原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
presented by bilyzkid
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 1.20 (株)美利崎人 (ビリザキト)
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NOVELYst AutogeNerating dimensional space
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試用版 ゲストルーム
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◆◇◆更新ニュース◇◆◇
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一.
試用版 ゲストルーム
をリリースしました。
二.
サイト 内 検索
をリリースしました。
三.
郵便番号検索
をリリースしました。
四.
世界の国旗
をリリースしました。
五.
和暦⇔西暦・早見表
で、令和を新年号としました。
六.
広告ページを
としました。
(
ページ:ネットゲーム・健康広告あり
ページ、その他:広告なし)
◇◆Alt-P (印刷ページ)Enterで、広告なしに移れます◇◆
左
中央:初出年月・初放映日・初出雑誌・他
右

七.
宝くじMission
をリリースしました。
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京 都 大原
星 銀河
夢 心
人形 宇宙船
月 夜 花 光
月 夜 花 光
、 ◇
令 和
SFミステリー
「トゥーフ!」 キャビア マーストラリア ビックマック 記憶
ホラー シリウス コロシウム ナスティ アボミっぽい 「ギャーッ!」 ねずみ アリス
[月 夜 花 光 or検索] ヒット 82 件です。
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いつもふたりで
/SY/TwoForTheRoad/
楽しんでたろ?」ドア越しに。葉巻を吸いながら。
「まさか。もう、うんざりよ」
「なぜだい?」
「なぜって、人の世話になるのは、疲れるからよ。早く、ふたりっきり
になりたいの」
「そんなに長くは、たってないだろ?」マークは、ドアをあけて、顔を
出した。
「この2日間が、何ヶ月にも思えるわ」ジョアンナは、ドアをしめた。
髪にティアラ。
「彼と、仕事をするんだ」
「わたしがするわけじゃないわ。わたしじゃ、ないわ」
「モーリスの操り人形」と、マーク。鏡の前で。
「子どもの名前は?」と、ジョアンナ。白の室内着になって、出てきた。
「なんの子ども?」
「わたしたちの子どもよ!」
「ベイビーだろ?」
「なぁに?」
「きみが太った姿を、思い描いてる。なに?」
「あなたが、やせた姿を、考えたの」
「公爵夫人でいたいなら、そのまま。愛を望むなら、帽子を」
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ジョアンナは、髪のティアラをはずした
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歩兵
/FB1/Sentry/
歩兵
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
彼は、ぬれて、泥だらけで、ひどくおなかがすいて、寒かった。しか
も、故郷の星から、5万光年も離れた星にいた。
奇妙な青い太陽が、かがやいていた。重力も、彼の星の2倍もあって、
動くのも、困難だった。
1万年のあいだ、戦況は、変わらなかった。空軍のパイロットたちは、
流線型の宇宙船に、ファンシーな武器が使えて、上機嫌だった。チップ
が地上にバラまかれると、歩兵めがけて、地面をはってきて、足という
足は、すべて、血で染められた。
2
1
このひどい惑星に、上陸するとは、彼は、まったく、聞かされていな
かった。惑星の地表は、エイリアンたちも、そこにいるがゆえに、神聖
なる戦場だった。そのエイリアンたちは、この銀河に存在する、われわ
れ以外の、唯一の知的生命体であった。冷酷で、みにくく、
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チャンスふたたび
/FB3/SecondChance/
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
ジェイとオレは、シカゴのニューコミスキー球場の内野スタンドにい
た。1959年のワールドシリーズ10月9日の試合のリプレイが、そ
ろそろ始まろうとしていた。
オリジナルゲームは、ちょうど500年前で、ロサンジェルスドジャ
ーズが9対3で勝利し、4勝してシリーズを制し、ワールドチャンピオ
ンとなった。オリジナルゲームと可能な限りまったく同じ条件でゲーム
は始まるが、結果が違ってくることはありうる。
2
1
1
シカゴホワイトソックスの選手たちがフィールドに出てきて、内野で
ボールをまわし始めた。先発ピッチャーのウィンは、マウンドでボール
を受けとると、ウォームアップピッチングを始めた。クルツェフスキー
がファースト、フォックスがセカンド、グッドマンがサード、そして、
アパリシオがショート
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グレーの悪夢
/FB3/NightmareInGray/
彼女は、彼が今まで生きてきたなかでもっともすばらしい存在だった。
これは、誰にでも起こりうることだ。
そう、今はお昼過ぎで、スーザンが指定した時刻だった。ベンチから
立ち上がり、うたた寝ですこし筋肉が凝ったので、大きく伸びをした。
それから、昨夜スーザンが教えてくれた家へ向かって歩き始めた。すこ
4
3
し早く着いたので時間潰つぶしをしていた公園から、数ブロック先だった。
春の日、明るい日射しのなかの短い散歩。
玄関の階段をのぼり、ドアをノックした。ドアがひらいた。一瞬、ス
ーザンかと思ったが、応対に出てきた娘は、スーザンに似ていただけだ
った。スーザンが言っていた、1才年上の姉のドロシーだろう。
彼は、おじぎをして、自己紹介した。
「マクガリーですが、スーザンさんは、おられますか?」
ドロシーは、一瞬、奇妙なふうに彼を見たが、すぐに言った。
「どうぞ、お入りになって
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白の悪夢
/FB3/NightmareInWhite/
ナイトガウンかネグリジェが落ちる音がした。そして、ソ
ファの彼の毛布の中に入ってきた。
「ハニー」と、彼。
「しっ!」と、彼女。
しかし、これ以上の言葉が必要だろうか?
エピローグ
長いようで短い時が流れ、ドアがふたたびあいた。
ぎらぎら輝く光が射し込んで、白のホラーに、凍ったように立ったま
ま叫び声を上げようとしている、妻のシルエットを浮かび上がらせた。
(終わり)
6
5
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失われた母星
/ST/StarTrek2009/
と、コンピュータ。「お帰りなさい。
スポック大使」
「へぇ、へんなかんじ!」と、カーク。
「コンピュータ、製造者と、年月日は?」
「宇宙暦2387、バルカン科学アカデミーで製作」
スポックは、それを、聞いて、カークに詰め寄った。
「重要な情報を、私に、隠していたんだな?」
「きみは、こいつを、飛ばせるよな?」と、カーク。
「飛ばしたことが、あるようだが?」
「頼むぜ!」カークは、出て行こうとした。
「ジム!」と、スポック。「計画が成功する確率は、4・3パーセント
以下だ」
「うまく、いく!」
「もし、私が戻らなかった場合、ウラ中尉に」
「スポック、うまく、いく!」カークは、出て行った。
スポックは、イスに座ると、自動的に、回転して、所定位置についた。
「おもしろい!」と、スポック。
「出発シーケンス開始!」と、コンピュータ。
高速船は、掘削船の中を、飛行した。
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天使は淋しい道を行く
/TS/LonelyRoad/
ひとりで歩き出した。
「ふたりの逃亡者のひとりは」と、ナレーター。「安息の場所を得た。
残るひとりは、また、あてどのない、さすらいの旅を続ける。だが、も
う、おそろしいほどの孤独感にさいなまれることは、なくなるだろう。
たとえ、道がいかに遠く、険けわしかろうと━━━」
寺院の空高く、満月が輝いていた。
(第一_二十三話 終わり)
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そよぐ幻影
/OT/SoyoguGenei/
そよぐ幻影げんえい
大手おおて拓次たくじ
あなたは ひかりのなかに さうらうとしてよろめく花はな、
あなたは はてしなくくもりゆく こゑのなかの ひとつの魚うを、
こころを したたらし、
ことばを おぼろに けはひして、
あをく かろがろと ゆめをかさねる。
あなたは みづのうへにうかび ながれつつ
ゆふぐれの とほいしづけさをよぶ。
あなたは すがたのない うみのともしび、
あなたは たえまなく うまれでる 生涯しょうがいの花はなしべ、
あなたは みえ、
あなたは かくれ、
あなたは よろよろとして わたしの心のこころなかに 咲さきにほふ。
みづいろの あをいまぼろしの あゆみくるとき、
わたしは そこともなく ただよひ、
ふかぶかとして ゆめにおぼれる。
ふりしきるさざめきのやうに
わたしのこころは ながれ ながれて、
ほのぼのと 死しのくちびるのうへに たはむれる。
あなたは みちもなくゆきかふ むらむらとしたかげ、
かげは にほやかに もつれ、
かげは やさしく ふきみだれる。
(昭和八年六月二十九日)
2
1
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八甲田 歩のスペースドライバー日誌
/RM/SpaceDriver/
久が原一丁目
「この前、ぞっとする話ってのをテレビでやっててさ」深夜乗ってきた
ふたりの若い男性。
「タクシーの運ちゃんが仕事終えて営業所に戻ろうと」
「深夜の誰もいない住宅地で信号待ちしていると」
「髪の長い女性が、いつの間にか、うしろに乗っていて」
「駅までっていうので、近くの駅まで行くと」
◇ ◇ ◇
「もっと、ずっと、遠くの駅よ!この道、まっすぐ行って!」と、髪の
長い女性。
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女性の言うとおりタクシーを走らせていると、道も定かでない、街燈も
まばらな真っ暗な場所に来た。
「まだ、先ですか?」
「そうよ、まだ先よ」と、髪の長い女性。
「ここから先は、ただの樹海ですよ。駅なんてありませんよ」
「私の終着駅があるのよ」
と言って、女性は車を降りて、樹海で首を吊った。
このまま女性を残して帰っていいものか迷ったが、支払いは済んでいた
し営業所に戻ることにした。
バックミ
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緑の世界
/FB/SomethingGreen/
突然、恥ずかしくなっ
た。ホルスターやナイフなどをつり下げた、ベルト以外は、ほとんど、
はだかだった。汚れていて、自分では、におわなかったけれど、たぶん、
におっていただろう。それに、汚れたからだは、やせて、やつれて、ふ
けて見えた。これは、もちろん、栄養が不足していたからで、数か月、
まともな食事、地球の食事をとれば、回復するだろう。
地球!緑の丘が連なる、地球!
