
1948年 デッドリンガー ◇
1948年 殺しのプロット
1949年 ファマドユニヴァース ◆
1949年 血だらけの月の光 ◇
1949年 ミミ、遠い叫び
1950年 悪魔のあいさつ ◇
1950年 キャンドルがやって来る
|
ナッシングシリウス
/FB2/NothingSirius/
丘が、波打って、続いていた。すこし回
転草のようにみえる、茶色のヤブのような、植物相そうはあった。
オレは、時刻を知るため、空を見上げた。シリウスは、ほぼ、天頂で、
これは、ジョニーが昼側のど真ん中に着陸したことを意味していた。
「ところで、ジョニー」と、オレ。「自転周期は?」
「だいたいの計算ですが、21時間17分です」
「それで、じゅうぶんよ」と、ママ。「午後じゅう散歩できるわ。なに
を、待ってるの?」
「セレモニーさ」と、オレ。「オレたちが、惑星に名前を付けよう。オ
レの誕生日にとっておいた、シャンパンボトルは?誕生日より、こっち
の方が、ずっとふさわしいぜ」
ママが教えてくれた場所へ行って、それと、グラスを4個持ってきた。
「名前のアイデアは、あるかい、ジョニー?」と、オレ。「きみが最初
に見つけた」
「いいえ、船長」と、ジョニー。
14
13
「問題は」と、オレ。「ソラとフリーダ
|
オブライエンの孤独
/ST/DS9_2_4_2/
私には、なんでもなかった」
◇
オブライエンの室。
オブライエンは、戻ってきて、居間のコンピュータの前に座った。
「隠された日誌を読んでも、疑問は解けなかった」と、オブライエンの
声。個人日誌に。
「おそれていたことが、起きてしまっていた。彼らは、パラダ人のセキ
ュリティに関する、私の報告書を読み、徹底した分析をおこない、その
上、私の個人日誌にまで、侵入していた。妻への、ラブレターを読んで、
楽しんだだろうか?パラダ星系からの極秘通信には、シスコは、なんど
かエントリーしていた。しかし、通信の内容を、示唆するデータは、な
かった。私がセキュリティを乗り越えて、侵入してくるのを、見越して
のことだ。あなどれない、敵だ」
◇
56
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ステーションの到着ロビー。
ベイジョーからの船から、人々が降りてきた。
オドーは、オブライエンを見つけた。
「チーフ!」と、オドー
|
パペットショー
/FB2/PuppetShow/
集まっていた。お店やガソリンスタン
ドは、見捨てられたように、無人だった。
軍曹は、テープレコーダーで録音をはじめた。「ただいま、テスト中
!」と、軍曹。巻き戻して、再生した。「ただいま、テスト中!」と、
スピーカー。再生音は、大きく、クリアだった。軍曹は、ふたたび、巻
き戻した。「録音の準備できました、大佐」
大佐は、背の高い、地球圏外ヒューマノイドを、見た。ヒューマノイ
ドは、うなづき、大佐は、軍曹に、うなづいた。録音のスタートボタン
が、押された。
「私の名前は、ガースです」と、杖男。ゆっくりと、クリアに。「私は、
あなた方の星図にない、星の惑星から来ました。その星が属する、9万
の星々からなる球状星団は、あなた方の星図にも載のっています。ここか
ら、銀河の中心の方向へ、ほんの、4千光年行ったところにあります。
ただし、私は、その惑星の代表ではなく、銀河連邦の全権大使として、
来ました。銀河連邦は、高度に文明化された星々による、互いのための
連邦です。私の使命は、あなた方を訪問し、あなた方が連邦に、喜んで
参加するかどうかの、返事をもらうことです。
自由に質問してください。ただし、質問のいくつかについては、好ま
24
23
しい答えでない場合、私は、即答しない権利があること
|
ケンタウロス
/FB1/HorseRace/
彼らは、この名称の由来が、馬であることを知っていますが、気
にしていません。それほど、神経質な性格ではないのです」
「そうですか」と、ロバーツ。ブランドも、うなづいた。
「どちらの惑星も、超光速ではないものの、宇宙飛行は可能な水準に達
しています。ふたつの惑星の間には━━━宇宙ガイドで、名前か座標で
調べれば、すぐ、わかるように━━━小惑星帯があります。太陽系にあ
るものと似ていますが、ずっと、大規模です。ふたつの惑星の公転軌道
の中間に、かつてあった、巨大惑星が崩壊した残骸ざんがいです。
ふたつの惑星には、鉱物資源がそれほど多くはありませんが、小惑星
4
3
帯には、豊富な鉱物資源があるため、両惑星のおもな供給元になってい
ました。100年前に、鉱物資源をめぐって、戦争が始まったため、銀
河連邦が仲介して、人族と馬族のあいだに、ある協定を締結させて、戦
争を終わらせました。
その協定は
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ドーム
/FB7/TheDome/
すべて呼び戻された」
ブラドンは、かすれた声で言った。「それで、戦争は?」
「もちろん、なかった。戦争は、今では過去の遺物さ。銀河ユニオンの
おかげで。宣戦布告する、国家どうしの政府さえ、もうなくなった。戦
争はありえない。オレたちの技術は、ユニオンのおかげで、途方もなく
進歩している。オレたちは、火星と金星を植民地にした。そこはすでに
居住不可能な星ではない。ユニオンがそこをオレたちに割り当ててくれ
て、多くが移住している。しかし、火星や金星は、ただの郊外さ。オレ
たちは別の恒星へ旅している。オレたちは、さらに━━━」彼は、ひと
息ついた。
ブラドンは、カウンターの端はしを、強くつかんでいた。彼は、すべて失
30
29
った。30年間ひとりで、今、彼は年寄りだった。彼は尋ねた。「さら
に、なんだね?」彼の内のなにかが、知る必要はない、と言っていた。
自分の声に、彼は耳を傾けなかった。
「
|
発酵したインク
/FB5/FermentedInk/
発酵はっこうしたインク
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
もくじ
太ふとりすぎのふくろうに捧ささげる歌 ∨
間奏曲 かんそうきょく ∨
ギフト ∨
聞ききなれないセレナーデ ∨
モダンメロディ ∨
ラプソディ ∨
オーチュア ∨
ロマンス ∨
ミッドナイトソナタ ∨
ゆっくりと目覚め ざめる ∨
2
1
太りすぎのふくろうに捧げる歌
Ode to a Stuffed Owl
太りすぎの ふくろう The stuffed owl
遠ぼえも Does not howl、
うなりも しない Or yowl。
飛ぶとき When flies
目の光 Light on its eyes
またたきも It doesn’t blink
ウィンクも しない Or wink、
止まり木から Nor from its perch
ね
|
アリーナ
/FB6/Arena/
やつはスクリーンから完全に消え、彼の偵察艇は、やつ
の背後を追尾し、ふたたびやつを見つけたとき、地面へ真っ逆さまに跳
10
9
び込んでいた。
地面?
それは、ある種の光学的な幻想を映し出す装置だった。そうに違いな
い。惑星は、どんなものであれ、今スクリーンに映し出されているよう
なものは、存在しなかった。たぶん、ありえなかった!海王星の近く3
0億マイルは、いかなる惑星もなかった。冥王星は、太陽の反対側で、
最も遠いところにあった。
船のレーダーによれば!惑星サイズのいかなる物体も、捉とらえてなかっ
た。小惑星サイズでさえ、まったくなかった。
それは、そこには存在しえなかった。どのようなものであれ、それは、
船が跳び込んだものであり、数百マイルに亙わたって、船の下に広がってい
た。
船がクラッシュしたのではないかという心配から、アウトサイダー船
のことを忘れていた。減速用のフロントロケットを噴ふかした。すると突
然の速度変化で、シートベルトに引っ張られて前面につんのめった。さ
らに緊急ターン用のロケットをいっぱいに噴ふかした。ロケットを静め、
下降させた。分かったことは、クラッシュは逃れて、ターンもできる、
船に異常はないということだった。そして突然、しばらく記憶を失った。
|
夢、遥かなる地にて
/ST/DS9_6_4_1/
編集長のパブストが切り出した。
それは、宇宙服を来たふたりの異星人の前に少女がたたずんでいる絵
だった。
「ううん、どう、ジュリアス?」と、ケイシーが振り返って訊きくとジュ
リアスが答えた。
「僕たちでいいよ」
「ああ、そうだろうな、陳腐ちんぷな話が目に浮かぶよ、寂しがり屋の女の子
が宇宙人と友達になり、笑顔が戻る」と、ハーバート。
「ああん?」
「だから、本よりテレビが売れるんだよ、次は?」と、ハーバート。
「パブストの旦那のお気に入り、『アンドロス星のハネムーン』」ロイ
の次の絵は、アンドロス星の奇怪な姿の怪獣の前にグラマ―な女性の画え。
「すごく、ありきたり」と、ケイシー。
「ダマークラウト食いすぎて気持ちが悪くなった晩に書いたんだよ」
「理由がなんであろうと、ゴミみたいな絵には間違いない」と、ハーバ
22
21
ート。
「ありがとうよ」
「もらおう!」と、ハーバート。
「やっぱり、ゴ
|
ゴーホームマーティアン
/FB5/GoHomeMartian/
規則でもなかった。
8時14分に、3杯目を注ついだ。9時まで持たせてくれる。ちょうど、
2杯目を飲み終わったところ。本を読んでいたが、内容があまりよく分
からなった。それは、読もうとして集中を高めても、読む代わりに、書
くことに考えが行ってしまうからだった。心は、いつも、そんなふうだ
った。それはたぶん、もう長いこと考えているストーリーのアイデアに、
近づこうとしないからだった。彼は、退屈しながら、疑問に思った。も
しも、火星人がやって来たら、いったいどうなる?
24
23
◇
ドアにノックの音がした。一瞬、虚うつろにビックリしてそちらを見た。
それからドリンクを下に置いて、イスから立ち上がった。その夜はとて
も静かで、なにも聞こえなかったのに車が近づいて来ることはあり得な
かった。確かに、だれも歩いて来てはいなかった。
ノックは繰り返されて、大きな音になった。
ルークは、ド
|
ライトインスカイスター
/FB5/LightInSkyStar/
だいたい、1千億の星がある。1千億の星、それぞれに惑星があ
る。平均で、1つの惑星としても、1千億の惑星がある。それらの惑星
のうち、10万に1つが、地球タイプとする。つまり、呼吸できる大気
があって、太陽からの距離が地球とだいたい同じで、温度も重力も同じ
くらいとする。すると植民地化して、普通の生活ができ、豊かで子孫を
増やせる惑星が、天の川銀河に100万あることになる。
100万の世界が、オレたちが到着し、降り立ち、生活するのを待っ
ている。
しかし、それは、ただの始まりに過ぎない。それは、ただ、この太陽
系が属する天の川銀河の話に過ぎない。
とんでもなく多くの銀河がある。天の川銀河にある星の数よりも、も
っと多くの銀河がある。つまり、少なくとも、1千億×1千億の星があ
る。
つまり、100万×100万の人類が居住可能な惑星があることにな
る。数字を導き出せただろうか?男、女、子どもを含めた全世界人口を
26
25
400億とすると、各自に25づつの惑星だ。ひとりでは増えないので、
カップルで考えると、50の惑星。平均の人口密度で考えて、惑星ごと
に30億とすれば、掛ける50、これはもちろん、最初の数で、その後、
それぞれの世界で人口を増やして行く。そうして、人類は、それぞれ
|
さぁ愉快にやろう
/FB6/ComeAndGoMad/
いろいろあばき出す、大
手術だ。たぶん、たぶんだが、ある方法で、あるいは別の方法で、物事
は解決されるだろう。
窓の外、星々は、夜空に散らばる、明るいダイヤモンドだった。その
1つは、彼の運命の星?もしも、そうなら、彼はそれに従おう。もしも
それが導くのが、マッドハウスなら、それに従おう!彼の内では、深く
根ざした確信があって、これは偶然ではなく、ウソと偽って真実を語る
ように、頼まれたわけではないと、告げていた。
彼の星は、運命だった。
明るく輝く?いや、彼の夢から来る、そのフレーズは、そのことを言
っているのではない。助動詞のフレーズでなく、名詞だ。明るく輝く?