マクガリーは、宇宙船の着陸地点めざして、走りだした。あまりに速
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く走ろうとして、なんども、つまずいて、よろめきながら。近くまで来
て、宇宙船が、マクガリーのものと同じ、ひとり乗りであることがわか
った。しかし、ひとり乗りでも、緊急時には、ふたりを運べた。少なく
とも、地球へ戻る、ほかの交通手段のある、近くの惑星までは。
緑の丘、緑の原野、緑の谷。
マクガリーは、めったに走らなかったように、祈ることも
|
致命的なミス
/FB3/FatalError/
バールで窓はすぐにあいた。音もしなかった。ウォルターバクスター
は、居間にはいった。寝室のドアはあけっぱなしにして、そこから物音
はなかったので、さきにどろぼうのふりをすることにした。叔父お じが現金
を置いていた場所は分かっていたが、あえて捜しまわったようにした。
月明かりはじゅうぶんで、静かに手順通りに━━━。
2時間後には、ウォルターバクスターは、家に帰って、すぐに服をぬ
ぎ、ベッドに入った。警察は明日あ すまで犯罪に気づかないだろう。しかし
すぐに来たとしても準備はできていた。現金とバールは始末してあった。
数百ドルを捨てることは痛かったが、それがもっとも安全だった。5万
ドル相続することを考えたら、なんでもなかった。
4
3
2
ドアをノックする音がした。もう?ウォルターバクスターは、自分を
落ち着かせて、玄関に行ってドアをあけた。保安官と助手が入ってき
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“スペーステロリスト”ターナロス
/ST/DS9_1_1_2/
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「コーマの連中は、カーデシア人だけでなく、邪魔なベイジョー人まで、
みさかいなく殺している。確か、先月の政府高官の暗殺にも、犯行声明
を出していたはずだ」
「でも、ターナは別です」
「コーマの一員か?」
「ええ、でも」
「かばう気なら、任務からはずれてもらう!どっちつかずの気で任務に
あたられるのはごめんだ。彼がコーマのテロリストなら、このステーシ
ョンを隠れ蓑にして、破壊活動を続けるおそれがある」
「私は、ベイジョーの利益を優先します。どっちつかずの気じゃないわ。
今のベイジョーには、ターナロスのような強い意志を持った人間が必要
なんです」
「カーデシアを倒せればテロも許すというのか?」
「我々が強力な独立国家をもう一度築きづくためには、コーマのようなテロ
リストグループは、いわば、必要悪です。はっきり言えば、ターナは我
々にとって、希望の光なんです、見殺しになんかで
|
囚人のピアノ
/TZ/TheConvictsPiano/
エピローグ
リックは、ミッキーシャナシーのクラブで、グレーのスーツに黒のネ
クタイで、サムワントゥウォッチオーバーミーを、軽快に、弾いていた。
クラブは、大賑わいで、人が大勢いた。ミッキーは、すぐに、ピアノ
を聞きつけて、やってきた。
「ジミーは?」と、ミッキー。右頬に、ナイフの切リ傷があった。
「ジミーって?」と、リック。
「今夜、呼んだはずの、ピアニストだよ!」
「ああ━━━病気で休んだので、組合ユニオンがオレをよこした」
「組合ユニオンが?」ミッキーは、指を鳴らして、手下を呼んだ。
「ショーティ、あす、クラブに来るよう、ジミーに伝えろ!」
「分かりました、シャナシーさま」と、ショーティ。
リックは、名前を聞いて、ミッキーを見た。
「ミッキーシャナシー?」
「ベーブルースに見えるか?
お前は、オレの家で、ピアノを弾いているんだ!」
ミッキーの腕をくぐって、エレンが現われた。シャンパングラスを持
って、紙巻タバコをパイプで、吸っていた。
「あなた、ジミーより、うまいわね」と、エレン。「それに、ずっと、
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いい男だわ!」
「つまらん!」ミッキーは、エレンのシ
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すい星はさりゆくとも やがて きたらむ
/FB2/Reconciliation/
目もくらむ閃光と焼けるような熱気。
ふたりには、わかった。見えなくなった目で、互いの腕をとりあい、
残された数秒のあいだ、互いを絶望的に固く抱きしめた。最後の瞬間が、
今、重要なことのすべてだった。
「あいしてるよ」
「ジョン、ジョン、わたしの━━━」
衝撃がやってきた。
静かな夜は、昼と化し、巨大な赤の花がさらに、巨大化して、空をお
おいつつあった。
直径30マイルのすい星の衝突は、水爆の1千億倍のエネルギーで地ち
殻かくを溶かし、マグマの津波つなみは、高さ100マイルで30分後に地球の反
対側までくると、互いにぶつかりあって、波打った。
(終わり)
6
5
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殺人レッスン
/FB4/Lesson/
スイードは、後ろに乗り込んで、拳銃の台尻でデュークの後頭部を殴
った。
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エピローグ
夜明けまでは時間があった。地獄のではなく、スプリングフィールド
の。小さな赤の悪魔が、ボスのところに走りこんできた。うれしそうに
くっくっと笑いながら、矢尻状のしっぽを大喜びで振っていた。
「ただいま卒業しましたぜ、ボス!」と、小悪魔。笑い声で。「やつは、
最終レッスンを終えました。これで、殺人については完璧です。湾に着
くまで気絶してますが、足にセメントのおもりをつけられてます。ふた
りにからかわれるまで、命乞いするでしょうね。そのうちあきらめて、
殺人については完全に分かるでしょう。これで、完璧です!」
「よくやった!やつはここに来るのか?」
「ええ」と、小悪魔。「もうすぐ連れてきます。すぐに」
(終わり)
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31
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ミットキーあらわる
/FB1/TheStarMouse/
1936年には、アドニスが、150万マイル
まで近づいた。
1937年、ヘルメスは、50万マイルより近くまで。天文学者は、
その軌道を計算して、驚いた。直径1マイルのこの小惑星は、月よりも
近い、22万マイルまで接近していたのだ。
ある日、天文学者たちは、直径375メートルのプロックスを見つけ
て、さらに、驚くかもしれない。この天体は、宇宙の障害物で、月を横
切ったり、地球に、ほんの10万マイルまで、接近したりすることもよ
くあった。
プロックスは、光を反射しないので、別の天体を横切る影でしか、発
見できなかった。プロックス人は、数百万年前から、地下から抽出した、
光を吸収する黒い色素で、小惑星全体をコーティングして、光を反射し
ないようにしていた。世界をコーティングするような大事業をおこなっ
たのは、プロックス人の背丈は、0・5インチしかなかったからだ。軌
道がずれても、敵から安全にいられるように。火星に生命がいた時代に
は、衛星のデイモスには、背丈8インチの凶暴な巨人たちが住んでいた。
彼らは、絶滅する前に、2回、地球にやってきた。楽しみのために、殺さつ
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戮
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アンドロメダⅡの来訪者
/FB/AllGoodBems/
もやもやしていた疑問点がやっと晴れて、スッキ
リした気分になった。
「おらたちは、なにを待ってるんだい?」と、ウシ。
「なにも」と、ドーベルマン。「ファイブとぼくは、順番に、監視ガードにつ
くよ」
「早く出発して、修理を始めな」と、ガラガラヘビ。「例のトリックで、
30分で、きみらは1ヵ月、作業できるよ」
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27
ドーベルマンは、うなずいた。立ち上がって、ドアノブをしっぽで上
げて、鼻でドアを開けた。リスとニワトリ、ウシがつづいた。
「また、会おうや、ベービー」と、ウシ。
「すぐに、もどるッス」と、リス。
「コッコー」と、ニワトリ。
3
2時間近くたってから、その時、監視ガードについていたドーベルマンが、
顔を上げた。
「あいつらが、行ってしまったよ」と、ドーベルマン。
「なんだって?」と、エルモスコット。
「新しい宇宙船は、ちょうど今、離陸したよ。木星の近くからワー
|
パペットショー
/FB2/PuppetShow/
パペットショー
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
8月の泡立つような暑い日の午後、ホラーは、チェリーベルにやって
きた。
8月は、言うまでもなく、アリゾナ州、チェリーベルでは、連日、焼
けつくように暑かった。国道89号線で、だいたい、トゥーソンの南4
0マイル、メキシコ国境の北30マイルにあった。
2
1
1
国道の両側には、両方向の旅行者めあてに、ガソリンスタンドや、食
料品店、ビールとワイン専門の居酒屋や、国境まで待てない人たちのた
めに、派手な色彩の肩掛けのセラーペや、編革サンダルのヒュアラーチ
を売る店や、ハンバーガーショップ、それに、数十軒のメキシコ系アメ
リカ人の住む家があった。メキシコ系アメリカ人たちは、南の国境の町
のノガーレスで働いていて、なぜか、チェリーベルに住んで、時にはT
型フォードで、
|
小さな子羊よ
/FB/TheLittleLamb/
顔の白に、黒い瞳。
36
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彼女の体の、スレンダーで美しい白。
彼女の声の、やわらかさ。オレの髪をさわる、彼女の手の感触。
そして、ハンスワグナーの髪の、あざわらっているかのような、月の
黄。
ドアをノックした。強くもなく、弱くもなく、普通に、ノックした。
ハンスが顔を出すまで、長かったのではないか?