明るく輝くものって、なんだろう?
それと、赤と黒?チャーリーが挙げたもの、すべてを考えてみた。別
のものも。たとえば、チェッカーは、赤と黒だ。しかし、それは、捜し
80
79
ているものではなかった。
赤と黒。
そう、
|
つくられた記憶
/ST/DS9_4_5_3/
アグラッサ司法当局は、おまえの件を再
審議した。特に何か申したいことはあるか?」
オブライエンは黙っていた。
「よろしい。刑期は終了した。おまえは自由だ」
「自由?」と、オブライエン。
「スパイ行為に対しては、15サイクル以上の刑期が課されるが、おま
えは20サイクルを越えた。出る時が来たのだ」
「出る?でも、いまさらそんな。どこへ行けばいい?」
「それは自分で考えろ。つまみ出せ!」
異星人のひとりが、武器で追い立てると、オブライエンは大声を出し
た。
「うおぉぉぉ、うおぉぉぉ」
◇
オブライエンは、頭に電極をかぶせられて、寝台の上で目覚めた。
「あぁぁぁ」
「さぁ、終わりました」と、異星人の執行官が言って電極を取り外した。
オブライエンは、寝台の上で体を起こすと、目の前に立っているキラ
少佐に驚いた。
4
3
「はぁ、はぁ、少佐!」
「そうよ、チーフ」と、キラ少佐。
「そ
|
カトゥーニスト
/FB4/Cartoonist/
ここにあんたを表彰する。これより、
あんたは、ロイヤルカトゥーニストの地位につく。この地位は、ここに
はカトゥーニストがいなかったので、いままでは存在しなかった。あん
たの唯一の義務は、毎日1つのカトゥーンを描かくこと」
「1日1つ?しかし、どこからギャグを?」
「オレたちが提供する。オレたちには優れたギャグがある。みんな、鋭
いギャグのセンスの持ち主。クリエイティブで優秀。しかし、オレたち
は断片的にしか描けない。あんたはこの惑星で一番偉大だ。オレのつぎ
に」彼は笑った。「たぶん、すぐにオレより有名になる━━━真に好か
れてるのはオレだけれど」
22
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「オレは、オレはできないと思う」と、ビル。「むしろ、戻りたい、
つまり、支払いは?しばらくやって稼いだら、カネをもらって、あるい
は、その対価物をもらって、地球に戻りたい」
「支払いは、あんたのゴージャスな夢のはるか上を行く。欲しいもの
|
藍色の蟇
/OT/Aiirono_Hiki/
藍色あいいろの蟇ひき
大手おおて拓次たくじ
藍色の蟇
森の宝庫の寝間ね まに
藍色の蟇は黄色い息をはいて
陰湿の暗い暖炉のなかにひとつの絵模様をかく。
太陽の隠し子のやうにひよわの少年は
美しい葡萄のやうな眼をもつて、
行くよ、行くよ、いさましげに、
空想の猟人かりうどはやはらかいカンガルウの編靴あみぐつに。
2
1
陶器の鴉
陶器製のあをい鴉、からす
なめらかな母韻をつつんでおそひくるあをがらす、
うまれたままの暖かさでお前はよろよろする。
嘴のくちばし大きい、眼のおほきい、わるだくみのありさうな青鴉、あをがらす
この日和のしづかさを食べろ。
4
3
しなびた船
海がある
|
幻の指揮官
/ST/VGR_6_1_4/
出迎えた。
「みんなに紹介するわ」と、ジェインウェイ。「彼が、新指揮官、緊急
司令ホログラムよ」
ドクターは、眺めていたパッドが、いつの間にか、シャンパングラス
に変わっていることを、おかしいとは思ったが、セブンやベラナに祝福
されて、そんな懸念けねんは吹きとんだ。
◇
異星人の宇宙船。コンソールには、両腕に、セブンとベラナを伴うド
クターが映っていた。
「内部センサーにアクセスしたんだけどな」と、異星人のオペレータ。
24
23
別のオペレータに、自慢げに。「セキュリティの暗号を解けなかったん
だ。でも、もっと、いいものを見つけたよ。彼だ。なんと、ホログラム
のクルーだよ。この男の知覚サブルーチンに直接、接続したら、彼の体
験すべてを、モニターできるんだ」
「スパイを送りこんだようなものだな」と、別のオペレータ。
「ECHへ」と、ジェインウェイ。コンソールの中で。
「こんな名誉
|
すい星はさりゆくとも やがて きたらむ
/FB2/Reconciliation/
すい星はさりゆくとも やがて きたらむ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
夜の外は、静かで、星がまたたいていた。けれど、室内は、殺気だっ
ていた。男と女が、数フィート離れて立ち、お互いを憎しみに満ちた目
で、にらみつけていた。
男のこぶしは、固く握られ、いまにもパンチを繰り出しそうであった。
女の指は、広げられ、かぎつめのようにカーブさせていた。しかし、ふ
たりとも、腕は、脇から離さなかった。ふたりとも、良識ある市民であ
った。
2
1
1
「キライよ」と、女。声が低くなった。「アンタのすべてがキライよ」
「キサマの方こそ。キサマの贅沢のために、さんざんしぼり取られたあ
げく、こっちには、もう、キサマのエゴのために、バカなものを買わさ
れるカネさえ残ってないんだ」
「それは、ウソよ。アンタだって、それがウソだってわかってる
|
眠れるステーション エムポックノール
/ST/DS9_5_6_4/
と、オドー。
「大喜びで助けてくれるだろうな、他に方法はないか?」と、シスコ大
佐。
「今は使われていないカーデシアのステーションから失敬してくるとい
う手があります」と、オブライエン。
「エムポックノールか?」
「ディーエスナインと同じ構造で、一年前に閉鎖されました。しかしプ
ラズママニフォールドシステムはまだ使えるかもしれません」