やつが、驚いたのかどうか、わからなかった。やつの顔の曲面は、魅
力的だが、そこに、なにがあるのか、わからなかった。顔の曲線や曲面
を、見ることはできるのだが、そこに、なにがあるのか、読みとれない。
声についても、おなじだった。
「やぁ、ウェイン。入れよ」と、ハンス。
なかに入った。ラムは、そこにいなかった。広い室の画廊がろうにも、いな
かった。もちろん、ほかにも室はあった。ベッドルーム、キッチン、バ
スルーム。すぐにでも、すべてを見てまわりたかったが、それは、あま
りに、無礼ぶれいすぎただろう。それぞれをすべて、見てからでないと、帰ら
ないつもりだった。
オレは、訊きいた。
「ラムが、すこし、心配になってね。彼女が、ひとりで、こんなに遅く
なるのは、めったにないん
|
悪魔のジョーカー
/TZ/DealersChoice/
悪魔のジョーカー
ドナルドトッド、ウェスクラーベン
プロローグ
夜。ピートの居間。
男たちが、テーブルを囲んで、和気あいあいと、トランプゲームに興
じていた。
「友達とのポーカー」と、ナレーター。「という、ささやかな楽しみが、
究極の賭けになるときもあります。テーブルの上のワイルドカードが、
ゲームの鍵を握る、ミステリーゾーン」
2
1
1
コールがかかって、ジミーが自分の手を見せた。
「キングまでの、ストレート!お前は?」
「6とジャックのフルハウス!」と、ニック。手を見せた。
それを、見て、一同そろって、ため息をついた。
「また、フルハウスか!」と、ピート。「ニックだっけ?」
「そう、ニック」と、ニック。
「誰の代わり?」
「なに?」
「代理だろ?」
「ああ、いとこのノーマン」
「病気になったか?」
「だから、家にいる」
「じゃあ、始
|
人形の家で
/TZ/Miniature/
「完治したのよ。博物館に行くはずない」と、母。
「黙ってて!」と、マイラ。聞いた番号を、ダイヤルした。「もしもし、
今夜は、開館してますか?どうも━━━博物館には、いないわ。火曜以
外は、5時に閉館すると。今日は、水曜だわ」
エピローグ
夜、博物館の展示室。
ミイラの棺が、ゆっくりと開いて、中から、チャーリーが出てきた。
スーツのネクタイを直してから、笑顔を浮かべて、人形の家まで行くと、
家の電気をつけた。
アイリーンは、ピアノを弾いていた。
「連中は」と、チャーリー。アイリーンに、話しかけた。「きみが、幻
覚だと、ぼくに、信じこませようとした。だから、ぼくは、幻覚だと、
64
63
認めたふりをしたんだ」
召使が、朝食を持ってきたが、アイリーンは、手をふって、断った。
「でないと、入院させられて、きみに会えないからね。そんなの最悪だ。
だって、ぼくは、きみを、愛し
|
聖なる神殿の謎
/ST/DS9_1_1_1/
デノリアスベルトへ向かっています」
と、オブライエン。
「オブライエン、このステーションをワームホールの入り口に移動でき
ないかしら?」と、キラ少佐。
「これは、宇宙船じゃないんですよ。反動推進エンジンを六基備えてい
るに過ぎない。1億6000万キロ進むには、2か月はかかる」
「明日までには、着きたいわ」
「へへ、そんなこと不可能ですよ」
「あのワームホールは、この宇宙域全体の未来を切り開くものよ。ベイ
ジョーとしては、領有権を確保したいわ。くやしいけれど、惑星連邦の
後押しがあれば、こちらの主張は、通りやすいでしょうね」
「ディフレクタジェネレータで、亜空間フィールドを拡大できないかし
ら。ローレベルのフィールドでステーション全体を包むのよ」と、ダッ
クス中尉。
「そうすれば、慣性質量が落ちる」
82
81
「ステーション自体が軽くなれば、六基のエンジンでも、十分に移動で
きるわ」
|
ギーゼンスタック家
/FB1/TheGeezenstacks/
なか
18
17
ったのかな?だれかを訪問するようなことを、だれかに話したりしなか
ったかい?」
「まったく、ありません。ピートとエイミーのことは、きのう手紙をも
らうまで、なんか月も考えてもいませんでした。1週間、滞在してほし
いそうです」
「たぶん、3日で帰ってくるよ」と、サム。
リチャードが、じっさいに、3日で戻ったとき、サムは、理由を説明
しなかった。サムが、リチャードがどのくらい滞在するかを知っていた
のは、ギーゼンスタックおじさんがなん日いなかったかを知っていたか
らだ、というのは、あまりにバカげた理由に思えたからだ。
サムウォルターズは、オーブリーを、なにげなく、監視するようにな
った。そして、不思議に感じていた。オーブリーは、もちろん、ギーゼ
ンスタック家で起こることがなんであれ、彼女自身が、そうさせている
ことだった。可能性として、オーブリーに、超自然的能力があって、ウ
ォルターズ夫妻やリチャードに起こるできごとを予知して、無意識に、
そうさせていることはないだろうか?
サムウォルターズは、もちろん、予知能力を信じていなかった。オー
ブリーに、予知能力がある
|
幻の指揮官
/ST/VGR_6_1_4/
複数の作業を同時にこなせるんで
す」
「だけど、あなたの、この提案は、━━━なんて、タイトルだった?」
「ECH、緊急司令ホログラムです」
「アイデアとしては、おもしろいけど、私が指揮不能に陥 おちいった時のため
の、艦長のバックアップなんてね。でも、プログラムの改良に、何か月
もかかるわ」
「いつか、クルーの生死がかかわる時がきます」
「残念だけど、答えは、ノー。でも、正式な回答として言うけど、この
提案は考慮に値すると、艦隊に報告するつもりよ。アルファ宇宙域に戻
ったら、かならずね」
「ありがとうございます」と、ドクターは、自分が提出したパッドを受
け取った。
22
21
「どういたしまして」と、ジェインウェイ。退席するドクターを見送っ
た。
◇
ドクターは、自分の要望が、通らなかったことに、がっかりした様子
で、つき返されたパッドを眺めながら、医療室に戻ってきた。ドア
|
おばばのバースデイ
/FB3/GrannysBirthday/
夜
になって、それぞれの年齢に応じた時間にベッドへ行かされた。
スミスは、みんなが好きだった。お酒が自由にくみかわされ、スミス
の好みよりは、パーティは少々、だんだん大声でにぎやかななものにな
った。全員が酔っていた。おばばさえ、玉座には見えないイスに座り、
今夜3杯目のシェリーのグラスを手にしていた。
「おばばは、小柄だがとてもやさしく活発な老婦人だ」と、スミスは思
った。「たしかに女家長だ。ビロードの手袋と鉄の棒で家族を支配して
いる」スミスはたとえ話を混乱するほど、酔っていた。
スミスは、おばばの息子のビルハルペリンに招待されていた。スミス
は、ビルの弁護士であり友人だった。もうひとりの非ハルペリン家のジ
ーンクロスは、ハルペリン家の孫の世代の誰かの友人に見えた。
4
3
2
室の向こうで、クロスがハンクハルペリンと話しているのが見えた。
なにを話していたのか、
|
ナッシングシリウス
/FB2/NothingSirius/
テントの奥から歩いてきた。オレが、ひとりの女性
と言ったのは、ひとりという以外、適当な言葉を思いつかなかったから
だ。彼女は、聖セシリア、アーサー王の王妃グィネヴィア、それに、ジ
ャンヌダルクの融合体だった。彼女は、ニューメキシコで見る夕陽、火
星の赤道公園から見る冷たい銀の2つの月のようだった。彼女は、金星
の春の渓谷、バイオリンを弾くドルザルスクのようだった。彼女は、ほ
んとうに、なにかだった。
36
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オレの横から、別のため息が聞こえた。それは、なじみのないものだ
った。なぜ、なじみがなかったか、すぐに、分かった。オレは、ジョン
レーンが、ため息をつくのを、今まで、聞いたことがなかった。見ない
ようにするのは難しく、横目でチラリと彼の顔を見た。
「ああ、かわいそうなエレン」と、オレは考えた。そのかわいそうな青
年は、疑いもなく、去っていった。
ちょうどその時、たぶん、
|
バーニングマン
/TZ/TheBurningMan/
体が燃えそうだ!」と、助手席の少年。運転している、ロ
ーリーに。
「もうすぐ、湖に飛び込めるわ、アンドレ!」と、ローリー。薄ピンク
のドレスに、薄ピンクの帽子を、スカーフでくくっていた。
「この気温の高さは、異常だ!38度くらい?」
「もっと、よ!ここ十数年では、もっとも暑い7月みたい」
2
1
1
そのとき、顔が埃だほこりらけの、ダニーが立ち上がった。ダニーは、57
になったばかりだった。服は、茶柄のネクタイに薄茶のスーツだったが、
やはり、埃だほこりらけだった。
「見てよ!」と、アンドレ。
ダニーは、道の真ん中に出てきて、両手をあげていた。ローリーは、
車を止めた。
「止まるとは、驚いたね」と、ダニー。
「それは、こっちのせりふよ!」と、ローリー。「どちらへ?」
「どこでもいい!」そう言って、ダニーは断りもなしに、後部座席に乗
り込んだ。「さぁ、行くんだ
|
ジバゴ
/SY/Zhivago/
こちらを見ている人影があった。男が、マッチをすって葉巻
に火をつけていた。
◇
ユーリは、服を着て、凍傷になった右足を動かす訓練をしていた。
「だいぶ、いいよ」と、ユーリ。ラーラを抱き寄せた。「なんだ?」
「手紙を預かっているの」と、ラーラ。「3か月前から━━━届くのに
3か月かかっている。モスクワからよ」ラーラは、ミシンの下から、手
紙を出してきて、ユーリに見せた。「たぶん、奥様だわ。ここの住所を
204
203
見て!あなたが、消えたとき、ここへ、さがしにいらしたの。だれかに
聞いたらしくて」
「会ったのか?」
ラーラは、うなづいた。「ステキな人ね」
ユーリは、手紙を開いて、読み始めた。
「愛する、あなた」と、トーニャの手紙。「この手紙を、ラーラさん宛
てに送ります。もし、生きていれば、きっと、あなたは、ラーラさんを
訪ねるでしょうから。赤ちゃんが生まれました。女の子
|
暗黒の地球帝国
/ST/ENT_4_5_2/
◇
ブリッジ。
「座標に接近中です」と、トゥポル。技術ブースで。「自動航行、解除
されました」
「外を、見てみよう!」と、フォレスト。
スクリーンには、輪をもつ、ガス巨星と、いくつかの、岩石衛星が映
った。
「右下の月を、拡大!」と、アーチャー。
ホシサトウが拡大画像を出すと、月の基地に停泊する、USSディフ
ァイアント NCC1764の機体が、スクリーンに映し出された。ま
64
63
わりに、小さなソリア船が、何隻も、飛んでいた。
◇
会議室。
「生命維持を含む、主要システムは、オフライン」と、トゥポル。スク
リーンを見ながら、報告した。「生体反応は、13名。すべて、異星人
です。うち、1名は、爬虫類。ここのセクションに、集中しています」
「船のクルーは?」と、アーチャー。
「地球人は、いっさい、感知していません」
「きっと、全員、殺されたんでしょう」と、リード
|
ユスタックウィバーの短い生涯2
/FB3/Weaver2/
ユスタックウィバーの短い生涯2
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
ユスタックウィバーは、タイムマシンを発明したとき、とてもいい気
分だった。発明を秘密にしておく限り、世界を意のままにできるだろう。
予想もしない大金持ちになれるだろう。
必要なことは、未来にちょっと行って、値上がりする株や勝ち馬を見
てくるだけだ。あとは、今に戻って、その株や馬券を買えばいい。
株式投資するには資金が必要だったので、まずは、競馬だった。手持
ちは2ドルしかなく、やっている近くの競馬場までの飛行機代にもなら
なかった。
2
1
1
ユスタックウィバーは、倉庫係として働いていたスーパーマーケット
の金庫にねらいをつけた。金庫には、少なくとも千ドルはあり、タイム
ロックだった。タイムロックは、タイムマシンにとってはあひるのスー
プ
|
屋根の上の少女
/TZ/IfSheDies/
ポールは、助手席にキャシーを座らせて、シートベルトをすると、車
のエンジンをかけた。キャシーは、やすらかに眠っているようにみえた。
家に帰って、ベビーベッドに寝かせ、毛布をかけた。
ポールは、ベッドの脇のイスに座った。トビーは、どこに置いたらい
いか分からず、手元に置いていた。
夜。ポールは、イスに座ったまま、眠っていた。トビーがじゅうたん
に落ちた。
朝。ポールは、気がついて、キャシーの様子を見た。キャシーは、動
かなかった。
落ちていたトビーを拾って、窓枠にもたれ、外を見ていた。
24
23
「パパ」
背後に、声がした気がして、ゆっくり振り返った。
キャシーが、目をさましていた。
「キャシー!」ポールは、キャシーの髪にキスをした。
「トビーは、どこ?」
「だれ?」
「トビーよ!」
ポールは、ゆっくり、トビーを渡した。キャシーのどこまでが、サラ
なのか、よく分から
|
ふくろぅ3兄弟
/FB3/Owl/
と、末っ子。
◇
ワイルドキャットとハンターは、気絶しただけだった。ワイルドキャ
ットはしばらくして起き上がると、逃げていった。ハンターは、目覚め
ると、銃が偶然しとめた赤ぎつねを見つけて、家に持ち帰った。
◇
夜がきて、3兄弟は、木の外へ出た。
末っ子は、ワイルドキャットとハンターと赤ぎつねを捜し回ったが見
つからなかった。
8
7
エピローグ
「ホォォォォォ!」と、末っ子。「兄ちゃんたちが正しいね。ぼくは夢
を見てたんだ!」
3兄弟は、日が照っている間は外へ出ないほうが安全だと、意見が一
致した。お母さんは正しかった。そう考えたのは、長男は、ハンターに
撃たれたからだった。次男は、赤ぎつねにとびかかられたからだった。
しかし末っ子は、だいたいはそう考えたが、見た夢が、彼のやわらか
い口ばしをひどく傷つけ、ものも食べられないほど痛んで、1日じゅう
|
帰ってきたカーン
/ST/StarTrek2013/
スポックは、船長席についた。「ミスターカトウ、相手
の船の状態は?」
「向こうのシステムは、まだ」と、カトウ。「起動していません。今、
こちらの姿勢を、調整中」カトウは、コンソールに触れて、コースを描
いた。
エンタープライズのスラスターが噴射して、角度がわずかに変わった。
遠くに、月をバックに、ヴェンジェラス。
◇
ヴェンジェラスの通路。
スコットは、走って、角を曲がると、コンソールパネルの前に。
◇
エンタープライズのゴミ排出口。
宇宙降下用スーツに着替えたカークとカーンは、はしごを降りて、排
178
177
出口の前に。
ふたりとも、すでに、ヘルメット姿だった。
上部のドアが閉まった。
「チャーリー、そっちの調子は?」と、カーク。
◇
ヴェンジェラスの通路。
「船長」と、スコット。コンソールパネルの前で、無線に。「悪い知ら
せなんですけど、
|
ノヴァリアン試用版
/novelyan/guestroom/
(画像提供:
ISFDB)
SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 1.20 (株)美利崎人 (ビリザキト)
NOVELYst AutogeNerating dimensional space
ゲストルーム
原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
サンプルあり(
1
2
3
) presented by bilyzkid
◆◇◆◇◆◇
or
and
(全角のみです)
京 都 大原
星 銀河
夢 心
人形 宇宙船
月 夜 花 光
月 夜 花 光
、 ◇
令 和
SFミステリー
ノヴァリアン NOVELYAN 1.20 試用版
ご使用方法
小説コマンドの説明
画像コマンドの説明
詩的コマンドの説明
FAQ
バージョン履歴
タイトル
novファイル(15KBま
|
眠れるステーション エムポックノール
/ST/DS9_5_6_4/
と、オブライエン。
「エムポックノールか?」
「ディーエスナインと同じ構造で、一年前に閉鎖されました。しかしプ
ラズママニフォールドシステムはまだ使えるかもしれません」
「付近でのドミニオンの活動はどうだ?」
「ここ数か月はありません。戦略的には価値のない星域ですから」
「しかし、ひとつ問題があります」と、オドー。
「カーデシア人が基地から撤退するときは、侵入者撃退対策として、わ
なを仕掛けていくのが普通なんです。そのわなを解除するには、カーデ
シア人でないと」
「では、カーデシア人を連れていけばいいわけだ」と、シスコ大佐。
8
7
◇
チーフオブライエンは、エアロックでガラックに訊きいた。
「司令官はなんて言って、きみを説得したんだ?」
「志願したとは思わない?」と、ガラック。
「へへ、脅されたんだろ」と、オブライエン。
「違いますよ、ワイロをつかまされたんです。私の
|
ファブクリップ
/FB5/FabClip/
ママはぜんぜん気づかなかった。そんなことお覚えてないのよ」
「流しにあけてしまえばいい」と、オレ。
「ママはまた買うわ。1ドル49セントで買える。そしてもっと買う」
「もっと買う」と、オレ。「だから?」
「エド、わたしも飲むようになる」
「どうかしてる!まだ14なのに!」
「15よ、来月で。15だけど、デートでよく飲む。酔ったことはない。
聞いてるの、エド?」
「望遠鏡で見たわけでないけど」と、オレ。「どうかしてる!」
「パパだって、よく飲んでた」
「おやじのことは、別にしよう」と、オレ。「もう、行ってしまったん
188
187
だから。おまえが飲むこととどう関係する?家の伝統だから飲むのか?
あるいは、別の理由で?」
「話をそらさないで!パパが酒をやめなかった理由は、なんだと思う?」
同じことを繰り返すガーディに腹が立った。おやじはもういない。地
面の下6フィートだ。
ガーディは
|
失われた文明1透明人間
/FB3/Discovery1/
宦官かんがんがホールの方を向いて、
カーテンドアの動きに気づかない瞬間をねらってすべりこんだ。ホール
も薄暗かったが、室内は真っ暗闇だった。手さぐりで慎重に進み、寝床
を見つけた。静かに眠っている女性に触れた。彼女は悲鳴をあげた。
(サルタンは、夜にハーレムを訪れず、ひとりあるいは数名の妻たちを、
自分の住まいに呼び寄せるだけであることを、彼は知らなかった)
エピローグ
すぐに、宦官かんがんが入ってきて、彼をつかまえた。
「そうか、これだったんだ」と、プレーター。死ぬまぎわに考えた。
「これが、透明人間の弱点だったんだ。完全な暗闇では、なんの役にも
たたなかったんだ!」
最後に聞いたのは、片刃刀かたはとうのヒュッという音だった。
(終わり)
8
7
|
ねずみ
/FB1/Mouse/
ニューオリンズ
港に現われて、停泊していた貨物船すべてを、沈めたからだ。
30
29
5
その夜、ビルヒラーは、自宅のアパートの居間で、歩き回って、運動
していた。たまに、窓で、休むと、シャムネコをなぜたり、向かいのセ
ントラルパークを見た。そこは、街灯で明るく、武装した兵士たちが、
対空砲のコンクリートの台座で、非常線を張っていた。
ビルヒラーは、やつれてみえた。
「ビューティ」と、ビル。「いっしょに、この窓で、その始まりを見た
ね。たぶん、気のせいかもしれないけど、あの宇宙船が、それを始めた
と、まだ、考えてる。どうやってるかは、神のみぞ知る。たぶん、おま
えに、あのねずみを食べさせれば、よかったね。世の中が、こんなふう
に、突然、誰の助けも、何かの助けもなしに、だめになることはなかっ
たはずだよ」
彼は、頭を、ゆっくり振った。
「ビューティ、こう、予想してみよう
|
武器
/FB2/TheWeapon/
どれだけ多くの人が持てるという
のだろうか?たしかに、そう考えるのは、理にかなったことだ。間違っ
た理屈かもしれないが。そのとき、玄関のベルが鳴った。
グラハムは、立ち上がり、玄関へ行く前に、ほとんど暗くなった室の
電気をつけた。思考を中断された、イラつきはなかった。今夜ばかりは、
中断されたことを、むしろ歓迎した。
玄関のドアをあけた。
「グラハム博士ですか?」と、見知らぬ男性。「私は、ニーマンドです。
少し、お邪魔してもいいですか?」
男は、背が低くく、特徴的なところもなく、見たところ、まったく無
害そうだった。たぶん、どこかの記者か、保険の勧誘かなにかだろう。
4
3
しかし、彼がなにものかは、どうでもよかった。
「ええ、どうぞ、ニーマンドさん」と、グラハム。思考の転換を、むし
ろ喜んだ。そして、居間で。「お座りください。なにか、お飲み物は?」
「いえ、けっこうです
|
ファーストコンタクト
/FB3/Contact/
今夜、ダルロー村長と、助手であり友人のキーは、座ってその時を待
った。ふたりは、未来のためにメントール酒で乾杯してから、建物の屋
上に行った。そして、ロケットが着陸する北を見た。
薄い大気の向こうに星が輝いていた。
エピローグ
地球の月の第1観測所。
ログエベレットは、天体望遠鏡を見ながら歓声を上げた。
「やったぜ、ウィリー!これで古い惑星、火星の成分表が分かる!」
ログエベレットには、確信があった。コンピュータの分析結果を見る
までもなかった。ログエベレットとウィリーサンガーは、重々しく握手
をかわした。歴史的瞬間だった。
8
7
「ログ」と、ウィリーサンガー。「ロケットがだれも殺してないといい
けどね、火星人とか。大シルチス台地のど真ん中に命中したんじゃない
?」
「ほぼ、そうだ。記録で見ると、目標の座標を南に千マイルずれたよう
だ。しかし、5千万マイル離
|
エコーバック
/FB3/Rebound/
それで、彼は、暴力
犯罪に関わることは一切なかった。
2
1
1
ある夜、スネルは、食堂の電話ブースで、競馬のノミ屋と、その日の
午後のレースで電話で賭けた当たり馬券が、3連単か3連複かで、言い