「付近でのドミニオンの活動はどうだ?」
「ここ数か月はありません。戦略的には価値のない星域ですから」
「しかし、ひとつ問題があります」と、オドー。
「カーデシア人が基地から撤退するときは、侵入者撃退対策として、わ
なを仕掛けていくのが普通なんです。そのわなを解除するには、カーデ
シア人でないと」
「では、カーデシア人を連れていけばいいわけだ」と、シスコ大佐。
8
7
◇
チーフオブライエンは、エアロックでガラックに訊きいた。
「司令官はなんて言って
|
アンラッキー
/FB1/Unfortunately/
アランフィールド
ラルフNCー5は、監視スクリーンのアルクトゥルス第4惑星を見て、
安堵あんどのためいきをついた。コンピュータが、そう、教えてくれたのだ。
アルクトゥルス第4惑星は、ここでは、唯一の、人が住んでいる、居住
可能な惑星で、となりの太陽系まで、数光年離れていた。
彼は、食料を必要としていた。燃料や水は、じゅうぶんだったが、冥めい
王おう星の兵站へいたん部は、彼の偵察艇に物資を補充する際、食料を補充しわすれ
た。宇宙マニュアルによると、アルクトゥルス第4惑星の原住民は、友
好的だった。頼めば、なんでも与えてくれるという。
2
1
マニュアルには、この点について、詳細に記述されていた。自動操縦
で、着陸を指示すると、アルクトゥルス星人に関する記述を再読した。
「アルクトゥルス星人は」と、ラルフNCー5。マニュアルを、声に出
して読んだ。「ヒューマノ
|
空想せよ
/FB1/Imagine/
空想せよ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
空想せよ。
さまざまな幽霊。神々。悪魔たち。
空想せよ。
いろいろな地獄や天国。空中に浮遊する都市や、海中に沈んだ都市。
ユニコーンやケンタウロス。魔女や魔法使い。精霊のジンやバンシー。
天使やハルピュイア。魔力や魔法。4大元素、守護神、悪霊。
空想するのは、かんたんだ。
何千年のあいだ、人類は、これらすべてを、空想してきた。
2
1
空想せよ。
宇宙船や未来を。
空想するのは、かんたんだ。
未来は、現実にやってくるし、宇宙船も登場する。
それでは、空想するのは、むずかしいものは、あるだろうか?
もちろん、ある。
空想せよ。
ひとつぶの物質を。
そのなかに、あなたがいて、目覚め、考え、
それゆえ、自分が存在することがわかり、
自分が入っている、
|
黄の悪夢
/FB2/NightmareInYellow/
自由に。
2
1
1
今夜を選んだのは、今日が彼の40回目の誕生日で、夜中の8時46
分が、まさに彼が生まれた瞬間だったからだ。時刻まで詳しく知ってい
るのは、母が占星術にこっていて、生まれたときのことを、なんども聞
かされていたからだった。彼自身は、迷信深くはなかったが、40才で
新しい人生を、正確な時刻にはじめることは、彼のユーモアのセンスに
強く響いたのだった。
時間は、どんな場合でも、ただ、彼を通りすぎていった。不動産専門
の弁護士として、多くの金が、彼の手をただ通りすぎていった。しかし、
あるとき、彼は、その一部に手をつけた。1年前、確実に儲かる方法で、
2倍か3倍にする投資に使うために、5万ドルを借用した。しかし、う
まくゆかなかった。それで、その損失をうめるために、あれやこれやと、
ギャンブルに手を出して、さらに多くの金を借用した。
その額は、今
|
サアルバの国
/FB1/DeathOnTheMountain/
4
3
物事は、けっして変化しないのだ、と答えた。
夜に、彼は、星や谷の光を見た。谷の光は、消灯時刻になると消えた
が、星は、消えなかった。星は、あまりに遠くにあるので、消灯時刻の
ベルが聞こえなかったのだ。
明るい星があった。3日目の夜には、山の雪の積もった頂の いただきすぐ上ま
で降りてきたので、彼は山頂までのぼり、星に話しかけた。星は、答え
なかった。
彼は、星で時を数え、星の進行で3日ごとに時を数えた。3日が1週
間であった。谷の人々にとっては、7日が1週間であった。谷の人々は、
サアルバの国を夢で見たことはなかった。サアルバの国では、水が上へ
流れ、木の葉は、明るい青の炎で燃え、燃えても、燃え尽きることはな
く、3日が1週間であるという。
6
5
|
探検隊
/FB3/Expedition/
宇宙船は25人の男と5人の女にすべきというもので、全
員が一夫一婦制を放棄するサインが必要だった」
「3番目は、探検隊は30人の男からなるべきというもので、男だけな
らより仕事に集中できるという考えによる。第2次火星探検隊は、その
1年後に予定されていて、今度はすべて女とすれば、男は1年くらいの
独身生活には耐えられるし、もともと宇宙訓練校は、男子校と女子校に
厳密に分けられていた」
1
「火星植民地計画の長官は、この問題をもっとも単純に解決した」
「なんです、アンブローズ君」と教授。
「先生、それはマクソン船長の火星探検隊でしょうか?」と、手を挙あげ
た生徒。「船長は、鉄腕マクソンと呼ばれています。なぜそう呼ばれて
るんですか?」
「そこはこれから述べます。火星探検隊のことは、低学年でも聞いてい
るはずですが、詳しくは聞いてないでしょう。あなたたちは、もう聞い
てもいい年齢になっています」
「火星植民地計画の長官は、2つの宇宙訓練校の卒業生から、男女に関
係なく、くじで決めると宣言して、論争に終止符を打った。男子校
|
ファブクリップ
/FB5/FabClip/
隣りのものとは区別されるかたまりで、あいだには空間もある。
210
209
だが、そうじゃない。それは、そのあたりに漂う原子のただのあつま
りだし、原子は、そのあたりに漂う電荷と電子からできていて、星々の
あいだに空間があるように、互いのあいだに空間もある。それは、ほと
んどなにもないものの、大きなかたまりさ。ただそれだけ。空間が終わ
って、ビルが始まる場所に、明確な線などない。原子が、もっと離れば
なれになって、ちょっと少ないだけ。
それに、漂うだけでなく、原子は前後に振動もしている。ただの雑音
に聞こえるものは、ひどく離れた原子が、すこし激しく振動しているか
らさ。
さて、クラーク通りを歩く男がいたとしよう。彼は、ほかのなにもの
でもない。だたのダンスする原子のかたまりの一部さ。彼は、よろめい
ては、下や周りの原子や空間をかき混ぜているだけ」
アムは戻って、ベッドに座った。アムは言っ
|
終わり良ければ
/FB1/HappyEnding/
船長は、かかとを踏み鳴らし、最敬礼して、言った。
「さらばじゃ、ナンバーワン」
「さらば」と、彼。あきあきしたように。
1
ミスタースミスは、上空から見れば、まぶしいほどの白い砂浜の上の
黒い点だったが、救命艇が、青のなかへ、ついには、ベヌースb星の上
空のもやのなかに消えてゆくのを見ていた。その永遠のもやは、彼の失
敗やつらいひとり暮らしをあざ笑うために、いつも、そこにあった。
もつれた日々がゆっくり過ぎてゆき、ベヌースb星の太陽は、にぶく
輝き、マリギーは、夜明け前から、1日じゅう、日暮れまで鳴きさけび、
時には、林のなかから、サルのような、6本足のヒヒが現われて、彼に
向かって、キャッキャッとないた。雨がきて、そして、過ぎていった。
10
9
夜には、遠くでドラムの音がした。軍隊の行進のようでもなく、野蛮
で残忍な響きもなく、ただの、ドラムだった。規則正しいリズムで、
|
地球人は出ていけ
/FB1/KeepOut/
お話
しする時が来ました」
それから、先生は、話してくれた。
4
3
1
人類が火星に最初に降り立ったのは、2049年だった。火星は、知
的生命体の居住に適していなかった。植物は、広く繁殖し、わずかな種
類の、羽のない昆虫が生息していた。先生が、知的生命体の居住に適さ
ないと言ったのは、地球人の基準に照らしてだった。地球人は、火星で
は、プラスチック製のドームの中でしか、生存できなかった。外出時に
は、宇宙服が必要だった。夏の時期の昼間を除いて、気温は寒すぎた。
大気は、呼吸するには薄すぎ、日光に長く照らされると、大気が薄い分、
地球より紫外線が多く、死に至る危険があった。火星の植物は、地球人
には化学的に適さず、食料にできなかった。地球人の食料は、すべて地
球から運ぶか、水栽培用タンクで育てるしかなかった。
◇
50年間、地球人は、なんども、火星を植民地化しようとしたが、す
べての試みは失敗した。ぼくたちのために建設したこのドームだけが、
唯一の前哨基ぜんしょう地であった。もうひとつのプラスチック製のドームは、ず
っと小さく、1マイル離れた場所にあった。
人類は、太陽系では、地球以外の惑星に進出することは、できそうも
6
|
八甲田 歩のスペースドライバー日誌
/RM/SpaceDriver/
タワー
「東京駅まで!」と、料亭のおかみさんふう女性。
「ここからだったら、新目白通りを抜けてゆくのが断然早いわよ!」
「いいわ、私が教えてあげる!そこの高戸橋を右に曲がって新目白通り
に入ってくれる?」
「高速道路に沿って、飯田橋を抜けて」
「皇居に出たら、お堀ぞいに行くと」
「ほら、東京タワーが一番よく見える場所に出るから」
「ここで左折すれば、正面が東京駅よ!」
「あら、今夜のタワーは、ずいぶんブルーなかんじだこと!」
2
1
想おもふ雲
「それって、なんなの?」と、女の子。
「どれ?これなら、安全の全の字よ」と、お母さん。
「金の字かと思った!」
「あら、金の字も忘れてしまったの?最近、覚えたばかりじゃない?」
「知ってるわよ!ただ、金の字をそう書く人もいるのかなって思ったの」
4
3
|
恐怖のウイルス
/ST/DS9_1_2_1/
ウイルスのことを持ち出した途端に通話を切られまし
た」
キラは、シャトルの出発の準備をした。
58
57
「少佐、いったいどこへゆくつもりなのか?」と、シスコ大佐。
「ドクターサーマクレインと直接、話をつけに行ってきます」と、キラ。
「少佐、ステーションから出るのはよせ。ベイジョー星にウイルスを持
ち込むわけには」
「そんなこと百も承知していますよ、司令官、絶対、星に降りたりしま
せんから、行かせてください」
「だが」
「許可を願います、司令官、最後の手段です」と、オドー。
「ふう」と、シスコ大佐。
「少佐が戻ってくるまで、持ちこたえられればいいんですが」と、オド
ー。
シスコ大佐は、病室にいるジェイクを見舞った。
「ジェイク、具合はどうだ?顔を見て安心したよ。今はまだ、治療法は
見つからないが、安心していろ、かならず助けてやる。おまえを絶対死
なせたりしない。わかるな、おまえを絶対死なせたりしない」
シスコ大佐は、司令室に戻った。
「これを見てください。第5デッキポートに動きがあります、船が発進
しようとしているらしい」と、オドー。
「第5デッキポート、ジャヒールの船だ、彼を呼び出せ」と、シスコ大
佐。
60
59
|
アンドロメダUの来訪者
/FB/AllGoodBems/
この知性の高い生物たちは、ユーモアのセンスを
持ちあわせているのか、と。その答えは、少し考えれば、すぐわかるよ。
きみのユーモアのセンスは、きみより、知性の低い生命体と比べれば、
ずっと進んでいることからね」
「ああ」と、エルモは認めた。「別の疑問もあるよ。アンドロメダとい