争いをしていた。ついにあきらめて、スネルは、言い放った。
「死んじまいな!」
そして、受話器をたたきつけた。
そのことを、スネルはそのまま忘れていたが、つぎの日、そのノミ屋
が、電話しながら死んだことを聞かされた。ちょうど、スネルと話して
いた時刻に。
このことは、ラリースネルに考える材料を与えた。スネルは、無学で
はなく、魔力について知っていた。実際、前に魔力を試してみたことが
あった。まったく効果はなかったが。なにが変わったのだろう?試して
みる価値はあった。注意深く、20人のリストを作った。いろいろな理
由で、スネルが憎んでるやつらだ。そして、順番にひとりづ
|
地球人は出ていけ
/FB1/KeepOut/
地球人は出ていけ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
ダプティンというのが、略称だ。最初は、アダプティンと呼ばれてい
たのが、ダプティンと、略されて呼ばれるようになった。それは、ぼく
たちを、適応させてくれるのだ。
10才の時に、みんなに説明された。彼らは、ぼくたちが10才にな
らなければ、理解できないと思っていたようだが、みんなは、すでに、
多くを知っていた。火星に着陸すると、すぐに、話してくれた。
「きみたちの故郷だよ、生徒諸君」と、主任の先生。ぼくたちのために
建設してくれた、プラスチック製のドームに入ってから、講義が始まっ
た。この夜の、特別講義は、とても重要なもので、全員、出席するよう
に言われていた。
その夜、先生は、ぼくたちに、なぜなのかやなんのためにも含めた、
すべてを、話してくれた。先生は、ぼくたちの前に立っていた。もちろ
ん、寒さを遮断する宇宙服を着て、ヘルメットをかぶっていた。ドーム
2
1
の気温は、ぼくたちにとって、適温だったが、先生にとっては、すでに、
凍るように寒く、空気も、すでに、先
|
終わり良ければ
/FB1/HappyEnding/
自分がいかに目立つ存在かに気づいた。やつらは、自分を見つけ
たにちがいない。
走るにつれ、エンジン音も大きくなった。今や恐怖にかられて、ジャ
ングルに逃げ込むと、巨大な木々の影に隠れながら走った。
つまづいて、倒れ、起き上がると、ふたたび走った。そして、今、ほ
のかな月光の中で、頭上の木々の枝を通して、なにかが見えた。夜の中
で、かき混ぜられたもの、いろいろな声。夜の中の声、夜の声。ささや
き声や、苦痛にあえぐ叫び。そう、苦痛だった。今、拷問ごうもんにかけられて
いる人々の声が、木々のあいだの、ヒザまでおい茂った、夜露よつゆにぬれた
草のあいだを、追いかけてきた。
夜は、ぞっとするほど、雑音に満ちていた。赤の雑音、肌にじかに感
ぜられるほどの騒音、それらを、見たり、聞いたりするのと同じように、
感じることができた。しばらくして、息が切れ、心臓の鼓動が荒くなり、
鼓動の音は、まるで、夜のドラムのようだった。
もはや、走ることができなくなった。倒れないように、1本の木につ
かまり、腕はふるえ、顔は、まるで、ほえる荒々しさが、そのまま刻印
されたかのようだった。風はなかった。しかし、その木は、前後にゆれ、
体もいっしょにゆれた。
そのとき、まるで室のスイッチがつけられたかのように、不意に明る
くなって、雑音が消えた。まったくの静けさ。木を握っている手に力を
30
29
こめ
|
ユスタックウィバーの短い生涯3
/FB3/Weaver3/
4
3
2
ユスタックウィバーは、ロサンジェルスのダウンタウンでタクシーを
拾い、高級ホテルにチェックインした。もう夜遅かったので、待ち時間
をなくすため、翌日にジャンプしようと考えたが、あまりに疲れて眠い
ことに気づいた。ベッドへ行き、つぎの日のお昼までぐっすり眠った。
翌日のタクシーは、フリーウェイで渋滞に巻き込まれて、サンタアニ
タの第1レースに間に合わなかったが、レース結果のボードには間に合
ったので、勝った馬番を自分の予想新聞に書き込んだ。さらに5レース
見て、実際には賭けずに、結果だけメモした。最終レースはジャマしな
いことにした。
ユスタックウィバーは、スタンドを降りて裏の方へ行き、誰にも見ら
れない隔離されたような場所へ行った。タイムマシンのダイアルを2時
間前にセットしてボタンを押した。
なにも起こらなかった。もう1回やったが、同じだった。背後で声。
「マシンは、動かないよ!不活性フィールドでおおってある!」
ユスタックウィバーは、振り返った。ふたりの背の高いスレンダーな
若者が立っていた。ひとりはブロンドで、もうひとりは黒髪だった。ふ
たり
|
報復戦隊
/FB3/Fleet/
1
こんどは状況が違った。地球では迎撃体制が整っていた。もちろん侵
略者が太陽系に到着した数分のうちに準備したのではなく、そのとき地
球は、2820年、火星植民地と戦闘状態にあった。火星は地球の半分
まで人口増加が進み、独立戦争を始めた。金星が侵略者に攻撃されたと
き、地球戦隊と火星戦隊は月の近くで戦おうとしていた。
しかし戦争は、歴史上最短で終結した。地球と火星の連合戦隊は、戦
争をやめ、地球と金星の途中で侵略者を迎え撃った。こちらは数の上で
敵を圧倒し、侵略者を宇宙のかなたへと吹き飛ばし、完全に追い払った。
2
24時間以内に、地球の首都アルバカーキで、地球と火星は平和条約
を締結した。火星の独立を認め、太陽系で唯一住居可能となった2つの
星のあいだの恒久的な同盟を結んだ。侵略者の本拠地を見つけ、2度と
太陽系が侵略されないように破壊する報復戦隊も計画された。
地上と数千マイル上空の衛星の探査装置が、金星を救う時間はなかっ
たが、侵略者の侵入を探知していた。探査装置の記録から、侵略者がや
ってきた方角は判明したが、正確な距離までは分からなかった。
4
3
|
アリスのアンダラン
/LC/AliceUnderGround/
ディナは、あなたが考えられないほどう
まく、ネズミを捕つかまえてくるの。それに、鳥を追いかけるのを見てごら
んなさい!そう、ディナは、小鳥を見つけたとたん、食べちゃうのよ!」
アリスの言葉は、集団に大騒ぎを招いた。鳥たちの一部は、急いそいで離
れて行った。年寄りのカササギは、注意深くからだを羽でおおいながら
言った。「すぐに家に帰らなければ!夜の冷気は、ノドに悪いからのぉ」
カナリアは、震える声で子どもたちを呼び寄せた。「すぐに彼女から
離れなさい!もう、彼女は、わたしたちにふさわしい仲間ではないわ!」
さまざまな口実をもうけて、集団は離れていった。すぐにアリスは、
ひとり残された。
◇
アリスは、しばらくは、悲しくなって、黙っていた。しかしすぐに元
気になって、いつものように自分に話し始めた。
「もう少し、いっしょにいて欲しかったわ。友達になりかけていたのに!
ロリーとは、実際、姉妹のようだった!イーグレットも!それに、アヒ
ルやドードーも!アヒルは、わたしたちが水を渡っているとき、じょう
ずに歌ってくれたわ!ドードーがこの小さな家への道を知らなかったら、
48
47
|
アリスのルッグラン
/LC/AliceLooking/
アリスのルッグラン
原作:ルイスキャロル
アランフィールド
プロローグ
1つ確かなことは、いたずらは、白の子ネコでなく、黒の子ネコによ
るものだということだった。というのは、白の子ネコは、15分のあい
だ、ディナに(じゅうぶん過ぎるくらいに)顔をきれいにしてもらって
いたからだ。白の子ネコに、いたずらができる、自由な前足はなかった。
ディナが、子ネコの顔をきれいにするやり方は、こうだった。左の前
足で子ネコの耳を押さえ、右の前足で子ネコの顔全体をこする。子ネコ
の鼻から始めると、今の場合がそうだったが、うまくゆかずに、手こず
ってしまった。白の子ネコは、おとなしく座って、のどをゴロゴロ鳴ら
そうとしていたが、状況が悪いことを感じていた。
2
1
一方、黒の子ネコは、午後の早い時間に、きれいにしてもらっていた
ので、アリスとじゃれて遊んで
|
死の手紙
/FB3/DeadLetter/
警部補」と、バブコック。「私のボスのコングレスマ
ンクインから、すいぶん前に手紙を渡されました。そして、もしもコン
グレスマンクインになにか普通でないことが起こったら、すぐに手紙を
ラバティに手渡すように言われました。それで、ラジオの知らせを聞い
て━━━」
「ああ、知ってる。クインは昨夜遅くに殺された。きみはクインの下で、
どんな仕事をしていたのかね?」
6
5
エピローグ
「それは、極秘ですが、今となっては、極秘でもないでしょうね。私は、
ボスの代わりに、重要でないスピーチやボスが出たくない会合に出てい
ました。そうです、警部補。私は、ボスの影武者です」
(終わり)
8
7
|
フィッシュストーリー
/FB3/FishStory/
プロローグ
ロバートパルマーは、ケープコッドとマイアミのあいだの海岸で真夜ま よ
中なかすぎに、人魚にんぎょのロレーヌに出会った。ロバートは友人の家に滞在して
いたのだが、ベッドに入っても眠気を感じずに、明るい月明かりの砂浜
をひとりで散策していた。海岸のカーブに沿って歩いてゆくと、ロレー
ヌがいた。砂浜に埋まった丸太に座って、美しい長い黒髪をとかしてい
た。
ロバートは人魚が存在しないことは知っていたが、ロレーヌはそこに
いた。ロバートは歩いて近づくと、せきばらいをした。
2
1
1
ロレーヌは驚いたようすで、髪をうしろに跳ねあげた。そのとき隠れ
ていた彼女の顔と肩があらわになり、その美しさは、ロバートの想像を
はるかに越えていた。
ロレーヌは驚いて、ディープブルーの目を大きくあけた。
「あなたは、おとこ?」と、ロレーヌ。
「ああ」と、ロバート。
|
レッドダイアモンド
/RD/RedDiamond/
504
503
「彼について、なにを知っている?」と、マンフレッド。
「今はオレが質問している」
マンフレッドは咳払せきばらいした。長い間があった。
「ランダールは1週間くらいここで働いていた。先月のことだ。私は彼
の態度が気に食わなかったので、クビにした」
「やつの仕事は?」
「ふつうの仕事。車の運転やボディガード。彼は執事にふさわしくなか
った。たぶん、ドラッグのせいだ。それに、アリソンを気にしすぎてい
た。なぜ聞く?」
「オレの考えでは、アリソンは、やつと駆け落ちしたか連れ去られたと
思う」
「しかし、彼は、ロザリーの言う特徴と合わない」
「ロザリーはいろんなことを言っている。彼女を雇った経緯は?」
「12年以上、同じ雇い人を使っていた。執事がメイドとカリブへ駆け
落ちした。運転手は、引退してパームスプリングスへ行った」
「それはいつごろ?」
「6ヶ月前だ。家庭教師だけ残った。ロザリーは、全米紹介サービスか
ら来た。トッドもそうだ。ジェームズランダールも。みんなりっぱな推
薦状つきだった」
「ランダールも?」
506
505
|
ミットキーふたたび
/FB1/MitkeyRidesAgain/
もしも、それらが━━━。
クラッシュ!