うのは、銀河であって、恒星ではない。それなのに、アンドロメダUと
いう惑星から来た、というのは、おかしいんじゃないか?どっから来た
んだい?」
「たしかに、ぼくたちは、アンドロメダにある、きみたちの知らない恒
星の惑星から来た。その恒星は、遠すぎて、きみたちの望遠鏡では見え
ない。それを、ぼくは、単に、きみたちになじみのある名前にして呼ん
だだけのことさ。きみたちの慣例に従って、恒星を銀河の名前にして、
そのあとに、第二惑星を意味する、Uをつけてね」
エルモスコットは、もやもやしていた疑問点がやっと晴れて、スッキ
リした気分になった。
「おらたちは、なにを待ってるんだい?」と、ウシ。
「なにも」と、ドーベルマン。「ファイブとぼくは、順番に、監視ガードにつ
くよ」
「早く出発して、修理を始めな」と、ガラガラヘビ。「例のトリックで、
30分で、きみらは1ヵ月、作業できるよ」
28
27
ドーベルマンは、うなずいた。立
|
あごひげ彩か
/FB3/Beard/
マリアンヌは、振り返って夫を見た。「なぜか分からないけど、なに
かの機械かしら」
4
3
「そのとおり、マリアンヌ、無線機さ」と、ビリー。「ただし、ずっと
パワフルで高性能、恒星間通信もこなせる。それでいつも、ベヌースb
星と通信していたのさ。そう、オレは、そこから来た」
「でも分からないわ」
「分かる必要はないよ、ダーリン。話してあげるけど、オレは、ベヌー
スb星のスパイなのさ。いわば、調査員。地球を侵略するかどうか調査
している。
オレのあごひげはブルーだと言ったら、あるいは、クローセットに前
の妻の死体を見つけてたら、どうした?
マリアンヌ、きみはカラー音痴なのを知っている。父親はマリアンヌ
に、オレのあごひげは赤だって言ったろ?」
「そうよ、違うの?」
「ほんとうはね。父親はオレが外出するときに携帯染料で赤く染めた色
を見たのさ。しかし家にいるときは、自然なグリーンが好きなの
|
レッドダイアモンド
/RD/RedDiamond/
432
431
ロザリーのことが気になっていた。彼女は、バスケットチームのハー
レムグローブトロッターズより素早く動いていた。レッドは独身主義者
というわけではなかったが、ロザリーとゲームをするには、まだ早すぎ
るようだ。彼女には、星条旗の演奏で起立する群集のように、レッドの
首のうしろの髪を逆立たせるなにかがあった。
レッドが1階に降りると、狼の群れを養えるほどのご馳走が待ってい
た。家庭教師は、高齢の召使たちが解雇され始めてから、コックも兼ね
ているらしく、グウェンを連れ戻してくれたレッドに、感謝を込めて、
ターキーのようにたらふく食わせようとしていた。
レッドがふたつ目のサンドイッチをほおばっていると、トッドがダイ
ニングルームに入ってきた。
「よく眠れました?」と、トッド。
「ママの腕の中のベイビーのようにね!ボスはどこ?」
「ダウンタウンのオフィスです。絵画の盗難もすぐに調べる
|
小さな子羊よ
/FB/TheLittleLamb/
窓際を歩いたり、丘から
街の方角を見下ろしたが、彼女が歩く姿はなかった。
2
1
月明かりの夜で、明るく澄んでいた。街頭の明かりは点々と、丘の曲
線は、黄の大きい月に、青に黒を重ねて、続いていた。ここを描かくべき
気がしたが、月はだめだ。誰でも画えに月を入れたとたん、それは、こっ
けいで、こぎれいな画えになってしまう。ヴァンゴッホは星空の画えに月を
入れたが、これは、こぎれいどころか、驚嘆 きょうたんする画えだった。ただ、彼は
これを描かいたとき、正気ではなかった。正気な人間は、なかなか、ヴァ
ンゴッホのようには描かけない。
パレットを洗っていなかったので、もう少し、画えを続けようとした。
二日ふつか前にはじめた画えだった。緑をパレットで混ぜはじめたが、思う色が
作れなかった。やはり、昼間の光を待たなくてならないことを、痛感さ
せられた。夜は、自然の光がないところでも、下書きや仕上げはできる。
しかし、色を作るとなると、昼間の光を待たなくてはならない。汚れた
パレットを水洗いして、朝になったら、新しくやり直すことにした。刷は
毛けも洗った。9時に近く、まだ、彼女は帰ってなかった。
4
3
|
帰ってきたカーン
/ST/StarTrek2013/
76
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エンタープライズのブリッジ。
「チャンネル、オープンです」と、ウラ。
「ピーピーヒャラヒャラ」と、艦内放送が始まる、スピーカー音。
「エンタープライズのクルー諸君」と、カーク。「知ってのとおり、わ
れらの友人であり、前船長、クリストファーパイク提督が、亡くなった。
彼を殺した犯人は、すでに、太陽系を脱出し、クリンゴンの惑星に、隠
れている。われわれは、そこへ向かう」
機関室の仕官たちは、溶接用メガネをはずして、聞いていた。
医療室では、マッコイや看護婦たちが。
「マーカス提督が言ったとおり、今回は、敵に気づかれないことが、重
要だ」
ウォレスは、センサーを手に、シャトル格納庫を歩いて、階段を上っ
た。
「惑星連邦とクリンゴンの緊張が高まっている今、へたな刺激は、全面
戦争を引き起こす」
カークは、科学仕官席のスポックを見た。スポックは、聞いていた。
「到着後、私が、クロノス星の無人地区へと降りるチームの、指揮をと
る。逃亡犯、ジョンハリソンを逮捕する。そして、やつを、地球へ連れ
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帰り、裁判を受け
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ミットキーあらわる
/FB1/TheStarMouse/
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プルックスは、小惑星だった。ただ、地球の天文学者は、そう、呼ん
でなかった。単に、まだ、発見されてなかったからだ。小惑星人の名に、
1番近い発音で、それを、呼ぼう。そう、小惑星には、人がいた。
そう考えると、オッペルバーガーの、月へロケットを送る試みは、奇
妙な結果になった。月ではなく、プルックスへ。
しかし、小惑星が、酔っ払いを更正させることができるのだろうか?
チャールズウィスロウは、コネチカット州ブリッジポートに住む、ただ
の酔っ払いだったが、ある日、グローブ通りの近くで、1匹のねずみに、
ハートフォードへの道を訊きかれて、酒を、いっさい口にしなくなった。
そのねずみは、明るい赤のズボンをはいて、あざやかな黄の手袋をして
いた。
しかし、それは、オッペルバーガーがロケットを見失ってから、15
ヶ月後のことだった。話を、もとに、戻そう。
プルックスは、小惑星だった。地球の天文学者からは、夜空の害虫と
呼ばれる、軽蔑すべき天体のひとつだ。恒星や星雲を観察していると、
不規則な光跡で邪魔をしてくる、やっかいもの。暗夜の犬に、5千匹も
わいたノミ。
小惑星のほとんどは、ちっぽけな天体だ。最近、天文学者によって、
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ザ・オフィス
/FB5/TheOffice/
ビジネス上の利益のことも、すべてに興味があった。
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4月初めに、最後の重い雪が降った。同じ月の下旬に、最後の軽い雪
が降った。5月に入って、春がやって来た。5月末に、本格的な春にな
って、あたたかく、陽射しに溢あふれ、陽気になった。
ステラクロスターマンの20才の誕生日は、5月末の土曜だった。
誕生日に、特別なことはなにもなかった。ほとんどの者は、1年に1
度、誕生日があった。オフィスでは、唯一の例外は、ウィロービィ氏だ
った。2月29日に生まれたので、4年に1度しか誕生日が来なかった。
占星術を信じるなら、彼はどこか違っていると考えるかもしれない。た
ぶん、ウィロービィ氏に関しては、占星術的になにかあるだろう。オレ
は、このオフィスで、すでに11か月、働いていた。仲間の社員たちを
少し知るようになって、(上司については、それよりは少なく)ウィロ
ービィ氏については、まったく違うなにかがあると、気づいていた。彼
を称賛してしまうような、違うなにかだった。これを、オリンピック選
手の冷静さと呼ぼう。彼は、オレたちのように、怒おこったり、興奮したり
しないし、急ぐこともなかった。心配もしないし、怒りも見せないし、
苛いらつきさえ見せなかった。(怒おこられはしないが、黒ヘビのむちを使われ
るよりもっとイヤな、叱責しっせきを飛ばされることはあった)
ステラの20才の誕生日に戻ろう。それは、音楽の最初の裂け目とな
った、と言える。初めて、マーティとのデートをすっぽかした。それに
ついて、彼女はウソもついた。
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報復戦隊
/FB3/Fleet/
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こんどは状況が違った。地球では迎撃体制が整っていた。もちろん侵
略者が太陽系に到着した数分のうちに準備したのではなく、そのとき地
球は、2820年、火星植民地と戦闘状態にあった。火星は地球の半分
まで人口増加が進み、独立戦争を始めた。金星が侵略者に攻撃されたと
き、地球戦隊と火星戦隊は月の近くで戦おうとしていた。
しかし戦争は、歴史上最短で終結した。地球と火星の連合戦隊は、戦
争をやめ、地球と金星の途中で侵略者を迎え撃った。こちらは数の上で
敵を圧倒し、侵略者を宇宙のかなたへと吹き飛ばし、完全に追い払った。
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24時間以内に、地球の首都アルバカーキで、地球と火星は平和条約
を締結した。火星の独立を認め、太陽系で唯一住居可能となった2つの
星のあいだの恒久的な同盟を結んだ。侵略者の本拠地を見つけ、2度と
太陽系が侵略されないように破壊する報復戦隊も計画された。
地上と数千マイル上空の衛星の探査装置が、金星を救う時間はなかっ
たが、侵略者の侵入を探知していた。探査装置の記録から、侵略者がや
ってきた方角は判明したが、正確な距離までは分からなかった。
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光速を越えるスピードが出せるCプラスドライブは、発明されたばか
りで、実際に使用されていなか
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聖なる神殿の謎
/ST/DS9_1_1_1/
医療室は、散らか
り放題であった。
「ステーション内で、窃盗が横行しているの、ここも荒らされたみたい
ね」と、キラ少佐。
「まさに、理想的な環境だ!これこそ、真の辺境医療だ!」と、ドクタ
ーベシア。
「辺境医療?」
「実は、僕は、志願してここへ来たんですよ」
「あら、そう?」
「楽な仕事や研究には、興味はない。僕は、こういうところで働きたか