ふたたび、ミットキーの目の前も、後ろと同様、暗くなった。真っ暗
闇。ふたつのドアがひらいて、バルサ材の向こうに光がさしたが、ミッ
トキーは、それらを見なかった。
しばらくして、ミットキーは目をあけて、うめき声を上げた。
彼の目は、最初、木製のバーを見て、それから、その向こうを、見た。
「月」と、ミットキーは、つぶやいた。ミットキーは、バルサ材の門ま
で来たが、それを、あけなかった。恐ろしくて、彼は、小さな灰色の鼻
を、ドアから出して、周りを見渡した。
なにも、起こらなかった。
ミットキーは、頭を、後ろに引っ込めて、マイクロフォンに顔を向け
た。
「教授!聞こえますか?ぼくです、ミットキーです。ホイットニーじゃ
ありません。彼は、ぼくたちを、だましたんです。ぼくは、白ペンキを
塗られていました。それで、なにが起こったのか、知ったんです。あな
たは、そんなもの入れませんよね。白ペンキがあるはずないんです」
「だまされたんです、教授。ぼくは、ねずみなのに、裏切られたんです。
それに、ホイットニーは、今、X19光線プロジェクターを持っていま
62
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SFミステリー (小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン) ライトノベル風
/
(画像提供:
ISFDB)
原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 1.20 (株)美利崎人 (ビリザキト)
NOVELYst AutogeNerating dimensional space
試用版 ゲストルーム
◆◇◆更新ニュース◇◆◇
一.
試用版 ゲストルーム
をリリースしました。
二.
サイト 内 検索
をリリースしました。
三.
郵便番号検索
をリリースしました。
四.
世界の国旗
をリリースしました。
五.
和暦⇔西暦・早見表
で、令和を新年号としました。
六.
広告ページを
としました。
(
ページ:ネットゲーム・健康広告あり
ページ、その他:広告なし)
◇◆Alt-P (印刷ページ)Enterで、広告なしに移れます◇◆
左
中央:初出年月
|
黄の悪夢
/FB2/NightmareInYellow/
4
3
彼のことは、だれにも気づかれていなかった。じゅうぶん計画して、
逃走経路や、目的地、新しい身分証やらを、ことこまかに準備した。き
わめて簡単な作業だったが、なんか月もかけた。
2
妻を殺すことにしたのは、どちらかといえば、後から考えたことだっ
た。動機は、単純だった。妻を憎んでいたからだ。ただ、それは、彼が
決して捕まりたくないということ、もしも逮捕されることになれば、自
殺することを選ぶだろう、つまり、失敗すれば死ぬのだから、自分の死
んだあとに、生きてる妻を残すのだったら、むしろ、死んだ妻を残した
ところで、失うものはなにもない、ということに思いいたったからだっ
た。
妻が、きのう、1日前にくれた誕生日プレゼントが、あまりにピッタ
リだったのには、おもわず笑ってしまった。それは、新しいスーツケー
スだった。妻は、さらに、誕生日を祝うために、7時にダウンタウンで
食事したいので、誘ってほしいと言った。食事のあとで、どうなるかは、
妻には、想像もできなかっただろう。
彼の計画では、妻をかかえて、8時46分に家に戻る。正確な時刻に、
独身に戻ることは、彼
|
つくられた記憶
/ST/DS9_4_5_3/
「6年もこんなところに閉じ込められていて笑いでもしなけりゃ、どう
にかなっちまうよ。笑う方がいいだろ?」
収容所のアナウンスが響いた。
「全受刑者はこれから睡眠時間です、睡眠時間に起きて活動している受
刑者は罰せられます、照明は20秒後に暗くなります」
「おやすみ、マイルズ。夜中に笑いたくなったら遠慮なく笑ってくれ。
私は起きないから、ふふ、へへへへ」と、イーチャー。
「今から、睡眠時間に入ります」と、アナウンス。
「ううん、マイルズ」と、イーチャー。
24
23
2
クワークの店で、ウォーフ少佐とマイルズオブライエンは、ダーツを
やっていた。
「君の番だ」と、ウォーフ少佐。
「17をあとひとつ取るのか?」と、オブライエン。
「いやあ、どうだったかな?」
「忘れちまったよ」
「じゃあ、やり直そうか?」と、ウォーフ少佐。
「いやあ、いいよ、無理してつきあってくれなくても、僕
|
夢、遥かなる地にて
/ST/DS9_6_4_1/
ハーバート。
「今月号はない」パブストはぴしゃりと言った。
74
73
「発売中止だ。ストーンさんが全部、廃棄処分にした」
「そんなバカな」と、ベニー。
「社主だからな、何だってできるんだよ、彼いわく、今月号は、いつも
の高い水準を満たしていない、ということだ」
「でも、いったい、どういう意味なんです」と、ベニー。
「気に入らないってことさ」パブストは言った。
「はっ、つまり、私たちのすばらしい作品を待つ大衆には、今月、がま
んしてもらうしかないってことだよ」
「でも、何が、気に入らなかったんです?アートワークですか?レイア
ウトですか?高い水準って、具体的に、何のことなんです?」と、ベニ
ー。
「落ち着いてよ、ベニー」と、ケイシー。
「そうか、ああ、私の作品だ、結局、そのせいなんでしょ?私の作品を
世に出したくなかった。理由は、明らかだ。あの主人公が、黒人だから
でしょ?」
「おい!この雑誌は、ストーンさんのものだ、彼が今月は出さないと言
えば、出さないんだよ」
「良心が痛まないんですか?」と、ベニー。
「他ひと人の良心を、とやかく言うな!そんなもの関係ないんだ。これは、
ビジネス
|
サアルバの国
/FB1/DeathOnTheMountain/
山から、嵐が降りてきた。風は、小屋のまわりで叫ぶように、吹き荒
れたが、女性は、目覚めなかった。
彼は、嵐のなかへ出て行った。風は、かつてないほど、冷酷だった。
恐ろしい手が、彼の心臓を、わしづかみにした。だが、あの星は、待っ
ていた。
寒さが、さらに厳しくなり、夜の黒が深まった。雪の毛布は、彼が倒
れた地点をおおいながら、山の上を漂っていた。
朝、女性は、解けた雪の上にある、赤いサンダルを見つけて、谷に持
12
11
ち帰った。
「奇妙な夢を見たわ」と、年上の女性。「十字架の上で、男が苦しんで
いたの」
年下の女性は、手を組んだ。「キリストかしら?」
「いいえ、ちがうわ」と、年上の女性。「彼は、サアルバの国とか、叫
んでいたわ」
「どういう意味かしら?」と、年下の女性。「そのようなところは、聞
いたことがないわ」
「彼は、そう、叫んでいたわ。今でも、覚えているもの」
「そ
|
探検隊
/FB3/Expedition/
エピローグ
「マクソン船長が、鉄腕マクソンと呼ばれる理由は、つぎの事実による
のでしょう。第2次火星探検隊は、予定では1年後であったが、実際に
はかなり早く、たったの9ヶ月と2日で到着した」
「これで、アンブローズ君、あなたの質問の答えになったでしょうか?」
(終わり)
8
7
|
ティラノサウルス
/FB1/Runaround/
ティラノサウルス
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
長い日々のあいだ、彼は、空腹の森をぬけ、低い木や砂の、空腹の平
原を横切り、のっそりとさまよった。大きな水に流れこんでいる、静寂
の流れのわきに沿って、さらに、さまよった。いつも、空腹だった。
ずっと、長いあいだ、空腹だった。
たまに、食べられそうなものがいたが、いつも小さかった。ひづめの
あるやつだったり、足指が3つだったりした。みんな、とても小さかっ
た。そんなやつらの1匹では、彼のものすごい食欲のほんの1片しか満
たしてくれなかった。
2
1
それに、小さいやつらは、とてもすばしっこく走った。やつらを見つ
けて、大きな口からよだれをたらしながら地面をゆらして突進してゆく
と、やつらは、木々のあいだを毛皮のいなづまのように、さっと、どこ
かへ行ってしまっ
|
オーマイガー
/FB2/Jaycee/
言
った。
「ぼくが正しかった」
「正しいって、なにが?」
6
5
「ジョンのことだよ。だれにも言ってなかったんだが━━━。昨夜のパ
ーティーで、お酒を切らしたとき、ジョンがなにをしたと思う?」
ドクターラルストンは、まゆをひそめた。
「水をワインに変えたのかい?」
「ジンに変えたんだ。みんな、マティーニを飲んでいたんでね。さっき
も、ジョンは、サーフボードなしで、サーフィンに行くというので、た
ずねると、想像力さえあれば、そんなものは、必要ないというんだ」
「なんて、ことだ」と、ドクターラルストン。顔を手でおおった。
かつて、人類史上、1度だけ、処女懐胎があった。今、5000万の
処女懐胎で生まれた少年たちが、元気に育っていた。
10年後に、新たな5000万のジェーシーが現われることだろう。
「なんてジーザス、ことだクライスツ」と、ドクターラルストン。なみだ声になった。
「
|
アンラッキー
/FB1/Unfortunately/
ラルフNCー5は、監視スクリーンのアルクトゥルス第4惑星を見て、
安堵あんどのためいきをついた。コンピュータが、そう、教えてくれたのだ。
アルクトゥルス第4惑星は、ここでは、唯一の、人が住んでいる、居住
可能な惑星で、となりの太陽系まで、数光年離れていた。
彼は、食料を必要としていた。燃料や水は、じゅうぶんだったが、冥めい
王おう星の兵站へいたん部は、彼の偵察艇に物資を補充する際、食料を補充しわすれ
た。宇宙マニュアルによると、アルクトゥルス第4惑星の原住民は、友
好的だった。頼めば、なんでも与えてくれるという。
2
1
マニュアルには、この点について、詳細に記述されていた。自動操縦
で、着陸を指示すると、アルクトゥルス星人に関する記述を再読した。
「アルクトゥルス星人は」と、ラルフNCー5。マニュアルを、声に出
して読んだ。「ヒューマノイドではないが、
|
緑の悪夢
/FB3/NightmareInGreen/
緑の悪夢
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
彼は目覚めると、昨夜ベッドの中で考えた強い決意を思い起こした。
それは、ウィリアムがふたたび男に、強い男になるために曲げてはなら
ない決意だった。妻のデイジーに離婚してくれるよう断固として要求す
る。そうしなければ、すべてを失って2度と勇気を持てなくなるだろう。
6年間の結婚生活の最初から、離婚は不可避だった。
今が、そのターニングポイントだった。自分より、あらゆる点ですぐ
れた女性と結婚することは、耐えられないだけでなく、自分がだんだん
弱々しい生き物、希望を失ったねずみになっていってしまうのだ。
2
1
1
デイジーは、あらゆる点で、ウィリアムより優まさっていた。彼女は、ア
スリートだったので、ゴルフでもテニスでもあらゆるスポーツで、彼を
やすやすと打ち負かした。デイジーは
|
暗闇の家
/FB1/TheHouse/
暗闇の家
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
彼は、家のポーチまで来ると、中に入るのを、すこしためらった。背
後の道や、道端みちばたにはえた緑の木々や、黄の平原、遠い丘、それに、明る
い陽射しも、これが、最後の、見おさめだった。それから、ドアをあけ、
中へ入った。背後で、ドアが閉まった。
うしろを振り返ると、あるのは、ただの壁で、ドアノブも鍵穴も、ド
アのへりさえなかった。へりがあったとしても、うまくまわりの壁に溶
け込んで、輪郭さえ見つけられなかった。
2
1
1
目の前にあるのは、くもの巣のように広がる広間だった。床には、ほ
こりが厚くつもり、その先には、細く曲がりくねった通路が、2匹の小
さな、へびか、あるいは、2匹の大きな、いも虫のように、続いていた。
暗く見えにくい通路で、右の方の最初のドアに近
|
青の悪夢
/FB3/NightmareInBlue/
1
息子のトミーは、まだ5才だが、髪をくしゃくしゃにして、寝ていた
子ども室から出てきて、あくびをした。
「朝ごはんは、いるかい?」と、ジョージ。トミーはうなづいた。「服
を着てから、台所に来なさい」
ジョージは台所に行ったが、朝食を始める前に、外のドアを出て階段
の下で、まわりを見渡した。昨夜着いたときは暗かったので、このあた
りがガイドブック通りなのか分からなかった。そこは、原生林でおおわ
れ、今まで見たどの写真より美しかった。話では、1番近い隣りのロッ
ジまで1マイルもあって、かなり大きな湖のみずうみ反対側だそうだ。湖は、そ
こからでは木が邪魔して見えなかった。しかし、台所のドアのここから
始まっている小径こみちが、ほぼ1/4マイル先の湖まで続いていた。友人の
話では、湖は泳ぐのもいいし、つりにもいいそうだ。泳ぎに、ジョージ
は関心がなかった。水がこわくはなかったが、好きではなかったので、
泳ぎも習わなかった。しかしウィルマは泳ぎがうまく、トミーもそうだ
った。ウィルマはトミーを、水泳チームの万年レギュラーと呼んでいた。
4
3
2
トミーは、階段まで出
|
天使が死ぬ時
/TS/TheHabit/
脳腫
瘍なのでしょ?」
「それで、どんな処置を?」
「まぁ、ここまで進行してしまったら、いったい、なにができるでしょ
う。医学書どおりの経過をたどっていますわ」
「シスター!」
「誰でも、いつかは、死にます。その時期を、前もって知っているのは、
いいことですわ。わたくしの場合、3月みつきと言われてから、だいぶたって
います。残念なことに、時間のないこと。するべきことは、それこそ、
山ほどあるのですが━━━さ、タールトンへ行きましょう。あなたには、
テーラー神父から、上着を借りてきます」
「しかし、非常線が━━━」
「先生、主が守ってくださいますよ!トランクに入ってゆくのです」
◇
50
49
シスターベロニカは、車庫で、車のトランクをあけた。
「さ、先生!」
リチャードは、トランクに膝を折り曲げて入った。
「苦しくありませんか?」
「ええ」と、リチャード。
そのとき、車庫
|
ヴァヴェリ
/FB/TheWaveries/
2つめのサブ委員会は、人的労働再編部局だった。名前からわかるよ
うに、一時的に失業した、何百万の人々を、多くの分野で、急激に増え
た、それほど専門的でない、手作業労働需要に割りふることを手助けし
た。
2023年5月には、3500万人の失業者がいたが、10月には、
1500万人に、2024年5月には、500万人に減少した。202
5年には、失業者は、ほぼゼロになって、競争的需要が、賃金をおし上
げ始めた。
3つめのサブ委員会は、もっとも困難な事柄を扱う部局だった。それ
は、工場再編部局と呼ばれた。この部局の目的は、電気的に稼動してい
た機械工場を、ここでは、たいていは、同じように電気的に稼動する機
械を生産していた場合が多いのだが、それらを、非電気的だが重要な製
品を、電気を使用しないで生産する工場に変換することであった。
初期のころは、数少ない、工場用の蒸気エンジンが、24時間稼動を
続けた。最初に生産したものは、いろいろなサイズの工場用の蒸気エン
ジンで稼動する、旋盤、スタンプ盤、かんな盤、フライス盤であった。
これらは、さらに、より多くの蒸気エンジンの生産に使われた。蒸気エ
ンジンの数は、多くの馬が繁殖にまわされたのと同じように、2乗、4
乗と増加した。原理は、同じであった。ある人は、その後、多くの人が、
これら最初の蒸気エンジンを、繁殖用の馬にたとえた。
78
77
|
ケンタウロス
/FB1/HorseRace/
友好的で、問題はありません。地球の商売人として、
歓迎されます。人族の主張する、馬族が、馬族の正当な数よりも多い、
小惑星を所有することで、協定違反をしているという主張が、正しいの
かそうでないのかを調査することです」
「了解しました」
「あなたの任務が完了して、惑星を離れたらすぐに、超光速通信で、私
に、結果を報告してください」と、ブランド。スクリーンは、消えた。
6
5
ガーンロバーツは、コンピュータに命令して、自動航行システムの行
き先を変更すると、中断された睡眠をつづけるために、寝台へ戻ってい
った。
◇
1週間後、ガーンロバーツは、任務を完了し、ノヴァ太陽系から10
光年離れると、銀河連邦の所長特別補佐に超光速通信を送った。数分後、
ダウネンブランドの顔が、スクリーンに映った。
「Kー1356です。ノヴァ調査の結果です」と、ガーンロバーツ。
「馬族の人口統計
|
ハンスカーベルのリング
/FB3/HansCarvel/
かもしれない?はっきり言おう。十分では
なかったのだ。不自然にならないように、ハンスカーベルは、調査を依
頼して、妻が浮気をしていることを知った。ハンスカーベルは、心が動
揺して苦しみ、夜眠るたびに悪夢に悩まされた。
2
その悪夢のひとつに、ある夜、デビルが現われた。ハンスカーベルは、
悩みを打ちあけて申し出た。
「なにか妻の貞操ていそうを保証してくれるものがあったら、ここにあるお金で
譲ゆずってほしいのだが!」
「もちろん、いいとも!」と、デビル。「魔法のリングをあげよう。目
覚めたら、リングがあるよ。そのリングをはめている限り、きみの奥さ
んがきみに隠れて浮気をすることは不可能だ」
4
3
デビルは、消えた。
ハンスカーベルは、目覚めた。
そしてリングをはめていることに気づいた。
悪魔が約束したことはホントだった。
エピローグ
若い妻も目覚め、体を
|
アリスのビックリラン
/LC/AliceWonder/
紅
茶とトーストをいただくわ!」そして、ヤマネに同じ質問を繰り返した。
「なぜ、井戸の底に住んでたの?」
ヤマネは、また、しばらく考えてから言った。
「そこは、糖蜜とうみつの井戸だったんだ!」
「そんなものない!」と、アリス。あきれて。
「シーッ!シーッ!」と、帽子屋と3月ウサギ。
「これ以上無礼ぶれいなまねするなら」と、ヤマネ。むっとして。「ご自分で
物語のつづきを考えてください!」
「悪かったわ!続けて!」と、アリス。「もう邪魔しない!そういうも
のも1つくらい、あったかもしれない!」
「1つあったんだ!」と、ヤマネ。怒おこって。しかし、物語を続けた。
「さて、3人の姉妹は、絵を習っていた」
「どんな絵をかくの?」と、アリス。口を出さない約束を、すっかり忘
134
133
れて。
「糖蜜とうみつ!」と、ヤマネ。今度はすぐに。
「カップを洗わなくちゃならない!」と、帽子屋。「みんな
|
星雲を越えて
/ST/StarTrek2016/
スコット」と、ジェイラ。「あなたの」
ジェイラは、ライトで船の紋章を照らした。そこには、こう書かれて
いた。
USSフランクリン NX326。
「驚いた!」と、スコット。
◇
墜落した円盤部。
異星人の女性船長を先頭に、カークとチェコフが来た。
夜の暗闇に、あちこちに燃えている火が残っていた。
「船長」と、チェコフ。「まだ、パワーが残ってますよ」
「よし、ブリッジから、クルーを捜そう!」と、カーク。
暗い谷を、敵兵が2人、緑に輝く銃をかざしながら、通っていった。
88
87
3人は、円盤部の割れ目から入って、暗いブリッジに来た。
「スクリーンは、無傷です、船長」と、チェコフ。「こっちに、パワー
をまわしてみます」
「手早く、やれ!」と、カーク。「ここで動きがあれば、やつらに気づ
かれる」
キーっという機械音がした。いくつかの画面が点灯した。
「あー」と、チェコ
|
ナイトゥアンディ
/SY/KAndDy/
「まず、すこし休んで、サイモンフェックを迎えにゆき、きみを妹の結
82
81
婚式に出席させる。ぼくは、とても優秀なエージェントだ。今夜は、安
心しろ!ボーイスカウトのぼくといれば、安全だ」
「安心に安全?」と、ジューン。フィギアを返した。「おやすみ、ロイ。
ボーイスカウトだったの?」
「イーグルスカウトだ」と、ロイ。
「わたしは、ブラウニー」と、ジューン。
「すごいな!」と、ロイ。
「おやすみ、ロイ」ジューンは、助手席で目を閉じた。
ロイも、運転席で目を閉じた。
ふたりが乗った、赤のオープンカーは、トレーラーに乗せられたまま、
夜のハイウェイをマンハッタン方向へ走り去った。
◇
CIA本部の1室。
「みんな、パイを食べろ!」と、ロイ。監視カメラ映像で。「アイスク
リームアラモードは、足腰が弱くなる!」
「どう思う?」と、上司の女性。モニターを止とめた。「この女も仲間
|
SFミステリー ライトノベル風
/CO/cmt/
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SFミステリー 小説家自動生成異次元空間 ノヴァリアン
NOVELYAN 1.20 (株)美利崎人 (ビリザキト)
NOVELYst AutogeNerating dimensional space
試用版 ゲストルーム
原稿(novファイル)を書き始めた瞬間、あなたは、すでに、ノヴァリスト!