った。銀河の果ての辺境の地。冒険とロマンに満ち溢れ、英雄が生まれ
る場所!未知の世界が僕を待っている!この、未開の星や、夢をかき立
てる」
「その未開の星が、私の故郷よ」
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「あ、僕は、その」
「カーデシアのおかげで、負傷者が山ほど出ているわ。治療してくれれ
ば、あなたに、心から感謝してくれると思うわよ、なんせ、素朴で単純
な連中だから」
「ひゅー」
◇
シスコ中佐は、研究室で、ダックス中尉に発光体を見せて、言った。
「ベイジョーの僧
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白日夢
/FB7/Daymare/
目的のない夢。先祖返り?人々が、
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互いに、相手の喉のどを掻かき切ることばかり考えていた時代、戦争と憎しみ
と覇は権を争っていた時代へ、逆もどり。
それは、太陽議会ミーティングが、居住可能なある惑星で、さらに別
の惑星で開かれる以前の話だった。ミーティングでは、裁定によって秩
序が作られ、のちにユニオンとなった。そして、今、戦争は過去の遺物
となった。太陽系の居住可能な場所、地球、金星、火星、それに、木星
の2つの衛星は、1つの政府の統制下にある。
しかし、古い血の日々に立ち返れば、人々は、昨夜の先祖返りの夢で
彼が感じたような感情を抱くに違いない。地球が恒星間飛行を発見し、
統一されると、火星━━━知力の優れた種族によって、すでに植民地化
されていた、唯一の他の惑星━━━を服従させた。それから、人類が足
跡を付けたどんな場所にも植民地を広げて行った。
それら植民地のあるものは
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“スペーステロリスト”ターナロス
/ST/DS9_1_1_2/
と、ベトール。
「確認のために、もう一度、聞かせてもらいたいのですが、支払いは、
例のベイジョー人の身柄と引き換えでいいんですね?」
「ターナロスとは、4時間後に取引することになっている」と、ベトー
ル。
「そちらの取引は、どんなものですか?」
「おまえには、関係ない」と、ルーサ。
「やはり、カーデシアの代表として、すべてを把握していませんとね。
関係はあるはずです」
「我々から奴に、ギリトリウムを売る予定だ」と、ベトール。
「ベイジョー8号星の衛星で、落ち合う約束になっている」と、ルーサ
は言った。
「そこで奴を引き渡す」
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デュラス姉妹は、店を出て行った。
「ギリトリウムって?」と、ドクターベシア。
「ああ、非常に珍しい水晶元素で、強力なエネルギー源となるものです
が、利用するためには、反物質変換器がいります。ターナロスが、ここ
へ来る前に、カーデシアに追われていたのは、変換器
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存在のわな
/FB4/Trap/
恒星はもはや渦巻いてなかった。
ほとんど動きのないまま、無限に曲がったカーテンにぶら下がっていた。
ストレンジャは今、動き出し、思考の焦点をシフトさせた。あいまい
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な発散がやって来る恒星に向かって。彼が今、認識する、恒星の第3惑
星に向かって。
それに近づき、惑星を包むガス状のものの外側にいた。ここでふたた
び停止して、当惑しながら、この下にいるであろう驚くべきものを分析
し、理解しようとした。
彼の下にあるのは、何百万、いや、何十億という存在だった。このご
くちっぽけな小さな空間に、彼が通とおってきた空間における以上の数の存
在があった。しかも、この小さな存在は、それぞれが、物質の小さなか
たまりに閉じ込められていた。
◇
どんな宇宙の大変動が、どんな空間ワープで、このような不可能なも
のを作り出せるのだろう?無数の意識空間のひとつから、これらの存在
は、どんな
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囚人のピアノ
/TZ/TheConvictsPiano/
囚人のピアノ
パトリスメシーナ、ジェームスクロッカー
プロローグ
夜の山の景色。
窓が閉まると、壁にも、星空。
惑星が回っている上に、胎児、蜘蛛、浮き雲、木馬。
赤ちゃん人形の顔、土人のお面。
水爆実験、窓。
そして、ナレーターのロッドサーリングの映像。
星空のバック。「ミステリーゾーン」のタイトル。
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刑務所の屋上。休憩時間。
リックは、目をつぶって、頭の中で、軽快なジャズピアノを演奏して
いた。台の上に置いた、両手の指が動いていた。不思議に思った、フレ
ッドが、横に座って、動く指を見ていた。
フットボールをしていたサムが、ボールを追って、ふたりにぶつかっ
てきた。サムは、追ってきたもうひとりに、タックルされた。
「ふざけるな!」と、サム。相手を突き飛ばしてから、ナイフを出した。
「来い!」
それを見て、リックが、サム
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