presented by bilyzkid
◆◇◆◇◆◇
1.自分のオリジナル作品を、非公開URLにて、掲載可能です。
表示は、縦書きで、ルビ可能です。PC上から、印刷可能です。
2.出版
|
3つの願い
/XF/JeSouhaite/
翌78年には、3千万ドルになってる。プラス、この男の死に方
というのが、なんとも興味深いんだよな、これが」
「というと?」
「慢性的表皮反転症」
「反転症って、まさか?」
「あたり!」と、モルダー。「78年4月4日、彼は、ゲートウェイ記
念病院に運びこまれた。表皮反転症のため、彼の姿は、ホラーそのもの、
恐怖だったそうだ」
「でも、それが、今度のことと、どう関係があるの?」
「ふたつを結びつけるのは、この女だ」モルダーは、オープンカーの助
手席の女の、拡大コピーを見せた。「彼女に関する記録は、いっさい、
見つからなかったんだが、すべては、この謎の女のしわざだよ」
「そう、で、方法は?」と、スカリー。
「うう、分からない。でも、とにかく、彼女と話そう」
モルダーは、室を出ようとした。
「ええ、わたしは、ここに、残るわ」と、スカリー。「このままの状態
で、遺体を放置するのは、まずいと思うの。だって、貴重な証拠だもの」
「わかった」と、モルダー。ドアをあけて、出ていった。
スカリーは、ひとりになると、うれしそうな笑顔を浮かべた。
36
35
◇
住宅街のクルーザー船、夜。
|
ハーフベア
/FB3/Bear/
ハーフベア
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
もしも病院の待合室で、行ったり来たりしながらタバコに━━━たい
ていは間違えてフィルターの先に火をつけて、なにかを待っている父親
を見たら、その仕草からどんなに心配か分かるだろう。
しかしそれが心配だと思うなら、今、出産室の外のローカでうろうろ
している、ジョナサンクインビーをひと目見てほしい。クインビーは、
タバコのフィルターの先に火をつけて、そのまま吸っても違いが分かり
もしないのだ。
ジョナサンクインビーは、たしかに心配ごとを抱えていた。
2
1
1
始まりは、最後に動物園を訪れた夜だった。「最後に」は2つの意味
でそうだった。1つは、クインビーが1マイル以内には近づかないとい
うことであり、もう1つは、妻も近づかないということだった。彼女は
落ちて、そ
|
ナスティ
/FB3/Nasty/
ナスティ
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
プロローグ
ウォルタービュレガードは、この50年間というもの、情熱的にして、
完成された好きものであった。今、65才の年になって、好きもの協会
の会員資格をなくすかもしれない危機を迎えた。なくす危機?いや、正
直に言おう、彼はなくしたのだ。この3年間、彼は、医者から医者、偽
医者から偽医者、妙薬から妙薬へと渡り歩いた。すべては、まったく、
なんの効果もなかった。
2
1
1
ついに、ビュレガードは、占いや魔法の本を思い出した。膨大な蔵書
の一部として、集めたり、読んだりするのを楽しんでいた。しかし、そ
れらを、まじめにとらえたことはなかった。今までは。今、彼に、なに
か、失うものがあっただろうか?
かびの生えた、悪のにおいのする、稀少本の1冊に、求めるものを発
見した
|
赤の悪夢
/FB1/NightmareInRed/
赤の悪夢
原作:フレドリックブラウン
アランフィールド
彼は、なにによって起こされたのか、わからないまま、目が覚めた。
最初のゆれのあと、1分で、2回目のゆれが来た。ベッドが少しゆれ、
タンスの上の小物が、ガタガタと、音をたてた。3回目のゆれを、横に
なったまま、待っていたが、来なかった。その時までは、来なかった。
ほとんど目が覚めてしまっていて、もう、眠ることができなかった。
時計の夜光盤を見ると、まだ、真夜中の3時であった。ベッドから出て、
パジャマのまま、窓のところまで歩いた。暗い空に、点滅する光が見え
た。夜の音が聞こえた。どこかで、ベル。
2
1
しかし、なぜ、この時間にベルなんか?災害を知らせるベルなのか?
ここの軽いゆれが、どこか近くで、大きな地震につながったのだろうか?
あるいは、これから、ほんとうの地震が来る、という
|
ドール
/XF/Chinga/
ヒョレアって呼ばれている」
「舞踏ぶとう病ね」
「ああ、聖ビトゥスの踊りだ。舞踏ぶとう病の中でも、流行性で、集団で発症
し、激しいけいれんを起こして、踊りだすんだよ」
「でも、18世紀を最後に、歴史から消えた病気よ」
モルダーは、冷蔵庫をあけて、牛乳を飲もうとしたが、賞味期限が1
か月前だったので、そのまま、飲まずに、牛乳パックに戻した。
「きみ、最近の、ダンス教室の実態を、知らないな」
「モルダー」
「うん?」
「助かったわ」スカリーは、電話を切って、警部に返した。
「相棒かい?」と。警部。
「ええ」
「立ち入ったことを、きいて悪いが、なにか、参考になるようなことで
も?」
「いいえ」
「そうか」
軽快な音楽が鳴った。バディが、レコードをかけてしまったのだ。バ
46
45
ディは、聞き覚えのある音楽の気がしたが、すぐに、レコードをとめた。
「ボンザント警部、あ、ジャック?そう、呼
|
恐怖のウイルス
/ST/DS9_1_2_1/
これを見ると、目から脳へ映像が送られ、トリコーダ
という言葉と結びつきます。このウイルスは、そこを邪魔するのです」
「つまり、トリコーダを見ても、口からは別の言葉が出るのか。窓とか」
「その通りです」
「ドクター、また、患者が出ました」と、看護婦。
「夜が流れだした」と、ひとりの患者。
「月が瞳を閉じ、トンネルの向こうから太陽が来たんです」と、別の患
者。
26
25
「ドクター、今からステーションを緊急隔離体制に置こう」と、シスコ
大佐。
「わかりました」
◇
オドーは、クワークの店に立ち寄った。
「クワーク、いったいこれはどういうことになっているんだ?」と、オ
ドー。
「なんか変かい?」と、クワーク。
「客が戻ってきたみたいじゃないか」
「へへ」
「しかし、おかしいな、追って通達があるまで、どの店も営業を中止さ
れたはずだ」と、オドー。
「必要不可欠な事業については、
|
まだ終わりじゃない
/FB3/NotYet/
と、ジェンキンス。「8番目の欄にもう1つ記事が入るよ!
36文字分くらいだ。入りそうなのが2つある。どっちにする?」
校正担当のピートは、長年の慣れで組版を逆に見てもさっと見ただけ
で、内容が分かった。
「大会の記事と動物園の記事ですか?大会のにしましょう!動物園の園
長が、サル島から昨夜サルが2匹いなくなったと考えている、という記
事を読んで、だれかの注意を引くと思います?」
(終わり)
12
11
|
アボミっぽい
/FB3/Abominable/
1
シャウンシー卿は、女性の目利きでもあった。ここでひとりで挑戦す
る理由がそれで、危険な登山というだけでなく、危険な救出でもあった。
もしも、ローラガブラルディが、まだ、生きていれば、アボミっぽいス
ノーマンにつかまったのだ。
シャウンシー卿は、ローラガブラルディ本人に、直接会ったことはな
かった。彼女のことを知ったのは、1ヶ月にもならない前で、彼女が主
演する映画を見たのだ。その映画で、彼女は突然、地球上でもっとも美
しい女性、イタリアが生んだ最も美しい映画スターとして伝説になった。
シャウンシー卿が理解できないのは、イタリアが彼女を生み出したこと
だった。彼女は、世界中の女性の目利きの心に残る、完成された女性美
として、バルドーやロロブリジッダ、エクバーグに、とって代わった。
シャウンシー卿も、女性の目利きのトップとして、そうだった。映画で
彼女を見た瞬間、彼女本人に会わなければならないことを、たとえ死ん
でも、そうしなければならないことを知った。
しかし、その時まで、ローラガブラルディは失踪しっそうしたままだった。最
初の映画の休暇で訪れたインドで、登山家のパーティに参加して、オブ
リモフ山の登山をすることになった。パーティのほかの全員は戻ったが、
ローラは、戻らなかった。パーティのひとりの話では、手をのばせば届
4
3
くか届かないようなところで、彼女は
|
イェフディの法則
/FB2/TheYehudiPrinciple/
チャーリーは、ずっと、薬の容器のようなものを
あけて、なかを調べていた。スイッチを作動させる小さな振り子や多く
のワイヤが見えた。
「分からないな。どこも壊れてない」と、チャーリー。
「たぶん、電池じゃないか?」と、オレ。
懐中電灯を出してきて、単3乾電池をテストした。電球は明るく光っ
40
39
た。
「分からないな」と、チャーリー。
「それじゃ、はじめから考えよう、チャーリー」と、オレ。「それは、
動いていた。いろんなドリンク類を出してくれた。2杯のカクテルを作
ってくれた。それは、いわば━━━」
「そこを考えていたとこだ」と、チャーリー。「きみが、殴ってくれ!
と言って、ドリンクを取ろうと、かがんだら、なにが起こった?」
「気流。それに、殴り倒されたよ、チャーリー。文字通りに。どうやっ
て、オレは自分にしたんだろう?注意したいのは、目的語の違いだ。殴
ってくれ!は、オレに対し
|
ボディスナッチャー
/SY/BodySnatcher/
「5錠飲め!」
ふたりは、飲んだ。
電話が、また、鳴って、鳴り止まなかった。
「バレたわ」と、リサ。
廊下の電気がついて、誰かがやってきた。ふたりは、身構えた。
「ジャックよ!」と、リサ。駆け寄ろうとした。
「だめだ!」マシューが、止めた。
「きのうの夜、寝ていれば、楽だったのに!」と、ジャック。
ギブナーもいて、みんなで、マシューとリサを、取り押さえようとし
た。
「やめろ!」と、マシュー。
「いや、マシュー、助けて」と、リサ。
「手を放せ!デビット、エリザベスは、見逃がしてくれ!話を聞け!逃
がしてくれ!」マシューは、ふたりの男に、両腕を押さえられた。
「お願い、よそへ行くから、ジェフリー!」リサは、ジェフリーに押さ
えられた。
「よそへ行くことは、ない」と、ジェフリー。「なにもかも、同じなん
だ」
「どうなるの?」と、リサ。
118
117
「生まれ変わるんだ。悩みも苦労も
|
オブライエンの孤独
/ST/DS9_2_4_2/
コンピュータ!パラダ星系
で、最大の惑星は、なんだ?」
「パラダ4です」
「コースを、パラダ4に向けて修正せよ!」
「了解!」
「パラダ4に、月は、いくつある?」
「7つです」
「ラッキー7か!座標を出してくれ!」
「パラダ星系に、到着します!」
「通常エンジンへ!」
シャトルは、月のひとつへ、向かった。
「追手のメコンは?」
「メコンは、ワープアウト後、こちらと同じに、コースを修正しました」
「狙い通りだ━━━メコンとの差は、どのくらいだ?」
「現在の速度ですと、メコンとこちらとの差は、2分1秒あります」
「速度を落とし、30秒後に追いつかれるように、修正してみてくれ!」
「エンジンを、0・4ポイント、絞しぼります」
80
79
「さぁ、鬼さん、こちらへ!」
「警告!極地の磁場に、入りました!これから、27秒間、センサーは、
作動しません。手動操縦に切り替えてください!」
「切り替
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